山形浩生のレビュー一覧

  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    80年前の小説とは思えない、まるで現代社会かのような面白くてゾッとするお話でした。

    ブタたちは狡賢く、ほかの動物が学べない(学ばない)のをいいことに、欺瞞たっぷりの話術で丸め込み、黙らせてしまう。無知な羊たちを洗脳し味方につけ、屈強な取り巻きを作るべく仔犬を隔離して偏った教育を行う。やり方が巧妙で、実に汚い。
    けれど、他の動物たちは「何かがおかしい」と思っても、羊(大多数の意見)に負けて深く考えず、育った仔犬(恐怖)に負けて声を上げることもない。空腹で疲れ、人間に打ち勝ったかつての栄光だけを誇りに、或いは諦めと無関心でなんとか生きている。実際のところは皆 ブタたちのために生かされていると言っ

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    2025年06月07日
  • 21世紀の資本

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    データのまとめ方が秀逸。
    そして、恒常的に資本収益率が経済成長率を上回る状態が世界各国に何をもたらすかということを真剣に受け止めなければならないのだと理解した。
    格差社会化は日本に限った話ではない。これが行きつく先はどんな世界なのかと思うと希望がなくなってくる。

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    2025年05月12日
  • 服従の心理

    購入済み

    論文形式でさまざまな服従に関する実験とその結果が書いてあります。
    実験結果には疑問符が付いているものの、考え方などは確かにと納得させられる内容だと思います。

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    2025年05月03日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    スターリン政権がモデルの寓話です。独裁体制や全体主義の恐ろしさが、とても分かりやすく伝わってきます。
    もしも、自分がこの農場の動物の一員だったらどうしたらよかったのか…あれこれと考えずにはいられませんでした。

    物語の内容は勿論ですが、作者の序文案、ウクライナ語版の序文、そして訳者あとがきもなかなか面白い内容となっていて、読みごたえがありました。

    アニメ映画も制作されていて、日本では三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの提供で公開されていたこともあったようです。
    そちらの公式サイトでもなかなか興味深い解説やコメントが読めるので、この作品が好きな人にオススメしておきます。

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    2025年04月26日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    素晴らしい本でした。読み味がライトでさらっと読み進められるにも関わらず、金言が豊富でメモが捗った。貧困問題を照らしつつその目線は人を見ているので、射程が幅広くどんな人が読んでも得るものが多い本だと思った。

    最後奥付見て2012年初版でびっくりした。ここ数年で出たものと読みながら勝手に勘違いしていた。

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    2025年04月11日
  • 動物農場〔新訳版〕

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     飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。やがて農場は共和国となり、知力を得たブタが大統領に選ばれたが、徐々に権力を乱用していき...

     非常に面白い作品だった。この作品は主に2つにわけることができると思う。まず始めが、動物たちの人間からの独立。家畜たちにひどい扱いを行う人間を一致団結で追い出そうと、結束して見事追い出すことに成功する。そこからみんなでかの有名なリンカーンの言葉のように、ルールを決め、みんなが平等となる農場を築いていく。ブタ、ウマ、鳥類など自分たちがみんなのために何ができるか考え仕事を全うしていく。
     

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    2025年04月06日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    貧乏な人を悲劇の主役に添えた貧困対策はうまくいかない。貧困が生まれる仕組みやプロセスなど全体像を把握しないとダメだって本。

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    2025年03月25日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    弟の知り合いが人生を変えた本(高校生の時に読んだらしい)と言っていたということを聞き、気になって熟読。
    とても衝撃的な内容で、人生を変えるのも納得。
    文章がストレートで無駄がなく、かつテンポが良いため先が気になりあっという間に読んでしまった。
    ストーリーの前半は「〜していたそうです」という文体が展開が進んでいくにつれて「〜と確信しました」「〜がわかっていました」と徐々に根拠の無い出来事があたかも事実であるかのように言いくるめられているところが恐怖である。
    色々な観点から沢山のことを考えるが、まず2点、無知であるということ、間違っていると思っても自分の意見(丸め込まれないように言い返す術が必要で

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    2025年03月22日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    資本主義を通して人類の歴史を知る。
    サピエンス全史ともまた違った扇情的なニュアンスも多分にありつつ、資本主義の成り立ちに感心させられる部分も多い。

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    2025年03月17日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    権力や平等をテーマに書かれた風刺的な寓話。
    人間の支配から自由を勝ち取った動物たちが自ら農場を運営するようになるが、その中で権力や階級が生まれていく。権力社会や権力国家を批判した作品。

    力を持った途端私利私欲にまみれていく賢い豚や、そのお零れに群がる手下、搾取されてるとは思いもせず働き続ける馬や羊、鶏などの愚かな動物たち。
    支配者が人間から豚に変わっただけで動物たちの生活は何も豊かになっていないのに自分たちは豊かになっていると洗脳され続けている様子が中々グロい。1番の働き者だった馬のボクサーが過労に倒れた時も、労られることなく馬肉やらに加工され、支配者にとって労働者は捨て駒に過ぎないのだと痛

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    2025年02月27日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    資本主義は格差を生み出すだけの残酷な世界、という先入観をデータを使って見事に覆してくれる本。

    ただしいいことばかりではないことも教えてれます。それはたくさん失敗することがあるということ。それでも自由な選択肢がある方がいいじゃない?

