鴻巣友季子のレビュー一覧
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アマンダ・ゴーマンさんの詩集ですね。
訳は、鴻巣友季子さん。
アマンダさんが2021年、バイデン大統領の就任式で22歳にして本作品を朗読。
英語の対訳も掲載されているのと、柴崎友香(詩人)さんと鴻巣友季子さんの解説対談も附記されています。
朝が来るたびに、わたしたちは自問する。
どこに光を見出せるというのか?
この果てなくつづく暗がりに。
わたしたちの抱える喪失、これからわたる荒波に。
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朝が来たら、暗がりから踏みだそう。
熱い思いを胸に、臆することなく。
解き放てば、新たな夜明けが花ひらく、
光はきっとどこかに -
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ネタバレヒースクリフとキャサリンは激情型の性格で、言葉で確かめ合うことはなかったものの、互いに愛し合っていたと思う。ただし、キャサリンはヒースクリフを結婚という形で所有しようとは考えていなかった。一方ヒースクリフは、同じ気持ちであれば結婚に至るはずだと信じていたため、その選択に強い衝撃を受け、逃げ出してしまう。帰ってきた後のヒースクリフの生き方は、残酷な支配者だった。他人を支配し、痛めつけることを復讐と呼び、相手を突き放すような言葉を投げつけ続けた。キャサリン亡き後も、彼は復讐を生き甲斐としていたように見える。喪失を埋めるためには復讐を続けることしかできなかったのだろう。感情のままに言葉を投げつけ、そ
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ネタバレかなり主観的な考えではあるけど、アシュリに振られて、自暴自棄になったスカーレット自身がチャールズと結婚してて決めたのに、未亡人となり、ダンス行けず、チヤホヤもされず、の状態になったのはチャールズの責任であると考えるのは勿体無いなと思った。母親にも早すぎる結婚は考え直せと言われてわけだし。
反面、そう考えるのも人間らしいスカーレットの魅力が現れたところでもあるなと思った。スカーレットはいっさいチャールズのことを見ていない。それに気づかずに逝けたチャールズは幸せだったのかもしれない。
そのほかのところはスカーレットが魅力的な女性すぎて、読者である私まで魅了されてしまっているる。スカーレットの彼氏 -
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ネタバレ・イギリスでは現在(2025年)日本文学ブームを迎えている様で、その背景をビジネス、文学、イデオロギーや時代背景などから読み解く試み
・2025年6月時点のイギリスの翻訳文学Top50の内23を日本文学が占めていたり、上半期の翻訳市場の20%を日本の小説家4名で作るなど、イギリスの翻訳文学市場を席捲している
・米国でも同様に日本文学は売れていて、この背景には、米国一強体制の崩壊や英語圏文化妄信への揺らぎ、フェミニズム潮流、意欲的な翻訳家/出版社の出現(デジタル化と並行して)、不安定な時代に人々が求めるニーズと日本のヒーリング小説の相性の良さ、川上未映子さんによる批評などポスト村上春樹の動き、な -
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実はしばらく時間を置いてから感想を書き始めました。内容が難しかったからではなく、「自分はもう答えを知っていると思い込んでいた」問題を改めて見直すきっかけになったからです。
私たちの直感では、日本文学が英米で人気な理由は、村上春樹、異国情緒、禅的感覚、孤独、美学の違いなど、いくつかのキーワードに集約されがちです。しかし、この本の素晴らしいところは、結論を急がず、こうした「一見合理的だけれど過度に単純化された」説明を丁寧に分解していく点です。読み進めるうちに、著者が本当に関心を持っているのは「日本文学がどれだけ特別か」ではなく、「英米の文学体系がどのように日本文学を読み、必要としているか」である -
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ネタバレチャタム校に赴任してきた女性教師エリザベス・チャニング。懸想するリード。そばで彼らを見続ける主人公ヘンリー。老ヘンリーの回想で物語が進んでいくのだけど、この「におわせ」が苦手な人もいるだろうなと思いながら読んだ。
結局、男のロマンと女の嫉妬で正気のチャニングは破滅してしまうんだけど、一番かわいそうなのは前向きに勉強していたサラかなと。しかも主人公サラと良い仲になってるにも関わらず、事件が過ぎた後もチャニングのことばかり考えててなかなか理解できない。男尊女卑の時代の話なので貧乏くじを引くのは女性、というのはわかるけどあまりにも救いがないなあと思う。メアリとの最終章も男(ヘンリー)にやさしいだけ。 -
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タイトルがいい。
確かに子供のころ読んだ海外作品の中には、なんだかわからないけど、おいしそう、素敵っぽいと思った言葉がたくさんあった。
昔の作品から最近の作品まで紹介されている、内容も翻訳家さんならではの内容で、訳し方やその時代の背景なども書かれていて興味深かった。
youngを若きと訳すのか若いと訳すかでニュアンスが変わるという部分は、なるほど!と思ってしまった。翻訳家は日本語にも通じていないとできない職業だと感じた。
あとがきに書かれていた、読書は本を閉じておしまいではない。私たちの中に入ってから育ちつづけていくのだという部分にはおもわず頷いてしまった。確かに、本を閉じた後も、その本につ -
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ネタバレ文学史に燦然と輝く、モダニズム文学の傑作。
本当に読んでよかった。
第一部では、主にラムジー夫人の視点から、孤島の別荘を取り巻く人間模様と夫人の思考(意識の流れ)をひたすらに描写し続ける。描かれるのはたった1日なのに、情景と思考の記述が膨大で、この時点で文字どおり「実写化不可能」な作品だと思い知らされる。
1920年代に書かれた作品にも関わらず、男性像と女性像に対して赤裸々な描写が見られ、フェミニズム文学としても記念碑的作品だと言える。
読み始めてしばらくは面白さが全然わからなかったものの、チャプター17の全員での会食から突然面白くなった。ここで描かれる人物像がとても丁寧で、「どこかが残念な