あらすじ
すべては、著者シェリル・サンドバーグが
休暇先で最愛の夫を亡くした瞬間から始まった――
生きていればだれだって苦難に遭遇する。
そういうとき、考えるべきは「次にどうするか」である。
完璧な人生なんてあり得ない。
だからみんな、なんらかのかたちの「オプションB」を選ばざるを得ない。
この本は、だれもがオプションBをとことん使い倒せるようにするための本である。
――「はじめに」より
「オプションB」とは、「次善の選択肢」のことだ。
だれであれ、「バラ色」だけの人生はあり得ない。
「最良の選択肢(オプションA)」ではなく、オプションBを選ばざるを得なくなったとき
その逆境からどう回復すればよいのか。
夫を失ったシェリルに、友人で著名心理学者のアダム・グラントが教えてくれたのは、
人生を打ち砕く経験から回復するための、具体的なステップがあるということだった。
回復する力(レジリエンス)の量は、あらかじめ決まっているのではない。
レジリエンスは、自分で鍛えることができるのだ。
失恋、挫折、人間関係のこじれ、仕事の失敗、突然の病、そして愛する人の死――
人生の喪失や困難への向き合い方、逆境の乗り越え方を、
世界的ベストセラー『LEAN IN』著者と『GIVE & TAKE』著者が説く。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
休暇先のメキシコで最愛の夫の急死で亡くした著者による、悲嘆からの回復さらには成長のOPTION Bのマインドセットの養い方。自責化、普遍化、永続化の「3つのP」を脱し、「人間としての強さを自覚する」「感謝を深める」「他社との関係を深める」「人生により多くの意味を見出す」「新たな可能性を見出す」ことで成長さえもできること。
辛さに浸るのも仕方ないけれど、それを固定的に受け止める必要はないし、幸せになっていい。辛さを抱える人にどう向き合い支えることができるのかを教えてもらった。LGBTQ(本書ではQはクィア)という捉え方も初めて知った。
18-105
Posted by ブクログ
夫を亡くして、あまりにも辛くて、なにかないかと思って検索したらこの本があったので読んだ。
書いてある通りの心境で、「こうするといい」とかの方法論の前に、「同じ心境の人がいる」ことに安心感を覚えて心が癒された。
まだ亡くして1ヶ月なのでまだまだ次のステップとはいきそうにないけど、何かを楽しむことへの罪悪感は少なくなったと思う。
先日夫が生前お世話になった方々へ挨拶周りをしたのだけど、「彼は内緒で○○してたっていつも言ってた」「お小遣いが少ないって愚痴をこぼしてた」「最近ダイエットしてたの、あれが悪かったんじゃない?」と言われ、最悪だった。恐らく彼との思い出として言ってるんだろうけど、私への悪意のように思えてしまって、散々泣いてようやく挨拶に回ったのにまた寝込むハメになった。
落ち込んでいる人に対してなにをしたらダメなのかが分からない人は読んだ方がいいと思う。
Posted by ブクログ
経験知としてもっていたレジリエンスの手法が言語化されており、普遍性を確認。個人の腹落ちに繋がった。
備忘録
・日記は考えを思いつくままにひたすら書き出す「ジャーナリング」であり、心の鎮静化と自己対峙に役立つ。トラウマ体験を言語化し、自分への思いやりを持つことは心の回復につながる。但し、悲劇や危機の直後は感情を処理しきれず逆効果をもたらすことがある。
・幸福と成功をつかむには自信が欠かせない。自分を信じ、怖がらなければ何ができるか考え、実行に移す。
・自分の身の丈に合った期待を持ち、自分に厳しくしすぎない。
・
Posted by ブクログ
以前 lean in を読んで、なんて素敵な夫婦関係なんだろう!そして、デーブさんについても、なんて素敵な方なんだろう!と思っていました。デーブさんが2015年に亡くなられたということを知った時、私もとてもショックでした。
こちらの本には、夫が亡くなってからどんな心の状態が訪れたか、どのようなオプションBが考えられるか、トラウマ前後に私たちには何ができるか、について非常に赤裸々にかかれています。多くの話しにくいことについても触れられており、以前lean inを読んだ際も感じましたが、シェリル・サンドバーグさんの勇気と思いやりを随所に感じます。
