櫻井祐子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いわゆる行動経済学をわかりやすく説明するため、人間が不合理な行動をとるかという例を用いて解説している。
つまり人間は合理的といわれる行動を頭ではわかっていても必ずそういう行動を取るとは限らない。仕事でも顧客はこちらが考え予測通りには対応しないということだ。
特に印象に残ったのは2章の働く事の意味、4章の自前バイアス、9章の感情と共感について、10章の短期的な感情がおよぼす長期的な影響。
仕事の意味を理解させる事でモチベーションに大きな影響がある事。自分で考えた事に愛着を持つあまり他人の意見を素直に聞けなくなる。大勢の危機よりも顔の見える具体的な相手に対しての方が助ける対象になる。一時の感情に任せて決定したことがその後長期的に影響を与える事がある。
10章は特に今の自分の家庭の状態そのもの。ポジティブ思考でこの状態から抜け出さないと。納得の内容でした。 -
Posted by ブクログ
すごく仕事のできる人の思考法と感じた。
あたりまえのレベルが違いすぎて、参考にならないのではと。
それでも参考にできそうなことをチャレンジしてみたい。
・同じゲームを何度も繰り返す。富、人間関係、知識
・特殊知識を見つける。子供の頃や10代の頃に苦もなくやっていたこと。凝り性。
・特殊知識に100%のめり込む
・いつまでも学び続ける能力が最重要スキル
・基礎がとにかく大切
・これはということを見つけ、これはという人を見つけたらおもいっきりそこに投資しよう
・ただ楽しいから何かをするときにこそ、最高の仕事ができる
・人間は他人が心の奥底で思っていることを感じ取るようにできている
・何よりも自由を大切にする。お金は自由を買えるが、束縛する。自由を大切にすれば、それほどお金を欲しいと思わなくなる
・痛みを感じる苦しみの瞬間は、真実を悟る瞬間でもある
・難しい決定をめぐって意見が割れたら、短期的な苦痛が大きい方を選ぶ
・幸福は内にある
・幸福はスキル、ポジティブに考える
・自分より成功している人、幸せな人とつきあう習慣を身につける
・君はいつか死に、すべてが意味を失う。だから楽しもう。前向きなことをしよう。愛を伝えよう。誰かを喜ばせよう。ちょっと笑おう。今この瞬間を味わおう。そして、君にしかできないことをしよう。
・すべては自分の体の健康を第一優先する
・本気で瞑想するなら、朝一番の1時間を60日続ける。ただ何もせず、腰を落ち着けて座るだけ。1時間休みを与える。雑念が浮かんでも浮かぶまま、抗わない受け入れようとしない。考え込まない、退けない。ただ目を閉じて1時間座っている -
Posted by ブクログ
これは良い本だった。
序章
失敗するプロジェクトに共通する特徴「すばやく考え、ゆっくり動く」
「ゆっくり考え、すばやく動く」が答え
1章 ゆっくり考え、すばやく動く
じっくり計画が成功の鍵
輸送プロジェクトもITプロジェクトも、「予算超過、工期遅延、便益過小」というパターンは、大まかには同じだった。
世界中どこでも同じパターンが見られた。
確率分布には、極端な外れ値がずっと多く裾の厚い、「ファットテール」と呼ばれるものもある。
ITプロジェクトはファットテール
小型プロジェクトもファットテールを免れない。
「厳しい期限」は間違っている
まず考え、それから動く。余裕があれば、計画にたっぷり時間をかけても問題ない
制作に入ると「コストが一気に膨らむ」
計画を立てるためには考える必要があるが、創造的で多面的で注意深い思考は、ゆっくりとしたプロセス
プロジェクトはうまくいかなくなるのではない。最初からうまくいっていないのだ。
2章 本当にそれでいい?
