あらすじ
※本書は、2021年1月に小社より刊行された『科学者たちが語る食欲』を加筆・再編集したものです。
食欲のしくみ初解明!
私たちは「タンパク質欲」を満たすために食べていた
科学誌『New Scientist』ベストブック受賞!
「人類にとって重要な書」と
世界中のアカデミアから絶賛、続々!
「面白くて一気読みした」
D・シンクレア(ハーバード大・医学大学院教授)
なぜ人間だけが食べすぎるのか――
シドニー大学の世界的栄養学者2名が
「人類の食欲の謎」に迫る。
旅は、「バッタ」から始まる――。
門外不出の研究写真つきで贈る
知的興奮の冒険!
本能のしくみを明らかにした本書を読めば
「食べすぎ前」に満足し、
体重を増やさずすむ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【本書の核心メッセージ:人はタンパク質を求めて食べている】
人間は他の生物と同様に、タンパク質に対して非常に強い食欲を持ち、その欲求が何をどれだけ食べるかを決定している。脂肪や炭水化物ではなく、タンパク質の摂取量を満たそうとする力(タンパク質レバレッジ仮説)が、現代の過食と肥満の根本原因である。
【タンパク質:生命を支える最重要栄養素】
タンパク質とその構成要素であるアミノ酸は、分子中に窒素を含み、ホルモン、酵素、DNA、RNAなど体内のあらゆる重要物質を構成する。人間はタンパク質を摂取しなければ生きていくことができない。
【脂肪:体を守り、細胞を形作る存在】
脂肪は寒さから体を守り、ビタミンを貯蔵し、肌を潤し、眼球や関節を衝撃から守る。脂肪酸は全ての細胞膜を構成する重要な要素であり、脂肪なしでは生命は維持できない。
【炭水化物:エネルギー源であり構造材料】
炭水化物は糖類・デンプン・食物繊維に分類され、最小単位はグルコースやフルクトースである。グルコースはエネルギー源であるだけでなく、窒素と結びつきDNAやRNAの構築にも関わる。人体はタンパク質や脂肪からもグルコースを生成できるため、理論上は炭水化物を摂取しなくても生きられる。
【ビタミン・ミネラル:微量だが不可欠な栄養素】
ビタミンとミネラルは必要量こそ少ないが、生命活動に不可欠な微量栄養素である。ナトリウム、カリウム、カルシウムなどが電流を生み、心臓の鼓動や神経伝達を可能にしている。栄養は単体ではなく、全体のバランスで考える必要がある。母乳はその理想形である。
【食物繊維:食欲を抑え、腸と心を整える】
食物繊維は満腹感を高め、消化吸収を遅らせ、腸内微生物の餌となる。腸内細菌はその見返りに短鎖脂肪酸やビタミンなど重要な栄養素を産生し、免疫や精神の健康にも寄与する。食物繊維は食欲のブレーキである。
【沖縄食に見る食物繊維の力】
伝統的な沖縄の食事は食物繊維が豊富で、肥満とほぼ無縁だった。主な炭水化物源であるサツマイモや野菜、果物に含まれる繊維が、空腹感を抑え過剰摂取を防いでいた。
【乳糖と人類の進化】
哺乳類の乳に含まれる乳糖は、乳児期のみ分泌されるラクターゼで分解される。酪農文化では、発酵による乳糖分解(ヨーグルト・チーズ)と、成人後もラクターゼを分泌できる遺伝的進化によって克服されてきた。
【超加工食品と栄養転換】
伝統的な食環境が、科学的に設計された超加工食品に置き換わると、必ず肥満と関連疾患が増加する。超加工食品の摂取増加は、糖尿病、心疾患、脳卒中などの増加と強く結びついている。
【超加工食品が食欲を暴走させる理由】
超加工食品ではタンパク質が脂肪と炭水化物で薄められ、食物繊維と微量栄養素が除去されている。その結果、タンパク質欲求を満たすために人は食べ続け、必要以上にカロリーを摂取してしまう。
【食物繊維を除くと食欲のブレーキが壊れる】
リンゴ4個は食べられなくても、リンゴジュースなら簡単に飲める。これは繊維が取り除かれたためである。繊維の除去は食欲のブレーキを切る行為であり、肥満と超加工食品の関係を象徴している。
【低タンパク・低繊維・低コストの誘惑】
脂肪と炭水化物が多く、繊維とタンパク質が少ない食品はおいしく、安く、大量に食べられる。結果として超加工食品は市場で圧倒的優位に立った。
【二酸化炭素増加が食の質を下げている】
大気中のCO₂濃度上昇は光合成を促進し、作物中のデンプンを増やす一方、タンパク質・食物繊維・微量栄養素を希薄化させている。これは超加工食品と同じ方向の変化である。