この本を読んで「トラウマ前の成長」(大切な人を亡くすなどのトラウマを体験する前に、共感によって、できることややっておきたいことに気づき実践できるようになること)ができる人々が増えることや、何らかの形で救われる人が増えることを通して、
デーブさんが亡くなった後にも、デーブさんの生きた意味をより大きくしていくことができると思っている、という著者の考え方も、視座高く、尊敬します。
Posted by ブクログ
「配偶者の死」は、人生最大のストレスと言われている。その悲劇を経験した著者と彼女をサポートした心理学者による一冊。強くしなやかな心を作るための実感のこもったアドバイスだけでなく、困難に遭った人を支えるためのヒントが詰まっている。
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苦難からの立ち直りを妨げる3つのP、「自責化」Personalization 自分が悪いのだと思うこと、「普遍化」Pervasiveness ある出来事が人生のすべての側面に影響すると思うこと、「永続化」Permanence ある出来事の余波がいつまでも続くと思うこと。
もっと悪い事態を想像することが立ち直りを助ける。
部屋の中のぞう=誰もが見て見ぬふりをしている問題 を追い出す。
病の彼女に、大丈夫よ!ではなく、、これから何が起こるかはあなたにも私にもわからない、でもあなたひとりにつらい思いはさせない、私もずっとそばにいるから。
話したくなったら私はここにいるから。。と言ってあげればよかった。
苦しんでいる人にはボタンが必要。自分で状況をコントロールできると思えることでストレスに耐えることができる。
聖書のゴールデンルールは、自分が扱ってほしいように他人を扱いなさい、であるが、誰かが苦しんでいるときにはプラチナルールの方がよいことも。他人が扱ってほしいように他人を扱いなさい、だ。
誰に頼るか?は、リングセオリーによる。悲劇の中心人物を円で囲み、その周りに一回り大きな円を書き悲劇から2番目に影響を受ける人の名前を書く、その外側の円に3番目に影響を受ける人、円が大きくなるにつれて悲劇から受ける影響は小さくなっていく。(心理学者スーザン・シルク)
悲劇の5段階、人は喪失に直面するとまず「否認」ついで「怒り」「取引」「抑うつ」を経て「受容」、ただ段階的に進行しないことも。一緒に乗り越えようと言ってあげることが大事。
砂の足跡という詩、語り手は神と浜辺を歩いた夢を思い出している。砂浜にはいつも2組の足跡があったが、「苦しみや悲しみ、失意」に打ちひしがれていた時には、一組の足跡しかなかった、見捨てられたように感じた語り手は神に問いかける、「わかりません、なぜあなたを一番必要としていた時にお離れになったのですか」と。神は答える。「一組の足跡しかなかったのは、わが子よ、おまえを抱き上げて歩いていたからだ。」
ジャーナリング、書くことで色々な感情を処理できる。今日できたことを3つ挙げること、感謝すること。
Posted by ブクログ
困難を乗り越えた後の成長。
高い壁にぶつかっている最中、本人には見えないけれど、必ずその先には「成長」が待っています。
失敗は、学ぶ機会。
その通りだと思います。
たぶん 私は自分でも困難を乗り越えた(と思っている)経験があるので、次に壁が立ちはだかってきたとしても、何とかなるでしょう。
けれど、渦中ではそう思えないものです。
乗り越える力=レジリエンスは、自分で鍛えることができる。
冷静な時にはわかっていても、パニックになっているときには、到底無理。
レジリエンスを鍛えるためにも、定期的に読み返したい本です。
Posted by ブクログ
LEAN INよりも人間味があるというか、源体験がもたらす強さというか、すごい1冊だった。
#optionb #sherylsandberg #レジリエンス
Posted by ブクログ
最愛の夫をなくしたシェリルサンドバーグ自身の体験をベースにその周りの人、世界で困難な状況にある人たちの話を織り交ぜながら苦難な状況に対するレジリエンスの育み方を紹介している。
失意のどん底ともいえる状況から新たな「普通」の状態にたどり着くまでの姿が10章をかけて描かれている。
彼女ほどの辛い経験はしたことがないけれども、自分の中で辛かった経験から前半の半分にはかなり共感した。一方後半に関しては子どものレジリエンスについての章があることを抜きにしてもなかなかその考え方にはならないなと思う部分もあって、まだ自分は「普通」にたどり着けていないのかもしれないと思った。
