山形浩生のレビュー一覧

  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    経済の仕組みと、それを管理して繁栄する方法を理解するには、人々の考え方や感情を律する思考パターン、つまりアニマルスピリットに注目しなければならない。アニマルスピリットとは、経済の中の不穏で首尾一貫しない要素をさしている。それには下記の5つの側面がある。

    1.理論の礎となるのは安心であり、安心と経済のフィードバック機構である。この機構は不穏さを拡大する。
    2.賃金や価格の決定は公平さに大きく左右される。
    3.腐敗と配信行動への誘惑も認識するし、それが経済でどんな役割を果たすかも考慮する。
    4.貨幣錯覚も理論のもうひとつの礎石。インフレ、デフレで混乱し、その影響について理詰めで考えない。
    5.自分が何者で何をやっているかという現実感覚は自分や他人の人生のストーリーと絡み合っている。そうした物語の総和が国の物語や国際的な物語となって、経済で重要な役割を果たすようになる。

    これらを元に、不況、中央銀行、失業、インフレ、貯蓄、不動産価格、黒人の貧困等を読み解く。
    本当の具体的な具体策は述べられていないが、これらのヒントは今後為政者や金融監督機関にとって重要な示唆を与えるであろう。

    ジャックウェルチの引用が面白かった。
    彼が重視しているのは「死んだ本」の知識や書類ではなく、議論に掛ける情熱であったことと、投資回収分析のOHPにバッテンをつけて無限という言葉をなぐり書きし投資に対する収益が永遠に続くのだという事を強調した事。

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    2010年07月13日
  • 新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

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    はっきりゆってターゲットとしている読者は不明。超初心者向けの内容があるかと思えば、そんな人たちには必要なさそうな詳細に立ち寄ったりする。ただ、何らかの知識を得る本としてではなく、エッセイとして読めばかなり面白い。

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    2010年06月05日
  • 新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

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    [ 内容 ]
    パソコン・オタクの方々は、なぜにマニュアルも読まずにパソコンが使えてしまうのか?
    マニュアル不要の「パソコン術」はオタクに学べ。

    [ 目次 ]
    なぜパソコンはこんなにめんどうでわかりにくいのか、またはおたくの罪―コンピュータを理解する方法
    キーボードとディスプレイの間には深くて暗い川がある―実存としてのコンピュータ
    コンピュータだって、やっぱりさびしい―コンピュータと人との関係
    コンピュータだっていそがしいのだ―コンピュータは計算機
    コンピュータだって、痛いかもしれない―コンピュータに入力するということ
    縁の下の力持ちと、マッキントッシュの衝撃―オペレーティングシステム(OS)の役割
    ユニックス系の人はなぜいばってるのか―メインフレーム、ミニコン、ワークステーション、パソコン
    コンピュータのネットワークは貧乏くさいのである―コンピュータは「共有する」
    コンピュータとネットワークは折り重なっている―ネットワークの考え方を理解する
    コンピュータは電子ファイルの夢を見るか?―ファイル、フォルダはどこにある
    コンピュータにとってはあなたも一介のソフトウェアでしかないのだ―ソフトウェアとは何か?
    ちがう字?同じ字?文字化けと文字コードのあれこれ―コンピュータと文字コード
    コンピュータは、あなたをもっと自由にしてあげたいと思っている、はずなのだ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2010年05月30日
  • 新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

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    これを読んでCPUやメモリの意味が分かるようになった。
    クアッドコアとかデュアルコアの概念や、プロトコルが意味するもの、そしてコンピュータは万能でも何でもないことまで、いろんなことが腑に落ちた。

    誰もがPCを使う時代になったけど、PCやコンピュータができることは今も昔もたいして変わっていない。
    機能の追加やバージョンアップ、速度の変化などはあれど、人間はPCが持つ可能性を使いこなせていない。

    梅田望夫氏が「ウェブ時代を行く」の中で示した、これから必要となる人材像という項目で、「自分の好きなようにプログラミングをしてITを活用できる人」みたいなのがあった。
    PCを意のままに活用して、自分の望むものを作り出せる力が必要になってくるという。

