山形浩生のレビュー一覧

  • 創価学会 現代日本の模倣国家

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    創価学会については偏見と批判に満ちた内容か、極端な擁護・礼賛の両極端になる書籍が多い印象であるが、本書はそのどちらでもない。文献のみならず、実際に活動に参加して、地域幹部、末端会員、活動から離れた会員と様々な関係者と直接接触しているという点で貴重である。池田大作亡き今、学会が構造的な問題に直面しているという主張は本質を捉えている。

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    2025年11月23日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    資本主義は今後も安泰だと見通しがたった。巷に多くの「資本主義限界説」が流布しているが、おそらくそれはない。あらゆる社会問題は資本主義の中で修正されていく。
    市場倫理(付加価値を出さない人間は除外されて行く)は、ほかのどんな社会制度の動機付けよりマシということ。付加価値を生み出した者が祝福される世界。

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    2025年11月03日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    150頁くらいで読めるコスパ最高の小説。
    ロシア革命や権力の腐敗を描いており現代においても示唆に富む。個人的にはナポレオン死去や農場が崩壊する絵まで描いていたら凄まじいと思えたが、そこまで予言めいた内容は含まれず、当時の体勢批判に留まっていたため、星マイナス一つ。

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    2025年11月02日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    オーウェルは社会主義者であり、社会主義を歪曲するスターリンを批判した。
    一方、疑問を抱きながらも状況を甘んじる支配下の人々のことも批判した。
    疑問を声に出すことが、私たちにできる最善ではないか。今はSNSで世界に声を発信できる。自分の意見を言う勇気が1番大切だ。

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    2025年11月03日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    資本主義を無批判に首肯するでもないが、改めて本書の流れを辿ってみると、加速主義的な解決策を用いたうえで果たして人類がどうなるのかというスタンスになるのかという気もする。テーゼは大胆だが、議論の理路はしっかりと固められている。

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    2025年10月18日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    動物が人間を追い出して新しい国を作るという設定が面白かった。そして、動物独自の国になることはなく人間と同様の現象が起きて、動物同士の衝突や主従関係、権力争い、外交と現代の国で行われている社会を反映していた。

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    2025年09月30日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    農場主を追い出し自由を求め独自の国家を築いた動物たちによる革命の誕生と崩壊を描くソ連を風刺した寓話。

    操作された情報しか与えて貰えず、懐疑心を抱いても声を上げる前にもみ消される…
    権力を振りかざすブタ達の行動は許されないが、見事にコントロールされてしまった労働者の動物たちの世事疎さが独裁を助長させている様が滑稽だった。

    自身の置かれている状況に興味を持ち正しい情報を見極める知恵を身に付ける努力を怠ってはいけないと思った。

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    2025年09月14日
  • クィア

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    バロウズの中ではいちばん好きかも。『ジャンキー』と同じ文章が載ってると思ったら、やはりそうであった。

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    2025年09月14日
  • 服従の心理

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    人は反抗しようと思えば自由に反抗できると思っていた。しかし服従は自分が思っていたより強く働く力だと知って驚いた。
    実験報告を聞く中で自分ならどう動くか考えた。おそらく権威に従い、最高レベルに近い電撃を与えるのではないかと思う。途中で止めるよう権威に歯向かう力を持っている自信はない。道徳と服従の間で揺れ動く。その葛藤に苦しむだろう。
    その葛藤が日常的に生じるものだという事実が一番恐ろしいことだった。
    善良な市民が組織の一部として組み込まれ、条件さえ揃えば容易く悪人になることがある。
    主体性を持つことの意味を考えるいい機会になった。

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    2025年09月04日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    本書の主張は「資本主義はこれまですばらしい成果をあげてきた。グローバル化することで、その威力はさらに高まった。しかもそれは、先進国が途上国を搾取とか、金持ちが貧乏人を足蹴にしてとかいった、不均衡な発展ではない。格差はあるけれど数十年単位で見れば、みんな良くなっている。それは、常に自由と競争とそれによる技術革新が起こり、それが生産性を激増させたおかげだ」というものである。グローバル化が格差を生んでいる、格差が不幸の元凶、分配をどうするか、これからは脱成長を目指すべき、中国のような強力な統制が経済を強くするといったような話が新聞やテレビで良く聞かれるが、過去からのデータを用いてその様な主張が全くデ

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    2025年08月15日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    かなり難しい。
    数カ月間少しずつ読み続けていて途中で読むのを諦めようかと思ったが、理解できない部分は軽く流して最近一気に読破した。

    技術の背景には思想が絡んでいるという話は、意識したことがなく新鮮だった。

    人類は立ちはだかる困難をコラボレーションによって乗り越えていけるという、希望を持たせてくれる内容だった。

    Talk to the city使ってみようと思う。

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    2025年08月14日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    率直に言うと難しい、難解である。その上でボリュームも600ページ以上あり心理的ハードルも高い。
    もちろん自分の理解力の無さが原因である。
    思想、学術用語が多用されており、また言葉以外の背景や文脈を共有している度合いが高く、技術科学的概念が詳細説明無く使われており、理解が難しい。
    最後に鈴木さんの解説があり、その要約が一番分かり易いかもしれないが、出来れば時間をかけて(多分一ヶ月以上は余裕でかかりそう)でも本文を理解したいと思った。