Posted by ブクログ
折れた後の「次の手」
●
「オプションAはもう無理なんだ。ならば、オプションBをとことん使い倒そうじゃないか」
完璧な人生なんてありえない。だからみんな、なんらかたちの「オプションB」を選ばざるを得ない
騒音実験が教えてくれるように、「ボタン」は問題を解決しなくても、そこにあるだけでプレッシャーを和らげることができる
Posted by ブクログ
■感想:
読むべきです!翻訳も素晴らしくとても読みやすかった。辛い出来事が「自分のせいだけではない、すべてではない、ずっとではない」ことを心に留めたい。
アメリカ人の冗談のセンスが好き。
■メモ:
・完璧な人生なんてありえない。何らかのかたちの「オプションB」を選ばざるを得ない。
・3つのPが苦難からの立ち直りを妨げる。
①自責化:自分が悪いのだと思うこと、②普遍化:あるできことが人生のすべての側面に影響すると思うこと、③永続化:あるできことの余波がいつまでも続くと思うこと
・ひどいことが起こったとき、「もっと悪い事態が起こっていたら」と想像することが救いになる。
・悪い行いをしてしまったからといって、悪い人間になったわけではない。
・喜びは自分の中から生まれる。
・幸せは、大きさよりも頻度のほうが大切。
・喜びの瞬間に目を向けるには、意識的な努力が必要である。人はポジティブなことよりもネガティブなことに注意を払うようにできているからだ。
・子供は自分に与えられた機会や、親、保護者、教師、友人たちと築く関係を通じて、レジリエンスを育む。この4つの核となる信念を持てるよう手助けするべき。①自分の人生は自分である程度コントロールできる、②失敗から学ぶことができる、③自分はひとりの人間として大切な存在である、④自分のために役立て、他人と分かち合うことのできる強みが自分にはある。
Posted by ブクログ
大切な人を失ったときに、どう悲嘆をコントロールするか、レジリエンスを強くするか。
Lean inでパートナーの大切さをかいていたので、親友でありよき理解者だったパートナーを突然失ったあとどのように過ごしているんだろう、と怖いながらも手に取った。
大切な人を失った人にかける言葉をいつもなくしてしまうけど、すごく参考になった。特に日本人は気をつかいすぎて、言わないようにしていることが多い気がするので、いつでもいるよ、と声をかけることだけでもだいぶ違う。
・立ち直りを妨げる3つのPを遠ざけること
自責化 Personalisation
普遍化 Pervasiveness
永続化 Permanence
・部屋のなかのゾウを追い出す
・レジリエントな子供を育てる
①自分の人生はある程度自分でコントロールできる
②失敗から学ぶことができる
③自分は一人の人間として大切な存在である
④自分のために役立て、他人とわかちあうことのできる強みが自分にはある
弔辞の文章が素敵だったなぁ。デーブの人となり、そして愛情を表していた。これくらい日本でもお葬式に血の通った弔辞があったらいいな。
また訳者の櫻井裕子さんが文中で「母親」「父親」と訳しそうなところを「お母さん」「お父さん」と訳していて、それだけで優しい気持ちになれました。言葉って大事。
Posted by ブクログ
シェリル・サンドバーグ(1969年生まれ)は、2011年フォーブズ誌の「世界で最もパワフルな女性100人」のランキングで、メルケル、クリントン、ルセフ(ブラジル大統領)、インドラ・ノーイ(ペプシコCEO)に続き5位に評価。ハーバード大卒業し、米財務省、グーグル副社長を経て、フェイスブックのCOO。そのサンドバーグが2014年、休暇先で夫を突然失った。自ら逆境に陥ったサンドバーグが、友人で著名な心理学者のアダム・グラント等のサポートをえて、逆境から脱するレジリエンス(復元する力、折れない心)を模索していく…。
