山形浩生のレビュー一覧

  • スノーデン 独白 消せない記録

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    告発自体もそれはそれで社会的な影響力があるが、この事件が起きた原因と背景が大事な気がする。今の仕事で会社のシステムを担当している身として、なんだかすごく考えさせられる本だった。著者の言う通り、システム担当はすべての情報にアクセスすることができるし、相当な倫理観が試される。きっとこれはどんな時代のどんな職業でも同じことで、往々にして歳を取った権力者よりも、デジタルオタクの若造の方が技術に明るいし、同じだけのアクセスを得てしまう。これが著者の言う不均衡なんだろうな、と。この先の解決策や理想がわからない。

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    2025年08月04日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ジョージ・オーウェルによる
    独裁と腐敗。社会主義。
    そういった人間社会の愚かさや汚さを動物達を使って描いた風刺小説。

    ロシア革命を動物達でなぞって書かれる。

    ロシア革命が何なのか分からない人はこれを読めば簡単に概要を理解できる。
    実際私もその1人。

    ただロシア革命だけではなく

    革命したとて頭が変わるだけであり、体制は何も変わらないこと
    違和感を覚えながらも行動しない市民達の愚かさ。
    など
    社会主義そのものが書かれている。


    それを動物の特徴を捉えつつ、わかりやすく描かれている。
    教科書にすべき。

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    2025年07月21日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    難しい。
    そしてボリュームがすごい。
    だからこそもう1回読みたい。

    ITと社会の将来ビジョンを描いているのだけど、カバーされる分野が多くて、一度じゃ理解できなかった。

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    2025年07月14日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    事例が多く読みやすかった。それが良いか悪いかは横に置いてなぜ貧困が生まれるかのメカニズムを説明し、貧乏人のお金と無形資産の使い方について筆者と訳者の独自の言葉で語っている。貧困は悪ではないが、そのメカニズムと背景を学ぶことは極めて重要だと感じた。

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    2025年07月11日
  • まんがでわかる サピエンス全史の読み方

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    サピエンス全史を読む前に予習をしておこう、と読んだ一冊。本書の内容を漫画化している訳ではなく、社会に出た後に働くことに悩み、世間との乖離に焦る女性にフォーカスした別のストーリーを通じて、サピエンス全史が描く内容を分かりやすく伝えている。

    今生きている資本主義社会も、中世で起きた価値観の変化が長期間続いてるに過ぎないし、その価値観が正義であることもない。主人公の女性は最終的に周囲の考えに囚われず、好きな道を選ぶ。

    「サピエンスの勝因はフィクションを信じる力」
    「私達が直面している真の疑問は、『私たちは何になりたいのか?』ではなく、『私たちは何を望みたいのか?』かもしれない。

    虚構の中で生き

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    2025年06月15日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    民主主義が全体主義に陥っていく危険性を、とある農場の動物たちを通して寓話的に描く怪作。
    1984年に通じるメッセージはあるものの、よりシンプルで読みやすい。
    豚がドンドンぶっ壊れていく様が、面白くも怖かった。豚が完全に人間化し、どちらが支配階層か分からなくなるラストが秀逸。

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    2025年05月22日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    PLURALITY多元性 オードリータン他
    サイボウズ式ブックス
    本文だけでもこの550ページに及ぶ
    紙による本は3,000円だけれど
    本来の公式サイトでダウンロードすれば
    日々更新する生きた最新版に無料で参加できる
    時代を先取りした最初の一行目から
    「目から鱗」の異次元では無いか‼︎

    コンピュータもインターネットもSNS も
    軍事用に開発されたものだしそのルールや仕組みを作る管理者がそこから生まれる情報も富も権力も独り占めして格差社会を広げ中央集権体制を広げてきた

    しかし一方でシンギュラリティと呼ばれるAIが管理者の手を離れて自己管理するようになると民衆も解放されて
    競争原理社会から逃れ

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    2025年06月15日
  • クィア

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    ウィリアム・バロウズ『クィア』を読んだ。メキシコシティに暮らすヤク中でゲイの中年男性リーと、若く美しい恋人アラートンとの短い恋愛の話。

    メキシコシティの社会情勢からくる荒廃した治安の悪さの描写と、そのなかに突然現れる美しいアラートン。男女の恋愛話なら、荒んだ日常にいきなり魅力的な人物が登場するのはよくあるフィクションの始まり方だと思う。

    作中には、いわゆるゲイバー(文脈的にはハッテン場的な意味合いに近い)で性行為の相手を探す場面がたびたび出てくる。そして、リーがアラートンとの関係を切実なまでに保とうとするのは、当時の同性愛者を取り巻く社会的承認の欠如と出会いの困難さから来るのではないかと思

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    2025年05月12日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    歴史上の経済を見てきて、資本主義が最も世界を豊かにしてきた。
    世界の分配不平等は資本主義の分配が不均等だから生じる。
    それが沢山あると豊かになり、なければ貧乏なままだ。
    (適切な資本主義においては分配の公平さよりも経済の成長率を優先した方が貧困に関する
    問題は解決する)
    →適切でない資本主義とは?
    権威主義者による経済対策
    剛腕指導者は短期的な成長ばかりを重視する
    →ポピュリストが権力の座について 15 年経つと経済は平均で 1 割以上小さくなるという
    結果が出た
    アメリカの言う、中国のせいで労働が奪われているのは嘘。
    中国の輸入に直面した企業は他企業に比べて年率 2 パーセントも多く雇用拡大

