鴻巣友季子のレビュー一覧

  • 風と共に去りぬ 第3巻

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    ネタバレ

    スカーレットのタラに対する思いと覚悟がよくわかった。
    スカーレットは現実に向き合い、タラと家族を考えて尊敬していた母親の教え背き、お金を稼ぐために動いてる。
    スカーレットはプライドまで捨てて、レットバトラーにお金を借りに行ったところは印象的。
    レットバトラーはスカーレットに対して何もできない自分を悔やんでいるのかなと思った。

    これからスカーレットがどんな行動を起こし、どんな物語展開になるのかとても楽しみ。

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    2026年02月23日
  • わたしたちの登る丘

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    アマンダ・ゴーマンさんの詩集ですね。
    訳は、鴻巣友季子さん。
     アマンダさんが2021年、バイデン大統領の就任式で22歳にして本作品を朗読。
     英語の対訳も掲載されているのと、柴崎友香(詩人)さんと鴻巣友季子さんの解説対談も附記されています。

     朝が来るたびに、わたしたちは自問する。
     どこに光を見出せるというのか?
     この果てなくつづく暗がりに。
     わたしたちの抱える喪失、これからわたる荒波に。

     ………………………………………………………………………

     朝が来たら、暗がりから踏みだそう。
     熱い思いを胸に、臆することなく。
     解き放てば、新たな夜明けが花ひらく、
     光はきっとどこかに

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    2026年02月23日
  • 嵐が丘

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    ネタバレ

    ヒースクリフとキャサリンは激情型の性格で、言葉で確かめ合うことはなかったものの、互いに愛し合っていたと思う。ただし、キャサリンはヒースクリフを結婚という形で所有しようとは考えていなかった。一方ヒースクリフは、同じ気持ちであれば結婚に至るはずだと信じていたため、その選択に強い衝撃を受け、逃げ出してしまう。帰ってきた後のヒースクリフの生き方は、残酷な支配者だった。他人を支配し、痛めつけることを復讐と呼び、相手を突き放すような言葉を投げつけ続けた。キャサリン亡き後も、彼は復讐を生き甲斐としていたように見える。喪失を埋めるためには復讐を続けることしかできなかったのだろう。感情のままに言葉を投げつけ、そ

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    2026年02月21日
  • ほんのささやかなこと

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    見て見ぬ振りをするべきか、果たして見なかったことになんて出来るのか。

    自分だったらどうだろう。きっと家族は見なかったことにしろって言うんだろうな。あなたひとりが動いたからってなにになるのって。
    でも、あの時助けられなかった、声を上げなかったから辞めてしまった会社の後輩の顔、今でも思い出すよ。声をあげればよかったし、ちゃんと味方になればよかったと思う。
    罪滅ぼしにもならないけど、今はおかしいことはおかしいというし、飄々と、でも長いものに巻かれないように自分なりに抗って生きている。小さなことだけれど、小さなことから。

    映画も楽しみです。

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    2026年02月19日
  • 誓願

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    最初は全く読み進めず、内容に興味が無くなり挫折しそうでした。しかし、最後にこの3人がどうなるのか?クライマックスは流石に物語に引き込まれました。結果最後まで読んでよかったです。
    時間があるときに集中して読みたい物語。

    男性社会で女性は被害者みたいな価値観を感じる、私の母(80代)はよくぼやいていたことを思い出しました。平等は難しいかもしれないけれど、自由という選択肢は持っていたい。

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    2026年02月19日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    複数の視点で語られる2日間。現実と思考、現在と過去、事実と空想が間断なく折り重なっていく。
    とても美しい自然描写を重ねながら、移ろう心理描写を表現していくところが素晴らしいです。

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    2026年02月14日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    面白かった。
    データや海外の記事を参照しながら、日本文学をはじめとした非英語圏文学の翻訳事情を紹介する。
    翻訳家である著者のリサーチ力、ウォッチ力は確かだろう。
    日本にいるだけではあまりキャッチできなかった情報ばかりで新鮮だった。
    翻訳という営みそのものについても目を向けているのが良かった。

