山形浩生のレビュー一覧

  • そして日本経済が世界の希望になる

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    クルーグマンへのロングインタビュー、Eメールなどの質疑応答を通じて、日本経済の展望について語ってもらったのが本書。発売が2013年なので、2017年の今から見るとアベノミクスへの評価が少々古びたものとなっているが、『道草』や『経済学101』で、有志がクルーグマンの論説を翻訳したものを除けば、日本語で読めるクルーグマンの論説で一番新しいものである。

    クルーグマンが日本政府に勧める経済政策は、金融政策としてはインフレターゲット、減税などの財政政策、この二つのポリシーミックスである。日本の公的債務を結構気にしているせいか、赤字国債を発行する公共事業にはあまり乗り気ではないようだ。その点はアメリカ政

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    2017年08月21日
  • 21世紀の不平等

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    不平等縮小のための15の提案。再配布だけでなく、移転前所得の不平等を減らすための施策。議論の基礎としての歴史や経済学、実現可能性の考察が加わる。

    社会で育ち暮して普通に当たり前と認識してきた富に関する前提が、そうではない世界もあり得るということを示してくれた。

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    2017年07月16日
  • 人類のやっかいな遺産

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    人種が違えば遺伝子も違い、遺伝子の違いは文化の違いを生じる、という主張。

    人種による差異に切り込んでいった、という点では評価できますが、根拠がまだまだ希薄な印象。
    著者の主張の正しさ(誤り)がはっきりするのは、これからの研究の進展次第、ですかね。

    全体的にくどくて、若干読みにくい文章でした。
    そのあたりも、やや残念。

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    2017年07月01日
  • 服従の心理

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    実験についての論文と言うか調査記録の様な感じ。実験内容と結果については様々なパターンで試すので研究者じゃないと面白くないだろうが、参加者の追跡調査については実に興味深かった。

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    2017年06月26日
  • 死の迷路

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    目的も告げられぬまま辺境の惑星「デルマク・O」に送り込まれた男女14名。彼らが目の当たりにする光景は、謎めいた構造物に人工蠅、不完全な複製を作り出す生命体などなど…奇妙な惑星を舞台に、ひとりまたひとりと不可解な死を迎えるメンバーたち…緊迫感溢れる展開で魅了する本書は、著者自身の神秘体験も交えたサスペンスSFです。

    舞台となる惑星自体が奇妙であることに加え、何らかの欠陥を抱えた登場人物が時折遭遇する奇怪な体験(このうちのひとつが著者の神秘体験のようです)の影響もあってか、物語には常に異様な空気が漂っています。この辺りはディックが得意とする描写なのでしょうが、とにかく不安を抱きつつ読み進めること

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    2017年06月22日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    タイトルの割には面白くなかったです。
    冗長すぎます。

    ただし、訳者解説は秀逸。
    ここだけ読めば十分です。
    さすが山形浩生。

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    2017年05月17日
  • 死の迷路

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    ネタバレ

    不思議な宗教に、不思議な星、不思議な登場事物たちと、飽きることなく次へ次へと読み進めてしまいます。
    物語の最初に出てきた主人公かなと感じていた人物が一番最初に死ぬ、最後はやりきれない夢オチ…と私はなかなか楽しむことのできた一冊でした。
    ただ、『高い城の男』『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』に比べるとそれほど強く印象に残る一冊でもなかったというのが私の感想。

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    2017年02月25日
  • 気候変動クライシス

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    訳者あとがきを読むと著者の論に対するモヤモヤが幾らかスッキリする。
    著書に対する訳者の距離感がステキ。

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    2016年10月30日
  • 雇用、利子、お金の一般理論

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    内容はともかく、山形新訳はわかりやすいのだろうか。現代的言葉使いにすれば、むしろわけがわからなくなってしまう典型では。

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    2016年09月03日
  • 角川インターネット講座10 第三の産業革命 経済と労働の変化

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    インターネット(情報)は産業なのか
    労働形態にどれくらいネットが影響を与えるのか
    ファブ ものづくり
    アウトソーシング →iot
    デジタル通貨
    経済はデジタルで変わる
    環境が変化すれば 産業も変わるはず

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    2016年08月29日
  • 人類のやっかいな遺産

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    まあ話半分に。人口集団のあいだの遺伝的なちがいについてどれくらいのことがわかっているかとかか確認したり、フクヤマ先生やグレゴリークラーク先生の本に何が書いてあったか復習する、みたいな価値はある。っていうかそういう本を読んでのウェイド先生のいろんな想像の話。

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    2020年06月15日
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~

