山形浩生のレビュー一覧

  • The CODE シリコンバレー全史 20世紀のフロンティアとアメリカの再興

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    シリコンバーを取り巻く75年の産業と政治の歴史。全編588頁のボリュームに圧倒されながら、読み終える頃には一つの旅を終えた気分になる。

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    2024年02月12日
  • 無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

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    アメリカの経済学者による無形資産について述べた本。企業が発表する財務諸表では、有形資産のみが記されているが、「のれん代」といわれる資産やシステムやソフトウェア、ガバナンスや教育など、企業の経済活動に大きく影響する無形資産の価値が、大きくなってきている。しかしながら、この無形資産はその価値を数値化しづらく、影響も測り難い。これら無形資産の特徴を纏めており勉強になった。内容はやや発散的であり、体系的ではないところが残念。

    「あのライト兄弟は、世界初の飛行の後で、もっと優れた飛行機の開発に時間を費やすどころか、特許を侵害していると思った競合開発者と戦うのにほとんどの時間をかけていた」p14
    「雇用

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    2023年10月26日
  • OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る

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    ■■概要・感想■■
    ○人類の歴史を振り返ったときに、OPENさを基調とした組織は発展し、クローズドな組織は発展しなかった。その実例たんまりで解説した本。
    ○これとFACTFULLNESSとを続けて読んだことで、自分の常識が古くて間違ったていたり、懐古主義だったりすることに気づくヒントを得られた。
    ○OPENであることの重要さとともに、Closedになってしまう心境、本能、実例などがある。両方の側面から見ることで、それでもOPENでいることは大事。というか、今まで成功した事例は、ホントはclosedにしたかったけど、openにせざるを得なかったという状況が、全体のレベルアップに貢献したということ

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    2023年08月08日
  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    才能ではなく努力
    10000時間法則
    著者は元卓球のアスリートとは知らなかった。好きこそ物の上手なれなのは間違いないけど、努力し続けられるエリアを持てる事こそ才能な気がする。そしてその様な環境を得られる運も大事。でも天性のものなんて無いと思えるとフェアな気がして生きる希望が持てるかもね。

    部下やアスリートを褒める時は知性を褒めるのではなく、努力を褒めるのは大事というのはちょっと気をつけるかな。ついつい直感で君は優秀とか言ってしまうので…

    読みやすいが、多少説明というか具体例が冗長な部分があって飽きる。プラシーボ効果の話とか最後の黒人アスリートの話とかはもっと簡潔でも良いのでは…

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    2023年07月03日
  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    勉強の出来る人、スポーツで秀でた結果を出す人などに体して、生まれ持った才能と片づけてしまう事が多いが、著者は卓球でイギリスチャンピオンとなり、オリンピックでイギリス代表になった。
    その著者が「才能なんてものはなく、すべては努力」と言っている。
    タイガーウッズやベッカムなど、スポーツで世界を魅了する選手は、小さいときから、自分の意思で練習を練習とも思わず、何度も自分の限界を超える練習を続けていた。
    傑出するために近道がある証拠は一切無い。と言うセリフは有機をもらえる反面、成功の会議を握るのは才能ではなく練習なのだ。と言う言葉は、自分のこれまでのしてきたことを振り返り反省すべき点が数え切れないほど

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    2023年05月26日
  • 「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて

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    15 現状

    26 イタリア、アメリカ、フランスのポストモダニズム
    33 近代主義的二分法(客観的普遍性と主観的個人)から、それに対する懐疑主義によって局所的ナラティブ重視=文化構築主義へ
    35 ポストモダニズムの原理と主題
    40 リオタール
    44 ポストモダニズムの左翼性(人類がもつ抑圧的権力構造は非難されるべき)
    45 反証可能性よりも理論的原則と世界観に依拠

    67 クレンショー「インターセクショナリティ」

    82 ポストコロニアリズム

    110クィア理論
    115 リベラルとポストモダニズム
    116 規範性を排した接頭辞 hetero cis thin
    117 クィア理論とは
    121 フ

