山形浩生のレビュー一覧

  • 服従の心理

    Posted by ブクログ

    実験のレポートと考察が丁寧に書かれていて非常に読みやすかった。

    人が権威に服従するのは責任を権威のあるものに背負わせているからだと思う。
    責任の及ばない範囲で人は行動している。
    それが社会の仕組みなのかなと。
    逆に自由になりたければ責任を負わなければならない。(起業して社長になるとか)

    本編も面白かったけど、訳者の考察がとても良かった。

    実験の前提と本質に疑問をなげかけている。
    例えば、実験では人は性善説に基づいて行動している(根底には人を傷つけたくない心理がある)としているが、訳者は一般的にはそれは成り立つのか疑問を呈している。戦争なんかでは、略奪が目的だったりと、、、

    作者のスタン

    0
    2021年09月20日
  • 超訳 ケインズ『一般理論』

    Posted by ブクログ

    ケインズの著書「一般理論」の超訳として、主要なところの日本語訳だけでなく、その部分のポイントも簡潔にまとめられています。枝葉の部分まで詳細な内容というわけではなく、あくまでもケインズがここで言いたかったことが分かることを主点としてまとめられています。そのため、難解なところの多い本書ですが、最後まで読めば、この書の特徴をつかむことができます。さらに、後半に大きく幅を取って、翻訳者による本書の内容やケインズの人となりについて解説が書かれています。こちらは読みやすく、本書の内容を簡単につかむことができますので、先に読んでも良いかもしれません。この「一般理論」がいかに、いまの日本の経済政策にも影響を与

    0
    2021年09月05日
  • 超訳 ケインズ『一般理論』

    Posted by ブクログ

    ケインズに関する著作を全く読んだことがなかったので、分かり易く翻訳されたという本書、一般理論を初めに読んでみました。後半には訳者による解説があるのですが、最初は訳者の文による一般理論を初めから読んでみました。章ごとにポイントが書いてあり、最初の方の章はなんとなく理解できるような気がしたのですが、中盤あたりになってなにを書いているのかよくわからず、終盤には、読むのを止めて、後半の「訳者解説」を読みました。一般理論の内容だけでなく、ケインズについてどういう人だったのかということが詳述されているので、本書はケインズを知らない方にはとても向いている本だと思います。

    0
    2021年08月16日
  • 服従の心理

    Posted by ブクログ

    読んでよかった。。。
    NOに比べてYESという方が楽。しかし時として人を殺めてしまうレベルに簡単に達する。その時の「従っただけ」という無責任なエージェント状態と呼ぶ。

    0
    2021年06月19日
  • 服従の心理

    Posted by ブクログ

    暗黙のうちに権威に従ってることに気づけた。上からの命令に従っているサラリーマンに読んでほしい本。僕みたいに何か気づきがあるかもしれない。

    0
    2021年06月13日
  • 超訳 ケインズ『一般理論』

    Posted by ブクログ

    ケインズ著『一般理論』の編訳+解説。ケインズ理論の要所が分かりやすく纏められている。原文が非常に難解と名高いだけあって、本書も理解が難しいところもあるが、全体的にはコンパクトで読みやすい。
    ケインズ理論の要約を知っておきたい、と言う人には非常にお薦めできる。良書。

    0
    2021年05月05日
  • 21世紀の資本

    Posted by ブクログ

    時間が有り余っている学生時代に読めておけて本当に良かった。

    r > g の原則を知らずに社会人として社会に放り込まれていた可能性を考えると怖くなる。
    中々裕福になれないやるせなさを感じるも原因は分からない。なぜなら資産の大半は上位層がガッツリ確保しており、それを使って芋ずる式に不労所得を蓄えているのだから。

