山形浩生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ80年前の小説とは思えない、まるで現代社会かのような面白くてゾッとするお話でした。
ブタたちは狡賢く、ほかの動物が学べない(学ばない)のをいいことに、欺瞞たっぷりの話術で丸め込み、黙らせてしまう。無知な羊たちを洗脳し味方につけ、屈強な取り巻きを作るべく仔犬を隔離して偏った教育を行う。やり方が巧妙で、実に汚い。
けれど、他の動物たちは「何かがおかしい」と思っても、羊(大多数の意見)に負けて深く考えず、育った仔犬(恐怖)に負けて声を上げることもない。空腹で疲れ、人間に打ち勝ったかつての栄光だけを誇りに、或いは諦めと無関心でなんとか生きている。実際のところは皆 ブタたちのために生かされていると言っ -
購入済み
論文形式でさまざまな服従に関する実験とその結果が書いてあります。
実験結果には疑問符が付いているものの、考え方などは確かにと納得させられる内容だと思います。 -
Posted by ブクログ
スターリン政権がモデルの寓話です。独裁体制や全体主義の恐ろしさが、とても分かりやすく伝わってきます。
もしも、自分がこの農場の動物の一員だったらどうしたらよかったのか…あれこれと考えずにはいられませんでした。
物語の内容は勿論ですが、作者の序文案、ウクライナ語版の序文、そして訳者あとがきもなかなか面白い内容となっていて、読みごたえがありました。
アニメ映画も制作されていて、日本では三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの提供で公開されていたこともあったようです。
そちらの公式サイトでもなかなか興味深い解説やコメントが読めるので、この作品が好きな人にオススメしておきます。 -
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Posted by ブクログ
飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。やがて農場は共和国となり、知力を得たブタが大統領に選ばれたが、徐々に権力を乱用していき...
非常に面白い作品だった。この作品は主に2つにわけることができると思う。まず始めが、動物たちの人間からの独立。家畜たちにひどい扱いを行う人間を一致団結で追い出そうと、結束して見事追い出すことに成功する。そこからみんなでかの有名なリンカーンの言葉のように、ルールを決め、みんなが平等となる農場を築いていく。ブタ、ウマ、鳥類など自分たちがみんなのために何ができるか考え仕事を全うしていく。
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Posted by ブクログ
弟の知り合いが人生を変えた本(高校生の時に読んだらしい)と言っていたということを聞き、気になって熟読。
とても衝撃的な内容で、人生を変えるのも納得。
文章がストレートで無駄がなく、かつテンポが良いため先が気になりあっという間に読んでしまった。
ストーリーの前半は「〜していたそうです」という文体が展開が進んでいくにつれて「〜と確信しました」「〜がわかっていました」と徐々に根拠の無い出来事があたかも事実であるかのように言いくるめられているところが恐怖である。
色々な観点から沢山のことを考えるが、まず2点、無知であるということ、間違っていると思っても自分の意見(丸め込まれないように言い返す術が必要で -
Posted by ブクログ
権力や平等をテーマに書かれた風刺的な寓話。
人間の支配から自由を勝ち取った動物たちが自ら農場を運営するようになるが、その中で権力や階級が生まれていく。権力社会や権力国家を批判した作品。
力を持った途端私利私欲にまみれていく賢い豚や、そのお零れに群がる手下、搾取されてるとは思いもせず働き続ける馬や羊、鶏などの愚かな動物たち。
支配者が人間から豚に変わっただけで動物たちの生活は何も豊かになっていないのに自分たちは豊かになっていると洗脳され続けている様子が中々グロい。1番の働き者だった馬のボクサーが過労に倒れた時も、労られることなく馬肉やらに加工され、支配者にとって労働者は捨て駒に過ぎないのだと痛 -
Posted by ブクログ
起業家が利益を出したというのは、彼らが社会に何かを与えた証拠
利益を得るのは最後
ゾンビ企業が生き続けると、もっと良い企業に使われるべき補助金や労働力がしばりつけられる
アリアナマッツカート
国家がイノベーションの資金を生み出してるという主張、著者は否定的
著者はピケティにも否定的
偉大なブレイクスルーは政府の計画や孤高の天才から生じるものではない賑やかなエコシステムから生まれる
中国は財の市場は認めてアイデアの市場は許さない
これが続く限り革新的で豊かな経済にはなれない
イースタリンのパラドックス(豊かになっても幸福度は高まらない)は間違っていた
幸せはお金で買える、経済成長は -
Posted by ブクログ
資本主義の良さを(改めて)理解できる本。
私たちの周りでは、成長は無意味だとか、GDPくそ食らえとか、格差が甚大な悪影響をもたらしているとか、これまでの経済システムは限界に行き当たっているとか、いろんなネガティブ意見が飛び交っていて暗澹たる気持ちになりますが、資本主義は基本的に上手く機能していることを様々なデータに基づいて冷静に教えてくれます。
資本主義の現状と先行きに自信を持てない方は是非読んでみましょう。
これまで資本主義は様々な問題を解決してきたし、これからも解決してくれるでしょう。
もちろん、資本主義に様々な問題があるのは事実ですが、マイナス面よりプラス面の方が圧倒的に大きいというのが -
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Posted by ブクログ
931ページの大著。「21世紀の資本」の続編。
当然熟読は不可能。
しかし、全頁間違いなく眺めた。
ピケティの思考プロセスを追うことだけはできたと自負している。
テーマは「格差」。
私の問題意識でもある。
ピケティはこの問題を、古今東西の格差の歴史を追いかけながら、分析を深める。
格差を正当化するのは「格差レジーム」、格差はイデオロギーだと看破する。
1950年から80年はそれ以前と比べ、格差が低い水準だった。
それが今日拡大するきっかけになったのはレーガノミクス。
このあたりは自分もリアルタイムに覚えている。
累進課税こそがやる気を失わせ、経済発展を削いでいる。
課税を低くすれば、能力 -
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Posted by ブクログ
クローズドサークル・ミステリというと、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を思い出しますが、それをディックがSFでやっているのが面白かったです。
あらすじ:
目的を告げられずに、未開の辺境惑星デルマク・Oに集められた14名の男女(男8女5+遅れて男1が参加)。その使命を伝えるはずのテープを再生すると、テープは勝手に消去されてしまいます。そして、誰もが着陸後は二度と飛び立てないノーザーという乗り物できていたことが判明。通信手段も持ち合わせていないことがわかるにいたり、機械とも生物とも分からない生物がいるこの奇妙な惑星に、完全に孤立してしまったことに気付きます。
そんな状況の中、集め -