鴻巣友季子のレビュー一覧

  • 全身翻訳家

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    「やみくも」を全面組み替え、加筆訂正、そして新しいものをプラス。
    ということで、「やみくも」を買った人でも、損はなし。

    翻訳や言葉についてのあれこれを真摯に突き詰めるかと思うと、日常で出合った出来事にプチあっと驚く結末?があったり、思わぬ切り口での考察で「そうなのか」と発見させられたり、かと思うとちょっとしんみりしてみたり。
    どのエッセイも中身がギュッと詰まって、「いずれの地もそれぞれ」に楽しい。

    青山南さんといい岸本佐知子さんといい鴻巣さんといい、翻訳家の人はエッセイの巧い人が多い、と思う。
言葉とじっくり向き合っているせいなのか、独りであれこれ考えることが習慣になっているせいか。
    鴻巣

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    2011年08月15日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    灯台へ、流されるように

    流されるように最後までなんとか読み切りました。久々にこういったタイプの作品を読みました。翻訳じゃなかったら無理ですね。現実と心の声がごっちゃになります

    二部を読み始めるとちょっとドキッとしました(汗

    読んであらすじを追う読書ではなく、読み進むに任せて読んでいくタイプの本、なのでしっかり印象に残りました、というシーンが実はパッと思いつかないですけど、現代の読み方だとリリーにスポットライトが当たりそう。

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    2026年03月17日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    イギリス滞在中、やけに日本人作家の本が目につくなと思っていた。すると帰国後にこの本を見つけて、やはり間違いではなかったのだと早速購入。

    内容は日本文学と翻訳についての概要が体系だって説明されていて、読みやすかった!
    現代日本文学の立ち位置、世界文学の情勢を理解することが出来てとても良い。

    あとは次から次へと作家さんや翻訳者さんが紹介されるので、読みたい本が沢山でてくる。
    インド系や中東の小説、もっと読みたいなー英訳をすらすら読めたらきっともっと読める幅が広がるんだろうな。悔しいなと思った。

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    2026年03月16日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    好書好日のコラムが楽しみな翻訳家、評論家。
    英語ネイティブがわずか6%にもかかわらず英語帝国主義(米英)が文学界を牛耳っている事実に驚く。
    好きな国際ブッカー賞の舞台裏が見えて興味深い。

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    2026年03月09日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    アトランタ訪問を前に、20年以上ぶりに再読。そうそう、スカーレットってこんな感じだった!と思うと同時に、昔は何も考えずに読んでいた南北戦争や奴隷のことなど、歴史を考える描写がたっぷりで、当時のことに思いを巡らせた。とりあえず1巻。スカーレットの波乱万丈の一生、いつか読み終わるかな、ぐらいの気持ちでゆっくり読み進めよう。

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    2026年03月09日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    紙の本。
    とりあえず、「私は読みました。」という程度の理解。世にいう、「意識の流れ文学」はちょっと気を許すと、何を読んでいるのかわからなくなり「ほとんどどこにも行かない小説」は読む手を選ぶかもしれない。けれども、ウルフの文体から浮かび上がる登場人物はイキイキと個性豊かに人生を送り、鴻巣友季子訳は横のものを縦にするだけではない、作品に対する思いがつたわる作品だと思います。

    また読書力つけてから読み直したいと思います。

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    2026年03月08日
  • 風と共に去りぬ 第3巻

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    ネタバレ

    スカーレットのタラに対する思いと覚悟がよくわかった。
    スカーレットは現実に向き合い、タラと家族を考えて尊敬していた母親の教え背き、お金を稼ぐために動いてる。
    スカーレットはプライドまで捨てて、レットバトラーにお金を借りに行ったところは印象的。
    レットバトラーはスカーレットに対して何もできない自分を悔やんでいるのかなと思った。

    これからスカーレットがどんな行動を起こし、どんな物語展開になるのかとても楽しみ。

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    2026年02月23日
  • わたしたちの登る丘

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    アマンダ・ゴーマンさんの詩集ですね。
    訳は、鴻巣友季子さん。
     アマンダさんが2021年、バイデン大統領の就任式で22歳にして本作品を朗読。
     英語の対訳も掲載されているのと、柴崎友香(詩人)さんと鴻巣友季子さんの解説対談も附記されています。

     朝が来るたびに、わたしたちは自問する。
     どこに光を見出せるというのか?
     この果てなくつづく暗がりに。
     わたしたちの抱える喪失、これからわたる荒波に。

     ………………………………………………………………………

     朝が来たら、暗がりから踏みだそう。
     熱い思いを胸に、臆することなく。
     解き放てば、新たな夜明けが花ひらく、
     光はきっとどこかに

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    2026年02月23日
  • 嵐が丘

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    ネタバレ

    ヒースクリフとキャサリンは激情型の性格で、言葉で確かめ合うことはなかったものの、互いに愛し合っていたと思う。ただし、キャサリンはヒースクリフを結婚という形で所有しようとは考えていなかった。一方ヒースクリフは、同じ気持ちであれば結婚に至るはずだと信じていたため、その選択に強い衝撃を受け、逃げ出してしまう。帰ってきた後のヒースクリフの生き方は、残酷な支配者だった。他人を支配し、痛めつけることを復讐と呼び、相手を突き放すような言葉を投げつけ続けた。キャサリン亡き後も、彼は復讐を生き甲斐としていたように見える。喪失を埋めるためには復讐を続けることしかできなかったのだろう。感情のままに言葉を投げつけ、そ