【食品産業の構造的な問題】
食品は誰にとっても必需品であり、食品産業は常に成長と利益を求められる。その結果、安価な原料を加工し高付加価値商品に変える構造が生まれている。
【子どもの食嗜好は一生続く】
子ども時代の食の好みは生涯続き、次世代にも影響する。食品会社が子ども向けマーケティングに力を入れるのは、将来の顧客を確保するためである。
【健康そうに見える表示の罠】
緑のラベルや「果糖入り」「フルーツ〇%」などの表示は健康的に見えるが、実際には加工食品の摂取を増やす結果を招いている。
【インスリンと肥満・糖尿病】
インスリンは血糖調整とタンパク質分解抑制に重要な役割を果たすが、過剰摂取が続くとインスリン抵抗性が生じ、2型糖尿病へと進行する。
【妊娠期・乳児期の栄養が一生を決める】
低タンパク食の母親から生まれた子どもは内臓脂肪が多く、血圧上昇の兆候も見られる。一方、母乳は低タンパクだが、脳の発達と長い学習期間を可能にする最適な設計である。
【年齢によって最適なタンパク質量は変わる】
中年期はやや低タンパク・高繊維が健康と老化抑制に有効だが、高齢期には筋肉維持のため再びタンパク質量を増やす必要がある。
【食欲は敵ではなく調整装置】
極端に炭水化物やタンパク質を制限すると、逆に強い欲求が生まれる。食欲は私たちをバランスの取れた食事へ導こうとする自然の仕組みである。
【超加工食品を見分ける実践的ヒント】
家庭で使わない成分名や、多数の添加物が並ぶ食品は超加工食品である可能性が高い。
【印象に残った言葉】
食欲は最高の調味料
Posted by ブクログ
人間のタンパク質を摂取したいという欲求は強力で、満たされない場合に、脂肪や炭水化物の過剰摂取に走ってしまう。
商品価格は、タンパク質が多いほど高額(健康的なものも安くない気がする)になる。
健康的な身体やスタイルが、豊かさの象徴になりつつあると。また、不健康な人は医療費がかかって余計に格差が広がっていくのではないかなと。
あとは、研究者の方々の根気強さには脱帽です。
Posted by ブクログ
面白かった。読むべき。
後半、加工食品や食品メーカーへの警鐘強めなメッセージになっている点はご愛嬌。
ざっくりとこれ読んで知れる事は2つ。
1. 人間以外はどうやって必要な栄養素を選別して適切な食べ物を食べているのか?
2. 虫や動物は必要な栄養量に従って食料を摂取できるのに、なぜ人だけは食べ過ぎるのか?
一時期クワガタを飼育ブリードしていたので特に1.は興味深かった。
クワガタの場合、どれだけ大きな個体を羽化させるか?がとても重要な要素になっており、そのために幼虫時期に食べさせるエサは何が良いのかはとても大きな関心事です。
この本で述べられているタンパク質量による食料摂取量調整は結構重要な要素なんだと思います。
幼虫を太らせるために糖質過多なエサをあげ過ぎると羽化しなかったり途中で力尽きたり。タンパク質過多だと多分早生ミニサイズになるんだろうな。
飼育している当時、この話を知っていたらこのあたりの話を考慮して飼育してみたかったです。
Posted by ブクログ
生物の食欲の正体は「タンパク質への欲求を満たすためだった」という、なかなか衝撃的な内容。単純化していえば、タンパク質を必要な量だけ摂取してしまえば満足できるのだとか。ただし高タンパク・低炭水化物の食事だと長生きはしづらいなど、最初から最後まで興味深いです。Audible で聴きましたが、おそらく後からもう一度聴き直すと思います。
Posted by ブクログ
論文の正当性をしっかり自分の目で確認する必要はあるが、とても有益だった
・タンパク質は大事
・年齢によって、また目的によってもタンパク質の摂取量を変化させる必要がある
・低タンパク質/高炭水化物は長寿
・高タンパク質/低炭水化物は低寿命の代わりに生殖能力が高くなる
・比率が大事
・超加工物は避けた方がいい、つまるところお菓子やジュースの摂取をなるべく避けた方がいい
Posted by ブクログ
食に関心あるタイムなので読んでみた。
自分自身ご飯食べる量が増えてきて、当然体重も増えているからキツイ内容だった。キツイというか、ぐさっと刺さる。
