山形浩生のレビュー一覧

  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    「才能」とは「努力」である、と言うこの書。様々な意見、評価、立証等が載っているが「才能は結局努力次第」とある、が果たしてそうだろうか。天才などもって生まれた才能は努力ではなく「環境と他人が、家族が見出した結果」でもあると思う。一般的な「才能」とは「努力」も大きな要因だが、体内・脳内に潜む持って生まれた「天性」が必ずやある(才能=特技)と私は思う。スポーツのできない人に「努力」でスポーツ選手になれと言ってなれる人はいないと同じで、人間には「天性」があり、それは人それぞれの「才能」が隠れているだけだと信じたい。「天性」があるから「努力」でその才能が伸ばせるのだと、信じたい。ゴルフプロの双子(岩井姉

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    2023年04月18日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    20230324-0503 ノーベル経済学賞受賞者で、恐怖指数など様々な経済分析の手法を
    提唱しているロバート・シラー教授による新たな経済分析手法についての紹介本、といえばよいのだろうか。人々の語る「物語」=ナラティブに人々は魅了され、熱狂し、経済を動かし時にはバブルも生じさせるということか。訳はこなれていて読みやすいが、自分の読書速度が著しく遅いので大変時間がかかってしまった。筆者の提言にすべて納得できるわけではないが、日本のバブル経済の熱気を思えばそうなのかもしれない。

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    2023年05月08日
  • 21世紀の不平等

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    非常に難解だった。理解出来た点をいくつか。
    高技能者が便利な仕組みを作れば世の中便利になるが、低技能者は失業し、格差が広がる。考えもしなかったが、確かにネットの発達で店舗は減少している。ただ、運送業者は忙しくなっており、店舗からすると失業という形にはなるが、全体を俯瞰すると再分配されているとも取れる。
    資本所得の増税はすべきだと思う。問題なのは貯蓄しすぎな事なので、資産に合わせて課税されないと不満しか出ないだろう。
    とにかく未来の世代のためになる富の分配が必要で、皆が同じ意識を持つ事が大事だと思う。

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    2023年03月17日
  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    1 どんな本?
    遺伝的に決まる才能なんてもの存在せず。傑
    出性は目的を持った練習とフィードバックのル
    ープで決まる事を説く本。人種の特徴にまで言
    及した本は初めて見た。

    2 なんで読んだの?
    (1) 子育てに役立てたいから。
    (2) 教育に役立つ知識が欲しい。
    (3) 具体的な教育の仕方を更新した状態。

    3 構 成
    3部10章構成310頁
    自伝バイアス、著者の卓球経験から始まり、
    人種の色眼鏡を捨てる事ができたならば世
    界を変える事ができると締めくくる。1/2は
    本書の主眼である才能と言う幻想に費やさ

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    2023年03月05日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    伊藤穣一が未来を予測する9つのキーワード。どれも鋭い切り口なのだが、MITなどでの研究事例がベースになっていて少し馴染みが薄いのと、やや自分には翻訳が読みづらいところがあり、消化しきれない感じであった。

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    2022年12月30日
  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    ネタバレ

    神童は非凡な遺伝子を持っているのではなく、非凡な育ち方をしているだけ。
    「何がいけないのかわからなければ、何が良いかも絶対にわからない」ので、フィードバックは必要不可欠。
    知能を褒めると「頭が良い」レッテルを失うことを恐れるようになり、努力を褒めると継続して挑戦するようになる。才能神話が至上の世の中では簡単ではないが、努力思考の褒め言葉を常に繰り返すこと。

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    2022年11月27日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    ネタバレ

    ノーベル賞学者、ロバートシラー教授の本なので、期待して読んでみた。

    ナラティブ経済学、物語経済学による「全く新しい経済予測の考え方」ということだったが、、、

    グーグルNグラムという過去の文献のテキストマイニングデータを使った、経済史とキーワードの振り返りが主で、少し冗長だった。

    あれ?経済予測は??補遺の数式を解けってこと??

