無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体

GAFAが台頭する中、無形投資の増大は生産性や格差にどのような影響をもたらすのか?
企業・投資家・銀行・政府はどのように対応すべきか?
有形資産とは異なる無形資産の4つの特徴とは何か?

これまで計測できなかった無形資産の全貌を、初めて包括的に分析した画期的名著
『フィナンシャル・タイムズ』ベスト経済書

【推薦の言葉】
「世界経済最大のトレンド『無形資産』を理解したければ、本書を読むべきだ」――ビル・ゲイツ

【無形資産の一例】
・スターバックスの店舗マニュアル
・アップルのデザインとソフトウェア
・コカ・コーラの製法とブランド
・マイクロソフトの研究開発と研修
・グーグルのアルゴリズム
・ウーバーの運転手ネットワーク

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    ビジネス・経済 / 経済
  • 出版社
    :
    東洋経済新報社
  • タイトル
    :
    無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体
  • タイトルID
    :
    698328
  • ページ数
    :
    400ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年01月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    10MB

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無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    無形資産 経済の形を変えつつある無形資産について、それが何なのか、なぜ・どう経済を変えているのかの説明と、どうやってうまく付き合って経済を発展させていけばいいのかの提言。
    とても興味深く、経済の変化をデータに基づきながら学べた。
    一方、そもそもの有形資産経済についてよりわかっている前提だと、より楽しめるのかもしれない。自分にはその点の知識は不足している気がする。


    無形資産の特徴
    スケーラビリティ
    シナジー
    サンクコスト
    スピルオーバー

    元は金融市場が事業に貢献するためにあったが、近年は事業が金融に日奉仕する体制が進んでいる。

    経営者の役割は、権威を用いた社内市場の調整。特にコストが埋没している場合には調整が難しく高コストになるので、経営者の役割が大きくなる。無形資産は埋没してやすいので、経営者の役割と報酬は大きくなる。
    ただ、無形資産企業においては権威よりもリーダーシップのほうが、追随者とともに自律的に良い組織を作れるという意味で、コストが低くなり、価値が高い。
    リーダーは、追随者よりも知識豊富であり、かつ知識豊富であることを追随者に納得してもらう必要がある。

    無形経済の進展により、強大な勝ち組企業とその他に二極化する可能性が高い。
    一方で、無形経済においてはシナジーやスピルオーバー、協働などが重要であり、それらを持つ企業が成長しやすい。
    ここには矛盾があり、無形経済で成長した強大な企業は、自分たちの保護のために、無形経済が発展しやすい社会制度を脅かしかねない。
    この矛盾に対する解は今はないが、もし解を見つけた政府や自治体は、来たるべき無形経済において繁栄を享受するだろう。

    0
    2026年04月28日

    Posted by ブクログ

    序盤、たぶん元の文章に問題があって、文章展開が変な箇所があったが、全体で見るととてもおもしろく読める本だった。無形資産を扱う仕事をしてきたので、あーこんなふうに整理できるのかーと気づくところが多かった。大きい話だと、企業会計基準をどうにかしないと、とか。なんでも「のれん」とか言ってる場合じゃない。

    0
    2022年06月24日

    Posted by ブクログ

    最初に読んだとき、難しすぎて、よく理解できなかった。
    ナニコレ?って思って、2021年11月21日の時点では
    ★ という評価にしたんだけど。。。

    2022年1月19日

    マイクロソフトが、米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードを687億ドル(約7兆8700億円)で買収する、というニュースが世界中を駆け巡った。

    メタバースへの先行投資で、その朝、日経新聞を読んでて
    「あ、この前読んだ、本に書いてあったヤツだ」
    って気づいた。

    アメリカの有形資産と無形資産の推移のグラフを見て、すぐにピンときた。

    かつては、先進国ですら、無形資産は添え物でしかなかった。
    しかし、アメリカでは、1990年代半ばに、無形投資が有形投資を追い抜く。

    そのことが、この本には書いてあるし
    2ヶ月後に読んだ日経新聞の記事にも同じことが書いてあった。

    日経新聞の記事をまとめると

    マイクロソフトは、なぜ687億ドル(約7兆8000億円)もの金額で、ゲーム会社を買収しなければならなかったのか?
    財務諸表を見ても、よく分からない。

    アクティビジョンは株式上場企業で、2021年9月末時点の純資産が
    1兆9000億円。
    買収額がそれを超えた部分
    つまりマイクロソフトが支払うプレミアム(のれん)は6兆円弱にものぼる。

