山形浩生のレビュー一覧

  • 聖なる侵入〔新訳版〕

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    【ノート】
    ・ヴァリス三部作の2作め。本作は一番ちゃんとSFしてる。他の惑星も出てくるし、超越的存在も出てくる。未来世界も面白く描かれてる(「キリスト・イスラム協会」なんてのが世界を牛耳ってる)。
     前作でその存在を提示されたヴァリスも出てくるし、作品としてまともにまとまっている。

     ただ、ラストの解釈はどうしたもんなんでしょうかね?

    【目次】

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    2018年10月28日
  • 麻薬書簡 再現版

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    最強(?)の麻薬、ヤーへを求めての旅。
    時々少年を求めて、時々ラリってみて。
    そのあれこれを書簡で交わすバロウズとギンズバーグ。
    トランス状態の脳内をそのまま文字に起こしたような文章は、不思議なドライブ感がある。

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    2018年10月25日
  • 21世紀の不平等

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    現代の経済的不平等の解決策について、オックスフォード経済学者により書かれたもの。ピケティの「21世紀の資本」では富の実態を明らかにしたが、これに続き富の不平等を是正するための方策を具体的に述べている。所得税最高税率65%、児童手当や年金の増額など、社会主義に近い大きな政府を目指す政策を推奨していると思われる。論証は論理的かつ学術的であるが、労働者のインセンティブ維持が難しいように思う。イギリスを題材にしていることから、必ずしも日本に適用できない部分もあると思う。富の実態を詳細なデータで示したピケティの「21世紀の資本」の方が興味深かった。
    「中国とインドのジニ係数は50%に近く、北欧諸国のお

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    2018年10月24日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    タイトルでもある「アニマルスピリット」という言葉は、書中に何度も出てくるが、訳者によればケインズの「一般理論」において出てくる言葉であるという。元々の邦訳では「血気」と訳されていたようであるが、本書においては、経済的合理性だけで行動することができない人間の意味で使われているため、言葉の持つ印象と乖離することからそのまま、「アニマルスピリット」としてそのまま引用されている。

    さて、そのアニマルスピリットであるが、基本的に5つに分類されている。

    1.安心
    2. 公平さ
    3.腐敗と背信
    4. 貨幣錯覚
    5. 物語

    こうした要素が人々の合理的な判断を限定的なものにし、ときに非合理的な行動をもたら

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    2018年10月08日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    タイトルがわかりやすくてよい。
    行動経済学の核となっている要素を一言で言い表している。
    旧来の経済学が合理的な人間を想定して組み立てられているのに対し、現実にはアニマルスピリットを考慮せずには成立しないと言うこと。

    安心、公平さ、腐敗と配信、貨幣錯覚、物語。

    個人的には、なかでも公平さに関心を寄せられた。

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    2021年08月08日
  • 21世紀の資本

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    r>g 「資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す。」
    いろんな国の税制データを駆使しながら、歴史を紐解きながら、上述の文章を証明していく本。
    当たり前のことを当たり前に忠実に細かく記述していく作業。。 トマピケティは大変だっただろうが、読む方もめっちゃ大変な1冊。

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    2018年08月01日
  • MONEY もう一度学ぶお金のしくみ

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    本書の「はじめに」にあるとおり、現代では「中国がアメリカに対して財を本来より安く売っていると非難」していたり、ビットコインを含めた独自の通貨があると摩擦が生じたり、安倍政権がインフレを国民に約束していたり、不思議なことが起きている。

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    2018年04月30日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    ネタバレ

    原理であって、これを読んですぐに何かが変わるのはむずかしいなと感じた。
    ただこれからの時代を生きる指針(本書の表現を借りるならコンパス)として、行動していけば、未来は変わっているかもしれないと希望を感じられる本だった。

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    2018年03月26日
  • 不道徳な見えざる手

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    期待していたほど面白くはなかった。自由競争による市場最適化という概念は行動経済学の普及によって華々しく否定されたわけだが、ここでは一歩進んで(後退して?)「自由競争」の中では詐欺や犯罪者も同じラインで競争していて、均衡状態の一部になると主張される。そんなことは言われなくても当たり前の話だが、言われなくても当たり前の話に気付かないところが経済学の本領発揮なので、それはいい。しかし、ありとあらゆるマーケティング活動を詐欺同然に告発し、あまつさえ言論の自由まで脅かす主張には与せない。大切なのは、様々な心理的バイアスを理解し啓蒙することで、均衡の中に含まれる間違いや犯罪を減らしていくことであって、全て

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    2018年03月10日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    言いたいことの核となる部分は理解できるのですが、やたらクドイ印象です。

    また、目次を見て、「9つの原理と、実例を用いた原理の説明からなる構成」を想定して読み始めたのですが、「原理」と「説明」は、必ずしも対応しているようには見えませんし、話も、あっちこっちに飛び移って(たとえば、ある「原理」のところに、他の「原理」の「説明」となっている部分が多々ある印象)、非常に読みづらかったです。

    自分がバカなだけなのかもしれませんが、あまり、読み手を意識していない印象を受けました。
    書き手が悪いのか、企画がまずいのか、編集者がダメなのか、原因はよくわかりませんが、つぎ込んだリソースに対し、このアウ

