あらすじ
アメリカ南部の大農園〈タラ〉に生まれたスカーレット・オハラは16歳。輝くような若さと美しさを満喫し、激しい気性だが言い寄る男には事欠かなかった。しかし、想いを寄せるアシュリがメラニーと結婚すると聞いて自棄になり、別の男と結婚したのも束の間、南北戦争が勃発。スカーレットの怒濤の人生が幕を開ける――。小説・映画で世界を席巻した永遠のベストセラーが新訳で蘇る!
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Posted by ブクログ
未だ読んだことの無かった名作。訳者との相性も良く楽しく読める。まだ1巻のみですでに面白い。スカーレットの凄さはまだまだ片鱗くらいにしか現れないものの、この先、力強く生きていくことを予感させるに充分。
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読書会での課題本。
大学時代に一応読んだハズだが、ほとんど覚えていないので新たな気持ちで(新たな訳で)読む。翻訳本にありがちな、読み返しをほとんどしなくて良いので楽に読み進められるし、第一自分が住んでいたアトランタの事だから、書かれている自然描写や匂いまでが具体的に感じられる。
若い頃に、多くの本を読破したという方々がいるが(特に天才系の方々)、人生経験を積んで初めて深いレベルで理解出来る事って結構あると思っている。そういう意味では、丁度良いタイミングでの再読の機会となったと思っている。
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一度、高校生の時に綺麗な装丁に惹かれて読んだ記憶。
当時は主人公のスカーレットがどうしても苦手で、その行動一つ一つが理解できなかった。でも3年後に再読してみたらスカーレットってなんで魅力のある女性なんだろうって思うようになりました。自分の中のなにが変わったのかはわからないけど、スカーレットの持つ自由奔放さへの憧憬が大きいのかなあ。
まだまだスカーレットの人生は始まったばかり。
その人生の行く末をしっかり見届けたい。
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傑作。
恋愛、結婚、女性の地位、戦争の欺瞞性あますところなく書かれている。
スカーレット・オハラ、レット・バトラーが痛快。
構うものか、の心意気がこの後、どうなるのか。
20年前に一度、別の訳者で読んだと思うが、ここまで痛快だとは!
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アメリカの南北戦争の時代。南部のタラやアトランタが主な舞台。
世界史で南北戦争の経緯や結果を知っていながら、スカーレットを取り巻く人生の細かな描写を読み進めていく。
歴史で取り扱う南北戦争は2行にも満たないかもしれないけれど、この作品には、今の自分と何ら変わらないほどの濃い1日1日が豊かな表現で綴られている。
とにかくスカーレットの自己肯定感の強さには多少羨ましい気持ちもあるけれど笑、メラニーの芯からの優しさや柔らかさがもっと評価されてもいいのにと思わずにはいられなかった。
5巻まであり、長旅を始める前の覚悟と同じような腹括りがなかなか出来ず、やっと読み始めたものの意外に読みやすく、面白くて少しでも時間があったらこの本を捲る日々。
本の端々から、当時の常識や美徳や文化が汲み取れる所も興味深い。
「このすべては、小柄で、実際的で、粗野なジェラルド・オハラがつくりあげたものなのだ!」
「南部の大地主の家に働く黒奴たちは、貧乏白人(プアホワイト)に対して優越感を持っていたため、その露骨な侮辱がプアホワイトの自尊心を傷つけ嫉妬心をかきたてた」
「英国によるアイルランド人迫害によって土地を奪われ、小作人にされた彼らは土地に対して深い渇望を持っていた。初めてタラに足を踏み入れた瞬間から、自分がこの地方の社会に属する人間であることを少しも疑いはしなかった」
「男たちが満足し、誰からも逆らわれず虚栄心を傷つけることもない土地は、女たちにとってもまた住み心地の良い土地であった」
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とにかく面白い。映画でも有名なバザーのシーン、スカーレットのプライドの高さと勘違いがやはり可愛い。バトラーとメラニーのさり気ないやりとりに注目。
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映画を観てから、読むと、バックボーンが頭に入りやすい。映画は、主要4人の関係、心のやり取りの話に焦点をしっかりと当てて纏め上げている。
原著は、ジェラルド・オハラやエレンを始めとした周囲の人達の背景も丹念に描いていて、より映画にも深みをあたえる。
あと、昭和に発行された文学の中でも抜群に読みやすい!訳者の力が素晴らしいのか、地の文が平易なのか、どちらの力にもよるものなのか。
1巻は、やっぱりあのシーンが映えますね。
金貨で150ドル!