早く決めたい衝動に賢く抗う
「まず行動」が視野狭窄を生む
人は慎重に考えるより早く1つに決めたい(固定化)
わかっていても「直感」を信じたくなる
人は「最初に浮かんだこと」に固執してしまう
人が作業にかかる時間を実際よりも少なく見積もってしまう傾向にある(ホフスカッターの法則)
実行したいのは「前に進んでいる」感じがほしいから
計画立案の前進は、プロジェクトの前進、それも最もコスト効率の高い前進
「見たものがすべて」だと、つまり必要な情報や知識がすべて手元にあると思い込んではいけない
早く決めてしまわないことを肝に銘じておこう
3章 「根本」を明確にする
目的がくっきり頭にあれば間違った道具は取らない
「ゆっくり」することそれ自体がよいわけではない
よい計画を立てた結果として「ゆっくり」になるのであって、「ゆっくり」すればよい計画ができるのてはない
「答え」の前に「問い」がくること
「なぜそれをするのか」をまず固める
プロジェクトを始めるときには、手段と目的のもつれをほどいて、「自分は何を達成したいのか?」をじっくり考え、心理メカニズムのせいで性急な結論に飛びつきたくなる衝動に、なんとかしてストップをかけなくてはならない。
フローチャートを「逆」から埋める
迷ったら「概要」に立ち返る
目的が「明確」になるまで掘り下げる
4章 ピクサー・プランニング
アイデアは「灰色のモヤモヤ」から始まる
人間は工夫を重ねて学ぶことに長けている
よい計画は、実験または経験を周到に活用する。優れた計画は、実験と経験の両方を徹底的に活用する。
「試作品」で完成しておく
フランク・ゲーリーすごい
ピクサーは脚本から観客のフィードバックまでのサイクルを8回くり返す
このプロセスは信じられないほど労力がかかるが、そうするだけの4つの理由がある
1.自由に実験することができる
2.アウトラインからディテールまで精査、検証される
3.説明深度の錯覚という基本的な認知バイアスを克服するのに役立つ
4.コストの差が歴然
大型プロジェクトではトラブルが起こるのは確実で、「いつ」起こるかだけが問題だからだ
計画を立てる間に、打てるだけの手を打っておこう。そして、計画はエクスペリリ(実験+経験)をもとに、ゆっくり、徹底的に、反復的に立てよう。
リーン・スタートアップ方式は、私のアドバイスとまったく矛盾しない。
計画立案は「能動的なプロセス」である。計画立案には「行動」が伴う。
「仮想最大限のプロダクト」方式、それはテクノロジーの利用が欠かせない
5章 「経験」のパワー
最初から「貯金」がある状態で始める
先行者利益は誇張されすぎている
パイオニアとして市場に参入した企業の半数近くが倒産していたのに対し、フォロワー企業の倒産率は8%にとどまった。また、生き残ったパイオニア企業の平均的な市場シェアが10%だったのに対し、フォロワー企業のシェアは28%だった。
アップルがブラックベリーを追ってスマートフォン市場にすばやく参入したように、「ファスト・フォロワー」となって、先行者から学ぶことがよい
オリンピックはすべて予算超過、つねに初心者によって計画、実行される。永遠の初心者症候群
「反復」が上達をもたらす
「熟練した直感」は正しいことが多い
人間が所有し利用できる最も有用な知識の多くは、形式知ではなく、「暗黙知」である。
政治力学の学びも大事
全体にとっての善が何であるかを知り、それを実現する能力である「実践知」を得るには、形式知以上のものが、すなわち長年の経験からしか得られない知識が必要
経験がない時点で赤字
6章 唯一無二のつもり?
