山形浩生のレビュー一覧

  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~
    岡田斗司夫が頭のいい人に無茶な質問をしちゃうシリーズ。

    本書にも評価経済や贈与経済の話が出てきますが,愛人問題で窮地に立たされた岡田斗司夫さんが,今後「評価経済」を使ってどのように復活するのか,その経過を見届けるのが肝だと思っています。
    有事における評価経済の使い方は金融危機並みに参考に出来ると思...続きを読む
  • 新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち
    書き言葉にクセがあるので、そのあたりは好みが分かれそうな著者。
    だけど内容は親切でコンピュータの気持ちから状況説明してくれているので、コンピュータ苦手な人にも入りやすくなっている。
    これを教科書にしてパソコンいじるというよりは、コンピュータの歴史(といってもタイプライター時代)を知ることで「なぜこん...続きを読む
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~
    岡田斗司夫が貨幣経済の限界についてガンガン疑問をぶつけ、山形浩生が困りながら答えるという趣向の経済入門。この問題は結構複雑で、「これだ!」という回答はでないものなの。比較的うまくいきそうなことをやってみるしかないのかもしれない。根本にある問題は、現在の「成長が永遠に続くことを前提にした経済モデル」を...続きを読む
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~
    山形浩生と岡田斗司夫の対談なら買わない訳にはいかないかなって世代の僕。「経済」じゃなくて「お金」って何なんだと考える。岡田斗司夫の唱える「評価経済」って怪しさ満載なんだけど、山形浩生や僕らにに無茶ぶりしてお金について考えさせるネタとしてはとても有用なツールだと思った。
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~
    『フリー』や『シェア』に対する感想、FREEex の活動内容の変遷、「貨幣経済」、「評価経済」に続く「自由時間経済」など、知りたかった話が詰まっていてお得な一冊だった。
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~
    【何故読みたいか?】
    お金について知りたいから
    岡田斗司夫さんの本だから
    お金は社会に必要か?
    お金に振り回されたくないから

    【一読】
    面白かった。
    (誰もが思っているであろう)素朴な疑問を岡田斗司夫さんが提示している。
    経済学者には当たり前すぎて問題にもしないかもしれないが、一般庶民にはとても重...続きを読む
  • お金の改革論
    ケインズの「もうひとつの主著」ということらしい。
    1924年に刊行されたこの本は、もちろん古すぎて現在の状況にそのまま適用するわけにはいかないのだが、こんにちのマクロ経済学の基本を呈示している部分が多く、勉強になった。
    インフレもデフレも、思うにどちらもよくない。どちらも誰かが苦しむことになる。しか...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    なぜ貧乏人は貧乏なのか、を世界規模でもう一度考え直す一冊。
    日本にも貧困の問題はあっても、程度としては、やはり豊かな中の貧しさなのだと思い知らされます。
    国自体も貧しく、そこで貧困の罠に捕らわれて暮らす人々が、なぜ貧困から抜け出せずにいるのか。
    先進国、赤十字、ユニセフなどが援助を続けているはずが、...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    「あなたの○○円で××人の子供を救う薬が買えます」という言葉に対して「本当かよ」と思う人や、「貧乏なのに何故子供を沢山産むのか?」と疑問に思う人にはオススメ。
    訳者あとがきを読んで初めて山形浩生氏の翻訳であることに気がついた。道理で読みやすいわけだ。
  • 雇用、利子、お金の一般理論
    基礎解析以上の数学と経済学は、私の最も苦手とする分野で、これまでも果敢に入門書・解説書に取り組みながら、その都度多少は理解を深めつつも、私のシナプス回路が苦手な知識を葬り去ろうと自動的に機能するのか、たちまち記憶からきれいさっぱり消えてしまい、もはや何も覚えていないのである。
    ケインズは以前小文集を...続きを読む
  • 新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち
    コンピュータの仕組み、あるいは考え方について譬え話を駆使しつつユーモアを交えて論じている。左開き横組で図解や写真を駆使したパソコン指南書とは違い気楽に読むことができるが、お気楽さ漂う文体とは裏腹に内容は高度。とはいえ専門用語ガチガチでいつの間にか論旨から脱落、といったようなことはまずない。各章末の注...続きを読む
  • ヴァリス〔新訳版〕
    神学モチーフは確かに難しいし、わかりづらい。
    だけども、ヴァリスのわかりにくさは作品の善し悪しというよりも読んでいてそのわからなさも魅力だ。
    新訳での残り二作が出るのを楽しみに待つ。
  • 服従の心理
    世紀の実験論稿。社会性生物である人間のシステムは、権威への服従と同調を基礎に持つ。実験は、服従への抵抗を確かめるため、道義に反する、他者への電撃行為を、仕事だということで従わせるもの。抵抗し、電撃を与えなくなるまでが服従とする。様々な手法を取り、完璧な実験を仕上げる。成果は、上々だ。

    だが、抜けが...続きを読む
  • 服従の心理
    「道徳的に正しい行動を選んだとはいえ、被験者は自分が引き起こした社会的秩序の破壊に困惑したままであり、自分が支援を約束した目的を放棄したという感覚を捨て去ることはできない。」

    人がいかに権威に服従するのかについて、実験をもとに考察された本。その実験は、参加者が学習者に電撃を流すように依頼されるもの...続きを読む
  • そして日本経済が世界の希望になる
    クルーグマンで、言っていることはクルーグマンだから変わんないんだけど、なんかインフレターゲットというか、健全なインフレってのが何を意味するのかやっとわかった。クルーグマンのすごいところは、(だめなところも多分おんなじなんだろうけど)経済の成長ということを疑わないところ。普通にうまくやってれば経済とい...続きを読む
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える
    貧乏人でも、お菓子とお茶は飲みたい、テレビも見たい、お葬式もちょっとは豪華に、と希望すると思いますが、それらはすべて否定されていました。
     たとへば、カロリー重視の食事をもっと追求して、貧乏人には、栄養バランスのとれた流動食を支給して、喉に付けたプラグから摂取してもらう、というアイデアを考えました。...続きを読む
  • そして日本経済が世界の希望になる
    主張のかなりの部分で賛成出来た。やはりアベノミクスの方向性は間違っていないし、増税はするべきではない。国会議員と官僚には読んでもらいたいものだ。
  • そして日本経済が世界の希望になる
     本書のボリュームのほとんどは近年の欧米における経済政策のレビューに割かれていてタイトルの「日本」にかかる部分はほとんどありません。

     趣旨としては、「やっと日本も(私がかねてから主張していた)インフレターゲットを導入した。うまくやってくれよ」という程度です。

     本書の内容からははずれますが日本...続きを読む
  • そして日本経済が世界の希望になる
    ノーベル経済学賞を受賞した、ポール・クルーグマン氏の著書。大変、分かりやすかったです。アベノミクスに対しては満足げな感じです。デフレよりも、インフレの方が良いと言う点が、根底にあります。そして、継続的に実施するという政府の姿勢と、財政緊縮でなく、金融緩和が大切だという。消費増税もいけないとのこと。
    ...続きを読む
  • 服従の心理
    本編を読んで、補遺を読んで、訳者あとがきを蛇足まで読んで
    そして自分なり歴史的事件の背景や、心や社会との関係に考える。
    ここまでがセットメニューの本。
    実験の概略と結論を聞いたことがあっても実際に何が行われて
    どうしてその結論に至ったかを知るによい。