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    2023年04月20日
  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    「才能」とは「努力」である、と言うこの書。様々な意見、評価、立証等が載っているが「才能は結局努力次第」とある、が果たしてそうだろうか。天才などもって生まれた才能は努力ではなく「環境と他人が、家族が見出した結果」でもあると思う。一般的な「才能」とは「努力」も大きな要因だが、体内・脳内に潜む持って生まれた「天性」が必ずやある(才能=特技)と私は思う。スポーツのできない人に「努力」でスポーツ選手になれと言ってなれる人はいないと同じで、人間には「天性」があり、それは人それぞれの「才能」が隠れているだけだと信じたい。「天性」があるから「努力」でその才能が伸ばせるのだと、信じたい。ゴルフプロの双子(岩井姉

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    2023年04月18日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    20230324-0503 ノーベル経済学賞受賞者で、恐怖指数など様々な経済分析の手法を
    提唱しているロバート・シラー教授による新たな経済分析手法についての紹介本、といえばよいのだろうか。人々の語る「物語」=ナラティブに人々は魅了され、熱狂し、経済を動かし時にはバブルも生じさせるということか。訳はこなれていて読みやすいが、自分の読書速度が著しく遅いので大変時間がかかってしまった。筆者の提言にすべて納得できるわけではないが、日本のバブル経済の熱気を思えばそうなのかもしれない。

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    2023年05月08日
  • 21世紀の不平等

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    非常に難解だった。理解出来た点をいくつか。
    高技能者が便利な仕組みを作れば世の中便利になるが、低技能者は失業し、格差が広がる。考えもしなかったが、確かにネットの発達で店舗は減少している。ただ、運送業者は忙しくなっており、店舗からすると失業という形にはなるが、全体を俯瞰すると再分配されているとも取れる。
    資本所得の増税はすべきだと思う。問題なのは貯蓄しすぎな事なので、資産に合わせて課税されないと不満しか出ないだろう。
    とにかく未来の世代のためになる富の分配が必要で、皆が同じ意識を持つ事が大事だと思う。

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    2023年03月17日
  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    1 どんな本?
    遺伝的に決まる才能なんてもの存在せず。傑
    出性は目的を持った練習とフィードバックのル
    ープで決まる事を説く本。人種の特徴にまで言
    及した本は初めて見た。

    2 なんで読んだの?
    (1) 子育てに役立てたいから。
    (2) 教育に役立つ知識が欲しい。
    (3) 具体的な教育の仕方を更新した状態。

    3 構 成
    3部10章構成310頁
    自伝バイアス、著者の卓球経験から始まり、
    人種の色眼鏡を捨てる事ができたならば世
    界を変える事ができると締めくくる。1/2は
    本書の主眼である才能と言う幻想に費やさ

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    2023年03月05日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    伊藤穣一が未来を予測する9つのキーワード。どれも鋭い切り口なのだが、MITなどでの研究事例がベースになっていて少し馴染みが薄いのと、やや自分には翻訳が読みづらいところがあり、消化しきれない感じであった。

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    2022年12月30日
  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    ネタバレ

    神童は非凡な遺伝子を持っているのではなく、非凡な育ち方をしているだけ。
    「何がいけないのかわからなければ、何が良いかも絶対にわからない」ので、フィードバックは必要不可欠。
    知能を褒めると「頭が良い」レッテルを失うことを恐れるようになり、努力を褒めると継続して挑戦するようになる。才能神話が至上の世の中では簡単ではないが、努力思考の褒め言葉を常に繰り返すこと。

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    2022年11月27日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    1895年、パリのグランカフェ前。人類史上初の活動写真を見るために集まったパリジャン。地下室でリネンに映写された50秒のフィルム。工場の陰から出てくるぼやけた女性の画像、そよぐスカート。列車のフィルムには満員の観客が逃げ出そうとする事件も。『映画化の創設神話」は、華々しく開かれたが、これを企画したリュミエール兄弟は成功しなかった。単一視点、単一場面から、つなぎやカットを駆使した今の映画に仕上げる可能性に到達せず、発明した技術を充分に活かせなかったからだ。

    人間は適応性を持ちながらも、生産性に注目した社会を築き上げた。生物として、種の保存を本能に、個体数を拡大する事が望まれるならば、生産性向上

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    2022年09月29日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    ネタバレ

    ノーベル賞学者、ロバートシラー教授の本なので、期待して読んでみた。

    ナラティブ経済学、物語経済学による「全く新しい経済予測の考え方」ということだったが、、、

    グーグルNグラムという過去の文献のテキストマイニングデータを使った、経済史とキーワードの振り返りが主で、少し冗長だった。

    あれ?経済予測は??補遺の数式を解けってこと??