想像との「ズレ」をなくす
失敗の根本原因は、実行以外の部分、実行が始まるずっと前の「予測」にあることが多いのだ。
アンカリングと調整、つまりアンカーの質が重要、人は直近に見た数字に簡単に引っ張られる
「参照クラス」
予測者が内部情報を無視することはほぼないが、外部情報を見過ごすことは多い。そしてそれが命取りになる。
参照クラスのデーターコスト、工期、便益、その他あなたが予測したいものに関するデーターをアンカーにしよう。そして必要な場合は、あなたのプロジェクトと参照クラスの平均的なプロジェクトとの違いを踏まえて、アンカーを調整しよう。これがあなたの見積もりになる。この上なく簡単な方法だ。
調整が必要になるのは、あなたのプロジェクトのコストが参照クラスの平均値よりも高く/低くなるという、明確で強力な理由がある場合だけだ。
判断を迷ったら調整しなくていい
調整は、バイアスが忍び込む隙なのだ。調整しすぎると、バイアスにとらわれないアンカーの価値が失われてしまう。
これを「参照クラス予測法(RCF法)」と名付けた、「ファスト&スロー」でも太鼓判を押されている
ブラックスワン・マネジメント(リスク管理)
初期の遅れはブラックスワンを起こしやすくする
マイルストーンならずにインチストーンでリスク管理
7章 再現的クリエイティブ
「創造はロマン」vs「創造は管理できる」
物語vsデータは物語が勝ってしまう
ただ、現実にはデータが圧勝である
計画フェーズに創造性は宿る
8章 一丸チームですばやくつくる
「一体感」で全員の士気を高める
百戦錬磨の実行部隊には千金の価値がある
必要なものを「ただち」に支給する
自分のありのままの考えや気持ちを気兼ねなく言える状態を、「心理的安全性」と呼び、士気を高める
チーム作りには「コスト」をかける
9章 スモールシング戦略
小さいものを積み上げて巨大にする
モジュール性
自由自在にスケールを変えられる
「モジュール」「美しい」「高品質」はすべて同時に成立する概念なのだ。
ファットテールではないプロジェクトタイプは太陽光発電、風力発電、化石燃料発電、送電、道路のたった5つだ。つまりこれらはほかのタイプと違って、壊滅的に失敗するリスクがそれほど高くない。この幸運な5タイプに共通する特長は何か?モジュール性が非常に高い、または極端に高いのだ。
誰も行きたがらない恐ろしい場所ーには、核棄物貯蔵、オリンピック開催、原子力発電所建設、ITシステム構築、水力発電ダム建設が並ぶ。これらはどれも喪型的な「1つの大きいもの」型のプロジェクト
小さいものをすばやくスケールアップできるから、個人でも小さい実験を通して大きいことができる。
終章 「見事で凄いもの」を創る勝ち筋
メガプロジェクト研究が導く11の経験則
1.マスタービルダーを雇おう
2.よいチームを用意しよう
3.なぜ?を考えよう
4.レゴを使ってつくろう
小さいモジュール性を見つけてそれを使って大きくしよう
5.ゆっくり考え、すばやく動こう
十分な時間をかけて、詳細な実証済みの計画を立てよう
6.外の情報を取り入れよう
視点を「プロジェクト」から、プロジェクトが属する「タイプ」にシフトする
7.リスクに目を向けよう
8.ノーと言って手を引こう
9.有効な関係を築こう
10.地球をプロジェクトに組み込もう
11.最大のリスクはあなた
行動バイアス
-
Posted by ブクログ
チームで大きなことを成し遂げることが苦手で、いつも一人か多くて2人で物事を進めることが多い。
でも会社で大きなシステム導入が控えていて、失敗したくなかったのでこの本を手に取った。
読み終わった後、プロジェクトってこんな風に進めればいいんだって思えた。特に空港建設のエピソードが心に残った。当時の人があのころを思い出して「あのチームでの仕事はよかったなぁ」ってしみじみしてるのを読んでて、そう思ってくれるようなチームを作りたいなと思った。
失敗はコストの問題だけじゃなくて、その人の才能が広がる機会も失うという考え方にもハッとした。プロジェクトの責任の重さを改めて感じた。
チームで何かを成し遂げたい人はもちろん、一人で目標に向かって頑張ってる人にもおすすめ。大型プロジェクトの話だけど、個人の目標にも使えるヒントがたくさん詰まってるので。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ行動経済学第一人者であるダン・アリエリーの第2段。
『予想通りに不合理』や『ずる』あたりは読んでたので、筆者の代表作はそれなりに読めたかも。
