アラン・イーグルの作品一覧
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ユーザーレビュー
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会社全体(アップル、グーグル)をチームとして、パフォーマンスを向上させることができるができるのが1兆ドルコーチである。
すぐれたマネジャーでいるためには、すぐれたコーチでいる必要がある。
人は、高みに上がれば上るほど、自分が成功するために他人を成功させることがますます必要になる、そしてそれを助ける
...続きを読むのが、コーチなのだ
人の最良の部分を最大限に引き出す5つのカギ
①心理的安全性が高く、②明確な目標を持ち、③仕事に意義を感じ、④お互いを信頼し、⑤チームの使命が社会によい影響を与える
気になったことは以下です。
・フットボールのコーチには、感情に動かされないタフさが必要だが、私にはそれがないんだろう。感情を気にしてちゃいけない。誰も彼もの尻をたたき、人の気持ちなど気にしない。だが、ビジネスの世界では、「思いやり」が成功のカギだという証拠が次々とえられている。
・人は職場の協力的なコミュニティの一員だと感じると、仕事に対する意欲が高まり、生産性が上がることが研究により示されている。逆に、職場にそうしたコミュニティが欠落していることは、仕事での燃え尽きの主な要因となる。
・ハイパフォーマンスなチームには当然ながら頭が切れ、攻撃的で、野心的で、意志が強く、はっきりとした意見をもつ、自尊心の強い人たちがそろっている。
・彼らは一緒に働いてはいるが、昇進を争うライバルかもしれない。また、幹部であれば、より多くの資源や栄誉を得ようとして、自分の部署などをほかと競い合わせる。これを、「地位葛藤(ステータス・コンフリクト)」という
・ビルはグーグル社内を歩きまわり、人々と知り合った。彼の受け持ちはエリックなどの数人だけではなく、チームだった。彼はチーム全体を向上させた。
・力を合わせなくてはすぐれたチームになれないことを身をもって学び、それを実現する方法を学んだ。
・マネージャーは、「管理、監督、評価、賞罰を中心とした伝統的なマネージメントの概念」を超えて、コミュニケーション、敬意、フィードバック、信頼をもとにした文化を醸成しなくてはならない。
・マネージャーは肩書きがつくる。リーダーは人がつくる。「人がすべて」という原則
・「君がすぐれたマネージャーなら、部下が君をリーダーにしてくれる。リーダーをつくるのは君じゃない。部下なのだ。」
・人がすべて
マネージャーは「支援」「敬意」「信頼」を通じて、その環境を生み出すべきだ。
支援とは、彼らが成功するために必要なツールや情報、トレーニング、コーチングを提供することだ。彼らのスキルを開発するために努力し続けることだ。
敬意とは、一人一人のキャリア目標を理解し、彼らの選択を尊重することだ。
信頼とは、彼らに自由に仕事を取り組ませ、決定を下させることだ。彼らが成功を望んでいることを理解し、必ず成功できると信じることだ。
・「すべての部下を我が子と思え」とビルは言った。「軌道修正して向上できるように、手を貸してやるんだ」
・二頭体制、チームがむずかしい決断を迫られたときは、決定に最も深くかかわる二人にさらに情報を集めさせ、二人で協力して最適ソリューションを考えさせるのだ。
・二頭体制は、最適解をもたらすだけでなく、同僚意識を高めるというメリットもある。問題に対処する二人に解決方法を決める権限をあたえるのだが、これは仲裁を成功させるための鉄則である。
・チームと問題を話あうとき、最適解が生まれない場合、マネージャーは決定を促すか、みずから決定を下さなければならない。決定をくださないのは、誤った決定を下すよりたちが悪いかもしれない。
・まちがってもいいから、とにかく行動を起こせ、とビルは教えた。決定を導くための適切なプロセスがあることは、決定そのものと同じくらい重要だ。そうしたプロセスがあれば、チームは自信をもって前進し続けることができる。
・これを「誠実な意思決定」と呼ぶ。すぐれたプロセスに従い、個人ではなく、会社のために、なることをつねに優先させて決定を下す。ということだ。自分たちにできる最善の決定を下し、前へ進め。