    自分には無理と言い訳ばかりする人には耳の痛い話かも。自分がそうならないように思わせてくれる本でした。

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    2025年02月27日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    起業家が利益を出したというのは、彼らが社会に何かを与えた証拠
    利益を得るのは最後

    ゾンビ企業が生き続けると、もっと良い企業に使われるべき補助金や労働力がしばりつけられる

    アリアナマッツカート
    国家がイノベーションの資金を生み出してるという主張、著者は否定的

    著者はピケティにも否定的


    偉大なブレイクスルーは政府の計画や孤高の天才から生じるものではない賑やかなエコシステムから生まれる

    中国は財の市場は認めてアイデアの市場は許さない
    これが続く限り革新的で豊かな経済にはなれない

    イースタリンのパラドックス(豊かになっても幸福度は高まらない)は間違っていた
    幸せはお金で買える、経済成長は

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    2024年11月17日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    資本主義の良さを(改めて)理解できる本。
    私たちの周りでは、成長は無意味だとか、GDPくそ食らえとか、格差が甚大な悪影響をもたらしているとか、これまでの経済システムは限界に行き当たっているとか、いろんなネガティブ意見が飛び交っていて暗澹たる気持ちになりますが、資本主義は基本的に上手く機能していることを様々なデータに基づいて冷静に教えてくれます。
    資本主義の現状と先行きに自信を持てない方は是非読んでみましょう。
    これまで資本主義は様々な問題を解決してきたし、これからも解決してくれるでしょう。
    もちろん、資本主義に様々な問題があるのは事実ですが、マイナス面よりプラス面の方が圧倒的に大きいというのが

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    2024年09月29日
  • 超訳 ケインズ『一般理論』

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    わかりやすい超訳ですが、マクロ経済に関する基礎的な知識がないと難しいと思います。特に序盤の古典派第一公準、第二公準は本書だけでは特に説明がなく、意味がわからないのでその場で諦めてしまうポイントであるため注意が必要です。

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    2024年09月23日
  • 創価学会 現代日本の模倣国家

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    2018年にハワイ大学出版会からでた研究書の翻訳。文献調査とフィールドワークの双方が組み合わされており、とても読み応えがある。ここまでの研究は、これまで殆んどなかったのではないだろうか。特にフィールドワークは、20年近くの参与観察がなされており、幹部ではない会員やその家族の姿に迫っている。

    翻訳に際しては講談社の校閲部がほぼ全ての原典に当たってチェックしたそうで、監訳者による注記も充実している。こういう丁寧な仕事は、書籍というメディアならではの強みなのだと思う。

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    2024年08月19日
  • 資本とイデオロギー

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    931ページの大著。「21世紀の資本」の続編。
    当然熟読は不可能。
    しかし、全頁間違いなく眺めた。
    ピケティの思考プロセスを追うことだけはできたと自負している。

    テーマは「格差」。
    私の問題意識でもある。
    ピケティはこの問題を、古今東西の格差の歴史を追いかけながら、分析を深める。
    格差を正当化するのは「格差レジーム」、格差はイデオロギーだと看破する。

    1950年から80年はそれ以前と比べ、格差が低い水準だった。
    それが今日拡大するきっかけになったのはレーガノミクス。
    このあたりは自分もリアルタイムに覚えている。

    累進課税こそがやる気を失わせ、経済発展を削いでいる。
    課税を低くすれば、能力

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    2024年08月02日
  • 創価学会 現代日本の模倣国家

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    ネタバレ

    非常に興味深い論考。
    学会を疑似国家として捉える視点は一つの卓見と思われる。
    著者の勘違いは、適宜、中野毅名誉教授により、補訂が付けられている。

    <メモ>
    ・牧口は息子の戦死を知り、生きる力を失う。
    ・学会内での後継者をめぐる権力闘争。 P「日蓮宗系は分派の歴史。それをさせないためにわたしは を反逆者にしていったんだ。」
    ・霊などのお告げではなく、本の出版日が創立記念日。
    ・人間革命の山本は感情がない。ユーモアがない。しかし、実際の池田は違う。
    ・『人間革命』に見る正統化の流れ。
    ・天職論

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    2024年08月02日
  • 「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて

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    障害者と支援者のところが理解しやすかった。ポリコレやDEIに限らず、事態を悪化させるのは当事者ではなくいつもその外野で、さらにその外野はたいてい自分のことを当事者の代理人と信じて疑わないところが問題なんだよなー。同時に、もし糾弾されたら、知らなかった、では済まないこともよく承知しておいたほうがいい(これはわたしへ言っている) 無知は罪なんだよ

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    2024年07月22日
  • 死の迷路

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    クローズドサークル・ミステリというと、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を思い出しますが、それをディックがSFでやっているのが面白かったです。

    あらすじ:
    目的を告げられずに、未開の辺境惑星デルマク・Oに集められた14名の男女(男8女5+遅れて男1が参加)。その使命を伝えるはずのテープを再生すると、テープは勝手に消去されてしまいます。そして、誰もが着陸後は二度と飛び立てないノーザーという乗り物できていたことが判明。通信手段も持ち合わせていないことがわかるにいたり、機械とも生物とも分からない生物がいるこの奇妙な惑星に、完全に孤立してしまったことに気付きます。
    そんな状況の中、集め

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    2024年06月29日
  • 「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて

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    読み始めは、少々難解だなと感じました。
    ですが、読み進めていくうちに、昨今のポリコレに纏わる話を聞く度に感じる違和感の原因がわかった様な気がします。

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    2024年05月28日