「オプションB」とは、「次善の選択肢」。「最良の選択肢(オプションA)」ではなく、オプションBを選ばざるをえなくなった時、どう対応していけばいいか。立ち直りを妨げるのは、自責化(自分が悪い)、普遍化(全てが悪い)、永続化(悪いことがいつまでも続く)。だから、「①自分『だけ』が悪いわけではない、②悪いこと『だけ』ではない、③悪いことは『いつまでも』続くわけではない、④もっと悪い事態にならなくてよかった」というポジティブ思考ができる人が逆境を乗り越えることができる。感情をコントロールできる力、自分の力を過小評価しない自尊感情が回復を促し、「あなたならできる」と、周りから背中を押してあげることが回復の力を強めていく。人生でも仕事上でも逆境は必ずある。ただ、逆境は必ず乗り越えることができるし、逆境を乗り越えると強くなり、逆境をバネに成長が図れる。逆境に陥った人をどうサポートしていくかを学ぶためにも好著。
Posted by ブクログ
フェイスブックのCOO、シェリル・サンドバーグが、突然、ご主人を亡くすという悲劇に遭う。本書は彼女がその衝撃から再び立ち上がるまでを赤裸々に綴った作品。仕事ができるというだけでなく、強いレジリエンスをも持つ彼女。強いというよりも、素直で謙虚な生き方がそれを可能にしているという印象を持ちました。
レジリエンス=折れない強さ、挫折から立ち直る力 の重要さついて、具体的な事例を数多く紹介しながら、かつ、心理学者の見解も含めつつ解説されているので、腹落ちしやすいです。
Posted by ブクログ
◆感想
シェリルサンドバーグが、夫をなくし、悲哀にくれる日々を綴った本かと思いきや、
彼女自身のストーリーを元に、読んだ人が苦難を乗り越える勇気やコツなどを学ぶことができる本。
何か失敗をして悩んでいる時や、辛いことが会った時などに読むとよりより一層心に響くものがあると思う。
また、自分がやりがちな思考が知らず知らずのうちに、悲嘆のスパイラルに陥る可能性があることに気づけた。
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◆ポイント
1立ち直りを遠ざける3つのP
2困難を抱えている人を避ける傾向
3自分を思いやる
4逆境に意味付けをし、成長する
5レジリエンスは鍛えられる
6仕事での失敗を成長へ
1立ち直りを遠ざける3つのP
・自責化=自分が悪のだと思うこと。すべて自分のせい。
→ごめんなさい。残念ながら、すみませんの
禁止
・普遍化=ある出来事が人生の全てに影響すると思うこと
例:自分はダメ人間だーーーーとか
・永続化=出来事の余波がずっと続くと思うこと
→自分とかの場合、普遍化と自責化の傾向が強い
2困難を抱えている人を避ける傾向
困難を抱えている友人を前にすると、距離をおく人がいる。
これは、自分までも感情的に苦痛に陥ることを無意識に避けていることや
無力感に打ちひしがれているためだ。
こういう場合、相手に顔を見せたり、
相手が何を必要としているかを察知して、
相手に提供することが大事。
“人生最悪のとき、1組みの足跡しかなかったのは、友人たちが私を抱きあげて運んでくれたからだと思っていた。でもそれだけではないと、今ならわかる。1組の足跡しかみえなかったのは、私が倒れても受け止められるよう、友人たちがわたしの 足跡を踏みながら真後ろをついてきてくれたからだ。” P78
3自分を思いやる
・人間だから、完璧ではないとは当たり前と事故を思いやること。
・感情ライティングをする。
・ネガティブ感情にラベルづけをする。できるだけ、具体的に
“人生は後ろ向きにしか理解できないが、前向きにしかいきられない。キルケゴール”
・ジャーナリングは、自分の過去に意味を持たせ、現在と未来を生きるためにの自信を取り戻すために必要。
・今日できたことを小さいことでもいいから3つ書き出す→幸福感が上がる
・最近の研究では、できたことと、その理由を5分書き出す。
4逆境に意味付けをし、成長する
・トラウマ後の成長
①人間としての強さを自覚する
②感謝を深める
③他社との関係を深める
④人生により多くの意味を見出す
喜びの瞬間に目を向ける。人はネガティブなことに注意を向けがち
⑤新たな可能性を見出す=optionB
5レジリエンスは鍛えられる
・子供に持たせるべき信念
①自分の人生は自分である程度コントロールできる=人生の自己コントロール勘
②失敗から学ぶことができる=失敗は、欠点をしる機会ではなく、成長する機会
③自分は一人の人間として大切な存在である=
④自分のために役立て、他人と分かち合うことのできる強みが自分にはある
◆Action
・物事をポジティブに言い換えてみる
・失敗は一歩進んだ!と思う
・ユーモアで失敗を乗り越える!