大体知ってた内容ではあったけど(一時期行動経済学関連の本を読みすぎた)、第10章「短期的な決定がおよぼす長期的な影響」は衝撃だったね。
イライラしていてとっさの瞬間に取ってしまった行動が、未来から自分の行動の参考になってしまう。人は一貫性を求める生き物のため、その行動へのハードルがどんどん低くなる…。怖いなぁ。
ただまぁ救いなのは、おそらくそれはマイナス面だけじゃないってことかな。嬉しかった時に優しくすることのようなプラス面も同じように強化されるはず。
まさしく「行動が人を作る」のだな。 -
Posted by ブクログ
# 食欲と生物の進化についてゆるく学べる一冊
## 面白かったところ
* 動物の栄養バランスをとるための食欲のメカニズムが面白かった
* やはり精製食品は悪、賞味期限が書いてない生鮮食品は正
## 微妙だったところ
* 特になし
## 感想
動物の食欲は、PFCバランスを取れるように促すアルゴリズムは、まさに遺伝子の方舟であるように思えた。
〇〇が食べたい。と具体的に食欲を表明する人間がいて、自分にはその理屈が当時がわからなかったが、人間も同じように、食欲をコントロールするホルモンがあるんだと理解できた。
人の食欲はテキトーであるように見えて適当である。
他に面白かったこととしては、「犬は人間の残飯を食べるように進化した」説である。
我が幼い頃、飼い犬に味噌汁ご飯をやっていた近所のおじさんが居た。あの犬がどうなったかは知る由もないが、自分が観測していた範囲では元気に庭を飛び回っていた。
犬と人間の歴史は長く、犬がヒトと家畜を守るように進化したとしたら辻褄が合う。犬も家畜と同様、ヒト化したのだ。
食という切り口から進化生物学を学ぶことができる一冊で、大変おもしろかった。
---
この一冊から読書方法を変えた。オーディオブックで事前に3周くらい聞いてから、書籍を手に取って文字を追う。
仕事で忙しい合間でも、耳から知識が入り込んでくる体験のお陰で、今までよりも読書スピードが早まった。 -
Posted by ブクログ
シリコンバレーのレジェンド、ビル・キャンベルの成功の教え
あらゆるマネージャーの最優先課題は、部下のしあわせと成功だ
チームメンバーの連帯感を生み出し、高めるために、旅の報告など仕事以外のプライベートな話題からスタッフミーティングを始めよ
「第一原理」で人を導く
去る者に敬意を払う
コーチャブルな資質、「正直さ」「謙虚さ」「あきらめず努力を厭わない姿勢」「つねに学ぼうとする意欲」
人に求めるべき最も重要な資質な、知性と心だ。つまり、すばやく学習する能力と厳しい仕事を厭わない姿勢、誠実さ、グリッド、共感力、そしてチーム・ファーストの姿勢である。
「ありのままの自分」をさらけだす
問題や機会に直面したら、最初のステップは、適切なチームを適所に置いて問題に取り組むことだ
勝利をめざせ。だが献身、チームワーク、誠実さをもって、つねに正しく勝利せよ
物事がうまくいかないとき、いつにも増して「誠意」「献身」「決断力」がリーダに求められる
人を大切にするには、人に関心を持たなくてはならない。プライベートな生活について尋ね、家族を理解し、大変なときには駆けつけよ。
時間や人脈などの資源を、人のために惜しみなく使え
コーチングのテクニックというよりは、1対1で誠実に対応することが大切だと感じました。 -
Posted by ブクログ
クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』と比較するとサクッと読めます。
【メモ】
・発見力=認知的能力の関連づける力+行動的能力の質問力・観察力・人脈力・実験力
・ほとんどの経営幹部は実行を得意とし、分析・立案・緻密な導入・規律ある実行の4つの実行力に秀でている
・関連づける力を伸ばすためのヒント
①無理やり関連づける
②別の会社になりすます
③比喩やたとえを使う
④ガラクタ箱をつくろう
⑤スキャンパー
・破壊的な質問をする
①「今どうなのか?」の質問をする
②「なぜこうなった?」の質問をする
③「なぜなのか?」「なぜ違うのか?」の質問をする
④「もし~だったら」の仮定の質問をする
・人脈力を伸ばすためのヒント
①人脈の多様性を広げる
②ランチやディナーで人脈づくり
③来年は2度以上、会議に参加する計画を立てよう
④クリエイティブな仲間をつくろう
⑤外から人を招こう
⑥別の分野の研修を受ける
・イノベーティブな企業のDNA
①人材
②プロセス
③理念