・そして、リーダはいったん重大な決定を下したら、それに全力で取り組み、ほかの全員にもそうするように求めなくてはならない。
・たとえ決定に不満があっても、合意したことには全力で取り組まなくてはならない。それができないなら、チームの一員じゃない。
・解雇は会社の失敗であって、解雇される側は悪くない。だから経営陣は彼らに胸を張って辞めてもらわなくてはならない。辞めていく人たちを丁重に、敬意をもって扱い、解雇手当をたっぷりはずみ、彼らの功績を称せる社内メモをまわすんだ。
・辞める人を手厚く扱うことは、会社に残るチームの士気と精神的安定を保つためにも大切だ。「レイオフされる人たちの多くは、あなたよりも会社に残る人たちと親しい関係にあるから、相応の敬意を払う必要がある」
・「誰かを解雇すると、その日は一日中やりきれない気持ちになる。それから、むしろもっと早く解雇すべきだったと後悔する。何度チャンスを与えてもダメなものはダメなんだ」
・人間関係―友人、恋愛、家族、仕事上の関係―におけるもっとも重要な要素は、おそらく信頼だろう。
・ビルは信頼できない相手とは付き合わなかった。だがもしビルが誰かを信頼し、相手も信頼を返せば、信頼が二人の関係のすべての基盤になった。
・ビルにとって、信頼はつねに最優先かつ最重要の価値観だった。
・信頼とは「約束を守ることだ」 信頼とは「誠意」だ。 信頼とは「率直さ」だ。 信頼とは「思慮深さ」だ。信頼はあらゆる関係の基盤である。
・「利口ぶるやつは、コーチできない」ビルはぴしゃりといった。
・自分は一緒に働く人を謙虚さで選んでいるといった。
・「会社を運営するなら、本当にずば抜けた人材で周りを固めろ」とビルは言った。もちろん、これは驚くべき名言でも何でもない。自分よりも優秀な人材を採用せよ、というのは、言い古されたビジネスの鉄則だ。
・ビルは4つの資質を人に求めた。
まずは、知性、さまざまな分野の話をすばやく取り入れ、それらをつなげる能力を持っている。これを「遠い類推」と呼んだ。
そして、勤勉、誠実、最後に、「グリッド」をもっていること。打ちのめされても立ち上がり、ふたたびトライする情熱と根気強ささ。
・その人が何を成し遂げたかだけでなく、どうやって成し遂げたかを尋ねた。
・ビルは代名詞にも注目した。「私」と「私たち」のどちらを多く使うか?
・ビルは勇気を重んじた。リスクを取り、たとえ自分の立場を脅かされても、チームにとって最善のことを臆さず主張する意欲だ。
・「会社のことを心から考えている、本物のチームプレイヤーがいる。彼らの意見に僕は、一目置いている。正しい立場からでた意見だとしっているからだ。」
・ビルがチームメンバーに求めた最も重要な資質だろう。毎日仕事に出て来て、精いっぱい働き、インパクトを残す人。つまり、実行家だ。
・「すべきこと」に集中する
・ビルのアプローチは、つねに冷静で前向きな姿勢を保ち、いますぐやらなくてはならないことに集中するというものだ。これを「前向きな学習」という。何が起こったかでも、誰が悪いかでもなく、それについてどうするかに集中するのだ。
・ポジティブなリーダーシップが問題解決を促すことが研究からわかっている。
・「正しく勝利する」
・コーチングも会社運営も「勝利」抜きには語れない。それがすぐれたコーチの仕事だ。彼はビジネスと同じように、選手にやる気と情熱を、そして何よりも誠意をもとめた。
・ビルにとっては、「勝利」がすべてではなかった。「正しく勝利すること」がすべてだった。
・「リーダーは先陣にたて」
・リーダーが先陣に立たなくてどうする。迷っている暇はない。本気でやるんだ。失敗するのはいいが、中途半端はダメだ。君が本気で取り組まなかったら、誰が本気を出すとのか。やる以上は全力でやれ。
・誠意と献身を保つのは、勝っているときは簡単でも、負けているときはずっとむずかしいことを学んだ。
・苦境のときこそ、誠意と献身がとくに必要になる。ものごとがうまう行かないとき、チームは前にも増して、リーダーにこうして特質を求める。
・「大切なのはプロジェクトと組織を救うこと、われわれが築き上げたものを守ることだ」
・敗北しているときは、大義に改めて向き合え。先陣にたつんだ。
・「やさしい組織」になる