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    2026年02月21日
  • ほんのささやかなこと

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    見て見ぬ振りをするべきか、果たして見なかったことになんて出来るのか。

    自分だったらどうだろう。きっと家族は見なかったことにしろって言うんだろうな。あなたひとりが動いたからってなにになるのって。
    でも、あの時助けられなかった、声を上げなかったから辞めてしまった会社の後輩の顔、今でも思い出すよ。声をあげればよかったし、ちゃんと味方になればよかったと思う。
    罪滅ぼしにもならないけど、今はおかしいことはおかしいというし、飄々と、でも長いものに巻かれないように自分なりに抗って生きている。小さなことだけれど、小さなことから。

    映画も楽しみです。

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    2026年02月19日
  • 誓願

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    最初は全く読み進めず、内容に興味が無くなり挫折しそうでした。しかし、最後にこの3人がどうなるのか?クライマックスは流石に物語に引き込まれました。結果最後まで読んでよかったです。
    時間があるときに集中して読みたい物語。

    男性社会で女性は被害者みたいな価値観を感じる、私の母(80代)はよくぼやいていたことを思い出しました。平等は難しいかもしれないけれど、自由という選択肢は持っていたい。

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    2026年02月19日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    複数の視点で語られる2日間。現実と思考、現在と過去、事実と空想が間断なく折り重なっていく。
    とても美しい自然描写を重ねながら、移ろう心理描写を表現していくところが素晴らしいです。

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    2026年02月14日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    面白かった。
    データや海外の記事を参照しながら、日本文学をはじめとした非英語圏文学の翻訳事情を紹介する。
    翻訳家である著者のリサーチ力、ウォッチ力は確かだろう。
    日本にいるだけではあまりキャッチできなかった情報ばかりで新鮮だった。
    翻訳という営みそのものについても目を向けているのが良かった。

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    2026年02月13日
  • 風と共に去りぬ 第2巻

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    ネタバレ

    アトランタでの生活を楽しむスカーレットのそばに戦争という恐怖が近づいてくる感じがハラハラして読み進めた。
    アシュリに託されたメラニー、プリシー、ウェイド、を戦争という人間なら最も恐れるものを前にしながら守り抜いていくスカーレットの姿はカッコ良すぎて、時間を忘れて読み進めてしまった。
    戦争を市民の目線で間近に触れることのできる作品であったと思った。

    続きが気になる。

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    2026年02月11日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    ネタバレ

    かなり主観的な考えではあるけど、アシュリに振られて、自暴自棄になったスカーレット自身がチャールズと結婚してて決めたのに、未亡人となり、ダンス行けず、チヤホヤもされず、の状態になったのはチャールズの責任であると考えるのは勿体無いなと思った。母親にも早すぎる結婚は考え直せと言われてわけだし。
    反面、そう考えるのも人間らしいスカーレットの魅力が現れたところでもあるなと思った。スカーレットはいっさいチャールズのことを見ていない。それに気づかずに逝けたチャールズは幸せだったのかもしれない。

    そのほかのところはスカーレットが魅力的な女性すぎて、読者である私まで魅了されてしまっているる。スカーレットの彼氏

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    2026年02月02日
  • あずかりっ子

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    ここの湧き水はこれまで飲んだどんなものにも負けないぐらいひんやりして、澄んでいる
    お父ちゃんがいなくなった味、ここに一度もいなかったような味、なにも残していかなかったあような味がした

    あとがきにあるように徹底して贅肉をそぎ落としたミニマルな語り それでも想像力を湧かせる言葉がありました

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    2026年02月02日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    解説の、人間関係なんてすれ違ってても成立するし、分かり合えてる必要なんてないというメッセージが、腑に落ちた

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    2026年01月28日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    ネタバレ

    ・イギリスでは現在(2025年)日本文学ブームを迎えている様で、その背景をビジネス、文学、イデオロギーや時代背景などから読み解く試み
    ・2025年6月時点のイギリスの翻訳文学Top50の内23を日本文学が占めていたり、上半期の翻訳市場の20%を日本の小説家4名で作るなど、イギリスの翻訳文学市場を席捲している
    ・米国でも同様に日本文学は売れていて、この背景には、米国一強体制の崩壊や英語圏文化妄信への揺らぎ、フェミニズム潮流、意欲的な翻訳家/出版社の出現(デジタル化と並行して)、不安定な時代に人々が求めるニーズと日本のヒーリング小説の相性の良さ、川上未映子さんによる批評などポスト村上春樹の動き、な

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    2026年01月28日
  • ギンガムチェックと塩漬けライム 翻訳家が読み解く海外文学の名作

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    学者やその道のプロが素人向けに書いた本を読むのが好きだ。愛を感じられるのが心地よい。本書もそんな1冊。
    私は知識も語学力もないから、翻訳されたものをタダの話としてしか読めないけれど、原文の細かいニュアンスや当時の時代背景などを知っていると面白いだろうなぁと思う。

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    2026年01月23日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    1on1と言うYouTube番組が面白かったので、気になって買って読んだ。『バター』だけじゃなかったんやね。日本文学だけでなく、世界的に英語圏以外の言語を英語に翻訳したものが読まれつつあるそうだ。英語圏では翻訳者の名前を表紙に載せないなどの悪弊があるそうだが、日本なら信じられない話だ。むしろ翻訳者の名前で読むこともあるくらいなのに。と、そんな話もたくさんあって、面白かった。

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    2026年01月18日