小野寺史宜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
登場人物
横尾成吾
ヒット作や映画化された作品を持ってはいるが、知名度は低めの作家
50歳を目前にして、将来への漠然とした不安、意欲作を没にされたショック、一人暮らしの寂しさ、…などを抱えている
井草菜種
前担当者から横尾の担当を引き継いだ、編集者
30歳近くになり、ヒット作を出せていないことへの焦り、目標を達成してこれなかった自信のなさ、人付き合いの下手さ、…などを抱えている
物語
横尾成吾が自信を持って出した草稿がついに没になり、担当の赤峰も井草に交代。
作家として食い繋ぐにはどうすればいいか、次にまた没を食らったらどうしよう、…不安に駆られる。
一方の井草菜種も、どのように付き合っていけばよいか、編集者としてどのように作品作りにアプローチしていけばよいか、悩みあっていた。
悩み、踠きながら少しずつ前進しようとする2人の周りには、25年来の友人や妹や編集者仲間_
さまざまな人との関わり合いの中で、自分と向き合い、自分に気づいていく…
読後感
小野寺さんらしい、人の悩みや葛藤を柔らかなタッチで繊細に描いている一冊
なので、悩みもがいている中でもどこか明るく重い気分にならないように作られているのはさすがだと感じた
物語のクライマックスが遅く、一気に上がってくるので、途中冗長に感じられるところがあったのも正直なところ
だが、終盤の盛り上がりや最後に明らかになること、また結びの言葉は驚きと爽やかさを運んできてくれるので、全体としてはとてもよかった
大切なキーワードが散りばめられているので、時間をおいて何度も読み返すべき、味のある作品だと思った -
Posted by ブクログ
みつばシリーズ、すごく好き。
ついに最終巻。
ほのぼのしてて、大事件は起こらないけど、安心して読めるとこがよい。
悪ぶった風なのがないのもよい。
日々の仕事とか人間関係とか嫌になっちゃって、気分転換に無駄にスマホ見ちゃって、余計に、げんなりして…という魔の時間から救ってくれる。
明宏君の語り口調もいいのよね。
他の作品で出て来てる人の名前も出て来てやっぱりみつば地図必要だなーって思う。
モヤモヤモヤモヤしてるときに、「暗くなるなよ」って励ます系とは違うのよね。
人ってそんな完璧じゃないけど、そんな悪いとこだけじゃないかもよ。いい人もいるかもよって、気持ちになるのです。
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Posted by ブクログ
『ひと』→『まち』→『いえ』→『うたう』
次は、うたうのかぁ…
チャプター1【うたわない】
うたわないんかい!!
という最高のイントロダクションから入る本作。笑
まあ、ただ物語を読み進めていくと、その『うたわない』もちゃんと伏線として活き、最後の数ページで沸かせてくれます。
やっぱし、主人公たちが前進していく姿は、読んでいるこちらも前向きになれていいですね。
そして、何といっても作者さんお馴染みの、つらつらと読めてしまう文体。
どういう意味だろうって考えずとも、読んでいるうちに内容が頭に入ってくるのは作者さんのテクニックのような気がします。
毎度非常に読みやすい!
あと、共感したことは、動画の倍速再生と本の流し読みについて。
〈本書一部抜粋〉
話の筋がわかればいいだけなのか。登場人物たちの会話の間とか声の揺らぎとか、そういうのはどうでもいいのか。私はこれで楽しめているのか。何のためにこれをしているのか。(中略)
とりあえず見終えた。とりあえず読み終えた。その満足感はどこか虚しい。虚しい満足感。言葉自体が変だ。満足してないだろう、それは。
→たしかに、自分が好きでしていることくらい、楽しく満たされている時間でありたいものです。
最後にわたしは、『ウオザノビー』笑