    ここ10年で6件以上の企業を買収したマイクロソフトにはすでに
    5兆7000億円ののれんがあり
    新たな買収でそれが2倍以上に増える。

    「払い過ぎだ」との声がある一方
    「現在の財務諸表を基準にする点にこそ問題がある」との見方もできる。

    のれんとは「会計監査で認識できない見えない資産」

    現在の会計基準は製造業が主役だった時代に基礎ができたため
    無形資産を計測しにくい。

    有形資産の少ないIT企業は純資産が小さくなり
    買収される際はプレミアムが大きく見えやすい。

    アクティビジョンも本当の価値は1兆9000億円と7兆8000億円の間
    マイクロソフトはメタバースのもたらす成長余地に期待を寄せ
    デューデリジェンス(資産査定)の結果を受けて
    のれん部分の6兆円弱を明確な無形資産だと考えた。

    逆に言えばIT企業の無形資産がどの程度になるかは定期的な会計監査ではなく
    M&A(合併・買収)の際に初めて顕在化する。

    他のIT企業にも似た動きはあろうが
    注目すべきは財務諸表には映らない「見えないメタバースの資産価値」になる。

    この記事を書いた人
    日経新聞コメンテーター:中山 淳史
    自動車、電機など産業動向、経営トレンドに精通。編集委員、論説委員などを経て
    2017年2月より現職。「GEと東芝」「移動の未来」などで講演多数。
    2001年の米同時テロをニューヨーク駐在時に取材。アルゼンチン留学も。

    -------------------------------------------------------------------

    本を読んだだけでは、オレには内容が理解できなかったんだけど
    日経新聞のこの記事読んで、やっと、意味が分かったわー。

    この本の評価を、★ から ★★★★ に引き上げた。
    これは、重要な本だ。

    さて、本書の内容に戻る。

    34
    図2-1 アメリカの有形資産と無形資産の推移

    かつては、最先進国ですら無形資産というのは添え物でしかなかった。
    アメリカでは、どうも、1990年代半ばに、無形投資が有形投資を追い抜いたらしい。

    53
    知識生産もGDPを引き上げる

    95
    なぜ無形投資はスケーラブルなのか

    97
    ウーバーの運転手やAirbnbホストやインスタグラム利用者のネットワークやHTMLのちからや、ウェブの元となっている無数の規格は、無形資産であり有形資産ではない。

    98
    グーグル、MS、フェイスブックは、かつての製造業の巨人に比べて必要な有形資産が少ない。

    99
    グーグルの検索はアルゴリズムが最高でほぼ無限にスケーラブルなら、ヤフー検索なんか使う理由はあるだろうか?勝者総取りシナリオが普通になるだろう。

    105
    スピルオーバー

    ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「スピルオーバー効果」の解説
    スピルオーバー効果
    spillover effect

    漏出効果,拡散効果という。
    元来,公共経済学の分野での用語であり,公共サービスの便益が,給付を行なった公共体の行政区域を超えて拡散し,費用負担をしていない周辺の公共体もその便益を享受する現象であり,ある種の外部経済効果である。
    たとえば,公園,公共施設の便益が周辺に及ぶ場合のほか,河川の水質規制の強化が下流域の他の公共体にその便益が拡散する場合などがあげられる。
    最近では,技術開発の分野で,その効果が本来意図した業種を超えて他の関連業種にまで波及することを指していうこともある。


    まとめ

    グラフがいっぱいあるのは、視覚的に理解できるので分かりやすかった。

    カタカナになった英語が、分からないものが多かった。
    オレはモノを知らなさすぎる。

    頭の良い翻訳というのは、ムダに、分かりにくい表現は使わない、ということを、山形浩生は分かっているはずなのに、どーして、こんな日本語になっていないカタカナ英語を多用するの?

