山形浩生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経済の仕組みと、それを管理して繁栄する方法を理解するには、人々の考え方や感情を律する思考パターン、つまりアニマルスピリットに注目しなければならない。アニマルスピリットとは、経済の中の不穏で首尾一貫しない要素をさしている。それには下記の5つの側面がある。
1.理論の礎となるのは安心であり、安心と経済のフィードバック機構である。この機構は不穏さを拡大する。
2.賃金や価格の決定は公平さに大きく左右される。
3.腐敗と配信行動への誘惑も認識するし、それが経済でどんな役割を果たすかも考慮する。
4.貨幣錯覚も理論のもうひとつの礎石。インフレ、デフレで混乱し、その影響について理詰めで考えない。
5.自分が何者で何をやっているかという現実感覚は自分や他人の人生のストーリーと絡み合っている。そうした物語の総和が国の物語や国際的な物語となって、経済で重要な役割を果たすようになる。
これらを元に、不況、中央銀行、失業、インフレ、貯蓄、不動産価格、黒人の貧困等を読み解く。
本当の具体的な具体策は述べられていないが、これらのヒントは今後為政者や金融監督機関にとって重要な示唆を与えるであろう。
ジャックウェルチの引用が面白かった。
彼が重視しているのは「死んだ本」の知識や書類ではなく、議論に掛ける情熱であったことと、投資回収分析のOHPにバッテンをつけて無限という言葉をなぐり書きし投資に対する収益が永遠に続くのだという事を強調した事。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
パソコン・オタクの方々は、なぜにマニュアルも読まずにパソコンが使えてしまうのか?
マニュアル不要の「パソコン術」はオタクに学べ。
[ 目次 ]
なぜパソコンはこんなにめんどうでわかりにくいのか、またはおたくの罪―コンピュータを理解する方法
キーボードとディスプレイの間には深くて暗い川がある―実存としてのコンピュータ
コンピュータだって、やっぱりさびしい―コンピュータと人との関係
コンピュータだっていそがしいのだ―コンピュータは計算機
コンピュータだって、痛いかもしれない―コンピュータに入力するということ
縁の下の力持ちと、マッキントッシュの衝撃―オペレーティングシステム(OS)の役割
ユニックス系の人はなぜいばってるのか―メインフレーム、ミニコン、ワークステーション、パソコン
コンピュータのネットワークは貧乏くさいのである―コンピュータは「共有する」
コンピュータとネットワークは折り重なっている―ネットワークの考え方を理解する
コンピュータは電子ファイルの夢を見るか?―ファイル、フォルダはどこにある
コンピュータにとってはあなたも一介のソフトウェアでしかないのだ―ソフトウェアとは何か?
ちがう字?同じ字?文字化けと文字コードのあれこれ―コンピュータと文字コード
コンピュータは、あなたをもっと自由にしてあげたいと思っている、はずなのだ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
これを読んでCPUやメモリの意味が分かるようになった。
クアッドコアとかデュアルコアの概念や、プロトコルが意味するもの、そしてコンピュータは万能でも何でもないことまで、いろんなことが腑に落ちた。
誰もがPCを使う時代になったけど、PCやコンピュータができることは今も昔もたいして変わっていない。
機能の追加やバージョンアップ、速度の変化などはあれど、人間はPCが持つ可能性を使いこなせていない。
梅田望夫氏が「ウェブ時代を行く」の中で示した、これから必要となる人材像という項目で、「自分の好きなようにプログラミングをしてITを活用できる人」みたいなのがあった。
PCを意のままに活用して、自分の望むものを作り出せる力が必要になってくるという。
仕事柄ニュースを追いかけなければならないのだが、それをしていると根本的な事象の理解がどうしてもおざなりになる。
一歩踏み込んだ記事が書けなくなっている。
IT業界に属している以上、ITのことを誰よりも知っておいて、その上で「知らないふり」をして誰にでも分かるように記事を書かなければならない。
少しずつでいいから、ITの基礎を勉強していかないとだめだな。
題名どおりの、PCを教養として知るためのよき入門書であります。 -
Posted by ブクログ
アニマルスピリットとは 安心、公正、腐敗と背信、貨幣錯覚、物語
合理的 非合理的
経済的 ? ?
非経済的 ? ?
既存の経済学…?の状況でしか使えない
アニマルスピリット…???の状況で使える
既存の経済学が適応できる標準化された世界(合理的、経済的)はとても狭い
我々が生きる広い現実世界はとても不条理で予測不能でそこではアニマルスピリットがとても重要な役割を果たしている
資本主義は公正なルールと適切な管理者がいてこそ正常に機能する ルールがない(もしくは変化する現実(例えば複雑化する金融商品)にルールが追いつけなくなると)屑商品が出回り、一般市民は(投信や401K経由で)資産をカモられ仲介の金融業者が私腹を肥やす そして市場に対する安心感は奪われ深刻な不況になる -
Posted by ブクログ
「失敗の科学」を読んでから本書を手にした。
これは著者の最初の書籍らしい。
だからなのか、
ひとつのテーマに関して、
バラエティーに富んだケースを取り上げて
これでもか紹介するスタイルは
「失敗の科学」と同じなのだけれど、
しつこ過ぎるように感じられてしまう。
ケースを大きなまとまりではなく、
細かいのをたくさん出してきているからかも。
それと納得する部分は多いけれど、
意見が偏り過ぎていないかと思うところも。
でも、目からうろこの主張には学びが多く、
今私が応援しているアスリートたちには、
的確な方法で、もっと徹底的に練習しろ、
とは言いたくなった。 -
Posted by ブクログ
映画が好きだったので、原作にも挑戦。バロウズの実生活をそのまま辿った私小説。若いツバメとのドラッグロードムービー。しかし、炙り出されるのは一人の麻薬中毒者の滑稽な自画像のように思いました。
バロウズの文章やっぱり読みづらくて(一回『裸のランチ』は挫折)、本人解説の序文が一番衝撃的で分かりやすかったかも。映画は役者の肉体を伴って表現され、アラートンとの関係性がより描かれていたので、結局愛なんて幻想である。という虚しさがより感じられたんですけど、小説の方はもっと自己中心的な描写で、一人の虚しくも滑稽な人間を描いている印象が強かったです。ドラッグ常習者の心の変遷が垣間見えた気がしました。
まあ、でもやっぱりバロウズは序文にも書かれてる本人のエピソードが凄すぎて、小説が霞むんだよなあ。
後、今回の翻訳にあたって題名が原題に直されたそうなんですが、バロウズの意図した意味と現代の意味が全然変わってしまっていて、時代の流れを痛烈に感じました。 -
Posted by ブクログ
失敗の科学や多様性の科学を記した筆者による一冊.タイトルに冠した才能は存在せず,成功の秘訣は努力だというのが本著の主張である.才能とはなんだろうか,
ゴルフで圧倒的な実力を示したタイガーウッズや人類史上最速のウサイン・ボルトは才能に恵まれていたから,その成功を収めることができたのだろうか.筆者は才能だけではないと主張している.成功の裏には莫大な時間の努力が存在し,成功者たちは莫大な時間を投じることができる環境に育ったことがその要因だと述べている.タイガーウッズは小さいことからゴルフの英才教育を受けていたし,ジャマイカでは貧困的であり,球技等が普及していないことが短距離走へ集中する構造を生み出しているからウサイン・ボルトが誕生したとされている.遺伝子などの要素は成功の理由として説明するには弱く,努力がモノを言うとのこと.努力,大事!!