小野寺史宜のレビュー一覧

  • まち

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    やさしくあたたかい空気。絶対にツラい思いをしてるはずの主人公なのに、まわりを大切にできる。読後、穏やかな気持ちで前を向ける気がしてきました。よかった。
    ありふれた日常をこなす感じで、慣れてしまっている自分がいるような気がした。日々を生きる中で、出会う人や出来事を大切にしたいな、と襟を正す気持ちになれる素敵な本でした。


    読んだ他の作品、「ひと」や「縁」とも緩くつながっていて、それもうれしかったな。

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    2026年08月22日
  • ひと

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    商店街は人情にあふれていて〜という何ともお花畑ファンタジーものだなと嘲笑する自分と、「頑張れ」と主人公を応援する自分と、悪魔と天使が終始頭の中で戦っていた。最後の1ページ。まだ20歳だもん、それでいいよ。と抱きしめてあげたくなる。

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    2026年08月21日
  • あなたが僕の父

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    淡白な性格の人ってうらやましい。
    淡々と人生を過ごす…というか。
    本人はそんなふうには感じてないのかな。

    父親と一人息子って、もっともっと殺伐とした関係なのかと思うけど、
    なんか丁寧な感じが、すごくいいなって思った。

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    2026年08月20日
  • ぼくは刑事です

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     「刑事」。市民生活の平和と安全を守る正義の実行者だ。
     けれど刑事にも私生活はある。
     家族、恋人、親友。職業上、制約が多くなるのはしかたない。でも……。

     若い刑事の日常を描くヒューマンドラマ。
              ◇
     ぼくは刑事。だから忙しい。
     実際、何か事件が起きると夜中であってもすぐに呼び出されるし、凶悪な事件が発生しようものなら署に泊まり込んで連日の捜査に当たることになる。
     つまり、私的な予定が立てにくい職業だと言える。

     今日は、久しぶりに家に帰れることになった。犯人逮捕に伴い、捜査本部が解散したからだ。
     署に詰めていたこの1ヶ月、帰宅できたのは10日ほどで、主に着

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    2026年08月24日
  • 言問ラプソディ

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    改めて言問っていい名前だなぁと思う。在原業平の和歌にも詠まれているのだとか。
    言葉を扱う、人とつながる。日常に意識していないけれど、毎日繰り返している大切な営みだと思う。

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    2026年08月19日
  • したう

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    人が人を、時には犬も、慕うということの温かさ。最後はじんわりと、あのソーアンで。四葉スタウト飲みながら。その雰囲気がまたよい。

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    2026年08月18日
  • 奇跡集

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    面白い!!

    電車内で偶然居合わせた人たちが、ほんの少しのお互いの行動で奇跡が起きたっていう。

    たったひとつの車両にたまたま乗り合わせた人たちのそれぞれの奇跡集。

    バタフライエフェクト。みたいな感じかな。

    なんだかほんわかしたり、おお!っとドギっとしたり、車内で腹痛に襲われて。腹の中で龍が暴れまわるっていう表現の仕方が、絶妙すぎました。

    突然くる、腹痛で、今はトイレ行けないよ。

    のときの我慢状態の身体の内側は本当にそうよね。

    暴れ龍が一気に目を覚まし。縦横無尽に腹の中を暴れ回る。

    トイレに行けば解決できるんだが、行くことがどうしてもできない時。
    まさに神龍級の龍が悉く我が腹の中で

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    2026年08月17日
  • みつばの郵便屋さん 奇蹟がめぐる町

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    シリーズ5作目。
    順調に読み進めている。
    新たな配達先との交流がどんどん増えている。文中に色々な人の名前が出て来るので、思い出すのが大変になってきた。
    「トレーラーのトレーダー」では、配達中の途中で見かけた車のトランクのカギ穴に残っている車のカギが発端。普通はそのままにして置くのが多いかと思うが、わざわざ所有者に教えてあげたことから交流が始まる。次に通り掛かった時には空き巣がガラスを割って入るのを見かけ、確認のために声を掛けて、その後に警察に通報。その後には、主人公の提案でトレーラーハウスから新築の家に建て替えられている。誠実でお節介な主人公らしい対応。
    表題の「奇蹟がめぐる町」は初恋の女性が

