山形浩生のレビュー一覧

  • 無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

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    献本御礼
    「物理的なものを伴わないため、移転や再販売が難しい資産(ブランド価値とかコンテンツとかソフトウェアとか)が社会の中で大きくなり、先進国では物理的な資産より大きくなってるかも」という前半は面白い
    後半の「無形資産ではこういうビジネスになる」部分は参考になるところもならないところも。
    たとえばディズニーやマイクロソフトは代替わりしても継承できてるし、そこは有形無形で無理やり分けるとかえってわかりづらくなったりしそう

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    2020年04月03日
  • 無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

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    無形資産がどのようにして経済指標に影響を及ぼすのか、無形資産の特徴を説明しながら説明している本。

    率直な感想としては、経済学の知識が乏しい自分にはちと難しい内容であった。
    ソフトウエア開発に密接にたずさわっていることから、無形資産の定義や特徴はすんなりと理解できたが、第二部から辛くなってきた。

    あと二回は読み込まないとキチンと理解できないかも知れない。

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    2020年03月16日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    貧困な状況に関する面白い情報、眼から鱗な情報が結構あって面白かった。心理学という観点でも興味深い。
    残念ながら自分の生活に活かせる情報は少なかったかと。

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    2020年01月18日
  • ハードウェアハッカー~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

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    気になって手に取ってみたものの、門外漢な気がしてしばらく積ん読になっていた。深く読み込むことはできなかったが、特にパート2の公开イノベーションの章に衝撃を受けた。様々な要望に合わせて携帯電話をカスタマイズして作っている会社があると詳細事細かに紹介されていたのだ。ここでは作れないものはないようだ。どんなニーズにも持てる技術を総動員して応える。今も昔も物づくりの根源的なところは変わらないのだと思う。深圳で何が起きているのか、全く知らない世界だったが、この本を読んで広い中国のある一端を垣間見ることができた。

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    2019年10月19日
  • 死の迷路

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    ネタバレ

    神学とSFという、相反する領域が合わさっている特異なSF小説だった。更に仮想世界と殺人事件の要素も加わっていたので、お腹一杯になった。仮想世界は、今では映画やゲームでもお馴染みのアイデアだ。しかし、本書が発売された1970年当時の人々には珍しく、非常に驚いたのではないだろうか。もしかしたら本書は、仮想世界を初めて世に知らしめた本家本元なのかもしれない。誰か教えて!(笑)

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    2019年10月19日
  • お金の改革論

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    ケインズが語るお金(金融)のあるべき姿

    一世紀近くも前に書かれた内容が今でも陳腐になっていないのは、ケインズの先見性が凄いのか、人の営みはそれほど変わることがないからなのか。

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    2019年08月23日
  • そして日本経済が世界の希望になる

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    山形氏の解説があるとは知らなかったが、相変わらず言いたいことを言う人のようだ。ノーベル賞をとったクルーグマン氏に対しても遠慮がない。

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    2019年08月12日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    内容が難しく、調査結果も割と詳細に書かれているので、研究材料としてもある程度は活用できるかと思われる。

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    2019年05月01日
  • 不道徳な見えざる手

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    自由市場が最大の経済的利益をもたらす原則を見直すべきだということをノーベル経済学賞受賞者であるジョージ・アカロフ氏とロバート・シラー氏が警鐘を鳴らした書。標準的な経済原理の一般均衡と同様に自由市場には粉飾と詐欺が発生する「つり均衡」が成立するとしている。重要な指摘だと思われるが、とにかく読みづらい、訳のせいかと思ったが、訳者が特に翻訳にあたって困難な部分はなかったと言っているので、原文がわかりにくのかもしれない。したがって、一般大衆が粉飾と詐欺を回避する方法はわからず、一般大衆はただ手をこまねいて見ているだけしかない、身も蓋もない結論になる。政府の役割をもっと評価すべき(政府の規制が過少である)、と主張しているが、歴史的水準の公的負債に苦しんでいる日本からすると鼻白む思いである。

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    2019年03月17日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    vucaワールドにおける9つの行動原理を、具体例とともに書いた本。抽象化された表現が多いがゆえになかなか掴みづらいが、行動を評価していく軸になりうる9つは、日々振り返るための軸としてみるにはいいかも。
    過去の歴史から紐解かれてもいるので、教養として勉強になる。インターネット、ムーアの放送、シンギュラリティ、人工知能に詳しい彼らだからこそかけた文脈。
    権威より創発、プッシュよりプル、地図よりコンパス、安全よりリスク、従うより不服従、理論より実践、能力より多様性、強さより回復力、ものよりシステム。

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    2019年03月09日
  • ハードウェアハッカー~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

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    ニセモノのSDカード解析の話がとてもおもしろかった.もちろんほかの製作物の話,ハッキング(物理)の話も.DNAと重ねる話のところは生物を履修しなかったこともあり(?)特に理解できず申し訳ない感じ.

