小野寺史宜のレビュー一覧

  • 日比野豆腐店

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    東京の町なかにひっそりと佇む「日比野豆腐店」。大黒柱の店主を失いながらも手を取り合って店を切り盛りする家族の日々の物語。
    家族と、店を訪れるお客さん達の交流にほっこりする。個人店の"昔からずっとある場所”の安心感って良いな。終盤の令哉くんの決断に未来と家族の絆を感じてジーンときた。お豆腐が食べたくなった。

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    2025年05月27日
  • 本日も教官なり

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    物語全体が良かった。でも、読み終わった直後の今、終わりかたの素晴らしさで頭の中がいっぱい。When I paint my masterpieceが鳴っている。

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    2025年05月26日
  • とにもかくにもごはん

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    ほっこり。なんだか、心が温かくなった。

    とある町にオープンした「クロード子ども食堂」。
    そこには、様々な事情をもった人達が集う憩いの場。それはお客だけではなく、働いている人たちも同じ。死に別れた旦那や離婚寸前までに関係が壊れかけた家族。でもほ悲壮感の中、この「クロード子ども食堂」にいると、少しづつ救われていく感じがする。氷が溶ける様に。

    なんだか、映画「かもめ食堂」を観ているようなほんわかな雰囲気だった。
    現在、夜中の1時半。5月なのに風が冷たく、車の音も少ない心地よい静けさ。こんなに幸せに気分はいつぶりだろう?たまには、こんな静かな夜の読書も悪くない、いや、環境も相まって最高な読書体験だ

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    2025年05月26日
  • 奇跡集

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    まさに大矢さんが解説で最後に言った一言に尽きる。

    日々の営みそのものが愛おしく、当たり前のものがかけがけのないものに思えてくる。

    それこそが小野寺史宜の小説の魅力なのである。

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    2025年05月25日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    蜜葉市みつばは埋立でできた、新しいけど、もう40年以上たつニュータウン。鳴樹(30)の家はそこで蕎麦屋笹原を家族経営していたが、父が亡くなり次いで母も亡くなり、閉店していた。南砂町で一人暮らしをし、厨房機器販売会社で働いて田野倉のコロッケも全制覇していたが、色々考え28で退職し、実家へ戻り、蕎麦屋ささはらを開店する。
    製菓学校に途中まで通って、別の仕事をしていたが今はフリーの4軒隣人の小枝を雇い、試行錯誤しながら、周りの人への心地よいおせっかいを焼きつつ経営への工夫をこらす日々。
    プレスリーに例えられた(どう例えられたかは面白いので読んでのお楽しみ)鳴樹の日常が非常に心地よくホッコリされられ、

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    2025年05月25日
  • リカバリー(新潮文庫)

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    事故は加害者にも被害者にも傷を残す。ともにサッカーという世界にいる加害者家族と被害者家族。過去を乗り越えるまでにはいかないが、向き合う姿がよかった。

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    2025年05月24日
  • ナオタの星

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    再読。小野寺さんの作品はやっぱり好きだ。
    読んでいると、さわやかな風と太陽を浴びながら見晴らしのいい河原を歩いているような気持ちになる。最近読んだ「いえ」と同様に、主人公が川の近くに住んでいるから、余計にそういう気持ちになるのかも。

    今回は特にうだつの上がらない主人公だった。基本的に優しいし周りの人を大事にはするが、人生を割とだらだら過ごしていて、きっと身近にいたらイライラしてしまう人。

    しかし彼がすごいのは、どんな人とも馴染めてしまうところ。初対面でもまるで長年の友だちのように、年上や年下でも気軽な仲の同年代のように、緊張せずするすると話している。
    人見知りの私からするとその個性は特殊能

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    2025年05月23日
  • ライフ

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    小野寺さんの作品らしい。やりたいことが見つからずコンビニバイトで生活する幹太は同じワンルームマンションに住む人たちとも上手い距離感でそれなりに生きている。パン好きな彼はパンの製造工場で働きだすことになった。平和に頑張ってほしい。

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    2025年05月23日
  • その愛の程度

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    小野寺さんのたいていの作品は
    読んでいると、
    “一人の女の子に片想いした二人の男の子がその子を巡って勝手に決闘する”ような幼稚な男臭さのようなものを感じるんだけど、
    今回も多分にその雰囲気があった。
    作風としてそう書いているのか、認知がそちらに偏っているのか、毎回考えながら読むけれど、少しメタ的に否定するような表現もあって結論は出ないまま。
    自分自身は別にパートナーが異性と旅行に行ってもあまり気にならないし、それが少数派な気はしているし、とはいえ仮にDNA検査の話をされた日には、先輩だろうが領域に踏み込んできすぎなので、とても腹が立つと思う。