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    2026年08月16日
  • 銀座に住むのはまだ早い

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    好きな作家小野寺史宜さんの初エッセイ集。エッセイでも、小説でも同じ語り調で、小野寺史宜さんの作品をいくつも読んでいるために、このまちには、この作品の誰が住んでいて、こんなことをした…みたいな部分がおもしろかった。
    スーモの企画ということで、家賃五万で絞るというのもいい。生活者目線で、川とか空とか緑地とか、豆腐の値段とか見ているのもいい。
    巻末の小説がまたよい。

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    2026年08月15日
  • ひと

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    ただただ主人公を応援する気持ちで読んでいた。幸せになってほしいと。
    人に騙されたりしながらも周りの温かい人々と関わる中でたくましく成長していく姿に感動した。
    主人公のその後の人生も見てみたいと思った。

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    2026年08月15日
  • みつばの郵便屋さん 幸せの公園

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    2年前に3作纏めて購入。今回も4作を纏めて購入。そのシリーズ4作目。小野寺さんらしい誰も悪人が出てこない穏やかな展開のシリーズ。
    「幸せの公園」は主人公の郵便配達員の秋宏が彼女に告白した公園。そしてまた、この公園で知り合った歯科医院の衛生士の女性も、プロポーズをこの公園でされて結婚が決まったばかりだった。この衛生士繋がりで、新たに異動で来た郵便局長にもこの歯科医院を紹介。この局長が珍しいほどに偉ぶらず局員に近い。そして他にも配達途中で何軒も庭先でお茶が出る家がある。現実でもこんなにも配達先と近いのだろうか。それと自分の配達区域だと、名前だけで住所と家族構成、住所まで分かってしまう。ちょっとだけ

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    2026年08月14日
  • まち

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    [ 再読 ]
    「ひと」に続き再読。きっかけは荒川が舞台の3部作「いえ」を読んだから。
    19年本屋大賞第2位に選出されたのは前作の「ひと」だが、「いえ」、「まち」の方が人物や情景の描写が細やかで、個人的には面白く感じた。

    小野寺史宜さんの本を読んでいて気持がいいのは、映画を見ているような気分にさせてくれること。特にこの3部作は人物や下町の風景が丁寧に描かれているので、本を読んでいるというより目の前でそのシーンが繰り広げられているような感じがする。

    主人公が普通の人で、まっすぐで正直なところも良い。通常であれば、そんな登場人物が出てきたところで、こんな人物いるわけないだろう、と冷めてしまうとこ

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    2026年08月10日
  • 片見里荒川コネクション

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    面白かった。
    卒論の期限を逃して留年した海平と、彼のお祖母ちゃんの初恋の人・中林。
    22歳と75歳の二人の会話が心地よく、この作家さんらしい。
    二人の故郷・片見里ってどこなんだろうな。

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    2026年08月08日
  • 天使と悪魔のシネマ

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    最初はうーん?と思っていたけど後半につれて物語に引き込まれていく。自分に見えない力がすぐそばにあるって考えて生きるのは面白い

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    2026年08月04日
  • みつばの泉ちゃん

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    ネタバレ

    「泉ちゃん」という一人の女の子の小学3年生から33歳までの人生が、前半は当時一緒に過ごしていた友人・知人の目線で、後輩は本人の目線で語られています。

    まず、一話目(小学3年生)と二話目(中学1年生)で泉ちゃんの口調や性格がガラッと変わっていてビックリ。これは物語の語り手が、一話目では13歳も年上の近所のお姉さん、二話目では同級生という、本人との関連性によるものか、一話目で少しだけ語られる彼女の複雑な生い立ちによるものか…