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    2025年05月08日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    共産主義の恐ろしさ、内部の巧妙さを感じる。

    知力がないと搾取される構造は、現代にも通じるものがある。

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    2025年04月20日
  • クィア

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    もしかしたら初バロウズかもしれません。もうパッとしないのしないのって、本当にパッとしないオジサンの身勝手な一方通行のナルシスティックな愛を、ひと時の恋の思い出に変換したみたいな…どうしようもない激甘(歪んだ苦い甘み)ラブロマンスなので、もしかしたら太宰好きとかに良いのかもしれませんし、中島らも好きなら問題なく楽しめると思います。
    訳は滑らかでどこも止まることなくさらさらと進みます。読みやすい。

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    2025年04月10日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    読みやすかったが、動物がたくさん出てきて楽しそうな話なのに怖かった…。豚怖い。序文案と解説まで読んで昔のある国のことを書いていると知った。解説にもあったが、権力握った豚も悪いんだけど、それに反論できず流されてしまう他の動物たちも悪いんだよなあと思った。そういうのって実際会社とかでもあるし。自分の意見を言えないとか。でも反論したらその場で命奪われそうな空気だったらやっぱり言えないと思う。

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    2025年04月08日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    資本主義の意味と素晴らしさが理解できる一冊。本を読む前から、私は資本主義に対して肯定的且つ希望的な感想を抱いていたため、その思考が後押しされた感覚がある。また、"肯定的且つ希望的な感想"とやらを解像度を上げて説明してくれている。一方で、著者の仮説を"正"とするべく並べられる根拠の数々は、少しの偏りと回りくどさがあると感じた。(実際に偏りがあるかは分からないが)

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    2025年04月06日
  • 服従の心理

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    ミルグラムのこの実験の内容は知っていたものの、いろんな条件を変更して行っていたことは初めて知ったので読んでいて楽しかった。

    多くの人は権威に服従して、残虐な行為をも行ってしまう。だから個人は主体性をもって権威を疑い、安易な服従を避けることが重要という結論。エージェント状態やオートマトンの理論はとても興味深いものだった。

    だが、ナチスの事件について、ただの1個人が果たして政府に不服従をできるのかというのは疑問に思った。これについては訳者あとがきに非現実だと述べられていて安心した。中でも訳者の解釈として、権威が権威となるために道徳的チェックが入るから権威への服従は信頼の裏返しというのは共感でき

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    2025年03月30日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    進歩の代償とされる、よい職の減少、賃金の停滞、格差、などは生じていない。資本主義は常に美しい訳では無い。
    市場は、価値観、才能、努力に報いてくれるわけではない。唯一、他人のために効率よく価値を作り出したものに対して報いてくれる。この自由市場の仕組みが、他の仕組みに比べて優れたものにしている。新たな価値を作り出す動機になる。

    豊かさ、食事、寿命など過去よりも、ずっとよくなっている。
    アフリカでも、モーリタニアやボツワナなど、大発展している国がある。他の国は支配階級が利権を温存しているから発展しない。
    経済成長がなければ、他の問題も解決しない。
    コロナ、戦争などの危機にも自由な対応力が発揮できる

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    2025年03月04日
  • 21世紀の資本

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    ジャック・アタリのように数字で押しまくるページもあればバルザックからの長い引用もあり、教養の深さの見せ方もさすがといったかんじ
    14章、15章は近〜現代の各国の制度における功罪について述べており興味深い

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    2025年03月02日
  • 貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える

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    ネタバレ

    まずは現場に行け。現場の人たちに耳を傾けてることですね。それだけではなく長期的に暮らして、彼らの価値観を理解することも重要。



    最後の訳者解説のところに、全体を大きく捉えて、「ドーンと援助しないと貧困は解決しない」という言葉があります。

    生成AIに聞くと、『文字通り解釈すると、大規模な援助、つまり大量のお金や物資を一気に提供しなければ貧困問題を解決できないという意味になります。〜(抜粋)〜単純に「大規模な援助が必要」という意味だけでなく、援助の質や持続可能性、自立支援の重要性なども含意している可能性があります。』とのこと。

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    2025年01月12日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    一読して、仕組みとしての資本主義というものは、人類にとって今のところもっとも「マシ」な仕組みだな、ということが理解できました。問題はそれに安住して、発展を望まないようになること。トライ&エラーの精神を失わないようにしたいですね。

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    2024年12月18日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    世界の極貧者がこの40年で約30%から約8%まで下がっている。これは驚きの事実。
    これは資本主義が関わっているからであり、これからも上手に活用しなければならない。

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    2024年11月11日
  • 21世紀の資本

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    19世紀から20世紀にかけての世界のお金の流れを、今までにない規模でのデータから集約、分析し、資本主義のなかで拡大する格差に歯止めが必要であると訴える書。

    ふとしたきっかけから手にした、ピケティ『21世紀の資本』。
    本文、およそ600ページ。
    経済の話、苦手だし……、読んでもわからないかもしれないし……。
    読まない理由はいくつもあったけれど、2010年代を代表するベストセラー、せっかくならどんな本か知りたい!と1ページ目から体当たりしていくことにしました。

    さいしょは「資本」とか「所得」の用語が出てくるたびに、意味が頭に定着していないから、いちいち立ち止まっていました。
    ノートにメモをとっ

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    2024年10月27日