あらすじ
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学歴、仕事、年収……資本主義社会で「うまく生きる」ことができないニートの主人公・杏果。ふとしたことで始めたボルダリングジムのバイトで、この世界に蔓延する価値観が虚構で成り立っていることを実感する。それを疑いながらもバランスを取ることが大切だということに気づき、社会の中で働く意欲が湧き上がっていく――。2017年に刊行した同名単行本の文庫化。人類学史の本として異例のヒットを遂げた『サピエンス全史』をまんがで解説します。
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Posted by ブクログ
サピエンス全史を読む前に予習をしておこう、と読んだ一冊。本書の内容を漫画化している訳ではなく、社会に出た後に働くことに悩み、世間との乖離に焦る女性にフォーカスした別のストーリーを通じて、サピエンス全史が描く内容を分かりやすく伝えている。
今生きている資本主義社会も、中世で起きた価値観の変化が長期間続いてるに過ぎないし、その価値観が正義であることもない。主人公の女性は最終的に周囲の考えに囚われず、好きな道を選ぶ。
「サピエンスの勝因はフィクションを信じる力」
「私達が直面している真の疑問は、『私たちは何になりたいのか?』ではなく、『私たちは何を望みたいのか?』かもしれない。
虚構の中で生きていくならば、その事実を受け入れ、縛られずに自分の幸福を追求するべきなのかもしれない。自分自身を俯瞰で見る契機になった。