山形浩生のレビュー一覧

  • さっさと不況を終わらせろ

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    現在の不況の原因は需要の不足であり、対策は財政赤字の解消ではなく需要の創出であることは明らかだ。しかし、財政赤字対策のために支出の削減や消費増税が先行し、公共投資という声がどの政治家からもあがらない。
    本書の主張は直情的であり明確だ。かなり辛口で面白い。米国の経済政策について書かれたものだが、日本こそ参考にして欲しい。最近の日銀の余りにもリスクを恐る対応を見ていると、永遠にデフレスパイラルから抜け出せない気がしてくる。

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    2012年11月04日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    ノーベル経済学賞も受賞したクルーグマンの最新著書。リーマンショック以来の経済の低迷に対する処方箋を平易な文章で訴えるもの。主張は単純明快で、政府はより積極的な財政出動を行うべきであり、中央銀行は更なる金融緩和を行おうというもの。議論の中心はあくまで米国経済であるが、ギリシアなど南欧諸国の債務危機に陥った欧州と失われた10年(20年?)に苦しむ日本といった先進諸国全てに当てはまるものとして議論を展開している。著者の現状認識は米国においては、オバマ政権成立後のリーマンショックに対する財政出動があまりに小さかったこと、バーナンキ率いるFRBの実施した量的緩和が中途半端であるとしている。バーナンキに対

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    2012年10月17日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    一言で言えば、痛快である。
    米国をネタにしているが、米国に追随している日本にも当てはまること多し。
    やるべきことは、わかってるんだから、
    四の五の言わずにやれや~!的な内容です。

    妨害してるのは、政治だと、
    上位1%が差し向けているロビー活動に丸め込まれてる!

    日本でいうならば、
    経団連の言うがままじゃないか!ということか。

    情熱に任せて書いているらしく、
    訳もかなりブロークンで、ホントに溜飲が下がる批判です。
    山形浩生さんの訳は素晴らしいね。
    訳者あとがきも面白いです。

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    2012年09月26日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    不況で借金まみれの国。そこで緊縮財政に走る国々。マネタリズムに洗脳された今の為政者のブレーンども。ますます、不況に輪をかける。マネタリズムのゾンビが跋扈する現代。ケインジアンが世界を救うのだ。借金が国内だけで収まってる日本こそ、その先導に立って、世界を救えよ。

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    2012年09月25日
  • さっさと不況を終わらせろ

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    ネタバレ

    著者のポール・クルーグマンを知ったのは以前NHKで放送されていた番組でした。


    失われた20年といわれる不況を脱しきれない日本に対しての分析と対処法を分かりやすく語っていました。


    なかでも印象的だったのは

    「私は天皇陛下に謝らなければならない。」

    という言葉です。


    90年代の日本はバブルが崩壊して不況のまっただ中にいました。

    当時プリンストン大学の教授で現FRB議長であるベン・バーナンキは日銀が採るべき具体的な行動を主張したのです。



    同じようにクルーグマン教授も日銀の行動を批判していたわけですが、実際にバーナンキが日銀と同じ立場(FRB議長)に立ってみると当時の日本と同じ

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    2012年10月27日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    (いま流行りの)行動経済学の本です。ところで、書名にもなっているアニマルスピリットとは、安心、公平さ、腐敗、貨幣錯覚、物語だそうです。で、こういったアニマルスピリットが、時として、人を(経済)非合理的に振舞わせることになる源泉になるのです。

    で、コンキチがこの本を読んで最も印象に残ったアニマルスピリットのファクターは、ズバリ、貨幣錯覚です。

    大衆はインフレ率をちゃんと織り込むことができないということです。

    つまり、「実質」ではなく「名目」しか眼中にないということ。物価スライド制とかそんなの関係ねぇって感じです。

    ちなみにコンキチは、そういった大衆の盲目性を目の当たりにしたことがあります

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    2010年02月21日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    多様な声を生かす未来は単一の正解を求める焦燥からは生まれない。オードリー・タンとグレン・ワイルが示す「Plurality」は対立を否定せずむしろ創造の源として迎え入れる発想だ。テクノロジーは社会を分断する刃にも協働を育む橋にもなる。彼らは後者の道を選ぶ。
     AIや巨大プラットフォームに権力が集中すれば人々の声は薄れ民主主義の根が弱る。だからこそ多様な意見が可視化され互いの違いを理解し合える仕組みが欠かせない。
     単なる技術論ではない。投票制度、参加型議論、市場設計など社会の基盤そのものを「協働」に向けて編み直す構想である。
     世界はひとつの声に支配されるべきではない。多元性を尊ぶ社会こそが孤立

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    2025年12月13日
  • 創価学会 現代日本の模倣国家

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    創価学会については偏見と批判に満ちた内容か、極端な擁護・礼賛の両極端になる書籍が多い印象であるが、本書はそのどちらでもない。文献のみならず、実際に活動に参加して、地域幹部、末端会員、活動から離れた会員と様々な関係者と直接接触しているという点で貴重である。池田大作亡き今、学会が構造的な問題に直面しているという主張は本質を捉えている。

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    2025年11月23日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    資本主義は今後も安泰だと見通しがたった。巷に多くの「資本主義限界説」が流布しているが、おそらくそれはない。あらゆる社会問題は資本主義の中で修正されていく。
    市場倫理(付加価値を出さない人間は除外されて行く)は、ほかのどんな社会制度の動機付けよりマシということ。付加価値を生み出した者が祝福される世界。