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    2019年02月19日
  • ハードウェアハッカー~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

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    中国の現状を理解する入門書に適しており、そのスピード感には圧倒される。
    前書きとPart2までは、非常に勉強になる良書。
    特に日本の読者に向けた著者の前書きは、1度目を通すべきだと思う。
    著者の経験をベースに書かれた本書は、Part3の6章以降は著者の製品にまつわる内容であるので、読み飛ばすなり軽めに読むのが適している。

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    2019年02月14日
  • 不道徳な見えざる手

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    ノーベル経済学賞コンビの本なので期待したが、リーマンショック時のCDSバブルなど、自分が詳しいだけに、翻訳のイマイチさが際立ってしまい、その他の部分は、全般的に頭に入らなかった。。やっぱり翻訳本はダメだ。。合わない

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    2019年02月13日
  • ハードウェアハッカー~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

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    中国では偽物・コピー商品が蔓延しているが、非常に短期間に小ロット・低コストでモノづくりをやってのける中国のものづくりのパワーに我々も恩恵を受けている。知的財産の考え方が西側とは異なると著者は言う。深センに乗り込んで新しいアイデアを実現してきた著者のオドロキの経験談が書かれている。最後には遺伝子の話まで出てきて頭がついていけないが、エレクトロニクスのソフト・ハードを素早く作り出したい人にはお勧めしたい。

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    2019年01月04日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    ネタバレ

    ちょっと、自分の知識レベルが追いついていなかったかも。読んでる途中で退屈になって、読む意欲がなくなってしまいました。

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    2019年06月02日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    ネタバレ

    MITメディアラボの伊藤穣一氏と共著者であるジェフ氏のPrinciplesを示したもの。正直この人の文章や語り口は難解。方向性として何が言いたいかは理解できるが、それまでのStoryがちょっとよくわからない。時間をおいて再読したい。

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    2018年12月24日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    【由来】
    ・

    【期待したもの】
    ・

    【要約】
    ・これまでと同じ考え方では立ち行かなくなる、まわせなくなる。

    【ノート】
    ・9つの原則というのは次の9つで、自分にとっては直感的に分かりやすいもの、よく分からないもの、分かるけど首肯しかねるものが混在している。

    ・権威より創発
    ・プッシュよりプル
    ・地図よりコンパス
    ・安全よりリスク
    ・従うより不服従
    ・理論より実践
    ・能力より多様性
    ・強さより回復力
    ・モノよりシステム

     比較するフォーマットになっているのは、かつては通用していたパラダイムが変容しているということを端的に表現されている。自分はITベンチャーなど、小回りの聞く小さな組織ばかりに所属してきたので、そうだよねとうなづける項目が多い。envisionだったり、自分が個人的な思いで動いていることとのリンクを感じられて、嬉しいような凡庸なような。ただ、このような視点と言うか潮流への感度を大きな組織で維持、反映するのは大変だろうと思う。

    ・総じて「うちではずっとそうですが?」と言えることが多かったような印象だが、小さな組織だと、そうでないと続けてこれなかったというのもあるだろうし、後出しのバイアスがかかっている可能性も大いにあるだろうから謙虚でないと。

    【目次】
    1. 権威より創発
    よく分からんかったがMITの垣根とか気にしないナイトという合成生物学の人のこと

    2. プッシュよりプル
    巻き込むってことか。「力を中心から周縁の動かし、ひらめきによる発見を可能にして、イノベーターたちが自分の情熱を探り出す機会を提供する。これは人々が自分の必要としていたものを見つけられるようにしてくれるだけでなく、自分が必要だとも知らなかったものを見つけさせてくれる」(P97)
     イノベーションはいまやエッジで起こるようになっている。資源は必要に応じてプルされる。世界は「ストック」から「フロー」に移りつつある。
     「プッシュよりプル」では、完全に意識を開き、その場にいて、探求と好奇心を通じたきわめて広いネットワークを開拓できなくてはいけない。さまざまな関心事のポートフォリオを持ち、機会や脅威に対してその都度素早く対応できる能力を持つ必要がある。過去ーまたは未来ーにこだわりすぎると視野が狭まり、変化や機会や脅威への対応力が弱まる。多くの点で、これは禅や格闘技の訓練と同じで、献身とオープンな心が求められるのだ。

