山形浩生のレビュー一覧
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21世紀に大事な9つのルールについての解説。
印象にのこったのは以下。
教育よりも学習を重視する、という概念だ。学習は自分でやること
遺伝子シーケンシングは、ムーアの法則の六倍の速度で、価格は低下
人生で、周辺視力モードと集中した実行モードとを切り替える能力は、おそらくひらめきを活性化するための最も本質的な技能の一つだろう。
すべてのねじは、頭を平らにして、ねじ山角度は六〇度ちょうどにすべき。単純な提案──工業部品の最もつつましいものの標準化──は交換可能な部品の開発を引き起こした
子供たちは気鋭のプログラマから受け身の利用者になった。(GUIの弊害)
言われた通りにしているだけでノーベル賞を受賞できた人はいない」(適度に命令違反を)
アメリカの公民権運動は市民不服従なくしては起こらなかったことも続けて説明した。インドはガンディーやその支持者たちによる、非暴力でもしっかりした不服従がなければ独立できなかった。このニューイングランド地方で祝われているボストン茶会事件も、かなりの不服従だ。 社会の役に立つ不服従と、役に立たない不服従とのあいだの境界線はとてもむずかしいもの -
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本書の中で著者は、コンピュータに詳しいギークたちは、「コンピュータのきもち」が理解できると述べています。突拍子もない言葉に聞こえるかもしれませんが、著者の考えを自分なりにまとめてみると、コンピュータやネットワークをブラック・ボックスとして捉えるのではなく、特定の役割を担っている複数のサブシステムの集積として捉える感覚が身についているということなのだと思います。そうした感覚がそなわっていれば、今コンピュータやネットワーク上で起こっている出来事を立体的に把握することができるし、トラブルに見舞われても複数のサブシステムのうちのどこに問題が生じているのかを考えることができます。
そして、それぞれのサブシステムの成り立ちを知るためには、その歴史を知らなければなりません。しかし同時に、そのことがコンピュータを一般の人にとって分かりにくいものにしているとも言えます。本書は、そのギャップを埋めることを目的としたコンピュータ解説書です。
コンピュータにとっては人もソフトウェアの一種だというくだりには、目からうろこが落ちたように感じました。 -
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目的も告げられぬまま辺境の惑星「デルマク・O」に送り込まれた男女14名。彼らが目の当たりにする光景は、謎めいた構造物に人工蠅、不完全な複製を作り出す生命体などなど…奇妙な惑星を舞台に、ひとりまたひとりと不可解な死を迎えるメンバーたち…緊迫感溢れる展開で魅了する本書は、著者自身の神秘体験も交えたサスペンスSFです。
舞台となる惑星自体が奇妙であることに加え、何らかの欠陥を抱えた登場人物が時折遭遇する奇怪な体験(このうちのひとつが著者の神秘体験のようです)の影響もあってか、物語には常に異様な空気が漂っています。この辺りはディックが得意とする描写なのでしょうが、とにかく不安を抱きつつ読み進めることに。一方、賛否分かれそうな結末は、個人的には嫌いではありません。「現実の世界に戻れたと思った瞬間に、幻覚世界の住人が目の前を横切る」とは「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」でしたが、これに通じるところがあるかと。ただ、あちらのように前途ある作品とは到底思えません。薬物や神秘主義に囚われた人々の悲惨な末路を想起せざるを得ない作品です。 -
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「ヴァリス」の簡単な解説を読んですぐに思い至ったのは、ウイリアム・バロウズの「裸のランチ」だ。クローネンバーグの映画をきっかけに高価なハードカバーを意気揚々と買い込んだのはいいが、その難解さに途中で放り投げてしまった苦い経験がある。だから「ヴァリス」も同様な経験をするのではないかといささか不安ではあるが、この作品がディック最晩年の傑作であることは疑いようのない事実である。
読みながらの印象として想起したのは、なぜか舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」だった。神学的なこと、劇中劇、主人公と作家の同質性など神秘体験を味わっているような不思議な気分がなんとなく質的に似ていたのかもしれない。
後半の劇中劇「ヴァリス」の登場から俄然物語はとんでもない方向に動き出す。作者のリアルなキーアイテムが随所に登場しだして物語と現実が物語同様に溶解し融合し見分けがつかなくなってくるのだ。
そうして、物語はディックの神学的な邂逅へと向かうように見せかけながら有耶無耶に終焉する。まあこんなもんかなと疲弊した心持ちで本を閉じるしかないのである。難解ではあるが、読み応えはあったが、少々酔ってしまったという趣。 -
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ケインズ理論とヒックスの乗数効果
安心乗数=安心感の変化がパニックを引き起こす
衡平理論
貨幣錯覚=名目金額の影響を受けること
パニックは理性の外にある
効率賃金理論=需要と供給で決まる賃金より実際の賃金は高い=やる気を引き出すため。サボらないように。
貯蓄率は国ごとに違う。国富とは無関係。
トヨタ自動車とアルゼンチンの国営自動車会社との違いは自信と自負の差による。経済学は考慮できない。
トービンのq
貨幣錯覚も住宅投資をすばらしいもののように思わせる一因。
ローンを売り渡すことができるようになったことが、リーマンショックの遠因である。
ISLM理論。 -
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やっと読み終わったが、行きつ戻りつしながら半年近くかかってしまった。
もうブームは去ってしまったのか・・・
富と所得の分配について再度考えさせられるきっかけになったこと、関連する日本経済構造のベースはアメリカではなくヨーロッパに近いことが再認識できたことは大いにメリットであったが、正直それ以外いまいち得たものがなかった。
私の意識が低すぎるのかも知れないが。
2回目
発刊当時は上記の様に感じたが、今になって書かれていることがようやく理解できるようになった気がする。
ピケティ少し先を行き過ぎていたのかも知れない。これから再評価されるのではという気がする。