山形浩生のレビュー一覧

  • 要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論

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    経済学における革命ともいえるケインズ大先生の「一般理論」要約版です。
    ただ、要約版で読みやすいとはいえ、内容はちょっと難しい。
    訳者の山形浩生さん(私はこの方の文体が好きです)も言うように、消費、需要、雇用、投資とかの相互関係が分かりにくく、内容がいささかとっちらかってるのも大きな要因かと。
    しかしながら、現在の経済と経済学を支える重要な考え方がたくさん示されており、世界を変えた一冊という評価も大いに頷けるものです。

    一般理論を理解するためのエッセンスとして、訳者あとがきにあるポール・クルーグマン先生の結論要約をちょっと引用してみます。
    ・経済は、全体としての需要不足に苦しむことがあり得るし

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    2026年03月09日
  • 自由は進化する

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    自由意志について、かなり広範な議論をした本である。広範であることでかなり回りくどく読みにくい。山形浩生先生の訳者解説が詳しくざっくばらんなので、先に読むと見通しが良くなると思う。

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    2026年03月08日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    ネタバレ

    第1部 「Plurality」を“読まずに”読んだ体験として

    本書を一文一文なぞるように読むのではなく、関連する理論や自分の実務経験と接続しながら“立体的に眺めた”というのが、今回の読み方だった。物理学の相対性理論や量子力学、三体問題、さらには生物学のエピジェネティクスといった、一見日常から遠い法則群が、実は社会や民主主義とフラクタルに相似である、という直感からスタートしている。そのうえで、自律分散システムやAI、インターネットの設計史(ウィーナー、リックライダー、ジンメル、八木・宇田アンテナ、光ファイバ)を、自分の手元のゲーミングPC上の環境構築や、自治体の「課長」の権限感覚と重ねながら読

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    2026年02月28日
  • お金の改革論

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    原題は「A Tract on Monetary Reform」というもので、「貨幣改革論」などとも訳されているようです。
    ケインズ大先生が、かの「雇用・利子および貨幣の一般理論」(The General Theory of Employment, Interest and Money)を世に送り出したのは1936年ですが、本書はその13年前、第一次大戦後の1923年に発表されました。
    当時は、一部の国において戦後の激しいインフレやデフレに悩まされていた時代であり、お金(貨幣)が経済に与える影響について考察する内容です。

    特に目を引くのは、やはりインフレとデフレに対する考え方でした。
    お金の価

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    2026年02月26日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    今回、私は「プルラリティ」という言葉がなかなか理解できませんでした。
    また、audibleで聞き始めたので、難解な言葉や慣れないカタカナ単語が出てくると、わからないままどんどん進んでしまい、一周聞いただけではなかなか内容が頭に入ってきませんでした。結局、3、4周ほど繰り返し聞きました。

    これまでの自分といえばまるでぎゅうぎゅう詰めの歩行者天国を流されるまま歩いていたような感覚でした。そして身動きできないことに疑問も持っていませんでした。この本が提示する「色々な考え方を認めながら、一つのより良い方向を見つけてゆく」という考え方はとても新鮮です。意見が違うは分断だと思って言いました。
    ぎゅうぎゅ

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    2026年02月24日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    久々に本でぶち飛んだ
    巻末の作家による序文案は、文章に対してありがたいとさえ思ってしまった笑
    いままで読んできた本ベスト5には入れたい

    カオスな時代を生身で経験したからこその重みがすごい
    まさに知的な反抗って感じでかなりくすぶられた

    オーウェルあんた最高にロックだよって感じ

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    2026年01月30日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    この本自体は人間を追い出した後の動物たちだけの農場を舞台としているが、私はこの物語に現実の人間社会を重ねてしまった。
    私が考えたのは大きく分けて2点ある。

    ①"現在"(社会の構造や文字等)と"過去"に対する無知は結局どんなに社会が変わろうと結局自分の自由や"本当の幸せ(幸せとは何か、を定義することさえ)"を他者に奪われてしまうことになる。

    ②無知にも2種類あり、物事を学んで理解する能力はあるのに思考停止してしまうことによる無知(馬、ロバ)とそもそもその能力すらないことによる無知(羊)
    がある。
    ※前者も後者も全てが個人の問題である

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    2026年01月12日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    諸悪の根源にされがちな資本主義の悪者ぶりを少しニュートラルに戻す本。
    巻末の山形浩生氏の解説が最高に分かりやすかった。

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    2025年12月20日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    共産主義への批判として書かれたものだが現代のいかなる権力構造にも当てはまって面白い。いつの時代も権力者は、
    「都合のいいように過去や決まりを変え」
    「自分たちの身内の利益のみを追求し」
    「それが幸せであると家畜を洗脳する」
    ということが書かれていた。今の日本も随分マイルドだが口を開けば悪夢の民主党時代よりはマシ、というような人もいて段々この本のような末路を辿るのかと怖くなった。
    権力に支配される家畜にならないように本を沢山読んでこうと思う。ただ何より、好きにものを言える時代や社会でよかった。

