山形浩生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
書き言葉にクセがあるので、そのあたりは好みが分かれそうな著者。
だけど内容は親切でコンピュータの気持ちから状況説明してくれているので、コンピュータ苦手な人にも入りやすくなっている。
これを教科書にしてパソコンいじるというよりは、コンピュータの歴史(といってもタイプライター時代)を知ることで「なぜこんな面倒な事になっているのか?」が納得させられる本。
個人的には、貧乏性からネットワークが発達した話と、文字化けの話がツボだった。
>じゃあ 、なぜコンピュ ータでは 、共有化のためのネットワ ークが重要だったかというと 、それはむかしのコンピュ ータがショボかったからだ 。単体では何もできず 、また外付けのいろんなものを自前でそろえるほどのお金をみんな持っていなかったからだ 。みんな貧乏が悪いんや ─ ─ある意味でコンピュ ータネットワ ークの根っこには 、こんな気分がある
>ハ ードウェア 、オペレ ーティングシステム 、ソフトウェア (アプリケ ーション ) 。これは 、鏡餅状に積み重なっている 。コンピュ ータ単体としてはそのくらいが理解できていればいい 。
>どの文字にどういう番号を振るか 、というお約束を文字コ ードという 。
>この流派ごとに 、同じ字でも割り振られている番号はぜんぜんちがう 。 「馬 」という字はシフト J I Sでは 9 4 6 E 、 J I Sでは 4 7 4 F 、ユニコ ードでは 9 9 A C 。だから 、 J I Sの文字をシフト J I Sだと思って開こうとすると 、でたらめが表示される
>日本語の表示には 1文字 2バイトが必要
>日本では 、まず余った 8ビット目をつかって 、カナを表現しようとした 。これがいまの 、通称半角カナというやつ 。ところがその頃には 、欧米ソフトの多くはその 8ビット目を別のことに使うようになっていて 、そこへ半角カナのファイルを流すと 、文字化けや誤動作が起きるようになった 。ときどきインタ ーネット関係の本を読むと 「半角カナは使うな 」と書いてあったりする
>フィルタという言葉はいろいろな使われ方をするが 、コンピュ ータソフトの分野では 、デ ータに何らかの変換を加えるソフトの総称 -
Posted by ブクログ
【何故読みたいか?】
お金について知りたいから
岡田斗司夫さんの本だから
お金は社会に必要か?
お金に振り回されたくないから
【一読】
面白かった。
(誰もが思っているであろう)素朴な疑問を岡田斗司夫さんが提示している。
経済学者には当たり前すぎて問題にもしないかもしれないが、一般庶民にはとても重要なこと。
たとえば、
・ビジネスをするのに借金は必余か?→(レストラン経営とかの小規模)まずは親戚などから借りるって考えるのが普通。銀行から借りる理由がない。
・社長が何億も収入を得ているのは異常。
【読んで考えたこと】
サラリーマン社長には、尊敬がない。だから、年俸で自分の権威を示しているのでは?
松下幸之助や本田総一郎が何億も年収として受け取っても誰も文句は言わない。創業者だから。会社を創って、大きくした実績があるから。
でも、サラリーマン社長はその実績がない。イチサラリーマンからうまく出世して、社長になった。
そこに尊敬はなかなか生まれない。サラリーマン同士ならなおさらか?
だから、年俸で自分の権威を表現してる? -
Posted by ブクログ
ケインズの「もうひとつの主著」ということらしい。
1924年に刊行されたこの本は、もちろん古すぎて現在の状況にそのまま適用するわけにはいかないのだが、こんにちのマクロ経済学の基本を呈示している部分が多く、勉強になった。
インフレもデフレも、思うにどちらもよくない。どちらも誰かが苦しむことになる。しかし資本主義経済は必然的にごく一部の富者を生み、それよりはるかに多くの貧者を生む。どうとりつくろおうとも、資本主義は、皆の「公平な」幸福を導き出すとは思えない。かといって共産主義は全然よくないので、結局、国家以上の規模の経済なるものが、「悪」としてしか存在し得ないのだという絶望に到達してしまう。
そんな絶望感を噛みしめながら、マクロ経済学の教科書の古典としてこれを読んだ。本当は、もっと最近書かれたほんとうの「教科書」を読んだ方がためになるのだろうが、この古い時代の書物をひもとけば、100年近くも前の「経済」が既に、いかにアンバランスであり、当時の人びとがいかに苦しんできたかといったことを知ることが出来る。 -
Posted by ブクログ
基礎解析以上の数学と経済学は、私の最も苦手とする分野で、これまでも果敢に入門書・解説書に取り組みながら、その都度多少は理解を深めつつも、私のシナプス回路が苦手な知識を葬り去ろうと自動的に機能するのか、たちまち記憶からきれいさっぱり消えてしまい、もはや何も覚えていないのである。
ケインズは以前小文集を読んだことがあるが、主著とされるこの本は今回初めて読んだ。