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    2025年11月03日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    150頁くらいで読めるコスパ最高の小説。
    ロシア革命や権力の腐敗を描いており現代においても示唆に富む。個人的にはナポレオン死去や農場が崩壊する絵まで描いていたら凄まじいと思えたが、そこまで予言めいた内容は含まれず、当時の体勢批判に留まっていたため、星マイナス一つ。

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    2025年11月02日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    オーウェルは社会主義者であり、社会主義を歪曲するスターリンを批判した。
    一方、疑問を抱きながらも状況を甘んじる支配下の人々のことも批判した。
    疑問を声に出すことが、私たちにできる最善ではないか。今はSNSで世界に声を発信できる。自分の意見を言う勇気が1番大切だ。

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    2025年11月03日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    資本主義を無批判に首肯するでもないが、改めて本書の流れを辿ってみると、加速主義的な解決策を用いたうえで果たして人類がどうなるのかというスタンスになるのかという気もする。テーゼは大胆だが、議論の理路はしっかりと固められている。

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    2025年10月18日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    動物が人間を追い出して新しい国を作るという設定が面白かった。そして、動物独自の国になることはなく人間と同様の現象が起きて、動物同士の衝突や主従関係、権力争い、外交と現代の国で行われている社会を反映していた。

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    2025年09月30日
  • 去年を待ちながら〔新訳版〕

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    ネタバレ

    異星人(リーグ星人/リリスター星人)、人工臓器、時間を移動できる謎のドラッグや、独裁者や…とにかくモチーフが詰め込んであって、読んでいて楽しい。これぞ、ディック作品に求めているものなんだよなーと思う。

    ストーリーラインは2つ。
    1つは、ディック自身の当時の奥さん(3人目のアン。浪費家だったというけど…圧倒的にディックの方がおかしいし、、)との状況を表していて、つまり、先行きが良くないことが明らかな夫婦関係をどうするのか?という葛藤。
    もう1つは、人類が侵略されてしまいそうな状況。

    ものすごく個人的なお話と、人類の存亡がかかった大きいお話が並行して進む。
    最後、主人公はドラッグで脳がやられて

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    2025年12月05日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    農場主を追い出し自由を求め独自の国家を築いた動物たちによる革命の誕生と崩壊を描くソ連を風刺した寓話。

    操作された情報しか与えて貰えず、懐疑心を抱いても声を上げる前にもみ消される…
    権力を振りかざすブタ達の行動は許されないが、見事にコントロールされてしまった労働者の動物たちの世事疎さが独裁を助長させている様が滑稽だった。

    自身の置かれている状況に興味を持ち正しい情報を見極める知恵を身に付ける努力を怠ってはいけないと思った。

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    2025年09月14日
  • クィア

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    バロウズの中ではいちばん好きかも。『ジャンキー』と同じ文章が載ってると思ったら、やはりそうであった。

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    2025年09月14日
  • 服従の心理

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    人は反抗しようと思えば自由に反抗できると思っていた。しかし服従は自分が思っていたより強く働く力だと知って驚いた。
    実験報告を聞く中で自分ならどう動くか考えた。おそらく権威に従い、最高レベルに近い電撃を与えるのではないかと思う。途中で止めるよう権威に歯向かう力を持っている自信はない。道徳と服従の間で揺れ動く。その葛藤に苦しむだろう。
    その葛藤が日常的に生じるものだという事実が一番恐ろしいことだった。
    善良な市民が組織の一部として組み込まれ、条件さえ揃えば容易く悪人になることがある。
    主体性を持つことの意味を考えるいい機会になった。

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    2025年09月04日
  • 資本主義が人類最高の発明である:グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

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    本書の主張は「資本主義はこれまですばらしい成果をあげてきた。グローバル化することで、その威力はさらに高まった。しかもそれは、先進国が途上国を搾取とか、金持ちが貧乏人を足蹴にしてとかいった、不均衡な発展ではない。格差はあるけれど数十年単位で見れば、みんな良くなっている。それは、常に自由と競争とそれによる技術革新が起こり、それが生産性を激増させたおかげだ」というものである。グローバル化が格差を生んでいる、格差が不幸の元凶、分配をどうするか、これからは脱成長を目指すべき、中国のような強力な統制が経済を強くするといったような話が新聞やテレビで良く聞かれるが、過去からのデータを用いてその様な主張が全くデ

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    2025年08月15日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    かなり難しい。
    数カ月間少しずつ読み続けていて途中で読むのを諦めようかと思ったが、理解できない部分は軽く流して最近一気に読破した。

    技術の背景には思想が絡んでいるという話は、意識したことがなく新鮮だった。

    人類は立ちはだかる困難をコラボレーションによって乗り越えていけるという、希望を持たせてくれる内容だった。

    Talk to the city使ってみようと思う。

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    2025年08月14日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    率直に言うと難しい、難解である。その上でボリュームも600ページ以上あり心理的ハードルも高い。
    もちろん自分の理解力の無さが原因である。
    思想、学術用語が多用されており、また言葉以外の背景や文脈を共有している度合いが高く、技術科学的概念が詳細説明無く使われており、理解が難しい。
    最後に鈴木さんの解説があり、その要約が一番分かり易いかもしれないが、出来れば時間をかけて(多分一ヶ月以上は余裕でかかりそう)でも本文を理解したいと思った。

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    2025年08月14日