    仕事柄ニュースを追いかけなければならないのだが、それをしていると根本的な事象の理解がどうしてもおざなりになる。
    一歩踏み込んだ記事が書けなくなっている。

    IT業界に属している以上、ITのことを誰よりも知っておいて、その上で「知らないふり」をして誰にでも分かるように記事を書かなければならない。
    少しずつでいいから、ITの基礎を勉強していかないとだめだな。

    題名どおりの、PCを教養として知るためのよき入門書であります。

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    2010年05月05日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    いわゆる経済学と思っていたやつからの変化が多角的に理解できた気がする。明日からの新聞ニュースの見方が変わるかも。最近の政策をイメージしながら読んだ。
    P14,33,45,49,103,141,171,186,190,239,263

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    2010年04月13日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    アニマルスピリットの重要性に関して、非常に説得力がある。
    マクロ経済学に行動経済学を加えたモデルを提供してくれると思いきや、具体的な施策やモデルについては触れていなかった点が残念。
    マクロ経済学の不完全さを語っているので、マクロ経済学を知る上でも参考になる。

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    2010年02月07日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    アニマルスピリットとは 安心、公正、腐敗と背信、貨幣錯覚、物語

         合理的 非合理的
    経済的   ?   ?
    非経済的  ?   ?

    既存の経済学…?の状況でしか使えない
    アニマルスピリット…???の状況で使える
    既存の経済学が適応できる標準化された世界(合理的、経済的)はとても狭い
    我々が生きる広い現実世界はとても不条理で予測不能でそこではアニマルスピリットがとても重要な役割を果たしている

    資本主義は公正なルールと適切な管理者がいてこそ正常に機能する ルールがない(もしくは変化する現実(例えば複雑化する金融商品)にルールが追いつけなくなると)屑商品が出回り、一般市民は(投信や401K経由で)資産をカモられ仲介の金融業者が私腹を肥やす そして市場に対する安心感は奪われ深刻な不況になる

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    2013年11月24日
  • アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす

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    「貨幣錯覚」について改めて考えるにはうってつけの啓蒙書。
    ミクロ経済学寄りな行動経済学をよみたい方にはおすすめできないけれど,マクロ経済学のミクロ的基礎付け的な方面の行動経済学に興味ある方には,興味深い書物ではないでしょうか。

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    2009年11月23日
  • 新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち

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    「パソコンの気持ち」を考える本。

    自分は中学生くらいから普通にパソコンを使っている世代なので、「ふむふむ」くらいの感覚で読めるけど、
    大人になってからパソコンと触れ合った世代(not理工系)には衝撃的な内容だと思われる。

    山形さんの語り口が明快で好きです。

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    2009年10月04日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    民主主義とテクノロジーをテーマにした本だが、ボリュームもあり目的意識がないと読めない。
    とりあえずいったん流し読みした。

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    2026年10月11日
  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    「失敗の科学」を読んでから本書を手にした。

    これは著者の最初の書籍らしい。

    だからなのか、
    ひとつのテーマに関して、
    バラエティーに富んだケースを取り上げて
    これでもか紹介するスタイルは
    「失敗の科学」と同じなのだけれど、
    しつこ過ぎるように感じられてしまう。

    ケースを大きなまとまりではなく、
    細かいのをたくさん出してきているからかも。

    それと納得する部分は多いけれど、
    意見が偏り過ぎていないかと思うところも。

    でも、目からうろこの主張には学びが多く、
    今私が応援しているアスリートたちには、
    的確な方法で、もっと徹底的に練習しろ、
    とは言いたくなった。

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    2026年10月03日
  • リチウム戦争:「新たな石油」をめぐる国家・企業・人々の闘い

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    これまで見向きもされなかった資源が急に注目されて開発が一気に進む様を描く

    コバルトも似ているが中国資本だと途上国での開発を優先し
    アメリカだと環境問題を盾になかなか開発が進まずどんどん中国に価格と供給を握られる傾向になっている。