・忘年会MTGを成長を意識する場にする。
一年間の物語を語り、自分の成長を感じる場にする
6仕事での失敗を成長へ
“失敗からしなやかに立ち直るためには、失敗から学ばなくてはならない。頭ではわかっていても、なかなかそうはできないのが常である。自信がなくて自分の失敗を直視できないこともあるし、プライドが高すぎて失敗を認められないこともある。だから素直に話す代わりに、身構えて閉じこもってしまう。レジリエンスな組織は、あやまちや後悔を認めやすい文化を育むことで、感情を克服しやすくする” p203
後悔はやったことではなく、やらなかったことに対して感じるもの
困難なことにトライし、失敗を素直に議論することができる大切さを共有
失敗をオープンに共有し、
教訓を認められるようにしよう。
◆Action
失敗会議なるものを開く
=自分は今週どんな失敗をして、どんな教訓を得たか(前進をしたか)
アクションまとめ
◆Action
1物事をポジティブに言い換えてみる
2失敗は一歩進んだ!と思う
3ユーモアで失敗を乗り越える!
4忘年会MTGを成長を意識する場にする。
一年間の物語を語り、自分の成長を感じる場にする
◆Action
5失敗会議なるものを開く
=自分は今週どんな失敗をして、どんな教訓を得たか(前進をしたか)
Posted by ブクログ
結婚して11年、幼い息子・娘を残し休暇先で急死した夫。自責や永遠に続くかと思われた悲しみ・苦しみ、乗り越えるしかなく前を向いて進むしかない。その過程における心の働きや乗り越えるべき壁、悲劇について話す方法や、苦しむ友人をなぐさめる方法、レジリエンスの育み方。
科学的・学術的裏付けとともに、たくさんの人に教えられ見守られながら、立ち直っていくプロセス。きれいごとかもしれないけれど、事実・経験・知見・英知・指針満載。
Posted by ブクログ
実家に帰省した時に父親に持たされた本。
ネガティブなことを自責化、普遍化、永続化しないこと。
大丈夫だよ!ではなく、辛いよね、そばにいるよと事実をつたえる
ボタンそのものは問題を解決しなくてもそこにあるだけでプレッシャーがやわらぐ。
問題そのものに対処しようとせず、その問題が引き起こしたダメージに対処する。
私も三年前へこんだとき、自然とジャーナリングしてたのかも。自分の体験を後輩に話す機会もあって、消化できた感ある。
落ちなければいけないのなら、落としてくれ。未来の自分が私をつかんでくれる。(ことわざ)
自分の仕事が誰かの役に立ってることが実感できれば感情の消耗が和らぐ
Posted by ブクログ
読み手の置かれた状況に拠って、感想或いは利用価値が大変変わる本だと思う。
逆境に置かれていないなら、読んでもあまり心に響かないかもしれない。
辛い時に読むと、自分の心を突き刺していた刃が読むうちにマイルドになり、自分で自分を傷めつけることがなくなっていった。
辛い時には、どのページも涙が出るけれど、著者が少しずつ回復していく過程につられて、自分の辛さも回復していった。もっと読みたいなと思っているうちに終わってしまったけれど。
逆境の時に読むのがおススメの本。
ただ個人的な話しの部分と、(いかにもアメリカらしい)社会的プログラムの話しの部分を分けて書いてくれたら、もっと整理されて良かったかもしれない。
最後の謝辞と註釈が多過ぎると思う。
Posted by ブクログ
・人生の苦難からの立ち直りを妨げる3つのP
Personalization:自分が悪いのだと思うこと
Pervasiveness:あるできごとが人生のすべての側面に影響すると思うこと
Permanence:あるできごとの余波が永遠に続くと思うこと
Posted by ブクログ
辛いこと、大変なこと、乗り越えられそうもないことに直面したあと、どのようにをれをかかえながら、前に進むのかということが書かれてた。これが唯一の解じゃないけど、一つの参考になると思った。いくつか印象的なぶんもあったし、
Posted by ブクログ
本書では、苦難からの立ち直りを妨げる3つの要素として、
自責化(自分が悪いのだと思う)
普遍化(人生のすべての側面に影響すると感じる)
永続化(苦しみがずっと続くと思い込む)
が挙げられていた。
印象に残ったのは、「自責化」についてカトリックの教えと結びつけて論じられていた部分。
自分の人格ではなく言動を責めるよう意識することで、「恥」ではなく「罪」の意識を持つことができる。罪の意識は尽きることのない「贈り物」であり、それがあるからこそ、過去の過ちを償い、次はより良い選択をしようという意欲が生まれる。
