小野寺史宜のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「みつばの郵便屋さん」第4弾。
新しい局長さんが赴任してくる。細やかな気配りや気遣いができる穏やかな人で、こんな上司って良いよなぁと思った。
中学生の時不登校だった柴崎みぞれちゃんが、明るい高校生になり年賀状のバイトに来たり、セトッチと未佳さんの結婚、
そして秋宏もたまきへプロポーズ。
人と人との偶然の出会いの繋がりで奇蹟が起きていく。温かい時の流れに心がほっこりした。
他の巻で出てきた登場人物のエピソードを丁寧に書いてくれているので、この巻から読み始めた読者さんや、私のように誰だったか忘れてしまった人間にも分かりやすくて、小野寺さんの優しさにも感謝です。
-
Posted by ブクログ
同じ電車に乗り合わせた人が、どこかで緩くつながっている、それは運命的でも決定的でもないな繋がりだが、都会では視界に多くの人が入り、その一人一人に人生や考えがあり、今どんな体調なのかとか、気持ちなのかと考えてみるとこの小説になる。
そして、ほんのちょっとしたすれ違いや出会いが、その人の何かを変えてしまうことがあると。
都会ではなかなか他人に声をかけるとか、しにくそうだが、関わることで物語が生まれる。
「奇跡」はそうして人と関わることで生まれる。他人同士の繋がりを重視して構成するのではなく、それぞれの人生の中でふとした瞬間を捉えているのが、絶妙な描き方だと思った。 -
Posted by ブクログ
朝の満員電車の同じ車両に乗り合わせた人たちに、偶然の出来事が連鎖して奇跡が起こる。
通勤通学、その他諸々の事情を抱えた7人の男女の群像劇。
動く快速電車、次の停車駅まで15分間という狭い車両の中でのちょっとした事件や、少しハラハラする場面もあって、スリルも味わえて面白かったです。
絶体絶命のピンチから救われたり、他人の勇気ある行動を目の当たりにして改心したり、たまたま出会った人たちが知らないうちに影響しあって、物事は必ずといっていいほど良い方向に向かっていく。
世の中にはこんなにたくさんの奇跡が溢れているなんて驚きです。
どのお話も最後は優しさに満ちた終わり方で、作者さんの温かい人柄を感じます -
Posted by ブクログ
みんみんさんの本棚から
小野寺史宜さんの作品は6作品め
東京で暮らしている富生は母が亡くなった後、一人暮らしをしている78歳の父の言動が心配になり帰省します
80歳近くになり離れて暮らしていると、病気、怪我、日頃の生活のことなど心配になることも多いですよね
富生が戸惑いながらも父に寄り添う姿には頭が下がります
淡々とした日常の中で、老いていく父と息子の関係が見事に描かれています
親子の関係、環境は人それぞれです
親が老いてきたときこそ大切にしたい関係
私の場合は、病院嫌いだった父が体調不良で受診し、そのまま自宅には帰れませんでした
「親孝行したい時に親はなし」
本当にそのとおりでした
-
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいて、自分を犠牲にしても、人のために動いてしまう主人公に、苦しい気持ちになっていた。
だから、最後の果子から「光射す」言葉(「たすけるばかりじゃなくて、たすけられてもいいんだと思う」)に、救われた気がした。主人公自身が、これから光の方へ進んで行ける気がしたから。
そして、その後に果子さんが重ねた台詞が好き。「その役を私がやるのもありかなって」。キュンですよ。かっこいいです。「それは、どういう意味?」じゃないよ、と思ってしまった。
児相に通告に行ったときの女性タクシー運転手さんって、高間夏子さんですよね!絶対そう。陰から光へ、一歩踏み出す主人公を、「わかりました、と言い、すぐに車を出」し -
Posted by ブクログ
とてもリアルな会話や描写が続き、知らない人の日常をこっそり側で見ている感覚に落ち入ります。創作にありがちなドラマチックな出来事はない。影もなく日向もない。淡々としたお話。
主人公の介護への知識のなさ(40代ならこんなものだけど)にいらいらしてしまう、介護どっぷり世代の私でした。そして、恋は若いうちにしようよ!好きな人と結婚しなよ!といらいらしながら読みました。この作者は今の若い人のことがきっと私よりよくわかっているのでしょう。幸せは人それぞれですが、今の日本人はほんとにこんなに寂しさに慣れていて良いのでしょうか。そういう意味では若い人たちのことを考えられてよかったです。 -
Posted by ブクログ
『タクジョ!』また出たんだなー。
主人公の高間夏子は日々成長しているのね。
それにしてもタクシードライバーって話し上手じゃないといけないのね。
いや、聞き上手?
下手なこと言って機嫌を悪くされても狭い車内で
気まずいしね。
タクシーって、私は何回も乗ったことないからか、
『あ、あの時タクシー乗ったなー。』
という感じで思い出します。
これが電車やマイカーだと日常的すぎて思い出すことはない。
私にとっては特別な時のタクシーなのです。
本書でも色んな人生の一瞬に関わっていくお話が並んでいました。
でも、皆明るさを持っての話だったので読後感が良かったです。 -
Posted by ブクログ
奇蹟を綴る作家、小野寺史宜さんが、みつばの郵便屋さん経由で、私に奇蹟を届けてくれました〜♪☆
前日まで読んでいた「本日も教官なり」(角川文庫)の主人公、益子豊士さんが、読み始めた「みつばの郵便屋さん 幸せの公園」(ポプラ社)に、秘密めかして?出てきたのでした〜♪
し・か・も、郵便屋さんの平本秋宏さんと、「ソーアン」で知り合って、一緒にお酒飲むとか、ファン的に最高♪
そんなこととは知らず、次は4巻目だからと手に取っただけだったので、私は奇蹟と呼ぶことにした。
ちなみに、小野寺さんは、奇跡ではなく、奇蹟という漢字を使うことが多いと思って、敢えてそうしたんだけど、「奇跡集」(集英社文庫)は違うんだ