読んでいて思ったのは、今後はタンパク質をもっと意識して食事をしなきゃいけないということだった。パンを山ほど買って食べたり定食屋でご飯大盛りにしたり。
できるところから少しずつ学んだことを実践していきたい。超加工食品は極力食べない。と誓う。
良質なタンパク質、炭水化物、脂質ってたとえばどんなだろう。気になることが増えてきた。
なんとなく食べ過ぎちゃう、お腹周りが気になる人に読んでほしい1冊。
Posted by ブクログ
昆虫から始まり科学的に食欲を解説しているので非常に面白い。
現代においてなぜ肥満が増えているのかも納得のいく理由だった。
タンパク質の適切な摂取がとても大事だと感じた。
タンパク質を適切に取ることで自分の食欲のコントロールもしやすくなることを学んだ。
Posted by ブクログ
日本語のタイトルは絶対に変えた方が良いと思いますが、内容は非常に興味深いものでした。海外の学者の方々の35年に亘る研究成果ですが、分かりやすく面白く読むことができました。我々生き物の食がこの様な原理に支配されているとは全く思いもよらず、今まで健康のためとか、老化を防ぐとか、ダイエットとか言っていたことは何だったのだろうとガックリしました。 これからは食欲を信じて、不健康なカロリー増加につながらない様な低タンパク質食を摂っていこうと思いますが、いったい何をどのくらい食べたら良いのでしょう。分からなくなってしまいました。今日のお昼に食べようと思っていたカレーパンはやっぱりダメでしょうか?プロテインは飲んで良いのでしょうか?
Posted by ブクログ
生物は自分に必要な栄養をどうやって判断し摂取しているのか。
考えてもみなかった謎だったけれど、とても面白かったです。
そして、どうして人間は自分の食欲を制御できずに肥満になっていくのかについて、なるほどなぁ〜と。
様々な研究があり、いろんな考えた方がある。
一概に食品添加物や超加工食品がすべて悪いとはいえないし、この便利な世界を今更放棄することもできないけれど、あきらかに人工的な食事に頼るのではなく、健康に生きられるにはどんな食べ物を選べばよいのかを考えるきっかけになりました。
と、言いつつアイスクリームもポテチもチョコだって食べちゃいますけどね。でも、体に良いか悪いかという線引きが自分の中で明確にできるようになったように思います。
Posted by ブクログ
# 食欲と生物の進化についてゆるく学べる一冊
## 面白かったところ
* 動物の栄養バランスをとるための食欲のメカニズムが面白かった
* やはり精製食品は悪、賞味期限が書いてない生鮮食品は正
## 微妙だったところ
* 特になし
## 感想
動物の食欲は、PFCバランスを取れるように促すアルゴリズムは、まさに遺伝子の方舟であるように思えた。
〇〇が食べたい。と具体的に食欲を表明する人間がいて、自分にはその理屈が当時がわからなかったが、人間も同じように、食欲をコントロールするホルモンがあるんだと理解できた。
人の食欲はテキトーであるように見えて適当である。
他に面白かったこととしては、「犬は人間の残飯を食べるように進化した」説である。
我が幼い頃、飼い犬に味噌汁ご飯をやっていた近所のおじさんが居た。あの犬がどうなったかは知る由もないが、自分が観測していた範囲では元気に庭を飛び回っていた。
犬と人間の歴史は長く、犬がヒトと家畜を守るように進化したとしたら辻褄が合う。犬も家畜と同様、ヒト化したのだ。
食という切り口から進化生物学を学ぶことができる一冊で、大変おもしろかった。
---
この一冊から読書方法を変えた。オーディオブックで事前に3周くらい聞いてから、書籍を手に取って文字を追う。
仕事で忙しい合間でも、耳から知識が入り込んでくる体験のお陰で、今までよりも読書スピードが早まった。
Posted by ブクログ
食欲の正体はタンパク質欲を満たすための行動だったと知った。自然に生きている動物は健康的な食事をしていることに驚いた。タンパク質を摂り過ぎると寿命が縮まるが、生命を増やそうとする。健康によくないとわかっている商品もあるが、企業の利益のため規制されにくい。
知らないことを知れて良かった。
Posted by ブクログ
虫の話かよ!と思ったら、そこからの広がりが面白かった。
僕はもともと研究者だっただのけど、研究という意味でも面白かった。