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    2026年02月13日
  • 風と共に去りぬ 第2巻

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    ネタバレ

    アトランタでの生活を楽しむスカーレットのそばに戦争という恐怖が近づいてくる感じがハラハラして読み進めた。
    アシュリに託されたメラニー、プリシー、ウェイド、を戦争という人間なら最も恐れるものを前にしながら守り抜いていくスカーレットの姿はカッコ良すぎて、時間を忘れて読み進めてしまった。
    戦争を市民の目線で間近に触れることのできる作品であったと思った。

    続きが気になる。

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    2026年02月11日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    ネタバレ

    かなり主観的な考えではあるけど、アシュリに振られて、自暴自棄になったスカーレット自身がチャールズと結婚してて決めたのに、未亡人となり、ダンス行けず、チヤホヤもされず、の状態になったのはチャールズの責任であると考えるのは勿体無いなと思った。母親にも早すぎる結婚は考え直せと言われてわけだし。
    反面、そう考えるのも人間らしいスカーレットの魅力が現れたところでもあるなと思った。スカーレットはいっさいチャールズのことを見ていない。それに気づかずに逝けたチャールズは幸せだったのかもしれない。

    そのほかのところはスカーレットが魅力的な女性すぎて、読者である私まで魅了されてしまっているる。スカーレットの彼氏

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    2026年02月02日
  • あずかりっ子

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    ここの湧き水はこれまで飲んだどんなものにも負けないぐらいひんやりして、澄んでいる
    お父ちゃんがいなくなった味、ここに一度もいなかったような味、なにも残していかなかったあような味がした

    あとがきにあるように徹底して贅肉をそぎ落としたミニマルな語り それでも想像力を湧かせる言葉がありました

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    2026年02月02日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    解説の、人間関係なんてすれ違ってても成立するし、分かり合えてる必要なんてないというメッセージが、腑に落ちた

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    2026年01月28日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    ネタバレ

    ・イギリスでは現在(2025年)日本文学ブームを迎えている様で、その背景をビジネス、文学、イデオロギーや時代背景などから読み解く試み
    ・2025年6月時点のイギリスの翻訳文学Top50の内23を日本文学が占めていたり、上半期の翻訳市場の20%を日本の小説家4名で作るなど、イギリスの翻訳文学市場を席捲している
    ・米国でも同様に日本文学は売れていて、この背景には、米国一強体制の崩壊や英語圏文化妄信への揺らぎ、フェミニズム潮流、意欲的な翻訳家/出版社の出現(デジタル化と並行して)、不安定な時代に人々が求めるニーズと日本のヒーリング小説の相性の良さ、川上未映子さんによる批評などポスト村上春樹の動き、な

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    2026年01月28日
  • ギンガムチェックと塩漬けライム 翻訳家が読み解く海外文学の名作

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    学者やその道のプロが素人向けに書いた本を読むのが好きだ。愛を感じられるのが心地よい。本書もそんな1冊。
    私は知識も語学力もないから、翻訳されたものをタダの話としてしか読めないけれど、原文の細かいニュアンスや当時の時代背景などを知っていると面白いだろうなぁと思う。

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    2026年01月23日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    1on1と言うYouTube番組が面白かったので、気になって買って読んだ。『バター』だけじゃなかったんやね。日本文学だけでなく、世界的に英語圏以外の言語を英語に翻訳したものが読まれつつあるそうだ。英語圏では翻訳者の名前を表紙に載せないなどの悪弊があるそうだが、日本なら信じられない話だ。むしろ翻訳者の名前で読むこともあるくらいなのに。と、そんな話もたくさんあって、面白かった。

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    2026年01月18日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    ネタバレ