    歴史から得られる原則と、信用性の高い数字と向き合う大切さを学べた。
    様々な事象や通説が重なりあって経済は動いている。

    あとは読解力がかなり増した気がする。本書を読む前後では、他の本を読む時の理解力が断然に違う。

    本書に出会えたことに感謝を。

    0
    2021年04月19日
  • 21世紀の資本

    Posted by ブクログ

    5年以上、積読だった本。きっと一人じゃ読まないままだ、と思い友人を巻き込みたった二人の読書会を企てました。二週間に一部ずつ読んで、週末2時間zoomで語り合うという方式です。全4部構成を4回で読み終わりました。ものすごい達成感!ノートを取りながら読書したの学生以来か。夜、夕食後に自宅で集えるzoomという仕組みに感謝。いやいやこの試みに付き合ってくれる友人の存在することが最大の幸せ。大昔、パルコのコピーに「本読む馬鹿が、私は好きよ。」というのがありましたが、本を読む馬鹿仲間は宝物です。この読書会と同時に読んでいた「人新世の資本論」でピケティの新刊「資本とイデオロギー」が出ることを知り、次のテキ

    0
    2021年03月30日
  • 21世紀の資本

    Posted by ブクログ

    ようやく読み終わった。
    めっちゃおもしろかった。
    しっかり知識つく系の本はしんどいけどおもしろい。
    めっちゃおもしろかった。

    0
    2021年03月09日
  • 死の迷路

    Posted by ブクログ

    未開の辺境惑星に目的不明のまま送り込まれた男女14人が繰り広げる脱出劇。外部との通信は絶たれ、移動手段もない中、一人また一人と謎の死を遂げていく。どこかで見たようなサスペンス・ミステリーだが、ディックらしい独特の世界観とヒネリがきいていて、SFとしてもよく出来ている。あの「驚き」をもう少し引っ張ってほしかったという、ギミックを使い切れていない感もいつものことで、もはやご愛嬌。ラストで全部持っていったので、素直に楽しめた逸品。

    0
    2021年03月06日
  • スノーデン 独白 消せない記録

    Posted by ブクログ


    政府で働く人間たちが全体意識として監視という行為を容認しているわけではなく、あまりにも細分化されたタスクにより「罪の意識」がないことが問題でもあると感じた。誰からの、どういう理由で、何のために、という重要な部分が抜けたまま、上位に位置する人間のきまぐれで個人の情報は赤裸々に暴かれてしまう。

    このような話になるとよく、「自分にはやましいことがないから問題ない」という人がいる。

    しかしスノーデンも記したように「隠すことがないからプライバシーなんか必要ない、不要だと主張するのは、言うことがないから言論の自由なんかどうでもいいというに等しい」ということ。また、今の現在は自由に対して意識していない

    0
    2021年03月03日
  • 聖なる侵入〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    〈ヴァリス〉三部作の第二弾。
    難解な神学談義が続いた前作に比べ、まずSFとしてストーリーを楽しめたのが大きい。辺境惑星、冷凍生命停止、巨大人工知能システム、飛行タクシー、スマホ(のような端末)などが存在する未来世界の中での、『覚醒』をめぐる宗教的・スピリチャル的な物語。難しそうに思えるテーマだが、文章も読みやすく、筋運びそのものが素直に面白かったといえる。その上で、聖書の世界観を通じて語られる「世界」「神」「人」などについての論議は学ぶことが多く、たくさんのメモを取りながら読むことになった。自分はやはり知識が追いつかないところもあったが、聖書に興味がわき読みたくなったことがかえって嬉しい。

    0
    2021年02月12日
  • 服従の心理

    Posted by ブクログ

    人類必読だと思う。読まずには死ねない本

    誰もが知っているミルグラム実験だが、電気刺激を与えるといったことや権威へ安易に服従してしまうことを示したくらいのことしか殆どの人は知らないだろう。

    本書を読めばこの実験が多くの変数を設定していて、社会の根幹をなす権威と行動について、改めて多くの気付きを得られることだろう。

    実験の解釈については、ありきたりで俗なものなので、時間がない方は、実験部分だけ読むことをお勧めする。

    0
    2021年02月06日
  • 21世紀の資本

    Posted by ブクログ

    「資本収益率が経済成長率を上回っている状態だと、どんどん格差が拡大していく」ということの問題点と解決方法が提示された本。
    私個人的には格差社会などの社会問題が極限の状態にまで行きついたら、暴動や反乱、カリスマ指導者によって現状が打破されるといったイメージがあるが、著者は歴史的事実と彼が考えた合理的な制度の提案で解決方法を述べている。
    自分の生活を豊かにするために資本収益に手を伸ばしてもいいが、その一方で貧しくなっていく人もいることになる現在の経済のありかたに疑問を持たなければという視点が生まれる一冊でした。