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    2022年08月28日
  • OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る

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    自由でオープンな方がいいよね、という考え方に反対する人はそんなにいないはず、だけど一方で自分たちとは違う人たちを排除しようとしたり線引をして仲間とそれ以外を分けたくなる衝動も内に秘めている。
    オープンだという自覚には疑いを持ったほうがいい。どこかでクローズドへの憧れや欲求のようなものが実はあるのかもしれない、と思っているくらいが、丁度良いのかもしれない。

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    2022年07月17日
  • 経済のトリセツ

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    いつもの山形節って、過去に発表した雑文を集成したものだから当然か。
    少し古い話題が多いが、過去のおさらいをするにはちょうどよかったかもしれない。

    一本芯が通り、ブレない氏の考え方には同調できる部分が多い。ただ、日本を救うかと思われたリフレの行方はどうなるのだろうか。あまりうまく進んでないように思えるが、そこらへんの所をもう少し知りたかった。

    失われた20年が30年、40年にならない様になんとかしないといけないと思う。
    少子化対策をしっかりできれば、じわじわ回復できると思うが。

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    2022年05月08日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    まだ未完成の領域ながら、経済指標だけで経済予測しようなんてのが不十分なのはその通りだと思う。世間の気分を検索ワードで数値化したら疫病感染と同じような曲線になって、、、、それが実際の経済にどう影響するかの因果関係の説明が雑で、例を挙げているけど、複雑すぎて実態把握は不可能かもしれないが。

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    2022年04月07日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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     経済ナラティブというのは、人々が経済的判断をするやり方を変えそうな、感染性の物語を指す。経済的判断とは、労働者を雇うか好機を待ち続けるか、事業でリスクを負うか慎重になるか、事業を立ち上げるか、変動の激しい投機的資産に投資するかといった判断だ。経済ナラティブは通常、流通している中で最も有力なものではないし、それを見極めるには、それが経済的行動を変える潜在力を見る必要がある。ビットコインの物語は成功した経済ナラティブの一例だ。きわめて感染性が高く、世界の相当部分でかなりの経済的変化をもたらしたからだ。本当の起業家的な情熱をもたらしただけではない。少なくともしばらくは、事業の安心感を茂樹したのだ。

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    2022年02月05日
  • まんがでわかる ジョージ・オーウェル『1984年』

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    1984年を読んだことがなかったので「まんがでわかる」シリーズで読んでみた。1984年自体は国家権力による、権力維持のための監視、情報操作、洗脳の方法が書かれている。1940年代のスターリン時代のソ連社会主義のやり方を見てきたオーウェルの未来予想的フィクションだと言うことがわかった。

    その頃に比べて世の中の技術レベルが上がって、当時できなかったことも今ではその気になればできてしまうことに著者は警鐘を鳴らしている。

    また行動を記録されるリスクを感じていながらスマホやSNSで自分で自分の行動を晒すこと、フェイクニュースがソーシャルの反応によって真実よりも力を持ち得ることにも警戒している。スノー

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    2022年01月09日
  • 超訳 ケインズ『一般理論』

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    『超訳~』の類には、おおよそロクなものがなく、これまで、読むに値する本は一冊も無かった。

    だから、この本に対しても、期待値は限りなく低かった。
    コソッと読んで、読まなかったことにしておこう、と思ったほどだが、山形浩生の解説はおもしろかった。

    ケインズの『雇用、利子、お金の一般理論』は
    第二次世界大戦後の世界の経済政策を一変させ、社会における政府の役割を徹底的に変えた。

    第1章

    強調したかったのは『一般理論』という部分。
    古典派理論の公準は特殊なケースのみ当てはまり、一般には当てはまらない。

    第2章

    賃金は、労働力の需要と供給で調整されるはずで
    賃金引き下げに労働者が応じないから失業

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    2021年11月24日
  • ナラティブ経済学―経済予測の全く新しい考え方

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    個人的な理解として。
    経済はナラティブによって動く。経済学は結果論の寄せ集めで、結果はナラティブによって引き起こされると理解。
    どう人を動かすかが観点なのか。

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    2021年11月07日
  • プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