最後まで読むと自分にどう活かしたら良いかもわかる。
今日はさつまいもを食べることにする。
Posted by ブクログ
お腹がいっぱいなのに、何か食べたい。
そんな時がよくあるが、その理由がわかった。
タンパク質の必要量を摂取するまで食べ続けてしまうのだ。
また、超加工食品の恐ろしさを改めて再確認した。
スナックが食べたくなったら、タンパク質が足りないということ。
健康でいるために気をつけよう。
Posted by ブクログ
昆虫~人間まで食に関する膨大な調査を行った、ある学者達の記録。小説ではないのに、ワクワクする展開。
そういえば、先日プロテインバーを食べたら、速攻で食欲が収まったのを思い出した。なるほど…タンパク質がカギなのか!ダイエットの概念が変わった。
Posted by ブクログ
原題『Eat Like the Animals』の方が内容を良く表している。「栄養幾何学」の概念を立ち上げたオーストラリアの生物学者2名が30年の研究成果をまとめた本。帯には“圧巻ノンフィクション”とある。正直、経過記述は冗長な感じがしたが、その成果はまさに圧巻だ。
「タンパク質欲が満たされなければ、動物はそのまま食べ続ける。いったん十分なタンパク質が得られれば、摂食を促していた食欲は止まる(p360)」
年代によって変化する自分の「タンパク質ターゲット」を意識し、「超加工食品」は極力避けよう。かみさんからは「私が出すもの食べてれば大丈夫」と言われているが。
Posted by ブクログ
食欲とは何なのか、食欲をコントロールして健康的な身体を維持するにはどうするべきかについて、昆虫(バッタ・ショウジョウバエなど)やその他動物(イヌ・サルなど)に対する実験を元に考察した本。研究の経緯や手法についても分かりやすく記述されており、知的好奇心を満たす内容であった。
筆者によると、食欲を支配しているのはタンパク質だという。動物は一定の量のタンパク質を満たすように食事をする。したがって、高タンパク質の食事であれば炭水化物や脂肪が減って摂取カロリーが少なくなる。一方、低タンパク質の食事であれば炭水化物や脂肪を過剰摂取して摂取カロリーが多くなる。ただし、高タンパク質の食事も一長一短である。ハエやマウスに対する実験では、高タンパク質の食事は繁殖能力を高めるが、寿命を短くするという結果が出ていて、適切なタンパク質の比率で食事をすることが大事だという。加工食品(低タンパク質)でありふれた食環境では、タンパク質の量に特別な注意を払って、バランスの良い食事を行う必要がある。
Posted by ブクログ
おもしろかった。人間だけでなく、動物や昆虫などすべての生きものはタンパク質欲が満たされるまで食べることを止めない。ただしタンパク質が必要だからと言って高タンパク低炭水化物の食事を続けると、寿命が短くなってしまうという。低タンパク高炭水化物(質のよいもの)の食事だと寿命が延びるそうだ。
特に印象的だったのは、食品企業の生き残り戦略だ。企業が作り出す加工食品は食物繊維とタンパク質を削ぎ落し、我々の体に備わる食欲システムのブレーキを解除してしまうように設計されていた。だからいくら食べても必要なタンパク質が満たされず、必要以上に食べ続けてしまう。さらに砂糖などの中毒性のある添加物を加え、パッケージもマーケティングも工夫してなんとしてでも我々の食卓に並ぶよう作り込まれている。その企業の商品がもっと欲しくなるよう、プロの手によって緻密に設計されているのだ。
まるで食品企業がすべて悪のように聞こえるが、そういうことを言いたいのではない。人体に悪影響を及ぼす可能性のある「混ぜもの」がよくないのである。企業側も生き残りをかけて必死であり、雇用を生み出し多くの人々の生活を支えている。我々消費者がすべきことは、自分が口に入れるものが体内に及ぼす影響をよく理解した上で、健康的な生活を目指して日々最良の選択を繰り返していくことではないだろうか。
Posted by ブクログ
たべてもたべても食べたくなるのはなんでだろう?と思ってよみはじめた たんぱく質がたりてなかったのかもしれない 目的や年齢によって必要な栄養素が違うと言うこと、言われてみればそうだよなと思った
Posted by ブクログ
【良かった点】
