山形浩生のレビュー一覧

  • 21世紀の資本

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    トマ・ピケティ(1971年~)は、フランスの経済学者。2002年にフランス最優秀若手経済学者賞を受賞。パリ経済学院設立の中心人物、教授。社会科学高等研究院の研究部門代表者。
    本書は、2013年にフランス語で発表され、2014年4月に英語版が発売されるやベストセラーとなり、同年12月には日本語版が出版されブームとなった。30ヶ国以上で翻訳され、経済学書では異例の300万部以上を売り上げている。また、2019年には、ピケティ本人が出演するドキュメンタリー映画が公開された。
    私は従前より、世界中で格差を広げる資本主義に問題意識を持っており、これまでも、ジョセフ・スティグリッツ、水野和夫、広井良典(社

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    2021年09月10日
  • プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

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    中国やアメリカの力強さの根源がよくわかる。コロナという一大事件があったが人の本質は変わらないと思うし、今後数十年はこの主流が続いて行くと思えるので安心して中国とアメリカに投資を続けようと思えた。

    また、日本に向けてアドバイスも書いてるが個人的に思うに、日本は中国とアメリカと同じような場所で戦うのを目指すべきではないと思う。
    そもそも、社会の仕組みや気質その他諸々が向いてない。

    コロナ後で半導体に投資するといったニュースをみたが、他の国に比べたらえ?これっぽっちっていう金額しか出せない。

    戦う場所を間違えてる気がする。今のままの状態で、技術の進歩により日本語の鉄壁ガードを取り除かれたらどう

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    2021年08月16日
  • 21世紀の資本

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    才能ある人に大きな報酬を与えて才能を開花してもらえば、社会の生産性が高まり経済が発展して、結果として最下層の人々にも恩恵がある(クズネッツ)というわけではない。80年代以降、先進国の経済成長率は低下している。賃金は経済成長率と同じくらいしか増加しない。一方、金融や不動産など、資産を投資して得られる収益率は増大している。経済成長率が、資産からの収益率よりも低ければ、収入格差は広がっていく。労働者が経済成長によって得る所得の増加幅よりも、資本家土地や株式で得る利益の方が常に大きいので、不平等が拡大した。資本の格差は相続によって固定されている。所得(フローへの課税だけでなく、資本(ストック)への課税

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    2021年07月31日
  • 服従の心理

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    服従は、人間が本能的に持っている心理かもしれない。
    さまざま実験を通して、服従の限界を探る中で、個々にある倫理観が、組織の服従より、強いものになる時もあり、どちらを選択するかで、人間社会が大きく変わる感じがした。
    常に個々の倫理観も、意識して持ってるべきだと思う。

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    2021年07月28日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    2019年にノーベル経済学賞を受賞したバナジーとデュフロによる、一般向けの平易な書籍。
    貧困問題について、一発で解決する魔法は存在しないが、貧乏な人たちの生活を改善する方法については間違いなくわかっている、と主張する。彼らの十八番であるランダム化比較試験(RCT)を活用した具体例を多く示しながら、どのような問題とその原因や解決策が分かってきているのか、ということを平易に解説する。
    途上国や開発に興味のある方なら、一度は読んでおいて損はないであろう。

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    2021年07月19日
  • 経済のトリセツ

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    クルーグマンの本を読んでから、ファンな山形浩生さんの本が積まれてあったのでソク購入してみました。
    最後の建築物の話。ピケティの話。どれも面白かったです。さすがです。

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    2021年07月18日
  • 21世紀の資本

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    データを集めること。そのためにも各国各企業が透明性のあるようにすること。そして、稼いだお金でなく所有するお金に累進課税をかけるべきだということ。恐慌、大戦のショックで経済に多くの影響を与えたこと。そして持ち直ししたが、19世紀とは比べられないくらいに複雑になったこと。インフレは20世紀に発明されたものであること。数字に細かくならないこと。民主的に解決すべきであること。経済学は歴史学、政治学、人類学、文学などと共に立ち上がらなければならないこと。

    以上、頭に残っていること。

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    2021年06月14日
  • 21世紀の資本

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    長い上に難解で、理解できなかった部分があった。要するにピケティが言いたいことは「過去から現在までr(資本収益率)はg(国民所得成長率)を上回ってきたから、このまま何の手も打たなければ格差はどんどん開いていくよね」ということだと理解した。この「何らかの手」とは、「教育」と「(累進的)資本課税」だとピケティは主張する。しかしこの実現には高度な国際政治的協調が必要で、難しい。それでもこれを目指していくことが大事だという。

    データが豊富で、非常に説得力がある。経済学や金融財政学の知識をもっと増やして、もう一度戻ってきたいと思える一冊。

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    2021年05月23日
  • MONEY もう一度学ぶお金のしくみ

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    ダートマス大学で公共政策と経済学を教えていて、経済学関連の本のベストセラー作家であるチャールズ・ウィーランの460ページにわたる大作ですが、本の厚さ分だけのわかりやすく丁寧な説明且つウィットに富んでいて読んでよかったです。
    お金の起源からインフレ/デフレや中央銀行の金融政策について詳細に書かれているのも個人的に高評価です。

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    2021年05月09日
  • ティモシー・アーチャーの転生〔新訳版〕

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    〈ヴァリス〉三部作の第三弾。
    とはいえ、前二作とのストーリー上のつながりはなく、共通するのはそのテーマ性。これまでに引きずってきた神学談義や神秘体験などのオカルト妄想に決着をつけた作品である。
    小賢しいが常識的な感覚を持ったインテリ女性の一人称による語りが、「そっち系の話を信じる人」の実態を暴き出す。
    形而上学的な論議など役に立たない、地に足をつけて現実を直視せよ、即物的、具体的な行動に幸せはある、というような話になってしまうが、ある意味で過去作を否定することで前に進もうとしたディック最晩年の決意が汲み取れる。
    読み方によってはどっちにも解釈できるのでは?と思える書き方がされているのがタイトル

