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Posted by ブクログ
失敗の科学を読んで。
やっぱりこの著者の本は論旨明快で読みやすい!
雑誌のコラムニストだと知って納得。エッセイ調で読めてしまうが、中身は濃い。著者自身が元オリンピック選手というのも非常に説得力がある。
本書では「氏か育ちか」問題について、ほぼ100%「育ち」と言い切っている。議論が分かれる内容が多いが、立場を明確にして論じられているのでシンプルでわかりやすい。
論旨:天才はいない。何かに優れた人は、1人も漏れず一万時間以上の目的性訓練を積み、そこから得られる膨大な経験からパターン認識を向上させ、動作を潜在記憶にまで落とし込む。
メモ
・関連性がモチベーションを生む:同じ誕生日の人が出題する数学の問題への取り組み姿勢の向上
・努力を褒める。「頭がいい」と褒めることは能力低下につながる。:知性を褒められると、失敗することでがっかりされることを恐れる。努力していることを知られたくなくなる。
・遺伝子ドーピングの将来可能性。筆者は倫理的に難しいとしながらも、是とする模様。(ただ生まれ持っての才能を全面的に否定する筆者の立場からすると、そもそも遺伝子ドーピングも関係ない、努力には覆されるとすべきのような気もするが)ガリレオ(望遠鏡の発明者)の時代、多くの人が望遠鏡は倫理的にどこか怪しいと心から思っていた。神が認めた力を人類が超えるものとみなしていたから。今遺伝子改良に反対している人がいつか同じように見なされるというのも想像にかたくない。とのこと。現在の感覚ではかなり極端と言えるものの、あとから振り返ると筆者が言い当てた通りになる可能性も否定できない。
・黒人のランナーの優位性は遺伝的なものなのか?:筆者の考えはNO。遺伝子は同じ黒人でも多様性に富んでおり、育った環境によるもの。①ケニアは高地にあり、低酸素状態にあるため耐久性を高める。②学校へ行くのに交通機関がないので20キロを走って通うのがデフォルト。しかも高地。子供の頃から1万時間トレーニングをしているようなもの。③スポーツ以外の分野では黒人は参入障壁が高いため、スポーツを目指す傾向が高まる。④スポーツでの成功によって貧困から抜け出したいという意欲の高さ。個人的にはこれは疑問。肌の色が黒いことと因果関係はなくとも、体格の違いはあるように思えるが、(たまたま肌が黒い遺伝子と、足が長い遺伝子?&しなやかな筋肉を形成する遺伝子が一緒になる可能性が高いのか。肌が黒い人は髪がパーマな可能性が高いのと同じように)
Posted by ブクログ
失敗の科学や多様性の科学を記した筆者による一冊.タイトルに冠した才能は存在せず,成功の秘訣は努力だというのが本著の主張である.才能とはなんだろうか,
ゴルフで圧倒的な実力を示したタイガーウッズや人類史上最速のウサイン・ボルトは才能に恵まれていたから,その成功を収めることができたのだろうか.筆者は才能だけではないと主張している.成功の裏には莫大な時間の努力が存在し,成功者たちは莫大な時間を投じることができる環境に育ったことがその要因だと述べている.タイガーウッズは小さいことからゴルフの英才教育を受けていたし,ジャマイカでは貧困的であり,球技等が普及していないことが短距離走へ集中する構造を生み出しているからウサイン・ボルトが誕生したとされている.遺伝子などの要素は成功の理由として説明するには弱く,努力がモノを言うとのこと.努力,大事!!
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