・人間は摂取する栄養をどのようにコントロールしているのか、という問いに多様なデータから丁寧に答えている。事例も多く、数値データの羅列は少なめで比較的理解しやすいのではないか。
・研究が泥臭い作業の連続であるというエピソードを挟むことで、各データの重みも熱意も伝わる内容になっていた。
【微妙な点】
・データに対してついている説明文に違和感があり、原文も本当にそうなのか?と思わされる部分が何箇所かあった。バッタはタンパク質欲が支配的という結論に、そこまでこのデータで言えるか?と思って数ページ読み返してしまった。
・後半の健康への警鐘が長過ぎる。気持ちは分かるが前半との連続性が低いので説教にしか見えない。
Posted by ブクログ
タンパク質とその他栄養素の関係や摂取比率という視点は初めて聞くものだったので、とても興味深く読むことができた。昆虫やら動物は、自然に摂取する栄養素を調整する能力を持っている。人間も本来は持っているものだが、様々な添加物を加えた超加工食品を生み出し、その機能が働かなくなってしまっていることも学びだった。当然のことではあるが、これだけやっていればよい、というような健康法はなく、バランスの良い食事・適度な運動と睡眠といった基本的なことこそやはり大切だと実感した。
内容自体にケチをつけるつもりはないが、文章表現が非常に冗長で、読みにくいところが散見されるのでもっとシンプルだと良いなと思う。感覚的には、内容をそれほど削らなくても、文字数は半分か3分の1くらいにはなるのではないだろうか。あと日本版のタイトル、インパクト重視なのかもしれないが、ちょっと違和感があるのが少々残念。(読み終わるとわかる)
Posted by ブクログ
人間の食欲において食物栄養素に含まれるタンパク質の比率が重要であるという「タンパク質レバレッジ説」について知りたいならこの本を読んだらいい。
食欲人というタイトルはこのシリーズのために付けられたものだけど、Eat Like The Animalsというタイトルは原題で、本の内容をよく表している。
参考文献と付録をPDFにしてWebサイト上に掲載していたりして、科学啓蒙書として広く読まれるにはこういった体裁のものもありなのかもしれないとおもった。
Posted by ブクログ
後半の加工食品へのネガキャンは置いておくとして、新しい考え方で面白かった。
生活の中で、明らかに足りているはずの塩分が欲しくなるのは何故だろう?ということを知りたくて読んだので、しょっぱいものが食べたくなったら「タンパク質欲しい!」のサインと考えて、とりあえず牛乳を一杯飲んでみようと思った。
何か食べたい!となったらタンパク質を意識すること、炭水化物と繊維をしっかり食べること、油脂を取りすぎないこと、くらいを実践してみようと思った。
無駄なものを省くだけでバランスが良くなる、というのが、言われてみれば確かに!と思った。
Posted by ブクログ
“この寿命と繁殖のトレードオフの関係から、一方のプロセスにエネルギーを費やすことが、他方のプロセスに犠牲を強いる、という考えが生まれた。つまり、生物は寿命を延ばすことか、子を産み育てることのどちらか一方にしかカロリーと資源を費やもないという考えである”
炭水化物とタンパク質の割合で、子を産むことが多くなったり、寿命が伸びるといった実験結果は面白かった。(たしかショウジョウバエを使った実験)
なお以前、タンパク質の摂り過ぎは腎臓に負担が掛かるということで、プロテインは避けて、極力豆腐や味噌汁など豆類から取るように食事を変えたのだが、この本からタンパク質の依存はあるということを知った。結局、お菓子や加工食品は避けて、バランスの良い食事と適度な運動が一番身体にいいんだろう。
Posted by ブクログ
1 どんな本?
昆虫から人間までタンパク質良くを満たすため
に食べると言う「タンパク質レバレッジ」の発見
からその学びを人類の食事に活かす方法を説い
た本。中級者向けの本。
2 何で読んだの?
(1) 食の読書を習慣化して食を改善したいから。
(2) 何を食べれば良いか知りたい。
(3) 食を改善する努力をしたい。
3 構 成
全14章404頁
バッタのタンパク質欲の研究から始まり、本書の
学びの転用のまとめで終わる。研究の過程が大部
分で学びの転用が最後の章の構成。
4 著者の問題提起
何でこんなに食べちゃうの?