・「人を大切にするには、人に関心を持たなくてはならない」
・5分間の親切をする
・仕事で成功している人ほど孤独を感じやすい。彼らはたいてい相互依存性の高い人間関係に支えられるが、周りから孤立し隔絶されているように感じることが多い。
・企業が成功するためには、コミュニティとして機能するチームが欠かせない。個人的な利益よりもチームの利益を優先させ、全体にとってよいことや正しいことを徹底的に追求するチームだ。
目次
序文 シリコンバレー最大の伝説(アダム・グラント)
Chapter 1 ビルならどうするか?―シリコンバレーを築いた「コーチ」の教え
Chapter 2 マネジャーは肩書きがつくる。リーダーは人がつくる―「人がすべて」という原則
Chapter 3 「信頼」の非凡な影響力―「心理的安全性」が潜在能力を引き出す
Chapter 4 チーム・ファースト―チームを最適化すれば問題は解決する
Chapter 5 パワー・オブ・ラブ―ビジネスに愛を持ち込め
Chapter 6 ものさし―成功を測る尺度は何か?
謝辞
訳者あとがき
参考文献
ISBN:9784478107249
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1700円(本体)
発売日:2019年11月13日第1刷
発売日:2020年01月17日第4刷
Posted by ブクログ
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マネージャ・コーチとして、自身のありたい姿、やりたい事が凝縮されていて、興奮しながら読み終えた。
これからの人生においても、この本は大事になる事を確信した。手元に置いて常に意識しながら仕事に取り組みたい。
Posted by ブクログ
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本書はグーグルの前CEOだったエリック・シュミット氏と同僚のジョナサン・ローゼンバーグ氏によって、グーグルのマネジメントについて幅広く紹介している本です。題名通りHow Google Worksということが多面的かつきわめて骨太に記述されていて、とても勉強になりました。 本書を読んでグーグルについて
...続きを読む知らないことがたくさんある自分に気付きました。その意味で「グーグル」を知らない人はほとんどいないと思いますが、「グーグルという会社」がどういう会社か、について私は本書から多くを学び、そして親近感がわきました。
具体的には、本書を読む中で、グーグルと高度経済成長時代に世界を席巻していた日本企業との間にいくつか共通点があることにも気付きました。例えばグーグルは顧客第一主義で、顧客に最高の製品・サービスを提供すれば、あとは(業績など)全部ついてくる、という信念。これなど典型的な日本の製造業の考えですよね。上場したのも、株主指向の経営をしようという意味では全くなく、従業員にグーグルの信念や価値観を明文化して広めるよいチャンスだと捉えたため、というような点です。
日本企業(特に成熟した大企業)の経営幹部は、グーグルと聞くと、変化の激しいIT業界にいて、大学みたいな会社でうちとは全然違うのだから何も学ぶものはない、と思う人もいるかと思いますが、日本企業が忘れかけている大事な信念を持ち続けている会社と思って見る必要があると思います。
またグーグルは人材確保に極めて重きを置き、世界のスマート・クリエイティブを惹きつけることにかけては大成功しているのですが、その根本には顧客に最高の製品・サービスを提供するには、なるべく多くのスマート・クリエイティブを集める必要がある、ということで、これはIT業界に限らずどの業界でも共通なわけです。本書はIT業界に限らず成熟した業界の人も是非一読して、自社に足りないもの、自社が忘れかけているものに気付くきっかけになるのではと思います。
Posted by ブクログ
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読書というのは常々、コスパの高い投資と思うが、本書はまさにそれ。
Googleのプロダクトや人の採用(スマート・クリエイティブ)を重視している姿勢をよく学べたと思う。
