作品一覧 2016/06/10更新 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える 試し読み フォロー 1~1件目 / 1件<<<1・・・・・・・・・>>> エスター・デュフロの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える アビジット・V・バナジー / エスター・デュフロ / 山形浩生 収益を得るにはある程度まとまった投資をする必要があるため,それ以下の投資では逆に貧しくなってゆく貧困の罠について,その有無を机上で論じるのは無意味でで,調査してどちらの場合になるのかRCTで確かめなくては問題は解決できない.この方針で,様々な調査結果が示される. 防接種率を,豆のオマケを付けることで...続きを読む向上させる著名な例の紹介.イデオロギーでは,右派からは無駄,左派からは不道理と言われる政策だが,それよりも実効性が重要と主張している. イデオロギー ideology,無知 ignorance,惰性 inertia の3I問題のため,実効性のない政策が行われる.インドで親が学校の運営に関わる政策で,人々に権限を与えるイデオロギーに基づいて,人々の要求を知ること無く政策が立案され,それの結果が評価されずに惰性で維持される例など. ドグマ・ルール指向の施策より,現実に有効なのはシステム指向であるという主張を支持する内容で,よく同意できる内容だった. Posted by ブクログ 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える アビジット・V・バナジー / エスター・デュフロ / 山形浩生 1年前から少しずつ読んでやっと!RCTを経済学に応用してノーベル賞を取ったお2人。“人は生まれながらにして小さなコストを先送りし現在ではなく将来に負担させたがる” 膨大な研究結果を体系立てて平易にまとめて、経済学なのに現場感がひしひしと伝わってくる。翻訳も◎ Posted by ブクログ 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える アビジット・V・バナジー / エスター・デュフロ / 山形浩生 ・貧乏な人は重要な情報を持っていないことが多く、間違ったことを信じている。魅力的で単純な方法でキャンペーンを実施。信頼できる情報源を。 ・貧乏な人は自分の人生にあまりに多くの側面について責任を背負い込んでいる。意思決定の難しさ。お金持ちであれば、誰かが正しい判断を下してくれる。⇨先送り傾向⇨既に正し...続きを読むいと分かっていることをできるだけ実行しやすくすれば人生は大幅に改善する。 ・一部の市場が貧乏人に提供されていなかったり、そこで貧乏人がかなり不利な価格に直面したりするのにはやむを得ない理由がある。 ・貧乏だから失敗する、不幸な過去を持つから失敗確実ということはない。大いなる陰謀のせいではなく、詳細な政策設計における欠陥が原因。即ち、無知、イデオロギー、惰性。 ・自己成就的な予言 ⇨もっと細かくみよう。怠惰で紋切り型の発想を拒絶しよう。 Posted by ブクログ 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える アビジット・V・バナジー / エスター・デュフロ / 山形浩生 この本はノーベル経済学賞を受賞した本です。 この本は、「貧乏な人を救うにはどのような方法がいいのか?」という問題について、様々な研究や検証を行い答えを探していきます。 「援助は無駄である❕」という考え方や「どーんと援助しないと効果がないよ❕」など、様々な意見もあるなか、本当に必要なものは何か?を探...続きを読むしていくという内容です。 とてもいい本なので、ぜひぜひ読んでみてください Posted by ブクログ 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える アビジット・V・バナジー / エスター・デュフロ / 山形浩生 10年も前に書かれたとは思えない、今現在の状況を表している。 貧乏人に寄り添う形でいろんな切り口で調査実験して問いかけている。食糧、医療、教育、家族、マイクロ融資や貯蓄について、漠然と感じていた事が間違っていたことも分かる。その根本に訴えないと供給ワラーだけでは解決しない。 貧困から脱する方法、この...続きを読む極貧状態の人々だけではなく、全ての人々にも大いなるヒントを示していると思った。 素晴らしい本で、海外援助などに関しても勉強になりました。 Posted by ブクログ エスター・デュフロのレビューをもっと見る