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    2022年08月28日
  • OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る

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    自由でオープンな方がいいよね、という考え方に反対する人はそんなにいないはず、だけど一方で自分たちとは違う人たちを排除しようとしたり線引をして仲間とそれ以外を分けたくなる衝動も内に秘めている。
    オープンだという自覚には疑いを持ったほうがいい。どこかでクローズドへの憧れや欲求のようなものが実はあるのかもしれない、と思っているくらいが、丁度良いのかもしれない。

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    2022年07月17日
  • 経済のトリセツ

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    いつもの山形節って、過去に発表した雑文を集成したものだから当然か。
    少し古い話題が多いが、過去のおさらいをするにはちょうどよかったかもしれない。

    一本芯が通り、ブレない氏の考え方には同調できる部分が多い。ただ、日本を救うかと思われたリフレの行方はどうなるのだろうか。あまりうまく進んでないように思えるが、そこらへんの所をもう少し知りたかった。

    失われた20年が30年、40年にならない様になんとかしないといけないと思う。
    少子化対策をしっかりできれば、じわじわ回復できると思うが。

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    2022年05月08日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    まだ未完成の領域ながら、経済指標だけで経済予測しようなんてのが不十分なのはその通りだと思う。世間の気分を検索ワードで数値化したら疫病感染と同じような曲線になって、、、、それが実際の経済にどう影響するかの因果関係の説明が雑で、例を挙げているけど、複雑すぎて実態把握は不可能かもしれないが。

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    2022年04月07日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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     経済ナラティブというのは、人々が経済的判断をするやり方を変えそうな、感染性の物語を指す。経済的判断とは、労働者を雇うか好機を待ち続けるか、事業でリスクを負うか慎重になるか、事業を立ち上げるか、変動の激しい投機的資産に投資するかといった判断だ。経済ナラティブは通常、流通している中で最も有力なものではないし、それを見極めるには、それが経済的行動を変える潜在力を見る必要がある。ビットコインの物語は成功した経済ナラティブの一例だ。きわめて感染性が高く、世界の相当部分でかなりの経済的変化をもたらしたからだ。本当の起業家的な情熱をもたらしただけではない。少なくともしばらくは、事業の安心感を茂樹したのだ。

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    2022年02月05日
  • まんがでわかる ジョージ・オーウェル『1984年』

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    1984年を読んだことがなかったので「まんがでわかる」シリーズで読んでみた。1984年自体は国家権力による、権力維持のための監視、情報操作、洗脳の方法が書かれている。1940年代のスターリン時代のソ連社会主義のやり方を見てきたオーウェルの未来予想的フィクションだと言うことがわかった。

    その頃に比べて世の中の技術レベルが上がって、当時できなかったことも今ではその気になればできてしまうことに著者は警鐘を鳴らしている。

    また行動を記録されるリスクを感じていながらスマホやSNSで自分で自分の行動を晒すこと、フェイクニュースがソーシャルの反応によって真実よりも力を持ち得ることにも警戒している。スノー

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    2022年01月09日
  • 超訳 ケインズ『一般理論』

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    『超訳~』の類には、おおよそロクなものがなく、これまで、読むに値する本は一冊も無かった。

    だから、この本に対しても、期待値は限りなく低かった。
    コソッと読んで、読まなかったことにしておこう、と思ったほどだが、山形浩生の解説はおもしろかった。

    ケインズの『雇用、利子、お金の一般理論』は
    第二次世界大戦後の世界の経済政策を一変させ、社会における政府の役割を徹底的に変えた。

    第1章

    強調したかったのは『一般理論』という部分。
    古典派理論の公準は特殊なケースのみ当てはまり、一般には当てはまらない。

    第2章

    賃金は、労働力の需要と供給で調整されるはずで
    賃金引き下げに労働者が応じないから失業

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    2021年11月24日