    日本の女性作家たちがこんなに翻訳出版されていることに驚き。知らなかった。もっと日本はこの状況を日本中に知ってもらった方がいいと思う。誇るべきこと。恥ずかしながら川上未映子さん、村田沙耶香さんたちの小説はまだ読んだことがなかったので興味が湧いた。読もうと思う。
    日本や他言語の翻訳小説を読んでいるのが若い読者ということも意外だった。
    これからどうなっていくのか翻訳業界に興味が湧いた。

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    2026年01月18日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    実はしばらく時間を置いてから感想を書き始めました。内容が難しかったからではなく、「自分はもう答えを知っていると思い込んでいた」問題を改めて見直すきっかけになったからです。

    私たちの直感では、日本文学が英米で人気な理由は、村上春樹、異国情緒、禅的感覚、孤独、美学の違いなど、いくつかのキーワードに集約されがちです。しかし、この本の素晴らしいところは、結論を急がず、こうした「一見合理的だけれど過度に単純化された」説明を丁寧に分解していく点です。読み進めるうちに、著者が本当に関心を持っているのは「日本文学がどれだけ特別か」ではなく、「英米の文学体系がどのように日本文学を読み、必要としているか」である

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    2026年01月17日
  • 誓願

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    前作『侍女の物語』より読みやすかった。女性の権利が徹底的に奪われたキリスト教原理主義国家ギレアドに暮らす三人の女性の手稿や証言が立体的に物語を進めていく。「悪魔でも聖書を引用することができる」という言葉を思い出す。権力者が女性のリプロダクティブ・ヘルス/ライツを抑圧しようとするのは今日の社会を鑑みると他人事ではなく、非常に示唆的。

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    2026年01月09日
  • 緋色の記憶〔新版〕

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    ネタバレ

    チャタム校に赴任してきた女性教師エリザベス・チャニング。懸想するリード。そばで彼らを見続ける主人公ヘンリー。老ヘンリーの回想で物語が進んでいくのだけど、この「におわせ」が苦手な人もいるだろうなと思いながら読んだ。
    結局、男のロマンと女の嫉妬で正気のチャニングは破滅してしまうんだけど、一番かわいそうなのは前向きに勉強していたサラかなと。しかも主人公サラと良い仲になってるにも関わらず、事件が過ぎた後もチャニングのことばかり考えててなかなか理解できない。男尊女卑の時代の話なので貧乏くじを引くのは女性、というのはわかるけどあまりにも救いがないなあと思う。メアリとの最終章も男(ヘンリー)にやさしいだけ。

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    2026年01月08日
  • ギンガムチェックと塩漬けライム 翻訳家が読み解く海外文学の名作

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    タイトルがいい。
    確かに子供のころ読んだ海外作品の中には、なんだかわからないけど、おいしそう、素敵っぽいと思った言葉がたくさんあった。
    昔の作品から最近の作品まで紹介されている、内容も翻訳家さんならではの内容で、訳し方やその時代の背景なども書かれていて興味深かった。
    youngを若きと訳すのか若いと訳すかでニュアンスが変わるという部分は、なるほど!と思ってしまった。翻訳家は日本語にも通じていないとできない職業だと感じた。

    あとがきに書かれていた、読書は本を閉じておしまいではない。私たちの中に入ってから育ちつづけていくのだという部分にはおもわず頷いてしまった。確かに、本を閉じた後も、その本につ

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    2025年12月26日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文学史に燦然と輝く、モダニズム文学の傑作。
    本当に読んでよかった。

    第一部では、主にラムジー夫人の視点から、孤島の別荘を取り巻く人間模様と夫人の思考(意識の流れ)をひたすらに描写し続ける。描かれるのはたった1日なのに、情景と思考の記述が膨大で、この時点で文字どおり「実写化不可能」な作品だと思い知らされる。
    1920年代に書かれた作品にも関わらず、男性像と女性像に対して赤裸々な描写が見られ、フェミニズム文学としても記念碑的作品だと言える。
    読み始めてしばらくは面白さが全然わからなかったものの、チャプター17の全員での会食から突然面白くなった。ここで描かれる人物像がとても丁寧で、「どこかが残念な

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    2025年11月27日