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    2018年02月25日
  • 去年を待ちながら〔新訳版〕

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    異星間同士の戦争に巻き込まれ、リーグ星人と泥沼の交戦状態にあった人類。そんな人類の独裁的指導者モリナーリの主治医となったエリックは、妻キャシーに騙されて新型のドラッグJJ-180を飲んでしまう。ドラッグを飲んだエリックの意識は遠く1年後の未来に飛ばされ…

    物語の展開が継ぎ接ぎ的な印象だったり、回収されない伏線があったりと、正直腑に落ちないところもある本書ですが(むしろディックらしい?)、訳者あとがきで詳しく解説されており、理解の助けになりました。リーグ星人との異星間戦争という大きな動きに隠れて、エリックと妻キャシーとのとてもプライベートな問題に焦点をあてた本書。あらためて考えてみると、本書の

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    2018年02月11日
  • 角川インターネット講座10 第三の産業革命 経済と労働の変化

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    玉石混交な感じです。しかもタイムラインがかなり広がっていて、既に歴史になっている文から、3年位前にかかれていて今読むとちょっとなというものから並んでいるので。ノウアスフィアの開墾はきちんと読んだことがなかった歴史的な文で、これは素晴らしい。あと、9章のインターネットと金融、5章のメイカー運動とファブ社会、2章のクルーグマンの文とかはとても興味深く読みました。他の人は他の章がいいかもね。まあそういう本です。

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    2018年01月27日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    これまでのビジネスで活躍した人を例に、うねるような世の中の多様性を垣間見ながら、これからの未来を生き残るための思考のヒントになるような考え方を興味深く読むことができました。

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    2018年01月27日
  • 不道徳な見えざる手

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    概要: 自由経済では誰かが誰かをカモにしている。金融(サブプライムとか); 健康(シナボン); 広告; 政治(ロビイング)。自由市場を信じ過ぎるな
    感想: 言ってることは正しいと思うが、懐疑主義以外に個人ができる対処がない。処方箋がない問題提起に見える

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    2017年12月30日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    思ってたより具体例とかがあってわかりやすかった
    ただ、学生である自分としてこれらを実行する場がまだないな
    いや、多様性を身につけて、リスクを犯して、実践すればいいんだろうけど、

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    2017年12月22日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    「インターネットが世界をどんどん変えていくからそれに備えよ本」飽きたなあ・・・というのが正直な感想。テンション上げて真に受ける人にはすごく良いこと書いてある。「○◯でサクッと稼ぐ」みたいな、15匹目のドジョウ的ビジネス書を読むよりは数倍有益ですが、個人的にはもうお腹いっぱいでした。

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    2018年01月30日
  • 去年を待ちながら〔新訳版〕

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    「時を越える新種のドラッグ」
    「昆虫型宇宙人との星間戦争」
    「×夫婦の不和・・・」
    「ディック的モチーフの乱舞」確かに帯にあるそのもの。
    ※予言能力のある登場人物(実際活用されず?)
    と未来への跳躍は、キャラ被りだなぁ

    マクロとミクロ泥沼の二つの戦いのなかで、
    並行する未来を見てなお、いまに変化の何かを見出そう、
    いや結局のところ、、、希望と諦めとが混濁
    ファンタジーという言葉が似合う幻想ではなく
    バッドトリップ臭が強く感じられる浮遊感。
    実は、まともに人間らしい素直な会話ができているのは
    タクシーとのみ!?

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    2017年11月29日
  • 9 プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために

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    21世紀に大事な9つのルールについての解説。
    印象にのこったのは以下。
    教育よりも学習を重視する、という概念だ。学習は自分でやること
    遺伝子シーケンシングは、ムーアの法則の六倍の速度で、価格は低下
    人生で、周辺視力モードと集中した実行モードとを切り替える能力は、おそらくひらめきを活性化するための最も本質的な技能の一つだろう。
    すべてのねじは、頭を平らにして、ねじ山角度は六〇度ちょうどにすべき。単純な提案──工業部品の最もつつましいものの標準化──は交換可能な部品の開発を引き起こした
    子供たちは気鋭のプログラマから受け身の利用者になった。(GUIの弊害)
    言われた通りにしているだけでノーベル賞を

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    2017年11月01日
  • 不道徳な見えざる手

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    ネタバレ

    自由市場というシステム自体がカモと釣り師が必然であり、その仕組みを説く。それを克服するための示唆が見当たらなかったが、システムを破壊して、カモと釣り師が発生しえない社会を作るというよりは、個人としてその両者に巻き込まれないようにする、というのが現実的と理解。

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    2017年10月29日
  • 新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

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    本書の中で著者は、コンピュータに詳しいギークたちは、「コンピュータのきもち」が理解できると述べています。突拍子もない言葉に聞こえるかもしれませんが、著者の考えを自分なりにまとめてみると、コンピュータやネットワークをブラック・ボックスとして捉えるのではなく、特定の役割を担っている複数のサブシステムの集積として捉える感覚が身についているということなのだと思います。そうした感覚がそなわっていれば、今コンピュータやネットワーク上で起こっている出来事を立体的に把握することができるし、トラブルに見舞われても複数のサブシステムのうちのどこに問題が生じているのかを考えることができます。

    そして、それぞれのサ

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    2017年09月15日