    0
    2022年02月22日

    Posted by ブクログ

    GDPの救えていない価値を理解するという点で、非常に参考になった。一方、結局定量化は難しいんだなあという点で、今後の行動への示唆はあまりないのかなという感じでもあった。

    0
    2020年09月03日

    Posted by ブクログ

    無形資産とは、物質的なモノではなく、アイデアや知識、社会関係といったものを指す。具体的に挙げると、次のようなものである。
    ・スターバックスの「店舗マニュアル」
    ・アップルの「デザイン」と「ソフトウエア」
    ・マイクロソフトの「研究開発」と「研修」
    ・グーグルの「アルゴリズム」
    ・コカ・コーラの「製法」と「ブランド」
    ・ウーバーの運転手の「ネットワーク」

    1950年代から2000年代まで、上場した企業の簿価や売り上げと、時価総額との相関を調べてみると、年々明らかに相関が下がっている。など無形資産の価値について分析している。


    しかしながらwithコロナの世界で起こる無形資産の価値が見直されていることも興味深い。

    0
    2020年05月23日

    Posted by ブクログ

    無形資産が経済に及ぼす影響について記載している
    スケーラビリティ 拡張性
    サンクコスト 投資が回収できない
    スピルオーバー 無形資産の効果が自社・他社へ波及する
    シナジー 異なる無形資産が掛け合わされることでより多くの便益をもたらす

    無形資産が重要になる経済では、スピルオーバーを最小化しつつシナジーを生み出そうとする、少数の支配的な企業が市場を支配する。まさに、Googleが検索アルゴリズムで市場の覇権を握りつつ、異業種とのシナジーを生み出しているのが好例と言える。
    Googleの例のように、無形資産の経済では先進企業と後進企業との間で、大きな所得格差が生じてしまう。
    無形資産が生み出す格差は都市間と自尊心にも現れる。都市ではスピルオーバーやシナジーが発生しやすいが、郊外では同じ効果を期待できない。さらに都市では無形資産の価値上昇に伴い、住宅価値が上昇する傾向にある。よって、都市に住む人と郊外に住む人の所得格差はさらに拡大する。
    自尊心と無形資産も関係している。無形資産を多く保有する人は、外部とのシナジーを積極的に受け入れ、他社からのスピルオーバーを上手く活用しようとしているので、開放的なマインドの人が多い。
    よって、無形資産を多く保有する人はそうでない人と比較して、自国経済に固執せずグローバルな性向があるので、伝統的なポピュリズムにとらわれない。

    無形資産を有効活用する企業は、従業員の創造性を促進するような経営やリーダシップが求められる

    0
    2020年05月06日

    Posted by ブクログ

    世界時価総額上位をみれば無形資産を活用する企業ばかり。それらの企業はいまや国家を超越しようとしている。無形資産企業への富の集中と不可分性(と無形投資という多分の投機性)を、主に経済学的視点から分析する。著者曰く無形資産の特性は①スケーラビリティ、②サンクコスト、③シナジー、④スピルオーバーの4つあり、特に③④が無形リッチがWinner takes allになる本質であろう。GAFAMしかり、これからの自動運転のCASEやシェアリングエコノミーも同様の世界が来るだろう。面白いのが無形資産が優位性の源泉となればなるほど、人材といったソフト部分の流動性は高まるということだ。無形をいかに固着させるかという逆説が今後の経営戦略の要になるかもしれない。

    途中から無形資産からポリティカルまで展開するのはやや飛躍し過ぎだが全体的には興味深い分析が多い本であった。

    余談だが会計で『無形「固定」資産』と呼ぶが、最初は「無形」で「固定」とはこれ如何に?と混乱したものだが、所謂権威あるお偉い方のこういったセンスにややガクッとする。

    0
    2020年02月27日

    Posted by ブクログ

    ー 無形資産は四つの変わった経済的性質を持つ。こうした性質は有形投資にもあるが、全体として無形資産のほうがそれぞれの度合いが高い。

    その特徴とは以下の通り:
    ・スケーラビリティ
    ・サンク性(埋没性)
    ・スピルオーバー
    ・シナジー

    この四つからは、さらに三つの特徴が派生する。それが不確実性、オプション価値、紛争性だ。本書の残りでは、こうした性質から生み出される、ますます無形リッチとなる経済の影響について論じよう。 ー

    容易には計測出来ないけれども、意識的に投資していかなければ、急激に見える形で差が出るわけではなく、じわじわと効いてきて気がつくと大きな差が出てしまう、そんな無形資産の重要性が分かる作品。