5 命題に至った理由
代謝性疾患と脆弱な食事が連鎖しているから。
6 著者の解
世界を牛耳る食品大手がタンパク質と食物繊維
の割合が低い製品で拡大しているから。
7 重要な語句・文
(1) タンパク質ターゲット
(2) タンパク質レバレッジ
(3) 超加工食品
(4) NOVAシステム
(5) ホールフード
(6) ブルーゾーン
(7) タンパク質の割合が高いと繁殖に適。
(8) 炭水化物の割合が高いと長寿に適。
(9) 年齢や運動で必要なタンパク質の割合が変わ
る。
(10) 重要なのはタンパク質割合である。沢山取
ればいい訳では無い。
8 感 想
研究の軌跡が長い。学びの費用対効果が薄い。
研究者とか学のある人が読むと私と感想が違うだ
ろうと感じた。実験の過程は面白くない。
刺さったのはタンパク質を摂れば良い訳では無
いと言う事。割合を調整して総カロリーを減らし
たい。
深く知りたい事は温暖化と作物の糖合成の促進
の関係。単純だ〜と記載されていたが、そんなに
単純だとは思えない。
人に勧めるなら超加工食品の仕組み。世界は大
手9社に牛耳られている。信じるか信じないかは
貴方次第です。
グラフでタンパク質ターゲットが分かりやすく
表示されていた。
食欲人と言うタイトルを何でつけたのかわから
ない。
9 TODO
(1) 超加工食品の購入を限定する。
(2) 我が子には超加工食品じゃ無くて高くても
果物を食わせる。
10 問 い
繁栄とは?
11 答 え
絶対数が増える事
Posted by ブクログ
タンパク質を摂取する意識と炭水化物減らす意識つけようと思った。炭水化物抜くダイエットみたいな話は聞いたことあったけど、この本読んで少し納得がいった。
Posted by ブクログ
こういった科学を用いる類の本は、結果を書くまでのストーリーが鬱陶しいほど長い。
中盤はほとんど読み飛ばしたが、食欲の根源がタンパク質欲求にあることだけでも知れてよかった。
Posted by ブクログ
「「タンパク質欲」を満たすまで私たちはとまらない。」という帯に惹かれて読んでみた。
様々な仮説を作り、いろいろな実験から膨大なデータを取得して検証し、論理的に分析するというサイクルを長年回し続ける姿には頭が下がった。
脂肪と炭水化物の摂取を制御する能力よりタンパク質欲が強いから食べ過ぎてしまうということは知らなかった。今回得た知識をダイエットに活かしたい。
<印象に残った点>
・ヒトはバッタ同様、ターゲット量のタンパク質を摂取することを優先させる。このターゲット量を達成するために、炭水化物と脂肪を過剰に摂取し、肥満のリスクを負っている。
・「低タンパク質/高炭水化物食」で飼育されたハエが最も長生きした。「高タンパク質/低炭水化物食」は早死を招いた。タンパク質比率が高め(高すぎない)で炭水化物比率が低めの餌で飼育されたハエが、最も多くの卵を産んだ。
・工業的に製造されたトランス脂肪が脂肪の中で最も危険。
・自分の食環境を自分で管理し、食欲を活用するためのヒント
①自分の「タンパク質ターゲット」を理解する
②超加工食品を避ける
③高タンパク質食品を食べる
④繊維を食べる
⑤カロリー信奉をやめる
⑥空腹のときに食べる
⑦運動時は20〜30gタンパク質を摂る
Posted by ブクログ
生命を維持するために欠かせない食。食を科学的に分析し改善しするアプローチー提示する一冊。
昆虫、動物実験では本能的に食べたいものを食べることでバランスをとっている。しかし人間は超加工食により欲求に任せて食べると健康を害すること、故に健康を意識した食べ方を強いられている状況を認識できた。
健全な体を保つにはタンパク質を年齢に応じて適性な摂取料を考慮して摂る必要性や、脂肪や炭水化物とのバランスを保つことの重要性を学べた。換言すれば超加工食品を極力避けた上で本能のまま食べると健康を維持できるとも解釈できるが現代の食品環境においては難しいとも感じる。
超加工食品を避け、タンパク質や食物繊維を積極的に取り、食べない時間を意識的に作るなどで健康を維持したい。