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    2025年05月22日
  • ひと

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    淡々とした調子で描かれる街の人々。
    序盤は主人公をいいような使おうとする友人や親戚に苛々したし、もっと怒ればいいのに…なんて心配もしたけど、繋がりのできた周りの人達の優しさに心が温かくなった。
    とても読みやすい文体で、サラサラっと読めました。
    聖輔くんのこの先の人生が、もしあるのなら読んでみたいなぁ。

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    2025年05月15日
  • 奇跡集

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    同じ電車の同じ車両に乗り合わせた男女の巡り合わせを描いた物語。
    一人ひとりの物語がもっと続けばいいのに、と思うほど惹き込まれた。
    そして、そして、やっぱり出てきた『三年兄妹』。
    読んでみたい〜(⁠^⁠^⁠)

    それとホワイトシチューうどんもなんか覚えがあるんだけど、
    これは『ひと』か『まち』で出てきたかなぁ。
    どなたか覚えている方、教えて下さい❢

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    2025年05月14日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    あ、おいしい、と心奈さんは言ってくれた。
    その、あ、がよかった。

    普通の人たちの普通の日常に大事な事が隠れてて、それを見つけるのが心地よい!

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    2025年05月13日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    大学を卒業して自分の育った町を離れた主人公。両親を亡くし、再び育った町に戻って来た。退屈でこれといって何もない町だと思っていた主人公がこの町の人々と繋がって、この町で生きて行くのも悪くはないなと思う。
    月日が経てば人も町も変わって行くけれど、新しい出会いや繋がりもある。その繋がりもべったりでは無く、負担にならない程度に助け合えたらいい。そして、これからの自分の生き方を模索していく。そんなゆったりとした繋がりの話は読んでいて心地よく、あっと言う間に読み終えてしまった。暖かみを感じる一冊です。

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    2025年05月13日
  • ディア・オールド・ニュータウン

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    素敵な人間関係。
    ささはらに行きたくなりました。

    店長のおせっかいサイコー
    甘味担当の人とぜひ幸せになって欲しいです

    他の作品の登場人物か随所に登場してくるのも良かったです

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    2025年05月09日
  • とにもかくにもごはん

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    ネタバレ

    よむーくとちいかわのコラボ栞が欲しくてたまたま購入した本でしたが、思った以上に良かったし、好きなお話しでした。
    こども食堂を始めて、そこにボランティアで来てるスタッフさんや来てくれる子供や親の視点でのお話しを短編でつづったものでした。
    最初はこども食堂が題材だし、いい話風にして終わるのかなぁと思っていましたが、ちゃんと個人個人の気持ちが書かれていて、しかも現実的というか共感する部分が多くて、ただこども食堂を開いて子どもの為にやってます、良いことしてます!みたいな単純な話しではなかったから良かったのかなぁと思います。特に主人公?の松井さんの考え方や話し方に凄く好感がもてたのも良かった要因かと。

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    2025年05月09日
  • いえ

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    小野寺史宜さんの『ひと』『まち』に続く物語
    今回の『いえ』は、家族が主なテーマ。

    舞台は変わらずに主人公だけチェンジ!
    という構成なので、前作までの主人公にもひょっこり出会えるのが楽しみだったりする。


    【あらすじ】
    主人公の三上傑には、大学生の妹、若緒がいる。
    ある日のデート中の交通事故で、若緒は後遺症で足を引きずるようになった。運転していた若緒の恋人は、傑の友人でもある城山大河だった。
    この事故をキッカケに、家族ぐるみの付き合いだった大河を巡って、一家はギクシャクし始める・・・


    【レビュー】
    兄の傑は社会人3年目、
    妹の若緒は就活中の大学生。
    家族との付き合い、
    友人との距離感、

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    2025年05月08日
  • その愛の程度

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    主人公の言わんとしていることを端的に表したタイトルがいい。その言わんとしていること自体に、そこまでの深さは感じない。でも、結論めいたそこに至るまでの半年間の展開と描写は、深みがあって、読ませる。

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    2025年05月07日
  • 日比野豆腐店

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    日比野豆腐店の家族と、お客さんの日々の暮らしが淡々と綴られている。
    これといった大きな波があるわけではないけれど、なぜか面白い。ほっこりした気持ちになった。

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    2025年05月06日
  • 片見里、二代目坊主と草食男子の不器用リベンジ

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    同級生のつながり。過去の過ちや、友情や、生まれた経緯などなど。
    わたしが知ってる小野寺さんのあたたかさばっかりの本とはちょっと違った、クールさも兼ね備えた内容でした。

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    2025年05月05日
  • みつばの郵便屋さん

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    さわやかな1冊。この本読んでから郵便屋さんを見ちゃうようになった!笑 あんまり考えたことなかったけど、郵便屋さんって老若男女問わずいろんな出会いあるんだろうな〜

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    2025年05月04日