あらすじ
イーロン・マスクとピーター・ティールという二人の異端児のベンチャー企業が、たまたまシリコンバレーで隣り合うオフィスに部屋を借りた瞬間、シリコンバレー史上最大、誰もが驚く壮絶な伝説が始まった。いまの世界をつくっ
たとすら言えるペイパルマフィアとは何なのか? 映画以上に怒濤の展開の世界的ベストセラー!
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Posted by ブクログ
イーロン・マスクとピーター・ティールが何者でも無かった時代から始まる、PayPal創業ストーリー。シリコンバレーを拠点とするITスタートアップは、どのようにして大きな成功を勝ち取れるのか。俗に言う「ペイパルマフィア」達が、その類まれなる知能と情熱と労働時間を惜しげもなく注ぎ込む様子から、まさに "start-up" のリアルを感じられた。
以下、面白かったポイント。
- いまやTwitterの別名と認識されているx.comというドメインに、若きイーロン・マスクがどんな夢を見ていたか?そしてその夢はどのように頓挫したのか
- x.comとPayPalによる熾烈な競争、合併、2度のクーデターとCEO交代
- 巨大オークションプラットフォームe-bay上での決済シェアを拡大することのリスクとリターン、圧倒的な顧客体験でエンドユーザーを味方に付けてプラットフォーマーと戦う
- 事業存続を脅かす国際的なクレジットカード不正利用と、それに対抗するための不正対策技術の商用化
- 「黒字化したら髪を青く染める」と約束したり、パーティーで逆立ちしながらビールを飲んだり、同僚とのチェス十面指しで一人に負けて悔しがるピーター・ティール
- 前日にPayPalのイベントを開催してPayPalのTシャツを配り、e-bayのイベントの参加者をPayPal Tシャツだらけにした話
- e-bayによる買収後のカルチャーギャップ。PayPalのある社員はスプレッドシートに仕事内容と一日の時間配分をまとめさせられた
世界を変えたいと願う若者に起業を勧めたくなる一冊。
Posted by ブクログ
壮絶。知性と行動力の塊。
目標を追い求めた人たちのとんでもないハードワークのドキュメンタリー。まるでハリウッド映画を観てるかのようにスピード感があってとても面白い。
「優れたチーム」「スピードと実行力」「リスクを取る起業家精神」 など、成功するスタートアップに必要な要素ひとつひとつに感銘を受けつつ、楽しく読めた。
Posted by ブクログ
書店でなんとなく手に取り購入。
かなり分厚い本だが、一気に読める面白さだった。企業の成功には結局は優秀な人財が不可欠と感じる。チームとしてのバランスが大事であり、互いに足りない部分を補い合えるチーム作りもポイントだと思う。それに加えて運の要素、時代の流れを読んで適切なタイミングを掴む直感力のようなものが重要になっていると感じた。
PayPalや起業に興味がなくとも、学べる点が多々ある本だと思うし、純粋に話としておもしろい。
Posted by ブクログ
読み切るのにとても時間がかかったが、この手の作品を日本人が読むと、面白さが今ひとつ刺さってこないことがよくあるが、翻訳が優れていると思うのだが、熱量そのままで読み切ることが出来たと思う。ベンチャーとして類稀な成功をおさめるか、ただのブラック企業として消えて行くか、紙一重だと感じたが、本書の終わりに記されていた「運」が大きく作用したと語られていたところは、とても印象的で本音だろうと納得した。
イーロン・マスクが金融系のベンチャーからスタートだったことはこれで知った。
Posted by ブクログ
アメリカで創業されたペイパルの物語。壮絶の一言。自分がいかにペイパルについても、イーロン・マスクについてもほとんど何も知らなかったのかがよくわかった。起業家精神というものの一端を垣間見れた気がした。気軽にさくっと読めるような単なる成功物語ではなく、十分に読み応えがあり、読むものに強烈な余韻を残してくれる作品だと思う。大変に面白かった。
Posted by ブクログ
購入した本。PayPal創業期が記された本。
「超合理的なシリコンバレーでさえ、ビジョンはデータと同じくらい意味がある」
今では当たり前な新規現金プレゼントキャンペーンなどもPayPalが始めた。
創業者は創造の原動力。経営人生を完遂するべき。
PayPalのビジョンは「決済の民主化」
ビジョンがものをいう。
「困難を乗り越える人は、不合理なまでに失敗を恐れない心と不合理なまでに楽観的な人。
何が本当に大切か見極めることも大切」
「仲間と切磋琢磨することも大切」
Posted by ブクログ
起業家の精神、
1日20時間働く、3日連続徹夜、床で寝る、
良い悪いは別として、何故、世界のトップクラスの起業家は、こんなにもモーレツに働き、全身全霊に働けるのか、書かれている。
常識を疑い、失敗を恐れない心
徹夜して、コードを書き続ける、異常な執着、
会社を成長させるための、社内のパーパスと価値観、全てが参考になった。
Posted by ブクログ
今や「世界一?」の起業家であるイーロン・マスクが初期に携わったインターネット決済総合企業「ペイパル」の起業からの歴史を描いたフィクション。今北九州などでStartupWeekendに関わっていることから、非常に生々しく(なまなましく、いきいきと)読ませてもらった。ちょっと勉強した「Running Lean」の実話版という感じ。
因みにTwitterが「X」になる前から、イーロン・マスクの「X.com」はこのインターネット金融総合サービスの代名詞だった(しかも最近買い戻した)ことに驚いた。
Posted by ブクログ
ペイパルの創業期を描いたもの。
イーベイの決済専用ツールとしてコバンザメのように生き抜いてきた初期のペイパルが舞台。IPOの頃もまだ、生殺与奪をイーベイに握られていたが、今や年間一兆ドルの決済を取り扱うまでになっている。
運は大事な要素ではあるものの、ピーター・ティールやイーロン・マスクって単に運良く一発当てた、という者ではなく、相当に地頭もいいんだなぁというのがよく分かる内容。CAPTCHAがペイパルの発明だというのも初めて知った。
・何かを成功させる前にしくじった方法を四つ挙げられない人は、おそらくそれに取り組んだ本人じゃない(イーロン・マスク)
・プロダクトやサービスをユーザーの生活の一部にしてしまえば、ユーザーはなかなかやめられなくなる。「人間は惰性の生き物だから、デフォルトの行動や考え方、習慣などを変えるのは並大抵のことではないのよ」とエイミー・ロウ・クレメントは指摘する。