山形浩生のレビュー一覧

  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    絶え間なく変化する現代は「非対称性」、「複雑性 (1)異質性、(2)ネットワーク、(3)相互依存性、(4)適応性」、「不確実性」の3つが起こるので、これらにどうやって対応していくのか?
    それを9つの原理(プリンシプルズ)にまとめたのが本書になります。
    テクノロジーの話から細胞の話にいったり、歴史の話になったりしますが、いかにも早川書房な本という感じで内容は非常に深いです。

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    2021年05月08日
  • 不道徳な見えざる手

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    ネタバレ

     帯の『ノーベル賞受賞者による衝撃作!』に大分釣られました笑。
     私はそこまでの衝撃は感じませんでしたが笑、非常に”大人な”、バランスの取れた経済エッセーであると思います。ただ、全体的にはロジカルというわけでなく、事例集・論説集の雰囲気です。

     本作は、(時に詐欺的ですらある)釣りという行為(合法的な引っ掛け!?)を切り口に、人が必ずしも合理的な選択・自己の厚生の最大化をもたらす選択をするわけではないという点にフォーカスし、警鐘を鳴らします。
    ポテチは体に悪いとわかっているのに食べてしまう、広告側も消費者のニーズの有無ではなく欲求を喚起し購買をそそのかす等々。自由主義の下では、合法であるもの

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    2021年04月23日
  • プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

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    中国深センを中心に、今のビジネスを考察している本
    深センには多くの日本企業が進出している
    が、なぜ日本企業は変化していると言い難いのか?
    知りたいな〜

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    2021年04月09日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    「結論」にある次の記載と:
     [...]あるいは14世紀のペスト並の規模で伝染病が広まるかもしれない。人類絶滅事象は、みんなが思うほど可能性が低くはない。
    「訳者あとがき」にある次の記載から:
     [...]未来のことなんかわからない、と彼らは言う。[...]繰り返し主張されているのは、多様な可能性をどうやって現実のものとするか、という話だ。
     この本が書かれた当時から、今はまた違った状況にあるのだろうが、この本に書かれた9つの原則は、まだ有効であるように思った。「訳者あとがき」は有用。

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    2021年03月28日
  • ヴァリス〔新訳版〕

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    「狂気と正気の区別はカミソリの刃よりも細く、犬の歯よりも鋭く、牡鹿よりも身軽だ」
    自伝的要素を含むディック晩年の宗教的・哲学的小説。
    精神病者の魂の放浪?のようなストーリーだが、主人公は2人??? 一人称なのか三人称なのかわかりにくい叙述が混乱をまねく上、繰り返される神学談義が難解。この方面の知識がないとついていけないのかもしれないが、ディックという作家が持つテーマを掘り下げる内容になっているのはわかる気がする。
    とある映画に誘われるところから物語は急展開。登場人物たちの反応は、アニメ「エヴァンゲリオン」を見た時の感覚を彷彿とさせる。あまりにも情報量の多い映像を何度も反芻して真意を汲み取ろうと

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    2021年02月08日
  • ゾンビとの論争 経済学、政治、よりよい未来のための戦い

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    記述型経済学=政策には関係なく、パターンを理解しようとする。
    規範的経済学=どういうふうに動くべきかを考える。

    公共財=企業に供給のインセンティブがない=皆保険制度、退職年金、など。
    アメリカの退役軍人保険局は成功している。

    ケインズ政策のおかげで、不景気はなくなりはしないが、ましになった。
    政府支出は中途半端にやると、効かない。

    MMTの機能性ファイナンスの理論は正しいが、増税や支出削減が政治的には困難なことを見逃している。

    緊縮策は信頼と安心感をもたらすから経済回復を阻害しない、というのは嘘。アイルランド、ラトヴィア、エストニアなどの例。

    求人と失業者との技能ギャップは嘘。本当に

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    2021年01月05日
  • プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

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    なぜ深圳なのか?という説明に期待したが、そこはまだはっきりとしていないのかな?

    街の二重構造性(中心地と郊外の関係)、戸籍の得やすさ(中国は戸籍変更がかなり難しい)等、面白い点もあったが、後はどこにでもあるような内容。

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    2020年09月14日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    開発経済学、と言うそうです。初めての分野の本。ノンフィクションと論文の中間的なものという印象でした(そのせいか、なかなか読み進めませんでした笑)。我々は過保護なくらい社会制度に保護されており、そこからの思い込みや押し付けは的外れ。イデオロギー、無知、惰性の「3I」が敵。知ったかぶりと無関心が敵。正に、「細部がモノを言う」。たくさん教えて頂きました。

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    2020年08月05日
  • 無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

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    無形資産の可能性を感じさせる一冊
    ただ結論めいたものが見えなかった
    共有=コモンの考え方も今後の流れかな