    0
    2020年10月10日
  • プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

    Posted by ブクログ

    自著で、「メイカーズのエコシステム」から5年経っていろいろアップデートされている。

    個人的に「メイカーズのエコシステム」との間で順位や優劣はつけられないのだけど、同人誌&現場ルポ的な「メイカーズのエコシステム」に対して、「プロトタイプシティ」はプロ編集者の高口さんを中心に、ライブ感を残したままうまく体系化・抽象化に成功しているように思う。

    僕としても、「高口さんがまとめるに足る本を作る」というのが一つのテーマで、全体としてバンドっぽいデキになったとおもう。

    0
    2020年08月10日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

    Posted by ブクログ

    タイトルの通り経済学についての本だが、人間の行動心理について書かれている部分も多くあり、そこが私にとってはとても興味深かった。

    特に「時間不整合性」や「豊かな国に住む者は眼に見えないあと押しに囲まれて生活している」という二つの事実は、今後もずっと覚えておきたいと思った。
    まず一つ目の時間不整合性は単純に言うと「今チョコレートを食べるのを我慢できないのに、来年にはダイエットに成功しているはずと思っている」ようなことで、これはとても身に覚えがある!いつも将来に過大な目標を立ててしまい、一方で現実は全く努力ができていない。いつもそう。
    それは私がとんでもなく怠け者のせいなのかと思っていたが、人間す

    0
    2020年07月20日
  • 雇用、利子、お金の一般理論

    Posted by ブクログ

    経済学史における三大古典一つであるが、
    既存の日本語訳が難解あるいは不正確であるという山形氏の判断で、
    ネット上に全訳・要約した文章を書籍化したもの
    でもケインズ自体が悪文家なので結局難解

    0
    2020年07月12日
  • ヴァリス〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めちゃくちゃ難解なカルト小説だった。チャットのグループの読書会で皆で考察し合えたのが楽しかった。自分の考察を書いておきます(正しいか間違えてるかは置いといて)。登場人物皆狂ってますが色んな解釈ができて楽しめる作品です。読むのキツいですけど。

    ヴァリスとは生きた情報システムであり、時間の概念を持たず色んな時代、空間を行き来できるものだと思っています。時間だけでなく空間も存在しないとは、色んな場所を行き来できるということだと解釈しました。

    個人的に思うことだけどファットによる世界の考察は割と始めに集約されていると思う。
    この世界全体は非理性で構成されており、理性的なものはヴァリスだけ。多分我々

    0
    2020年07月10日
  • ナチス 破壊の経済 下――1923-1945

    Posted by ブクログ

    下巻の本書では、第三帝国の第二次大戦での、初めての大勝利だった対フランス戦から、同帝国崩壊までを著しています。上下巻でそれぞれ700ページ以上あったので、まず読み終えた達成感があります。ナチスに関する事前の予備知識は殆どなかったものの、訳者あとがきで現在でのナチスに関する各専門家の一般的な考察も大雑把ではありますが読めたので、本書の革新的なナチス経済の見解との違いをよく知ることができました。補遺にあるように多くの経済的な数値から導き出される当時の連合軍相手に戦った時のドイツの逼迫した経済状況は、もはや異常なものであり、国自体が日を増すごとに衰退していく様子がはっきりと分かります。本書は、ナチス

    0
    2020年03月15日
  • 服従の心理

    Posted by ブクログ

    有名な「アイヒマン実験」。「服従の本質というのは、人が自分を別の人間の願望実行の道具として考えるようになり、従って自分の行動に責任をとらなくていいと考えるようになる点である」まさに、ブラック企業に蔓延るクラッシャー上司がこれにあたる。自ら考える(疑いを持つ)力が必要な時代である。

    0
    2020年03月15日