格好良すぎる
Posted by ブクログ
アメリカの南北戦争について調べる機会があり、この作品は南北戦争の最中を生きた女性に焦点を当てて描かれたということを知った。ひとまず1巻を購入。
はじめのうちは、進みが遅い!って思って辛気くさかったけど、だんだん面白くなっていった。スカーレットがアシュリと結婚できると信じてるのがおめでたすぎて、笑える。天真爛漫で、自分に正直で、わがままに突っ走ってるスカーレットがなぜか憎めない。
南部連合軍からみた戦争の様子や暮らしぶりもよくわかるように描かれており、勉強になる。アトランタにとどまれるようになって、スカーレットはどうなるのか、2巻もさっそく注文したし読むぞ!
Posted by ブクログ
聖書の次に読まれているベストセラーというキャッチコピーも納得できる名作。新約が出たのを機に初めて読んだが、手にとってよかったと本当に思った。
といっても、まだ1巻目を読んだだけ。ただ、これだけ長いのにあと4冊も楽しみがあると思えるのはありがたい話だ。というか、序盤がこれだけ面白いからみんな最後まで読みたくなるんだろう。
なぜこれだけ面白く思えるのか不思議だが、一つには南北戦争の結果を読み手が知っているということはあるだろう。だからこそ南部の人々の戦争に対するピュアな興奮や彼らのパーティーに寂しさに儚さを感じ、その一瞬の情熱が主人公オハラとリンクする。そして、その対極にあるバトラー。
映画としては微妙だが、パールハーバーの最初の方で戦地に赴く前のパーティーの場面が妙にグッときた覚えがあるが、あれは絶対この小説を意識してると思う。
続刊と並行して南北戦争に関するノンフィクションが読みたくなった。
Posted by ブクログ
旧訳はもちろん何度も読んでるし、映画も何度も見ているが、やっぱりときめく。やっぱり面白い! 慈善バザーのダンスのシーンは、「胸がすく」と言っていいくらい。それ以降もテンポよく、会話も活き活きとして、スカーレットが目の前にいるよう。
Posted by ブクログ
ずいぶん前に映画を見た時は、主人公のスカーレットが性悪でキツイ性格だという印象しか残っていなかった。
なぜ世の中でこれほどまでにスカーレットが憧れの対象になっているのかがわからず、原作を読み始めた。
1巻は南北戦争前の平和な頃の話。
ひたすら登場人物の説明ばかりで、少々読むのが苦痛にもなったがレット・バトラーの登場くらいからは今後の展開にワクワクした。
まだまだ先は長いが、全巻完走したい。
Posted by ブクログ
主人公オハラの芯の強さがかっこいい!女性に制約が多かった時代に、自分の意志を貫こうとする彼女の姿勢は魅力的。自分への自信とあらゆるものへの情熱にも、まさにストレスの多い今を生き抜くための勇気をもらった
Posted by ブクログ
私が読んでるのは昭和63年初版のもの。
訳者も違うからかなり時代を感じる。
今だったら許されないような差別用語も
普通に使われている。
逆にそれが生々しくてその時代を側に感じる。
風と共に去りぬは有名。一度読んだけど
途中で止まっていたので再読した。
今回は面白く読めた(前回はタイミングではなかった)
ただの恋愛小説かと思っていたけど
アメリカの南北戦争の話が細やかに書いてある。
歴史小説は好きだけどアメリカの歴史は興味がなかった。
大統領の名前を聞けばその時代がどれくらい前か分かる。特にリンカーンは有名。それしか知らないけど。
名前と有名な演説しか知らないリンカーン。
その人が大統領の時代アメリカではどんな事が起こっていたのか?
