【感想・ネタバレ】要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論のレビュー

あらすじ

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ケインズが1936年に執筆し、その後の世界経済運営を一変させた『雇用と利子とお金の一般理論』(The General Theory of Employment, Interest and Money)を山形浩生が完全要約。



1929年から始まった世界恐慌を受けて書かれた『一般理論』は、2008年のリーマン・ショックから続く世界同時不況の状況で、さらに有効性を増している。



原文のすべての段落を1段落ごとに要約した「完全要約」とともに、巻末には要約・翻訳の山形浩生自身による解説と、経済学者の飯田泰之による解説を新たに収録。



これまでで一番読みやすいケインズ『一般理論』です。

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Posted by ブクログ

経済学における革命ともいえるケインズ大先生の「一般理論」要約版です。
ただ、要約版で読みやすいとはいえ、内容はちょっと難しい。
訳者の山形浩生さん(私はこの方の文体が好きです)も言うように、消費、需要、雇用、投資とかの相互関係が分かりにくく、内容がいささかとっちらかってるのも大きな要因かと。
しかしながら、現在の経済と経済学を支える重要な考え方がたくさん示されており、世界を変えた一冊という評価も大いに頷けるものです。

一般理論を理解するためのエッセンスとして、訳者あとがきにあるポール・クルーグマン先生の結論要約をちょっと引用してみます。
・経済は、全体としての需要不足に苦しむことがあり得るし、また実際に苦しんでいる。それは非自発的な失業につながる。
・経済が需要不足を自動的になおす傾向なんてものがあるのかどうかも怪しい。あるにしてもそれは実にのろくて痛みを伴う形でしか機能しない。
・これに対して、需要を増やすための政府の政策は、失業をすばやく減らせる。
・ときにはお金の供給(マネーサプライ)を増やすだけでは民間部門に支出を増やすよう納得してもらえない。だから政府支出がその穴を埋めるために登場しなきゃいけない。

つまり、モノを作っても必ず需要されるとは限らない、という考えを打ち立て、古典派経済学者が信奉する「セイの法則」(供給が需要を作る)を否定し、「有効需要」(お金の支出の裏付けがある需要)という新たな理論を提唱して、これがケインジアンの理論の根幹となっていくわけです。

ケインズ大先生は、古典派経済学の理論は特殊な場合にだけ当てはまるものであり、一般の場合には当てはまらないので、もっと一般的な理論を展開するよ、と言って本書を「一般理論」と名付けました。
過去には「ケインズは死んだ」なんて言われることもありましたが、どっこい、その理論が今でも不死鳥の如く生き続けているということは、その狙いは正鵠を射たということなんだと思います。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは面白い。
経済学史やマクロ経済学という授業で習うものとは違ったケインズがそこに居る。「市場経済で完全雇用が可能」という前提を否定することからケインズが始まっているというのがよくわかる。

内容的に、(新)古典派を「計算はあっているけれど前提条件が間違ってるからそもそも駄目」と言って切り捨てる感じが良い。ピグーなどはメッタ刺しにあってかわいそうなほど。

なんてったって、「古典派よりもそれ以前の人たちの方が正しいよね」とかバッサリですから。

この内容を山形浩生が訳をしているので語り口調が皮肉に満ちていたり、批判精神丸出しで楽しい。

ちょっと難しいけど今の経済に不満がある人は是非一度読んでほしい。

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2012年02月15日

Posted by ブクログ

難解とされる古典的名著である『一般理論』の要約版
文章自体は山形氏自身がネットに全部あげているため、
敬意を払って買うか、それを知らずに買うかの二択

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2020年07月13日

Posted by ブクログ

ケインズの一般理論のいわゆる超訳。
平易な言葉で書いているが、内容はやはり難解。

美人投票の話は結構有名なので、こういう文の中で出て来たんだという部分はあった。

現在の国の状況を当てはめて考えてみると、この理論が必ずしも最適解にはならないとは思うけど、
色々な可能性を検討するという意味ではある程度の指針にはなると思う。

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2012年03月05日

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