新しいことのチャレンジも、連戦連勝ではないこともよく理解できた。
webの世界は、物理的なモノがない、というか見えにくいので、プロダ
...続きを読むクトという概念があまり自分にはなかったが、実際にはかず多くのプロダクトがあることも学べました。
読んで損はないどころか、得るものばかりでした。
ユーザを中心に考える。
企業の成功に最も重要な要素はプロダクトの優位性。
失敗するコストが大幅に低下、成功やプロダクトの優位性を支えるのはスピード。
スマートクリエイティブを惹きつける出発点は企業文化。
→リーマンのミッション事例。従業員が信じられるかどうかにある。
世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること。
ビジョンは繰り返し伝え、報奨によって強化しなければ、それが書かれた紙ほどの価値もない(ジャック・ウェルチ)
楽しい…一番大きいのは、同僚と一緒に笑ったり、ジョークを言い合ったり、共に仕事をすることの楽しくさであるはずだ。お楽しみイベントには、本当の楽しさがない。
邪悪になるな。
市場調査ではなく技術的アイデアに賭ける。
大切なのは、顧客の要望に応えるより、顧客が思い付かないような、あるいは解決できないと思っていた問題解決へのソリューションを提供すること。
失敗したケースは例外なく技術的アイデアが欠けていた。
速い馬はいらない。
ライバル動向へのこだわりは、凡庸さへの悪循環につながる。
どれだけ優れた戦略を立てても、優れた人材の代わりにはならない。
組織内での地位が上がるほど幹部は採用プロセスから遠ざかる傾向があるが、本来はその逆であるべきだ。
情熱家はそれを表に出さない、心に秘めている、生き方に表れてくる、粘り強さ、気概、真剣さ、没頭する姿勢。履歴書には表れず、既に成功してるとは限らない。
ムダ話をさせるのではなく、むしろムダ話を奨励。
自分より優秀な人間を採用せよ。
ビジネスパーソンが磨くべき最も重要なスキルは、面接スキル。
採用の質を落としてまで埋めるべきポストはない。
会議が時間の無駄だと文句を言う人は多いが、運営がうまい会議ほど、素晴らしいものはない。
経営者にはコーチが必要。
自分の下で働きたいと思うような上司であれ。
メールはすぐ返信。了解、でも良い。コミュニケーションの好循環のため。
ユーザに焦点を絞れば、あとは全部ついてくる。
世に出して手直しする、アプローチはあとで改善することを前提に、質の低いプロダクトを送り出しても良いという考え方ではない。
何が起きるか?ではなく、何が起こりえるか?
Posted by ブクログ
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僕は2015年入社の現役のグーグル社員なので、中の人ゆえにかなりスムーズに内容が入ってきた感じがありましたが、(外の人から見てどうかはわかりませんが、あなたがエンジニアなら非エンジニアの僕より内容がスラスラと入ってくるかもしれませんね)。書評としては、必ずデスクの上に置いておいて、逐一参照したい一冊
...続きを読むだと思います。この本を今まで読まなかったことを後悔しています(まぁ読んでたら読んでたでちょっと破天荒にやりすぎていたかもしれないが)。この本が書かれた2014年と今日(2023年)ではかなりグーグル内も変わったと感じます。2014年の社員数と今の社員数では一体何倍に増えたんだろうというレベルでグーグルは成長しました。自分(非エンジニア)が本書に書かれているようなスマートクリエイティブかどうかは定かではありませんが、少なくとも僕が入社した2015年時点では、僕は本書に書かれているようなスマートクリエイティブの Googleyness を何度も見てきましたし、今でもそれを実践している人もよく知っています。僕もなんだかんだ古株になりつつあるので、グーグルの創業メンバーやエリック、ジョナサンの志に賛同するので、ユーザーの為に働き、他の社員を助け、プロダクトの優位性を大切に考えながら仕事をしていきたいと、再認識しました。
Posted by ブクログ
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