山形浩生のレビュー一覧

  • 21世紀の不平等

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    アトキンソンはピケティの師と帯には書いているが、序文にはピケティの文章が載っている。
    格差と不平等に関する論考で、現状を歴史も含めて検討し、それに対する対策を提案し、またその反論に対する論駁を述べている。数字はたくさん出てくるが、ピケティの本に比して数式は少ないので読みやすいが、やはり翻訳本であるので、文章がこなれてないところは多少ある。また経済学の基本を理解していないと本当の理解には進まない部分もある。ただ格差と不平等を学ぶ教科書であることは間違いないのであろう。

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    2017年09月30日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    Whisplash(鞭打ち症)
    How to survive our faster future
    1。権威より創発
    2。プッシュよりプル
    3。地図よりコンパス
    4。安全よりリスク
    5。従うより不服従
    6。理論より実践
    7。能力より多様性
    8。強さより回復力
    9。モノよりシステム

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    2018年10月04日
  • 不道徳な見えざる手

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    サッチャー、レーガン以降、世界で広まった「新自由主義」の間違いを指摘し、さらにいえばアダム・スミスの「国富論」における「見えざる手」を否定する。そんな大きなパラダイムチェンジを起こす。それが本書の目論見であろう。

    著者たちは、規制なき、自由な社会がいかに「釣り師」(情報を操作したりして、人々に誤った判断をさせる人または組織)にとって楽園になっているか具体例をあげて説明する。そして、そういった「釣り」がときどき起こる例外的な事象ではなく、あらかじめこの世界に組み込まれているシステムの一部なのだと喝破する。

    社会心理学者のチャルディーニは『影響力の武器』においてセールスマンや広告主たちがどのよ

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    2017年06月17日
  • 21世紀の不平等

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    ネタバレ

    ☆は3にするか4にするかでちょっと悩んだけど。
    普段、経済政策の話って実はあまり読むことなくて、不平等を経済政策としてゆっくり考えたの初めてに近いから、そういう意味で、いいきっかけになったから、4にしました。

    つまり、これまで、個別に社会保障問題、年金、税率、社会サービスへのアクセスなど、考えたりはしてきているけど、それを全体政策として捉えきれてなかったし。社会サービスへのアクセスも、貧困層が弱いのはもちろん自明だったし拡大すべきと思っていたけれども、その捉え方はどちらかというと、人権思想であり、まあ、capabilityアプローチであって、それがすなわち所得の拡大と同義だ、なんていう考え方

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    2017年01月14日
  • 21世紀の不平等

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    ピケティを受けて書いていることがいろいろなところに出てくる。
     意外と読みにくいという感じがしたが、イギリス経済を語る上には必須のほんであろう。

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    2017年01月12日
  • 雇用、利子、お金の一般理論

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    山形浩生の解説が分かりやすかった。

    以下、引用。

    本書は経済学という分野を震撼させた、革命的な本だ。

    本書は失業というものが一時的な過渡期の現象などではなく、定常的に存在し得ることを説明し、そしてそれが金利を通じてお金の市場(つまりはお金の量)に左右されることを、まとまった形でほぼ初めて示した。


    それまでの経済学はこの状況に対して答えを持っていなかった。それまでの経済学は、失業は変な規制や不合理な抵抗さえなければ、だまっていてもなくなる、と述べていた。

    需要と供給は市場メカニズムを通じて価格によって均衡する。失業なんてのは、価格による調整が完了するまでの一時的で些末な現象でしかない

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    2016年09月13日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    アニマルスピリットの存在がケインズ経済学の中に触れられていたということに驚きました。経済を理解することは、人の本性・アニマルスピリットの影響を理解することでもあると。その5つの視点は、安心、公平さ、腐敗と背信、貨幣錯覚、そして物語。私は特に、安心に取りつかれる人間の心理と、貨幣錯覚、そして人生の物語と絡み合っているという見方が、画期的で、人と経済の関係を新しい目で見るきっかけになっています。

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    2016年09月09日
  • 21世紀の不平等

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    ネタバレ

    イギリス式の政策を中心にした格差是正方策の検討。日本と引き比べてみるとやはりEUって大きいんだなあ。

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    2016年04月27日
  • 服従の心理

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    ヒエラルキー、権威のもとでは、服従してしまう、自分の責任を「権威」に転嫁しがちであるということが示されていました。

    こんなにも従ってしまうものなのか、と驚きました。置かれている状況が、その人の行動や判断力に影響を与えるというお話、ソーシャルワークにとってはとても大切な内容でした。

    パワーバランスと影響力、現場でもしかと見ていかねばです。

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    2015年11月06日
  • CODE VERSION 2.0

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    読み直したさ:★★★
    秩序のトリアーデに,コード・アーキテクチャという四つ目の要素を加味。全体を通して,民主主義との関係についての考察を含む。
    〈感想〉
    訳者の文体は読み進めれば慣れるし,むしろ読みやすくもある。ただ,誤植が目立つのが悲しいところ。
    全体を通して,自分の常識を揺さぶるような面白い読書体験だった。3.0はまだですか?笑

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    2015年09月03日
  • 服従の心理

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    心理学上有名な、通称アイヒマン実験の原本。
    被験者のインタビュー、諸条件を変えてみての実験等、この実験の詳細が述べられている。

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    2015年05月01日
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~

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    岡田斗司夫が頭のいい人に無茶な質問をしちゃうシリーズ。