    DXもその一つなんだろうけど、結局、どういう価値を企業として育てていきたいのか、その目指すものが曖昧だと、何に投資しているのか分からなくなってしまうのだろうな。

    0
    2024年11月25日

    Posted by ブクログ

    アメリカの経済学者による無形資産について述べた本。企業が発表する財務諸表では、有形資産のみが記されているが、「のれん代」といわれる資産やシステムやソフトウェア、ガバナンスや教育など、企業の経済活動に大きく影響する無形資産の価値が、大きくなってきている。しかしながら、この無形資産はその価値を数値化しづらく、影響も測り難い。これら無形資産の特徴を纏めており勉強になった。内容はやや発散的であり、体系的ではないところが残念。

    「あのライト兄弟は、世界初の飛行の後で、もっと優れた飛行機の開発に時間を費やすどころか、特許を侵害していると思った競合開発者と戦うのにほとんどの時間をかけていた」p14
    「雇用と解雇に制約の多い国は有形資産に多くを投資し、無形資産への投資は少ない」p44
    「(コンピュータによる定型作業の置き換え)電話交換所での交換作業、生産ラインでの反復作業、銀行での現金払い出しなどだ。そして過去数年でコンピュータはさらに賢くなった。飛行機の搭乗券を発券し、スーパーでレジ打ちをして、電話でありがちな質問に答えてくれる。こうしたコンピュータがますます安くなると、企業は低技能労働者をコンピュータで置き換えるほうがずっと得になる。その結果、労働者の需要は下がり、したがってその賃金も下がる」p181
    「企業戦略、経営、会計、経済学の専門家に投げかけるべき最も重要な実務的質問は「どうすればうちの企業が他を出し抜けるだろうか?」というものだ」p275
    「(無形資産についての本書の結論)
    1. 有形資産から無形資産への長期的なシフトが起こっており、今なお続いている。
    2.このシフトの大半は企業のバランスシートや国民会計に登場しない。会計士や統計学者は無形支出を投資としては計上せず、日常的な経費扱いにするからだ。
    3.無形資産が生み出す無形の知識ベースの資産はスケーラブルで、サンクコスト(埋没費用)を持つ。そしてその便益はスピルオーバーし、他の無形資産とシナジーを示しがちだ」p353

    0
    2023年10月26日

    Posted by ブクログ

    今日、先進国では「無形資産」への投資が増えている。この無形投資の台頭は何をもたらすのか。有形投資とは異なる特徴を述べ、経済や社会に及ぼす影響について解説した書籍。

    無形資産とは、物理的なモノではなく、アイデアや知識、社会関係でできた資産のこと。あらゆる先進国で重要性を増しており、一部の国では有形投資を上回っている。

    無形投資には、次の4つの特性がある。
    ・サンクコスト(埋没費用)
    無形資産は売却することが難しい。そのため、サンクコストと呼ばれる回収不能な費用が生じやすい。

    ・スピルオーバー(波及効果)
    無形資産は、他社が比較的簡単に活用できる。例えば、ほとんどのスマホは、アップル社のiPhoneを真似ている。

    ・スケーラブル(拡張可能)
    無形資産はスケーラブルであることが多い。例えば、いったんチェーン店のマニュアルを作れば、それは全店舗で使える。

    ・シナジー
    無形資産は、組み合わせることで価値が高まる。こうしたシナジーは、しばしば革新的で予想外の規模になる。

    現在、経済学の分野で最も困った問題の1つが、投資と生産性の低下つまり「長期停滞」。「有形投資から無形投資への長期的なシフト」がそれを引き起こしている可能性がある。

    金持ちは過去数十年でより豊かに、貧困者はより貧しくなった。無形投資の増大が、富と所得双方の格差を増大させている。

    無形資産は、有形投資とは違う振る舞いをする。よって、無形資産が支配的な経済もまた、違う振る舞いをするだろう。

    0
    2021年07月27日

無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    ビジネス・経済 / 経済
  • 出版社
    :
    東洋経済新報社
  • タイトル
    :
    無形資産が経済を支配する―資本のない資本主義の正体
  • タイトルID
    :
    698328
  • ページ数
    :
    400ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年01月17日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    10MB

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