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    2020年08月01日
  • 21世紀の資本

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    はじめに
    第1部 所得と資本
      第1章  所得と算出
      第2章  経済成長―幻想と現実
    第2部 資本/所得比率の動学
      第3章  資本の変化
      第4章  古いヨーロッパから新世界へ
      第5章  長期的に見た資本/所得比率
      第6章  21世紀における資本と労働の分配
    第3部 格差の構造
      第7章  格差と集中―予備的な見通し  
      第8章  二つの世界
      第9章  労働所得の格差
      第10章 資本所有の格差
      第11章 長期的に見た能力と相続
      第12章 21世紀における世界的な富の格差
    第4部 21世紀の資本規制
      第13章 21世紀の社会国家
      第14章 累進所

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    2021年02月08日
  • ヴァリス〔新訳版〕

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    新訳が出ていたのを知らなかった。

    アメリカ人の精神的崩壊感とディックの宗教観が絡み合って、複雑な味わい。

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    2020年07月13日
  • 要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論

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    難解とされる古典的名著である『一般理論』の要約版
    文章自体は山形氏自身がネットに全部あげているため、
    敬意を払って買うか、それを知らずに買うかの二択

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    2020年07月13日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    2008年のリーマンショックによる大不況が時代背景となっている本で、
    積極的な財政・金融政策による不況の解決を主張している

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    2023年10月07日
  • ティモシー・アーチャーの転生〔新訳版〕

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    ネタバレ

    本作はSFの巨匠、フィリップ・K・ディックの遺作。SFでは映像化作品も多く、圧倒的な知名度を誇る著者であるが、本作はSF要素がない所謂「一般小説」となる。「ヴァリス」、「聖なる侵入」と合わせて「ヴァリス3部作」とも言われているが、SF的要素のある前2作とは形を異にしている。

    そして前2作と本作とでは語られる視点に大きな違いがある。3作とも共通のテーマとして「神秘体験」があるが、前2作は体験した者の視点で描かれるのに対して、本作は体験した者を客観的に観察する立場から描かれる。
    本作では、「神秘体験」をした者(ティム、キルスティン)は悉く悲惨な末路(死)を辿っており、そこから救うことができなかっ

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    2020年07月13日
  • 21世紀の資本

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    過去最も難儀した本の一冊。
    長いし難しいし。
    でもたまには苦労しつつもこういう難解な本を読むべきだとも思う。
    なんとなく5年後、10年後ふと効果が出てくるんじゃないかと思わせる一冊。

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    2020年05月28日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    「なぜ貧困から抜け出せないか」の話。ここの中ではありきたりなステレオタイプな論調でなく、貧困と貧困から抜け出せない理由には様々な要因があると説いている。よく聞かれる貧困のS字曲線なんかもそんな単純な話じゃないということらしい。そこには心理学的要素も深く関わっていて、貧乏人と称される人々が必需品だけを優先できずに嗜好品を手にする現状をあきらかにしている。
    また一時期よく取り上げられていたマイクロクレジットについても、なんかいい面だけが喧伝されているけれどもMCが貧困に対して万能でないことも実例を挙げて示しているとが目新しかった。

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    2020年05月23日
  • 無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

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    献本御礼
    「物理的なものを伴わないため、移転や再販売が難しい資産(ブランド価値とかコンテンツとかソフトウェアとか)が社会の中で大きくなり、先進国では物理的な資産より大きくなってるかも」という前半は面白い
    後半の「無形資産ではこういうビジネスになる」部分は参考になるところもならないところも。
    たとえばディズニーやマイクロソフトは代替わりしても継承できてるし、そこは有形無形で無理やり分けるとかえってわかりづらくなったりしそう

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    2020年04月03日
  • 無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

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    無形資産がどのようにして経済指標に影響を及ぼすのか、無形資産の特徴を説明しながら説明している本。

    率直な感想としては、経済学の知識が乏しい自分にはちと難しい内容であった。
    ソフトウエア開発に密接にたずさわっていることから、無形資産の定義や特徴はすんなりと理解できたが、第二部から辛くなってきた。

    あと二回は読み込まないとキチンと理解できないかも知れない。

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    2020年03月16日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    貧困な状況に関する面白い情報、眼から鱗な情報が結構あって面白かった。心理学という観点でも興味深い。
    残念ながら自分の生活に活かせる情報は少なかったかと。

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    2020年01月18日
  • ハードウェアハッカー~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

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    気になって手に取ってみたものの、門外漢な気がしてしばらく積ん読になっていた。深く読み込むことはできなかったが、特にパート2の公开イノベーションの章に衝撃を受けた。様々な要望に合わせて携帯電話をカスタマイズして作っている会社があると詳細事細かに紹介されていたのだ。ここでは作れないものはないようだ。どんなニーズにも持てる技術を総動員して応える。今も昔も物づくりの根源的なところは変わらないのだと思う。深圳で何が起きているのか、全く知らない世界だったが、この本を読んで広い中国のある一端を垣間見ることができた。

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    2019年10月19日