    本書にも評価経済や贈与経済の話が出てきますが,愛人問題で窮地に立たされた岡田斗司夫さんが,今後「評価経済」を使ってどのように復活するのか,その経過を見届けるのが肝だと思っています。
    有事における評価経済の使い方は金融危機並みに参考に出来ると思うので。

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    2015年01月29日
  • 新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

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    書き言葉にクセがあるので、そのあたりは好みが分かれそうな著者。
    だけど内容は親切でコンピュータの気持ちから状況説明してくれているので、コンピュータ苦手な人にも入りやすくなっている。
    これを教科書にしてパソコンいじるというよりは、コンピュータの歴史(といってもタイプライター時代)を知ることで「なぜこんな面倒な事になっているのか?」が納得させられる本。
    個人的には、貧乏性からネットワークが発達した話と、文字化けの話がツボだった。

    >じゃあ 、なぜコンピュ ータでは 、共有化のためのネットワ ークが重要だったかというと 、それはむかしのコンピュ ータがショボかったからだ 。単体では何もできず

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    2015年01月13日
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~

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    岡田斗司夫が貨幣経済の限界についてガンガン疑問をぶつけ、山形浩生が困りながら答えるという趣向の経済入門。この問題は結構複雑で、「これだ!」という回答はでないものなの。比較的うまくいきそうなことをやってみるしかないのかもしれない。根本にある問題は、現在の「成長が永遠に続くことを前提にした経済モデル」を続けるのかどうか、ということ。発展途上国が先進国と同じ生活レベルに上がろうとすることでまだ延命しているそのシステムが、どのように収束していくのだろうか。この本に解決策はないが、解決策のない問題について考えるときの技法は学ぶことが出来る。

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    2015年01月07日
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~

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    山形浩生と岡田斗司夫の対談なら買わない訳にはいかないかなって世代の僕。「経済」じゃなくて「お金」って何なんだと考える。岡田斗司夫の唱える「評価経済」って怪しさ満載なんだけど、山形浩生や僕らにに無茶ぶりしてお金について考えさせるネタとしてはとても有用なツールだと思った。

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    2014年12月08日
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~

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    『フリー』や『シェア』に対する感想、FREEex の活動内容の変遷、「貨幣経済」、「評価経済」に続く「自由時間経済」など、知りたかった話が詰まっていてお得な一冊だった。

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    2014年12月07日
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~

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    【何故読みたいか?】
    お金について知りたいから
    岡田斗司夫さんの本だから
    お金は社会に必要か?
    お金に振り回されたくないから

    【一読】
    面白かった。
    (誰もが思っているであろう)素朴な疑問を岡田斗司夫さんが提示している。
    経済学者には当たり前すぎて問題にもしないかもしれないが、一般庶民にはとても重要なこと。
    たとえば、
    ・ビジネスをするのに借金は必余か?→(レストラン経営とかの小規模)まずは親戚などから借りるって考えるのが普通。銀行から借りる理由がない。
    ・社長が何億も収入を得ているのは異常。

    【読んで考えたこと】
    サラリーマン社長には、尊敬がない。だから、年俸で自分の権威を示しているので

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    2014年12月01日
  • お金の改革論

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    ケインズの「もうひとつの主著」ということらしい。
    1924年に刊行されたこの本は、もちろん古すぎて現在の状況にそのまま適用するわけにはいかないのだが、こんにちのマクロ経済学の基本を呈示している部分が多く、勉強になった。
    インフレもデフレも、思うにどちらもよくない。どちらも誰かが苦しむことになる。しかし資本主義経済は必然的にごく一部の富者を生み、それよりはるかに多くの貧者を生む。どうとりつくろおうとも、資本主義は、皆の「公平な」幸福を導き出すとは思えない。かといって共産主義は全然よくないので、結局、国家以上の規模の経済なるものが、「悪」としてしか存在し得ないのだという絶望に到達してしまう。
    そん

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    2014年10月19日
  • 雇用、利子、お金の一般理論

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    基礎解析以上の数学と経済学は、私の最も苦手とする分野で、これまでも果敢に入門書・解説書に取り組みながら、その都度多少は理解を深めつつも、私のシナプス回路が苦手な知識を葬り去ろうと自動的に機能するのか、たちまち記憶からきれいさっぱり消えてしまい、もはや何も覚えていないのである。
    ケインズは以前小文集を読んだことがあるが、主著とされるこの本は今回初めて読んだ。
    とりわけ難解とされる本ではあるものの、実際に読んでみると、全部は理解できなくても何となく面白く、少なくとも経済というものが「わけのわからん用語と数式で記述された、おっそろしく複雑で奇怪なロジックのシステムで、誰もコントロールしきれないような

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    2014年08月03日
  • 新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

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    コンピュータの仕組み、あるいは考え方について譬え話を駆使しつつユーモアを交えて論じている。左開き横組で図解や写真を駆使したパソコン指南書とは違い気楽に読むことができるが、お気楽さ漂う文体とは裏腹に内容は高度。とはいえ専門用語ガチガチでいつの間にか論旨から脱落、といったようなことはまずない。各章末の注には初心者向けの基本的概念が取り上げられており、これを読むだけでもちょっとした知識が仕入れられる。

    本書はコンピュータ、とくにパソコン一般についてのものだが、結論に近づくにつれて、機械文明そのものに対する考察も垣間見える。人間は「移動」「製作」「運搬」などの生活するうえで面倒な身体的行為を機械に代

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    2014年06月30日