あらすじ
ウクライナ戦争、パレスチナ紛争、米国分断……。政治的基盤が足元から大きく揺らぐ時代における「地理」の重要性を鮮やかに論じ、縦横無尽かつ重厚な現場の体験と歴史書との対話で世界を映し出す。“地政学本の決定版”が待望の新書化。
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Posted by ブクログ
本書は10年以上前の世界情勢の話になりますが、現在のアメリカの分断や、ロシアのウクライナ侵攻などを考えた時に後書きにもありましたが、神の視点から見ると面白いと感じました。
地理と地政学の違いを深く考えたことはないですが、
技術が南北でなく東西に伝わる点が、改めて地理を意識したものであったり、
東西を海に囲まれ、良質な港を持っアメリカの成り立ちや、メキシコや南米との関係。
中東やトルコの立ち位置、中国の地理上の利点など興味深い点が多かったです。
日本の説明が少ないのは、それだけ重要度が落ちた証しでしょうか。
インターネットや飛行技術が如何に、地理に大きな影響を与えたかも面白かったです。
Posted by ブクログ
地政学の入門書としてはなんか違うものを選んでしまったけど。そもそもは、「なんでこんなに戦争してるんだ」ということを自分なりに考察したかったからなので、いくつか読む本のうちの1冊としてならまぁよしと思う。ロシア、中国、中東、米国について読む。著者の言いたいことはわかったと思う。他の方が書いておられた通り約10年前の出来事を地政学から整理しているので、そういえばこんなことあったよね10年後こうなったよね、みたいな感じで答え合わせするとなるほどなーと思う。しかし、この本だけでは当然、なんでこんなに戦争してるのか?の答えは出てこない。