山形浩生のレビュー一覧
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好況と不況、経済のターニングポイントでナラティブが担った役割についての考察。全体を通じて「…かも」と今ひとつ歯切れが悪いのは、その威力の全体像がはっきりしないからなのか。現代、急激なAIの進化の真っ最中である。OSINT、NoSQLデータベース活用により、草の根的に経済を読み解き稼ぐ者が増え、悪しき者が強力なナラティブをポイズニングし私欲を満たす様な事態に政府や一般民が巻き込まれた後、学術的にまとまるかもしれない。だが、仮にまとまったとて、そんな未来における経済・社会に占める人の役割の心もとなさ、憐れさよ。脆弱なる我々は何を聴き何を語るべきなのか。
とここまで書いたが、ナラティブに関しては情報 -
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作品全体には強い感情の爆発はなく、淡々とした、乾いた語りが続く。けどその乾燥は無感情ではなく、重たい倦怠感をまとった乾き。リーは嫉妬し、執着し、欲望に振り回されるが、それを激情としてではなく、疲労の中で繰り返す。人生は止まらない。倦怠の中でも旅は続く。
アラートン(モデルはアデルバート・ルイス・マーカー)との関係は、肉体関係があっても感情は対等ではない。アラートン( 実在の若いアメリカ人男性)は、バロウズよりかなり年下で、性的アイデンティティも流動的だったと言われている。
リーの方が明確に欲望を抱き、アラートンは「今日はやってもいいよ」と許可する側。そこには温度差と主導権の差がある。触れられ -
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世界的な反響を呼んだ通称アイヒマン実験。
人間が服従する時、極めて非人間的なことも厭わず行うのはなぜたろう。
本当にそのようなことが起こるのか。
実に興味深い話であった。
しかし、実験した時代にそもそも少しバイアスがかかっている可能性もあり、実験をもっと追求できる部分も残っていたとの感想もあるため、一概に本書の実験結果の説明が全てでないとは思われるが、解釈はともかく結果としては非人間的なことをやってしまう事実は受け入れないといけない。
被験者が電撃を与えることに躊躇しながらも、服従することにより最大電撃を与えることができてしまう心理はきっとその場にならないとわからない。
ただ、本書でも触れ -
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多数派に偏らず、他者との違いを認めて、多様性、多元性をテクノロジーを用いて協調させ、より良い社会を作っていこう。
テクノロジーは、とっても役に立つよってことだと思う。
全く自信ない。
頑張って読んだ自分偉い。
長かった。
この3連休、デジタルに振り回されたので、もうデジタルはしばらく触れたくない(スマホは手放せないけど)(古いパソコンを処分するのに手こずって、まだ終わらない)。
台湾のデジタル政策の素晴らしさはオードリータンの貢献が大きいのだろう。もし、日本にオードリータンがいたとしたら、その能力は潰される運命でしかないのだろうなと勝手な想像をして、残念な気持ちになった。日本には“オー -
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社会に対しての技術の方向性
・テクノクラシー:AIの可能性を重視し、それに社会を適応させる
・リバタリアニズム:暗号とネットワークコミュニティが政治・組織に替わり、
規制から解放され自由市場に個人が参加できる
全要素生産性の停滞要因
・テクノクラシーに起因
→技術進歩が自動化に向かい、労働力を補う方向になっていない
・リバタリアニズムに起因
→政策が積極的な産業発展の構築を止め、自由市場任せにしてしまっている
デジタル民主主義のプロジェクト
・零時政府/g0v(ガブゼロ):オープンソース・自ら実施・公共性
政府のデジタルサービスの品質・データの透明性に不満
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ヨハン・ノルベリ氏は、1973年ストックホルム生まれの歴史学者・著述家。ストックホルム大学で歴史学修士号を取得後、思想史・経済学・統計学・進化生物学などを横断的に研究。経済グローバリズムと古典的自由主義を擁護する立場で、『進歩』(原書は2016年出版)、『OPEN』(原書は2020年出版)で、英誌「エコノミスト」のブック・オブ・ザ・イヤーを連続受賞。2007年から米ケイトー研究所のシニアフェローを務め、公共テレビ向けのドキュメンタリーも多数制作。
本書は、題名の通り、資本主義によるグローバル化と自由市場の優位性を説いたもので、2024年に出版された。原書は『THE CAPITALIST MAN -
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「動物農場」は「昔の作家が書いたブラックな風刺作品」としてYouTubeで紹介されているのを見たことがあり、作品名とあらすじは知っていた。古いし、実はあんまり自分で読もうと思っていなかった小説。
ところが最近SNSでこの作品を読んでいる人を見かけ、その人は働き者の馬にとても哀愁を感じているようだったから私も読んでみたくなった。
私はてっきり社会風刺の作品に登場する「大衆」はただの「大衆」で名前なんかついてないんじゃないのかと何となく思い込んでいた。でもその働き者の馬には名前がついていて「個」として書かれているらしい。
実際、読んでみると登場する動物の特性はキャラクターとしての在り方に結びついて -
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これまでの経済学では人間を合理的な存在として考えていたが、実際、人間の行動はそんなに合理的ではない。
経済変化の中にナラティブ(ある特定の物語や物語群の形)の感染を組み込む必要がある。
経済学からほど遠い自分としては、むしろこっちのナラティブ経済学の方がしっくりくるように感じたり。
これからは、人々のナラティブがSNSなどでデータ収集しやすくなる。そうすると、経済の予測もしやすくなるのだろうか?
ただ、この本の具体例はアメリカのものが多く、正直よく分からなかったり…
以下メモ
・ナラティブ経済学を研究することで、経済の変化を理解する、より良い予測ができるようになる。
・ヴァイラル -
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1日1ドル未満で生きる最底辺10億人の人々は先進国の莫大な援助に関わらず何故改善しないのか?
現地でのリアルな事例に基づく、人々が何故、どう動いているのか、その現状と制度の問題提起。
難しいことではないのだが、ひどく手間はかかる。
正しい情報、教育、制度を整えると同時に現場に即した形に調整し、それが正しく運用されるように監査し、成果を測定する。先進国の政府制度への「信頼」が全くないことや、援助のわずかな割合しか現地に届かない現状。
援助が有害であるという説、大規模に或いは革命的に変えなければという論、いずれも一面ではあるが、最終的には手間をかけるしかない。
3つのI、つまり無知、イデオロギー、