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    巨頭同士の対談で期待した割にはイマイチ。岡田さんの発想の飛び方があまり面白くないし、山形さんは終始マジメというか、ただあきれて消極的な返ししかしていあい、という感じだった。

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    2015年12月27日
  • ヴァリス〔新訳版〕

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    「ヴァリス」の簡単な解説を読んですぐに思い至ったのは、ウイリアム・バロウズの「裸のランチ」だ。クローネンバーグの映画をきっかけに高価なハードカバーを意気揚々と買い込んだのはいいが、その難解さに途中で放り投げてしまった苦い経験がある。だから「ヴァリス」も同様な経験をするのではないかといささか不安ではあるが、この作品がディック最晩年の傑作であることは疑いようのない事実である。
    読みながらの印象として想起したのは、なぜか舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」だった。神学的なこと、劇中劇、主人公と作家の同質性など神秘体験を味わっているような不思議な気分がなんとなく質的に似ていたのかもしれない。
    後半の劇中

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    2015年11月23日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    ケインズ理論とヒックスの乗数効果
    安心乗数=安心感の変化がパニックを引き起こす
    衡平理論

    貨幣錯覚=名目金額の影響を受けること

    パニックは理性の外にある

    効率賃金理論=需要と供給で決まる賃金より実際の賃金は高い=やる気を引き出すため。サボらないように。

    貯蓄率は国ごとに違う。国富とは無関係。

    トヨタ自動車とアルゼンチンの国営自動車会社との違いは自信と自負の差による。経済学は考慮できない。

    トービンのq

    貨幣錯覚も住宅投資をすばらしいもののように思わせる一因。

    ローンを売り渡すことができるようになったことが、リーマンショックの遠因である。

    ISLM理論。

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    2015年10月31日
  • そして日本経済が世界の希望になる

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    グルーグマン氏は日本の経済、政策に対しては好意的な方ですね。。日本という国が今後も成長をし続けてほしいという点では自分も同意ですが、現在の政策については大企業優位であり、既得権益者への政策であり、良いものだとは思わないのですが。

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    2015年08月26日
  • 21世紀の資本

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    やっと読み終わったが、行きつ戻りつしながら半年近くかかってしまった。
    もうブームは去ってしまったのか・・・
    富と所得の分配について再度考えさせられるきっかけになったこと、関連する日本経済構造のベースはアメリカではなくヨーロッパに近いことが再認識できたことは大いにメリットであったが、正直それ以外いまいち得たものがなかった。
    私の意識が低すぎるのかも知れないが。

    2回目
    発刊当時は上記の様に感じたが、今になって書かれていることがようやく理解できるようになった気がする。
    ピケティ少し先を行き過ぎていたのかも知れない。これから再評価されるのではという気がする。

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    2022年03月06日
  • 角川インターネット講座10 第三の産業革命 経済と労働の変化

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    ネタバレ

    SNS、人工知能、ビットコイン、クラウドソーシング、メイカーズ、オープンソースなどインターネット絡みで近年話題になったことを1冊にまとめて紹介されている。

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    2015年08月23日
  • そして日本経済が世界の希望になる

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    まあ、だいたいオーソドックスな経済学に基づいて、アベノミクスを正当化するような内容なんだけど、「日銀法を改正して『雇用の最大化』という機能を持たせることができれば、日銀自身にとってもそれがインセンティブになる」ってのは確かにそうかも。しかし、さらなる金融緩和競争のすすめ、ってのも凄い話ではあるね。
    終盤の英語話が、なかなかウケた。アメリカ人もイギリス人も、英語以外の言語勉強した方がいいと思うよ。

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    2015年07月24日
  • 21世紀の資本

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    やっと読み終わった。長い。長いよー。
    さんざん言われてるように、r > g(資本収益率 > 経済成長率)が議論の出発点。そしてそれが資本の集中と大きな経済格差につながること、その格差を是正するための政策を議論する。話としてはとてもシンプル。
    それがこんな大著になるのは、世界中の膨大なデータを収集し、詳細に実証して見せているからで、そうして構築された議論はやはり力強いし説得力がある。
    ただ、あまりに長く込み入っているので、通読するのはやはりしんどい。かといっていろいろ出てるピケティ本も玉石混淆ぽいし。とりあえず手っ取り早くおさえるには、山形浩生(訳者)の解説PDFがいちばんいいと思う

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    2015年05月10日
  • 「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~

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    今ある貨幣経済が当然・最善のものではない、経済はナマモノだってことが感覚的に理解できる本でした。
    時代に敏感にならなくちゃいけないように思ったよ。

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    2015年04月21日