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    2025年08月14日
  • スノーデン 独白 消せない記録

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    告発自体もそれはそれで社会的な影響力があるが、この事件が起きた原因と背景が大事な気がする。今の仕事で会社のシステムを担当している身として、なんだかすごく考えさせられる本だった。著者の言う通り、システム担当はすべての情報にアクセスすることができるし、相当な倫理観が試される。きっとこれはどんな時代のどんな職業でも同じことで、往々にして歳を取った権力者よりも、デジタルオタクの若造の方が技術に明るいし、同じだけのアクセスを得てしまう。これが著者の言う不均衡なんだろうな、と。この先の解決策や理想がわからない。

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    2025年08月04日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ジョージ・オーウェルによる
    独裁と腐敗。社会主義。
    そういった人間社会の愚かさや汚さを動物達を使って描いた風刺小説。

    ロシア革命を動物達でなぞって書かれる。

    ロシア革命が何なのか分からない人はこれを読めば簡単に概要を理解できる。
    実際私もその1人。

    ただロシア革命だけではなく

    革命したとて頭が変わるだけであり、体制は何も変わらないこと
    違和感を覚えながらも行動しない市民達の愚かさ。
    など
    社会主義そのものが書かれている。


    それを動物の特徴を捉えつつ、わかりやすく描かれている。
    教科書にすべき。

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    2025年07月21日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    難しい。
    そしてボリュームがすごい。
    だからこそもう1回読みたい。

    ITと社会の将来ビジョンを描いているのだけど、カバーされる分野が多くて、一度じゃ理解できなかった。

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    2025年07月14日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    事例が多く読みやすかった。それが良いか悪いかは横に置いてなぜ貧困が生まれるかのメカニズムを説明し、貧乏人のお金と無形資産の使い方について筆者と訳者の独自の言葉で語っている。貧困は悪ではないが、そのメカニズムと背景を学ぶことは極めて重要だと感じた。

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    2025年07月11日
  • まんがでわかる サピエンス全史の読み方

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    サピエンス全史を読む前に予習をしておこう、と読んだ一冊。本書の内容を漫画化している訳ではなく、社会に出た後に働くことに悩み、世間との乖離に焦る女性にフォーカスした別のストーリーを通じて、サピエンス全史が描く内容を分かりやすく伝えている。

    今生きている資本主義社会も、中世で起きた価値観の変化が長期間続いてるに過ぎないし、その価値観が正義であることもない。主人公の女性は最終的に周囲の考えに囚われず、好きな道を選ぶ。

    「サピエンスの勝因はフィクションを信じる力」
    「私達が直面している真の疑問は、『私たちは何になりたいのか?』ではなく、『私たちは何を望みたいのか?』かもしれない。

    虚構の中で生き

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    2025年06月15日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    PLURALITY多元性 オードリータン他
    サイボウズ式ブックス
    本文だけでもこの550ページに及ぶ
    紙による本は3,000円だけれど
    本来の公式サイトでダウンロードすれば
    日々更新する生きた最新版に無料で参加できる
    時代を先取りした最初の一行目から
    「目から鱗」の異次元では無いか‼︎

    コンピュータもインターネットもSNS も
    軍事用に開発されたものだしそのルールや仕組みを作る管理者がそこから生まれる情報も富も権力も独り占めして格差社会を広げ中央集権体制を広げてきた

    しかし一方でシンギュラリティと呼ばれるAIが管理者の手を離れて自己管理するようになると民衆も解放されて
    競争原理社会から逃れ

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    2025年06月15日
  • クィア

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    ウィリアム・バロウズ『クィア』を読んだ。メキシコシティに暮らすヤク中でゲイの中年男性リーと、若く美しい恋人アラートンとの短い恋愛の話。

    メキシコシティの社会情勢からくる荒廃した治安の悪さの描写と、そのなかに突然現れる美しいアラートン。男女の恋愛話なら、荒んだ日常にいきなり魅力的な人物が登場するのはよくあるフィクションの始まり方だと思う。

    作中には、いわゆるゲイバー(文脈的にはハッテン場的な意味合いに近い)で性行為の相手を探す場面がたびたび出てくる。そして、リーがアラートンとの関係を切実なまでに保とうとするのは、当時の同性愛者を取り巻く社会的承認の欠如と出会いの困難さから来るのではないかと思

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    2025年05月12日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    ネタバレ

    歴史上の経済を見てきて、資本主義が最も世界を豊かにしてきた。
    世界の分配不平等は資本主義の分配が不均等だから生じる。
    それが沢山あると豊かになり、なければ貧乏なままだ。
    (適切な資本主義においては分配の公平さよりも経済の成長率を優先した方が貧困に関する
    問題は解決する)
    →適切でない資本主義とは?
    権威主義者による経済対策
    剛腕指導者は短期的な成長ばかりを重視する
    →ポピュリストが権力の座について 15 年経つと経済は平均で 1 割以上小さくなるという
    結果が出た
    アメリカの言う、中国のせいで労働が奪われているのは嘘。
    中国の輸入に直面した企業は他企業に比べて年率 2 パーセントも多く雇用拡大

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    2025年05月08日