    3. 地図よりコンパス
    方向性ーコンパスーを持つことの重要性と、複雑性や変化の世界を地図に落としたり計画したりする落とし穴(中略)成功への鍵はルールや、果ては戦略ではなく文化だ。道徳的な指針の話であれ、世界観の話であれ、感性や嗜好の話であれ、ぼくたちがこうしたコンパスをセットするのは自分たちが作り出した文化と、その文化をイベントやメールや会合やブログ投稿やルール作りや、果ては流す音楽を通じてどう伝えるかを通じてのことだ。それは、ミッションステートメントやスローガンよりは、むしろ神話体系のようなものだ。
    *ここの含意には若干の危うさを感じる。

    4. 安全よりリスク
    中国の混沌とした市場のことが例として。「リスクと実験を受け入れるどころか喜ぶこと。そして失敗してゼロからやり直してもかまわないと思うこと」「もっとその場しのぎの付け焼き刃だった時代への復帰」(P157)

    5. 従うより不服従
    創造的な不服従。免疫系やインターネットなどは攻撃されると強さを増す。システムは適応して強くなる。その複雑性と、かれらが存在すらしないかもしれないものを探そうとしている事実をマネジメントする唯一の方法は、自己適応的なシステムを作ることだ。「自分で考えて権威を疑問視する」
     「言われた通りにしていてノーベル賞を受賞できた人はいない」「頑健な不服従」


    6. 理論より実践
    それっぽい論文で試す(騙す)話。(P214)まるでどこか遠くの島だけで話されている言語で議論に勝っているようなものだ。

    7. 能力より多様性



    8. 強さより回復力



    9. モノよりシステム

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    2018年10月28日
  • 聖なる侵入〔新訳版〕

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    【ノート】
    ・ヴァリス三部作の2作め。本作は一番ちゃんとSFしてる。他の惑星も出てくるし、超越的存在も出てくる。未来世界も面白く描かれてる(「キリスト・イスラム協会」なんてのが世界を牛耳ってる)。
     前作でその存在を提示されたヴァリスも出てくるし、作品としてまともにまとまっている。

     ただ、ラストの解釈はどうしたもんなんでしょうかね?

    【目次】

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    2018年10月28日
  • 麻薬書簡 再現版

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    最強(?)の麻薬、ヤーへを求めての旅。
    時々少年を求めて、時々ラリってみて。
    そのあれこれを書簡で交わすバロウズとギンズバーグ。
    トランス状態の脳内をそのまま文字に起こしたような文章は、不思議なドライブ感がある。

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    2018年10月25日
  • 21世紀の不平等

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    現代の経済的不平等の解決策について、オックスフォード経済学者により書かれたもの。ピケティの「21世紀の資本」では富の実態を明らかにしたが、これに続き富の不平等を是正するための方策を具体的に述べている。所得税最高税率65%、児童手当や年金の増額など、社会主義に近い大きな政府を目指す政策を推奨していると思われる。論証は論理的かつ学術的であるが、労働者のインセンティブ維持が難しいように思う。イギリスを題材にしていることから、必ずしも日本に適用できない部分もあると思う。富の実態を詳細なデータで示したピケティの「21世紀の資本」の方が興味深かった。
    「中国とインドのジニ係数は50%に近く、北欧諸国のおよそ2倍だ。ブラジル、メキシコといった中南米諸国も高く40%を超えている。その次に高いのがアメリカとイギリスだ」p25
    「裕福な家庭は、世論調査の回答率が低い」p57
    「失業は、不平等の源」p89
    「企業は学習してその手段のやり方を改善し、生産コストは常に減少する」p102
    「不平等の減少は、市場所得の不平等減少と効果的な再分配が組み合わさることで実現したことを歴史が示している」p127
    「人間によるサービスの側面を軽視すると、予算削減は所得を労働者から資本に振り向けるのに貢献する(機械化が進む)」p135
    「労働者の雇用性を増大するような方向を奨励し、サービス提供における人間的な側面を強調すべきである」p136
    「(金融サービスが儲かる理由)常識では、仮に閉じられた集団内で人々が紙片を交換し続けたとしても、これらの紙片の総価値はそれほど、いやまったく変化しない。もしその閉じられた集団の中の誰かが桁外れな利益をあげたとすると、これらの利益は他のメンバーの犠牲の上のみで成立する」p189
    「EUをめぐる最近の政治論争の多くは、その根底に国際リーダーシップ喪失をめぐる懸念がある」p274
    「単一企業とは違い、国には対外的な不均衡に対する調整プロセスがある。輸出が減って輸入が増えれば、為替レートは下がり、輸出業者や財やサービスを、輸出市場と見合いの価格で売れるようになる。同じく、為替レートが下がると輸入財が国内価格で高価になり、その価格を適正な水準にする」p316

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    2018年10月24日