【感想・ネタバレ】まんがでわかる ジョージ・オーウェル『1984年』のレビュー

あらすじ

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支配層が都合のよい形で人々に「何が当たり前か」を刷り込み、疑問に感じる力を奪いながら、感情を「型にはめていく」様を描いた小説『1984年』。コロナ禍を経て、今一度、権力と個人のあり方について考える状況にあるといえます。今回のコロナの感染源・中国のITによる超監視社会は、『1984年』の世界を彷彿とさせます。本書は5Gによる覇権争い、全体主義とは何か、AI対人間といったテーマを山形氏が解説、まんがで『1984年』のあらすじを紹介。政府と個人、公益と私益、民主主義、人間らしさ、本当の意味での自己実現などについて批判的かつ創造的に生きるあり方を考える一冊。

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Posted by ブクログ

1984年を読んだことがなかったので「まんがでわかる」シリーズで読んでみた。1984年自体は国家権力による、権力維持のための監視、情報操作、洗脳の方法が書かれている。1940年代のスターリン時代のソ連社会主義のやり方を見てきたオーウェルの未来予想的フィクションだと言うことがわかった。

その頃に比べて世の中の技術レベルが上がって、当時できなかったことも今ではその気になればできてしまうことに著者は警鐘を鳴らしている。

また行動を記録されるリスクを感じていながらスマホやSNSで自分で自分の行動を晒すこと、フェイクニュースがソーシャルの反応によって真実よりも力を持ち得ることにも警戒している。スノーデン事件のようなことが国家、民間で起こりえる状況だと言える。

村上春樹の1Q84と何らかの共通点があるのだと思って読んだのだがビッグブラザーとリトルピープルの語感以外は見当たらなかった。

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2022年01月09日

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