一方で、恥の意識は「自分は取るに足らない存在だ」と感じさせ、人を攻撃したり、自分の殻に閉じこもったりする原因となる。
カトリックの祈りが「神よお許しください。私は罪人です。」ではなく、「私は罪を犯しました。」という言葉から始まるのも、この考えに基づいていると書かれており、そういう見方もあるのかと感心した。
Posted by ブクログ
レジリエンスを育てる方法や考え方が、夫を亡くした筆者の実体験を豊富に交えながら具体的に書かれた本です。
自分自身は意外と実践していることがあったりしてそこまで新しい発見はありませんてしたが、辛いことがあったらこの本をまた読んでみようと思えました。
Posted by ブクログ
配偶者の急死という逆境に対してどう感じてきたのかがひたむきに綴られていた。
経済的に成功した人でも配偶者の死は等しく耐えがたいものであり、筆者の悲嘆、それに向き合い前向きに生きるよう苦闘する様子に心を打たれた。
部屋の象の話、3つのPの話はストレスの大小に関わらずその通りだなと印象に残った。
Posted by ブクログ
過去のトラウマから抜け出せない人、もしくはこれから起こるであろう心の傷の対処の仕方を学びたい人には必読書です。
そうでない人も、読めば一瞬でも優しくなれる本です。
またこの本を、経済的に恵まれた家族のある喪失物語として読んではいけません。
どんなにリッチであろうが、心の傷は万人に平等だからです。
もちろん、周りの環境や交友関係の違いから、彼女の体験が万人向けではないことは確かですが、それを考慮してもなお、他人には隠しておきたいようなプライベートな話をせざるを得ないにもかかわらずこうした本を書いた彼女の勇気と頭の良さに敬意を表します。
そして今もなお、こうした悲しみに打ちひしがれている人たちのために社会活動を継続していることも含めて。
本書で印象的なエピソードがありました。
夫が亡くなって1年後、彼女の会社で大手クライアントを招いた夕食会の主催者としてふるまわなければならないのに、その前に参加した息子の音楽会で感じた寂寥感(自分の息子には父親がいない)が抜けず、涙が止まらなかったとき、息子が彼女に言った言葉。
「そのまま行けばいいよ。泣いたっていいじゃない。僕らに何が起こったかみんな知っているんだから。ママ、みんなにも多分泣きたいことがあるはずだよ。だからそのままでいいんだよ」(P178)
そう、何の慰めにもならないかもしれないけど、不幸を背負っているのは自分だけじゃないという現実に気づくだけでも自分だけが悲劇のヒロインだと思っていた心が軽くなるはずです。
もう1点、我々も参考にできるルーティンがありました。
夕食のテーブルで、その日のベストとワーストの瞬間をひとりづつ順に発表するという儀式です。(P35)
その後、「感謝できること」も付け加えたようですが、家族が今何を思っているのか、何を悩んでいるのか、どういうことに興味があるのかなど把握できるチャンスですが、忙しければ週1でもやることに意義がありそうです。
転ばぬ先の杖、家族のことをいつも気にかけていることを知らせることで、一人で問題を抱え込まず疎外感から解放される、それは子供の為だけの問題ではなく、夕食会のエピソードのような親が子供から勇気をもらえることだって可能です。
読む人によって、こうした様々な気づきが発見できる良書です。
Posted by ブクログ
辛いこと、失敗、悲しみに打ちひしがれたとき、「レジリエンス」の精神が大切ということを説いている一冊。その一つとして、物事を自責化、普遍化、永続化しないことが必要というのは印象的だった。
Posted by ブクログ
20190116 読み終わるのに時間がかかった。レジリエンスについての考え方のガイド。悲しみとどう向き合うか?個人の問題を汎化して提示しているが個人的には人の心は分からないので自分がと考えそうだ。生きているうちにやっておく事の参考にはなった。
Posted by ブクログ
専門家によるレジリエンスの本ではなく
才能ある女性(フェイスブックCOO)が夫
を失ったことから立ち直る過程が書かれた本。
延々と著者の体験談がまとまりなく
書かれていて日本人とは価値観が違う部分も
あったりして少し期待外れでした。。
Posted by ブクログ
「オプションB」を選択する事に前向きで、「レジリエンス」を鍛える事はどんな人にも必要。
日本人とは少し考え方が合わない部分が有るような気もした。