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    2021年02月13日
  • 去年を待ちながら〔新訳版〕

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    「いっしょに暮らさなくてはいけない人物と、とてもやっていけないと思うことはある?」
    日々お互いに不満をぶつけ合うしかない、冷え切った夫婦仲。妻が気晴らしに手を出したドラッグによって、とんでもない事態が引き起こされる。
    時は2055年、人類は異星人同士の星間戦争に巻き込まれ、リーグ星人と泥沼の交戦状態にあった……。世界観を理解するまでが読みにくいのはSFにありがちなことだが、ドラッグによってある現象が起こると、そこから物語は加速していき、目が離せなくなる。
    後半は目まぐるしく展開される盛りだくさんのSFガジェット。見所はたくさんあるが、この小説の本質は夫婦のドラマだ。修復不能にまで陥った夫婦の関

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    2021年02月09日
  • 服従の心理

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     ミルグラムの社会実験とそれにおける分析をまとめたもの。実験概要は、被験者は先生役を与えられ、実験者である指導役に、学習者が問題を間違えるごとに電流を流すよう指示される。また間違える度に一段階ずつ電流のボルトを上げるよう指示され、電流のショックに呻く学習者にどこまで強い電流を流し続けるか?というもの。

     実験は色々なパターンを変えて行われたが、概ねの結果としては多くの人は実験者の指示に逆らえず最高レベルまで電流を流してしまうということだった。被験者は特別サディスティックな性質を持っているわけではなく、至って普通の人たちである。それでも指示されると服従してしまう、という怖い結果だった。

     そ

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    2021年01月16日
  • ゾンビとの論争 経済学、政治、よりよい未来のための戦い

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    過去10数年にわたるクルーグマンのニューヨークタイムズのコラムやブログ記事を、ジャンル毎にまとめたもの。自分がアメリカにいて関心を持っていたことを振り返って懐かしくなったし、それが今はどうなっているかを知ることもできた。
    共和党を徹底的に非難し、民主党を持ち上げているが、これがどれだけ妥当かは考えなければならない。
    社会保障制度、オバマケア、バブル、危機管理、ユーロ、財政、減税、貿易、格差、気候、トランプなどがテーマ。

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    2020年11月15日
  • 21世紀の資本

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    ようやく読み終わりました・・・注釈含めると700Pの大作・・・読破するには覚悟が要ります・・・
    自由な資本主義の行きすぎにより留まるところを知らず拡大した格差。ピケティの主義主張は一貫して、「累進課税」。資本税の導入だという。不労所得にも税をかけること。確かに。寝かせられるだけのお金をたくさん持っていればいるほど、その人は働かなくても食っていける。そうすると富めるものはより富み、持たないものはより細る。ただし、資本税が有効に働くのは、すべての国の銀行口座情報がガラス張りになっていること、これがないと、今横行している税金逃れが続いてしまう。
    コロナで世界中で景気が停滞し、失業者が出る一方で、今ま

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    2020年09月09日
  • 無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

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    GDPの救えていない価値を理解するという点で、非常に参考になった。一方、結局定量化は難しいんだなあという点で、今後の行動への示唆はあまりないのかなという感じでもあった。

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    2020年09月03日
  • プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

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    中国の深圳がどのように発展していったのかを知りたくて、この本を読み始めた

    頭でっかちな計画を立てるよりも、手を動かしていく中で正解を探していくプロトタイプ駆動。そのプロトタイプ駆動をより正確に行うために必要なコミュニティが、新興国などの新たな都市に芽生えている。プロトタイプ駆動とその実践の場、すなわちプロトタイプシティの新たな時代が始まっている

    まず世界経済はこの30年間で大きく成長した。アメリカのGDPは1990年の6兆ドルから、2017年には19.3兆ドルと3倍強にまで成長しているのに対し、日本のGDPは3.13兆ドルから4.87兆ドルへと1.5倍にしか増えておらず、中国やベトナムは3

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    2020年08月18日
  • 21世紀の資本

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    「資本収益>経済成長」という経済格差問題を超超超絶長い紙幅で論じた本
    リーマンショック後の影響もありこれでピケティが世界的に有名な学者になった
    補足として、『21世紀の資本論』は解説本が魍魎跋扈しているが、
    あまり読む意味のない本が多いのでネットにある訳者解説を見るべき

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    2020年07月12日
  • 21世紀の不平等

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    ピケティの師匠であるアトキンソンの、経済格差問題の本
    ピケティが『21世紀の資本』で経済格差の内容を明らかにして
    本書でより現実的な政策提言を行う感じの流れがある

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    2020年07月12日
  • ティモシー・アーチャーの転生〔新訳版〕

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    自由書房で購入
    遠い未来・放射能に汚染された2020年の異世界を描く作家なんだが、ホンダシビック・Jレノン殺害を体験し時代を共有していたと気付かされる

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    2020年06月23日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    やっと読みました。途上国の貧困が大きなテーマであるけれど、行動経済学を扱ってるので自分や日本社会にも当てはまる部分(特に、政治や制度の話など)が多くありました。貧困の原因や解決方法は、白黒分けて考えられるような単純なものではないこと、細かく実験を繰り返すことで見えてくること。考えてみれば当たり前だけど、盲目になりがちな点にたくさん気づけました。繰り返し読みたい。

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    2020年05月24日