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    プロトタイプといえば深圳、というのは界隈の人では非常に有名ではあるが
    世界的なプロトタイプへの位置付け、潮流などを網羅的にまとめてくれている本
    巻末には対談も記載されていて、その内容も非常に面白い
    特に目新しい内容はなかったが、興味がある人、深圳とは?、プロトタイプとは?ということを理解したい人は一読する価値はあると思う

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    2021年10月23日
  • 超訳 ケインズ『一般理論』

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    古典派理論への反論=賃金が下がっても働く気はなくならない(供給は減らない)。賃金は互いの交渉で決まる。需要総額は供給総額に等しい、ということはない。

    貯蓄量と投資量は等価である。みんなが貯蓄することはできない。消費が減って雇用がなくなるから。

    雇用は有効需要で決まり、有効需要は消費と投資で決まる。投資は乗数効果があるので、直接費用の何倍かの雇用が増える。
    節約が国を豊かにする、という考えは、個人に対する考えを誤って適用したもの。国は投資をする必要がある。

    一律に賃金を下げる方法はない。一様な賃下げが実現するまでに一部で悲惨な状態が生じる。それに対して金利は調整可能。

    有効需要の増大は、

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    2021年09月26日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    ネタバレ

     修士課程卒で博士課程を経てはおらず学術的な業績がないにも関わらずMITメディアラボの所長になったという稀有な存在である筆者の行動原則が分かる。翻訳を山形浩生さんが行うという安定の布陣。
     訳について評価が低いがインターネットや最先端技術について「知っている」ことが前提になっている本だということだと思う。そういうリテラシがないと何のことやらさっぱりという感じなのだろう。
     異なる価値観や専門分野の人を結びつける能力にとにかく長けている。そこに気づく柔軟な発想力はどいういう原理に基づくのかという観点で綴られている。確かにそうなのだが、超大な量の対象を相手にし、その知識・知見がたくさんあるが故にで

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    2021年08月06日
  • 無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

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    今日、先進国では「無形資産」への投資が増えている。この無形投資の台頭は何をもたらすのか。有形投資とは異なる特徴を述べ、経済や社会に及ぼす影響について解説した書籍。

    無形資産とは、物理的なモノではなく、アイデアや知識、社会関係でできた資産のこと。あらゆる先進国で重要性を増しており、一部の国では有形投資を上回っている。

    無形投資には、次の4つの特性がある。
    ・サンクコスト(埋没費用)
    無形資産は売却することが難しい。そのため、サンクコストと呼ばれる回収不能な費用が生じやすい。

    ・スピルオーバー(波及効果)
    無形資産は、他社が比較的簡単に活用できる。例えば、ほとんどのスマホは、アップル社のiP

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    2021年07月27日
  • 超訳 ケインズ『一般理論』

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    宇沢弘文さんの本から興味を持って購読。

    名前ぐらいしか知らなかったが、ある経済を全体として考えるマクロ経済学の枠を初めて示したのがこの本だそうで、ケインズ理論の教えは、放置しておくと失業が起きるから、細かく介入して完全雇用を実現しなさい、というものらしい。

    買ってから他の本を読んでいる間に時間が経って、テンションが下がってしまったので、後半の解説だけ読んでお休み。ケインズという人は古典経済学に嫌味たっぷりの皮肉屋さんらしく、ちょっと吹き出す場面もあった。

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    2021年06月04日
  • 死の迷路

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    SF界の巨匠・フィリップ・K・ディックによるSFサスペンス・ミステリー。未開の辺境惑星"デルマク・O"に集った14人の男女に降りかかる"死"、その真相とは――――。

    外部との通信が断たれ、脱出することも出来ず、惑星に閉じ込められた男女が次々と"死"に誘われるという、なかなかのサスペンス・ミステリーが味わえる。惑星に存在する謎の構築物の正体は何か、「神が実在する」という設定がどう絡んでくるのか、ワクワクしながら読み進めることが出来た。

    ディックの作品は、『ヴァリス』3部作を除けば比較的読み易いものが多いが、本作は特に読み易くまとまっ

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    2021年05月27日