小野寺史宜のレビュー一覧
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ネタバレ素敵な大人たちが、たくさん出てきました。
中には中途半端な大人もいるけど、
自分を持つことの大切さを感じた。
葛藤しながらも自分の大事な者を守るために、
考えに考えて元夫に連絡した元妻。
堕したくないからではなく、産みたいから産む。
そんな自分の人生をしっかりと決断した女子高生。
いきなり、大人から難癖をつけられても、
真摯に頭を下げられて、許すどころか、
大切な友達のために、一緒にあるく男子高校生。
真っ当すぎる意見を言われて最初は戸惑うも、
最後にはそれを認めて新しい自分に出会っていく
教習生たち。
そして、
少し言いたくない気持ちがあっても
自分の意見を確実に伝えたり、
自分 -
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ネタバレ素晴らしい青春小説に出会ってしまった!
どこにでもありそうな公立高校のサッカー部、そこの万年ホケツでベンチウォーマーである宮島大地君が主人公。団地におばと二人で暮らす大地君の描写は、最初欲が少ないけど情熱も少ない、色んな事に醒めてしまった少年なのかなと思わせる。
だが、読み進めるうちに、彼は決して醒めた少年ではないことが分かってくる。醒めて見える原因は、彼の境遇からくる気遣いであり、その境遇の中で培ったものが、彼を優しく強くしなやかにさせていく。
とにかくいい子なんだよ、大地君。お前は絶対幸せになれ、なってほしいと思わされてしまう。
自分がこんな善き人間でないことが分かっているだけに、善 -
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自分がサッカー部員を経験しているのもあって
共感することも多く、ラストはうるっときちゃいました。
ホケツならではの悩み
レギュラーならではの悩み
ずっとレギュラーの人なんていないこと。
ポジションは与えられるものではなく
見つけるもの。見つかるもの。
「サッカー」「部活」というより
「人生あるある」として共感できました!
感動を味わえる青春小説として楽しめるのはもちろん
とっても前向きになれる作品です。
小野寺史宣さんは「ひと」を最初に読みましたが
登場人物に優しい人が多く
本作品も人の温かさを感じられる作品でした。
部活をやっていた頃。
学生の頃。
小野寺さんの小説に出会えてた -
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荒川沿いの町、江戸川区平井を舞台にしたヒューマンドラマ。
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主人公は三上傑。スーパーのハートマートに勤める25歳。描かれるのは、仕事でもプライベートでも屈託を抱える傑の8ヶ月間。
と概要だけで馴染んた名称が2つもあり、読むのが楽しくなってきます。
のっけから「喫茶羽鳥」です。ファンにはおなじみ、昭和の名残り漂うお店です。
「カフェ」でなく「喫茶店」。だからピーナッツの小袋。この感覚がいい。
三上家のご近所もまたいい。
まずは「筧ハイツ」。なんと「江藤瞬一」君も登場します。それも結構重要な役どころでの登場です。
おまけに三上家の隣家には「郡唯