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    2025年12月20日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ソ連の独裁を批判する内容の本やった。
    動物達の行動を通して、生々しく独裁と搾取の仕組みが描かれていた
    こんな感じの本読んだん初めてやけど、読みやすかったし面白かった

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    2025年12月11日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    近年、資本主義は「新自由主義」の文脈で批判されることが多く、自分も北欧のような社会民主主義こそ理想だと思っていた

    しかし本書では、むしろ真の自由市場こそが、極端な貧困や格差を和らげ、温暖化対策も前に進めうると論じられている

    国家こそが一番のボトルネックなのかもしれない。
    自分にとってマイルストーン的一冊。

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    2025年12月09日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    これでもか!ええいこれでもか!と痛烈な風刺と皮肉の連撃を浴びせてくる
    不正を糾弾しない者の怠慢が、革命を成し遂げた英雄を新たな独裁者へと変えてしまったのかもしれない
    貴志祐介「新世界より」に同名のキャラクターがいたが、きっと偶然ではないのだろう

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    2025年12月09日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    少なくともある程度は納得できるんじゃないかな。
    訳者の解説が巻末にあるんだけどそれがとても秀逸で、それだけでも読む価値はある。
    それで自分でも確かめたいなら中身読むでもいいかもしれない。
    強度のある話なので読んでおいて損はない。
    反論するならするでかなり手強いので勉強にもなる。

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    2025年12月09日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    過去のロシアを風刺した寓話らしく、こんな世の中で本当にあるのかと疑いたくなった。もしあったとしたら過ごしたくないと率直に思った。本書を出版するのは大変だっただろうな、と思ったがに巻末に苦労が書かれており、著者の執念を垣間見れる。

    特に気になった描写はことあるごとに発せられる羊のわめき声。最初は単なる賑やかしのように思っていたが、物語の後半のそれは意見を伝えようとする者に対しての妨害になっていく。発言の正しさではなく声の大きさや多さで正しさが決まる世の中は怖い。根拠のないデマがSNSで広がっている現代において同じことが起こりうると考えるとさらに怖い。ただ、そんな世の中と分かっていながら自身が何

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    2025年10月29日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    ようやく読んだ!多分1/3も理解していないです。
    でも恐らく今後の人生でこの本を思い出すことは多いでしょう。「あーこれPluralityで言ってた思想、あるいは技術だ! 」と。

    しかし、半信半疑なところもある。それは人の主体性を信じすぎてる気がするところだ。自分は民主主義を無意識化する成田悠輔の思想もPluralityの一翼を担うと思う。

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    2025年10月08日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    かなり衝撃的で強烈な作品でした。ずっと読んでみたかったので高価でしたが、買って良かったと思います。それほど読む価値のある一冊です。特に若い人にはぜひ読んでほしい。違和感を覚えながらも、安心できる都合のいい言葉を信じて何も行動を起こさなかった結果が、こうした結末を生むのだと痛感しました。ベンジャミンのようにはなりたくないと思いました。

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    2025年10月04日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    革命がどのように起き、独裁国家がどのように生まれるかを描いた小説。
    小学生、中学生でも読めるくらいの優しい文章だけれど、何歳になっても考えさせられる内容だった。

    社会主義国家に限らず、あらゆる人間社会(国家、企業、家庭、恋愛・友人関係など)で起こりうる構造。
    強い者は傲ってはならない。そして弱い者は常に疑問を持つことを辞めてはならないし、間違いに気づける知恵をつける努力をしなければならない。
    忘れないようにしよう。

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    2025年09月11日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    元々はソ連を痛烈に批判した英国の古典だが、現代の政治や企業にも通ずる。ナポレオンが最も醜悪なのは間違いないが、少し疑問に思うことがあっても特に深く考えることもせず、長いものには巻かれろ精神のままな農場の動物たちがこの小説の胸糞感の肝だろう。同時に自分達はこの動物たちのようになってはいけないと身につまされる。

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    2025年08月23日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    訳者あとがきより。
    この話は、社会主義批判にとどまらない。独裁者や支配者階層たちだけでなく、不当な仕打ちをうけてもそれに甘んじる大衆批判もされている。なにもしない大衆が、権力者の横暴を招き、独裁者を容認してしまうことになる。
    本当にその通りだと思った。

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    2025年06月18日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    やっぱりジョージオーウェルの小説は面白い。
    おかしなところも淡々と状況説明のように書かれているから自然に狂ってる感じが受け取れて楽しい。
    人間は一旦ある空気を作られてしまえば、異端なことを発言しづらくなるという単純だけど強烈な同調圧力もリアルに描かれてて良かった。
    いつまでコントロールされてるんだよおおとも思ったw

    序文も強い信念からくる批判が書かれていて、それ自体が面白い上に主題の説得力を増していた。
    当時のイギリス社会の1つの側面を少し知れた。

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    2025年06月09日