    個人としては長く使う 買い替え時にはリサイクルして有限の資源を有効に使えるようにしたい。

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    2026年09月04日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    当時のソ連の権力集中、スターリン政権の批判、皮肉で書かれた話。
    権力集中だったり現代の労働そのものの話にもなってるなと思った
    民衆が声を上げることも大事という解説には確かになーと思いました

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    2026年08月18日
  • リチウム戦争:「新たな石油」をめぐる国家・企業・人々の闘い

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    ネタバレ

    リチウムのことをよく理解できた。自動車がガソリン車からEVにシフトする中、クリーンなエネルギー源としての期待も高いリチウムについて書かれた本。その一方でリチウムの採掘にはその方法や採掘後の物質の管理を含め、周辺環境への負荷も高い。そうなると、トータルで環境負荷が最も低いエネルギーは何であるかが気になった。また、現代の石油ともいうべきリチウムを中国が握ることによる米国の焦りも感じられた。

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    2026年08月11日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    つまりここで批判されているのは、独裁者や支配階層たちだけではない。不当な仕打ちをうけてもそれに甘んじる動物たちのほうでもある。

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    2026年08月08日
  • クィア

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    映画が好きだったので、原作にも挑戦。バロウズの実生活をそのまま辿った私小説。若いツバメとのドラッグロードムービー。しかし、炙り出されるのは一人の麻薬中毒者の滑稽な自画像のように思いました。
    バロウズの文章やっぱり読みづらくて(一回『裸のランチ』は挫折)、本人解説の序文が一番衝撃的で分かりやすかったかも。映画は役者の肉体を伴って表現され、アラートンとの関係性がより描かれていたので、結局愛なんて幻想である。という虚しさがより感じられたんですけど、小説の方はもっと自己中心的な描写で、一人の虚しくも滑稽な人間を描いている印象が強かったです。ドラッグ常習者の心の変遷が垣間見えた気がしました。
    まあ、でもやっぱりバロウズは序文にも書かれてる本人のエピソードが凄すぎて、小説が霞むんだよなあ。

    後、今回の翻訳にあたって題名が原題に直されたそうなんですが、バロウズの意図した意味と現代の意味が全然変わってしまっていて、時代の流れを痛烈に感じました。

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    2026年07月17日
  • 才能の科学 人と組織の可能性を解放し、飛躍的に成長させる方法

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    失敗の科学や多様性の科学を記した筆者による一冊.タイトルに冠した才能は存在せず,成功の秘訣は努力だというのが本著の主張である.才能とはなんだろうか,
    ゴルフで圧倒的な実力を示したタイガーウッズや人類史上最速のウサイン・ボルトは才能に恵まれていたから,その成功を収めることができたのだろうか.筆者は才能だけではないと主張している.成功の裏には莫大な時間の努力が存在し,成功者たちは莫大な時間を投じることができる環境に育ったことがその要因だと述べている.タイガーウッズは小さいことからゴルフの英才教育を受けていたし,ジャマイカでは貧困的であり,球技等が普及していないことが短距離走へ集中する構造を生み出しているからウサイン・ボルトが誕生したとされている.遺伝子などの要素は成功の理由として説明するには弱く,努力がモノを言うとのこと.努力,大事!!

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    2026年06月24日
  • 死の迷路

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    短いお話だけど、登場人物がやたらと多い。
    ディックとしてはきちんと、起承転結があり、ラストもすっきりした。

    主人公たちが、地球ではない惑星に集められ、一人ずつ殺害されていく物語。

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    2026年06月17日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    「人間は権力を持つと必ず腐敗する」という普遍的な心理を描いている。

    「リーダーを盲目的に信じ、自分で考えることをやめた動物たちが、どのようにして自由を奪われていくか」をリアルに描いたビターな寓話。

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    2026年06月01日
  • ティモシー・アーチャーの転生〔新訳版〕

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    ヴァリス3部作、完結編・・・
    なのかなぁ・・・

    相変わらずよくわからない世界観。ただ不思議と不快ではない。内容は理解できなかったけど。

    壮大な独り言を聞いている感覚かな。400ページにわたるディックの独り言、そう考えると作家ってすごいなぁと思う。

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    2026年05月29日