    年齢が上がるにつれ、「泉ちゃんってもしかして結構ワガママなのでは?」とか「かなりひねくれた性格なのでは?」という疑念が浮かんできます。考え方や価値観がブレないところはかっ

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    2026年08月02日
  • みつばの郵便屋さん そして明日も地球はまわる

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    感想
    最終巻っぽく色々まとめてきた。

    予想通りでも良かった最終巻。


    あらすじ
    秋宏はみつば9年目、街のことにもだいぶ詳しくなった。小松課長と谷さんが異動になり、木下さんが戻ってきた。谷夫妻と谷の妹と秋宏で飲み会をする。

    片岡泉がとうとう結婚することになり、転居する予定であることを聞く。同級生の出口さんに彼氏が出来て、出ていくかもしれないと報告される。宮島くんの紹介で仁藤くんという中学生が職場体験にくる。

    いつも通り春行と百波との飲み会。遂に秋宏が異動になる。そのタイミングでたまきにプロポーズして受け入れられる。春行も百波と結婚する。

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    2026年08月02日
  • あなたが僕の父

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    心が疲れている時に手に取りたくなるのが小野寺さんの本。私も両親との関係にはいろいろ思うところがあって、タイトルに惹かれた。
     今回も、誇張も矮小もなく、絶妙に等身大。だからすんなり心に届く。
     梓美と結婚したらいいなとか、読み手として期待してしまうけど、もし自分だったら‥。
    長く付き合ってときめきも若気の至もなく、現実的に考えて機を逃してしまうこともあるよなーと。
     あのとき、こうしてれば今は違ったかもってことたくさんあるよね。

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    2026年08月02日
  • タッグ

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    小野寺さん いろんな職業のお話があるけど 今回はレスラーから居酒屋さんへ転身した お父さんと家族のお話。 
    お父さん 娘 息子それぞれの 悩みや別れや出会いを経験し 新しい道を見つけ進んでいく
    最後に美鶴の章は悲しい。
    周りの人達もいい人ばかり しそ巻き食べたくなりました

    途中 出て来た人が勤めている会社。私が勤めていた所 工場や本社の場所 合ってる ちゃんと調べてるんですね

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    2026年08月01日
  • タクジョ! みんなのみち

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    今小野寺作品を読みまくっています。どの作品も人に対しての観察が細かくて、面白い。特に会話が生き生きとしていて、乗客の若いカップルの会話はテンポも良く、本当にありそうな感じがします。また中年のおじさんドライバーの会話は、それらしい感じがして楽しい。 
    前作タクジョ!同様、もっと若い時に読んでいたら、タクシードライバーになるのも、一つの選択だと思えたと思います。
    自分のやりたいを信じて、今目の前の仕事に真摯に取り組む、お客の態度に傷つく事も少なくないが、それを上塗りするいいこともある。 そんな流れが大好きです。
    次作も読みたいです。
    人にも勧めてます。

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    2026年07月30日
  • みつばの郵便屋さん 階下の君は

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     みつばの郵便屋さん第6弾。
    今回も異動はなく、みつばで7年目を迎えた秋宏。

     7年経つと、マンションが建って新しい人が転入してきたり、転出したり、新しい命が誕生したり、街の雰囲気も少しずつ変化していく。
     私自身も、そんな変化が嬉しかったり、昔を懐かしんだり、まるで街の住人のような気持ちにさせられた。

     小野寺さんの作品は、登場人物ではなくても、マンションの住人や学校の生徒たちなどにも名前の漢字、読み方まで丁寧に描いている。 
     街の雰囲気を、読者がより身近に感じられるのはそのせいなんじゃないだろうか。
     
     伝説(?)の作家、横尾成吾はそこに住んでいたんだ〜、とニヤけてしまったのは私だ

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    2026年07月28日