とりわけ難解とされる本ではあるものの、実際に読んでみると、全部は理解できなくても何となく面白く、少なくとも経済というものが「わけのわからん用語と数式で記述された、おっそろしく複雑で奇怪なロジックのシステムで、誰もコントロールしきれないようなシロモノ」だということを体得できる。山形浩生氏による翻訳は口語体も混ざる平易なもので、この訳書はおすすめできる。恐れることはない。わからん部分はわからんままでいいのだ。
1936年、大恐慌により失業者が20%以上も出た時代に書かれた本書は、その後のマクロ経済学の祖型であり、ポール・クルーグマン氏も「この本のあとに経済学が新たに獲得した知なんて微々たるものだ」と断言している。
雇用の情勢に「利子」が直接的に影響しているという指摘は、さすが、わけのわからん複雑系=経済だなと思う。
古典派経済学が生産者(労働者)側のダイナミズムばかり記述していたのに対し、私は、いまや「超」消費社会なのだから、需要と供給のバランスというより、問題なのは選択消費のベクトルを左右する欲望生成装置なんじゃないの、と考えている。
ケインズもこの本で「消費性向」のコントロール不能なパワーの重要性を指摘していた。
斬新な欲望を惹起するパッケージの創造こそが企業の利益を生み、市場を活性化すると思うのだが、日本の企業はみんなノークリエイティビティで、何かが売れ出したと気づいてから必死に「需要」に「供給」を合わせようとするばかり。いつまでも亜流・二流のメーカーである。
クルーグマンさんの言うとおり、ケインズを超える新たなケインズの登場が待ち望まれているのかもしれないが、そうそう簡単に、この巨大な複雑系をコントロールはできないだろうという気がする。
なにしろ絶え間なく揺れ動く人びとの「こころ」の動向がカギを握っているのだ。 -
Posted by ブクログ
コンピュータの仕組み、あるいは考え方について譬え話を駆使しつつユーモアを交えて論じている。左開き横組で図解や写真を駆使したパソコン指南書とは違い気楽に読むことができるが、お気楽さ漂う文体とは裏腹に内容は高度。とはいえ専門用語ガチガチでいつの間にか論旨から脱落、といったようなことはまずない。各章末の注には初心者向けの基本的概念が取り上げられており、これを読むだけでもちょっとした知識が仕入れられる。
本書はコンピュータ、とくにパソコン一般についてのものだが、結論に近づくにつれて、機械文明そのものに対する考察も垣間見える。人間は「移動」「製作」「運搬」などの生活するうえで面倒な身体的行為を機械に代行させてきた。コンピュータの登場によって「思考」「創造」などの精神的行為も機械に代行させつつある。さらにはその「機械を使う行為」ですら他人に代行させているのが現状のように思う。使わない能力は劣化する。どんなに便利な文明の利器を使うこととなってもそのことは忘れるべきではない。
著者に対してのアンチも結構な数がいらっしゃるようで、彼らに対する皮肉もチラホラ。そこには評論家としての逞しさを感じる。「たかがパソコンされどパソコン」を教えてくれる一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレクルーグマンで、言っていることはクルーグマンだから変わんないんだけど、なんかインフレターゲットというか、健全なインフレってのが何を意味するのかやっとわかった。クルーグマンのすごいところは、(だめなところも多分おんなじなんだろうけど)経済の成長ということを疑わないところ。普通にうまくやってれば経済というのは未来になればよくなる。なぜなら生産性が上がるから。ってところ。ここは動かない。インフレーションによって現金の価値が下がるということは経済の縮小を意味することはない(彼にとっては)なぜなら健全な経済であれば成長する。ということは、4%のインフレをターゲットにすると、経済活動のうちの4%(+成長部分)は新しい産業やセクターによって入れ替えられるということ。その入れ替えによって世の中がよくなるっていうことだと思う。
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Posted by ブクログ
ノーベル経済学賞を受賞した、ポール・クルーグマン氏の著書。大変、分かりやすかったです。アベノミクスに対しては満足げな感じです。デフレよりも、インフレの方が良いと言う点が、根底にあります。そして、継続的に実施するという政府の姿勢と、財政緊縮でなく、金融緩和が大切だという。消費増税もいけないとのこと。
デフレの方が、手持ちの現金の価値も上がるし、資源も安くなると思ってきましたが、適度なインフレも雇用への貢献や金利低下による政府債務の削減に貢献すると知りました。結局、デフレでもインフレでも、きちんとした政策を取り、実施する仕組みが必要かなと感じました。中途半端が一番駄目ですね。
他にも、アメリカのシェールガス革命や、中国、ブラジル、EUについても少しずつ触れています。平時でない時には、学者出身の人が日銀などのブレーンになるべきだと言うのは、官僚出身の人が多く頂点についてきたことを考えると新鮮でした。