【感想・ネタバレ】太郎とさくらのレビュー

あらすじ

太郎は異父きょうだいの姉・さくらの結婚式に出るため、久しぶりに故郷に帰った。平凡ながら温かい結婚式、無事に終わるかと思ったところに「珍客」があらわれ、ちょっとした騒動に。小さな漁港の街・静岡由比と、東京のアパートを行き来しながら繰り広げられるこの物語は、離れて暮らす家族の物語だ。かつていちばん身近にいた人は、あの時なにを思っていたのか……。それぞれの新たな旅立ちを描く、胸熱くなる青春小説。

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Posted by ブクログ

いいねえ、太郎とさくら。テンポがいい。語呂もいい。花子もでた。でも、太郎と花子にはならない。惜しいっと思いつつ、世の中予想通りにならないし、誰でも知っているような展開ってあるようでない。やるなぁ小野寺。暫定1位だな

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

太郎は鈍感なところがいい所だと思う。

小野寺さんが書く本はみんな主人公が良い奴。私は血の繋がらない姉の父を結婚式場で追いかけたりしないし、そいつを1万でアパートに住まわせたりしない。そういう類の優しさのエッセンスを私は持っていなかったけど、小野寺作品を読むことで得ることが出来る。太郎のような選択をするかどうかは分からないけど、選択肢が増えると思う。

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2023年09月18日

Posted by ブクログ

「夜の側に立つ」に続いて小野寺作品7作目、読んでいてやっぱり落ち着く。会話のテンポ、語り口が何とも心地良い。
静岡県由比町で育った太郎、今は東京(千葉だけどね)で一人暮らしをしている。職場の先輩に押し切られて草野球チームでプレーしたりする良い人ぶりは、お約束どおり。そんな彼が大いなる決断をあっという間にしちゃうところが、いつもと違う展開でヒヤヒヤさせられるけど、そこは小野寺ワールド、安心して読めちゃう。
自信を持ってお勧めできる小説。

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2021年10月20日

Posted by ブクログ

再読。

著者の作品に通して言えるのは、主人公が情緒の安定した穏やかな男子であるということ。
そのために誤解されることも無くはないけれど、とても魅力的だなと毎回思います。

今回の太郎。
家族思いで、人にも優しい。
でもそれを前面に出すことがないので、押し付けがましいところは皆無。
こんな子いいなー

太郎のお父さんだから当然かもしれないですが、春夫さんもいいですね。お姉ちゃんの夫も素敵。
みんないい人ばかり。
野口さんと丸山家はいい距離感でいられるだろうなと思わされる終わり方が良かったです。

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2020年03月19日

Posted by ブクログ

小野寺さんの描写は淡々としてるけど、読みやすくてそれがいい。 家族の絆。最後の兄弟のシーンはすごく良かった

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2025年07月20日

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