小野寺史宜のレビュー一覧

  • 夜の側に立つ(新潮文庫)
    18才(高3)、20代、30代、40才(現在)の視点を終始行き来する。
    が、全く読みづらさなし。
    むしろすごく効果的。
    小説の技法って無限大なのだな、と今さらながら気づく。
  • 夜の側に立つ(新潮文庫)
    最後の方で、「夜の側に立つ」の意味が分かった。
    小野寺史宜先生は、ありきたりの日常を持ち前の筆力で読者を惹き付ける天才だと思う。
  • みつばの郵便屋さん 幸せの公園
    2021/3/4
    あー安らぐ。
    お正月気分が落ち着いてきたことを「新年が軌道に乗った」って表現するの最高じゃない?
    覚えとこう。
    あとインタホンの音が「ウィンウォーン」なのも毎回ニヤニヤしちゃう。
    優しくない相手にも優しくできちゃう秋宏の世界はこんなにも優しいのだな。
    守ることで、人は守られる。
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  • 今夜
    配偶者に手を出したらダメだよ。お巡りさん。
    でも、何だかんだと積み上がって、、

    わかる。

    でも、その結果、もっと悪い方にしか転がっていかないんだよね。それが人生かな。
  • それ自体が奇跡
    平和な夫婦だけど、すれ違っていく様子と元に戻れたところがちょうどよくリアルで、私もいつか夫婦の雰囲気悪くなったとしても、こうなりたいなと思った。
    素直な気持ちを相手に伝える大切さも改めて感じた。
  • みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町
    ほっこりしたい時には最高です。
    いい人たちが織りなす、心温まるお話でした。
    特別なことはしていないけれど、気持ちが落ち着きます。
    初恋の人はそんなに特別かなとは思うが、人それぞれということで。
    主人公のように些細なことにも気がつける人になりたいです。
  • ナオタの星
     何度も失敗しても、それでも真っ直ぐに。
     かたくなで無いところが、素直に受け止められる。
     出てくる人が、みんな良い人でもいいじゃない。
  • それ自体が奇跡
    登場人物が皆素敵で読んでて楽しかった。
    仕事から逃げるために妻に相談しないでサッカーチームに入団する貢と趣味が合うお客といい感じになる綾。
    お互いが向き合うまで時間がかかったが、結婚はそれ自体が奇跡。紙切れ一枚で、他の誰よりも好きだと公的に表明し、相手にも表明される。結婚は人生の墓場と言うが本当に嬉...続きを読む
  • ひと

    清々しい

    何が良かったっていうより、物語全体に流れる雰囲気がとても優しく清々しい。あっと言わせるような終わりが待っているとかじゃないし、思わずドキドキするような展開があるわけじゃないのに、どんどん先を読み進めていきたいって思わせられる、不思議な本です。
  • 近いはずの人
    言わなくてもいいこと、嘘ではない隠し事。
    知ってるつもりの近しい人。
    全てを知ってる訳じゃない。
    自分を100%知ってるとは誰にも思われたくないけど(自分のことも100%は知らないかも)自分も、近しい人のことをまるまる理解はできてないんだなー。それが悪いんじゃなくて、そういうものだと知ることが大事か...続きを読む
  • 太郎とさくら
    再読。

    著者の作品に通して言えるのは、主人公が情緒の安定した穏やかな男子であるということ。
    そのために誤解されることも無くはないけれど、とても魅力的だなと毎回思います。

    今回の太郎。
    家族思いで、人にも優しい。
    でもそれを前面に出すことがないので、押し付けがましいところは皆無。
    こんな子いいなー...続きを読む
  • 近いはずの人
    星5つを付けるつもりはなかった。どこが強烈に良かった、ということでもない。

    だけど、後半はページをめくる手が止まらなくて、主人公以外の身近な登場人物たちはそれぞれに色々考えていて大人で、あぁこういう風に考える人もいるんだと素直に感じられた。

    北野俊英は妻の絵美を事故で亡くした。友人と旅行に出かけ...続きを読む
  • ホケツ!
    高3サッカー部補欠の不遇な少年・大地の物語。

    ・風薫る五月
    ・風潤む六月
    ・風熱き七月

    両親の離婚、母との死別を乗り越え、伯母と暮らす高3の大地は、みつば高校サッカー部の補欠。

    しかし、自覚のないチームの潤滑油として働くも、熱い血が流れ、自分でも知らないうちに物語を動かしてしまう。

    同級生の...続きを読む
  • ひりつく夜の音(新潮文庫)
    冷え切った心にじわりと火を灯すような。停滞と熱狂とその狭間にあるような。内へ内へと潜るようで外に向けて発散するような。とにかく良い物語に触れたという満足感。
    解説文の最後の三行に、泣かされる。
  • 太郎とさくら
    太郎とさくらの父親は違う
    流れから太郎はさくらの父親と一緒に暮らすことになる
    …さくらとさくらの旦那さんで太郎のアパートへ
    父親に就職しないかと話を出す
    静岡の缶詰め工場
    父親は野口さん、年齢的には社員にはなれないけど、承諾する。
    「静岡へ帰れるのか」家は無いけど帰りたかったんだなと太郎は思う
    そう...続きを読む
  • ひと

    なんか泣けた。

    なんか、普通なんだけど、泣ける。なぜかわからない。
    この本は、全く響かない人もいると思う。両極端。その人の生き方、境遇にもよるかな。自分に重ねるところもあって、改めて人との出会いって大事だな、人に生かされているんだなって気付かされた。
  • みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町
    相変わらず秋宏くんの人柄の良さに惹かれる。
    所作や人への思い遣りがこんなにできてる人は今なかなかいない。
  • みつばの郵便屋さん 先生が待つ手紙
    みつばの郵便屋さんシリーズ 第2弾

    ・シバザキミゾレ
    ・そのあとが大事
    ・サイン
    ・先生が待つ手紙

    新人・早坂くんの指導をしながら配達業務をこなす秋宏。

    不登校になっている中学生・みぞれとの交流や、誤配をしてしまったあとの対応、移動してきたベテラン諸君との確執、先生が待つ訳ありの手...続きを読む
  • みつばの郵便屋さん 二代目も配達中
    みつばの郵便屋さんシリーズ 第3弾

    ・二代目も配達中
    ・濡れない雨はない
    ・塔の上のおばあちゃん
    ・あけました愛してます

    新しく転属されてきた秋宏と同い年の美郷と谷さんとのバトル。

    アルバイト学生の指導に右往左往したり、タワーマンションのおばあちゃんとのふれあい。

    立ち止まった...続きを読む
  • みつばの郵便屋さん 幸せの公園
    みつばの郵便屋さんシリーズ 第4弾
    文庫書下ろし

    ・かもめが呼んだもの
    ・テスト
    ・お金は大切に
    ・幸せの公園

    「本日も教官なり」の益子先生の登場や、前作に出てきた人やその後など。

    勧善懲悪ではない人間の良さがじんわりくる。

    なんかまとめに入っているように感じられたが、まだま...続きを読む