奴隷解放と真っ只中。
奴隷のイメージは悪い。
でも奴隷に見下される白人がいたり
知らない歴史がそこにある。
かなり生々しくて戦争がどんなに恐ろしくて馬鹿馬鹿しいものか感じる。
戦争前と後の人々の生活の変化も本当に細かく描かれている。実際に体験した事なのか?と思うほど。
作者のマーガレット・ミッチェルはこの作品だけしか書いていない。
この小説に全てを詰め込んだらしいけど
本当にそうだろうと思う。
不朽の名作と言って間違いないし
これ以上の作品を書くのは大変な事だと思う。
まだ続きがあるので最後まで楽しみたい。
Posted by ブクログ
さすが名著。場景と心理描写が丁寧で想像力がかきたてられる。スカーレットの気の強さと行動力にも感心した。
この時代の女性は制約が多く主体性はほとんどなかった。けれどスカーレットは世間になにを言われてもかまわないとし、途中から大胆な行動に出るようになった。勇気がないとできない、やっぱりスカーレットはすごい!
スカーレットはまさに強かな女性。自分の強みと男性が求めるものをよく理解して意図的に媚びる。狙った男性は必ず自分のものにする強い野心をもち、実際成功している。他の女性といい感じになってる男性でもお構いなし。こういう女性は異性にすごくモテるが大抵同性に嫌われやすい。けどスカーレットはほとんどの同性を敵とみなしているから関係ない。このサバサバ感が好き。スカーレットとは友達にはなれないと思うけど、書籍で客観的に見るぶんにはかなり面白い。彼女にはどんどん暴れてほしい。
Posted by ブクログ
言わずと知れたハリウッド名作映画の原作だが、映画と原作は全く別物だそうです。まぁ映画観てないんで関係ないですが。
アメリカの南北戦争を目前に控えた南部。アイルランドからの移民を父に持ち、大農園の長女であり、周囲の目を惹きつける魅力をもったスカーレット・オハラ。
南部の娘は毎週の様に開かれるパーティーで男性を見つけ結婚するのが昔ながらの幸せとされる。スカーレットはその容姿でいつも男性たちを虜にしていたが、自分が密かに心を寄せるアシュリには想いが届かず、アシュリはメラニーと婚約を発表する。
なんでも自分の思い通りにしてきたスカーレットは傷心の中、全く好意も興味も抱いていないメラニーの兄チャールズと結婚を決意する。しかし、そんな彼女の前に現れたのは南部の伝統やしきたりを軽視する傍若無人の男、レット・バトラーだった。彼女はレット・バトラーの自由さに驚きながらも、人に見せたくない自分の真の姿を見られてしまい腹を立てる。
チャールズは南北戦争の南軍の兵士として出兵したが麻疹にかかって亡くなり、スカーレットはほんの数ヶ月間に未亡人となってしまう。
南部の未亡人は喪に服し、男性と口を聞くことなど許されない。スカーレットも銃後の守りとして傷病兵の介護をする事を手伝っていたが、パーティーやダンスにも行く事もできない鬱憤が溜まっていた。
しかし、そこに再び現れたのはレット・バトラーだった。彼はスカーレットに、初めて会った時の自由さがなく、南部のしきたりに反抗しない彼女はつまらないと言ってのけ、再び彼女を怒らせる。
レット・バトラーは挑発するようにパーティーでダンスの相手に未亡人となったスカーレットを選ぶ。スカーレットもその挑発に応え、周りの驚きと好奇の目に晒されながらレットの手をとり、ダンスを踊って見せるのだった。
5巻まであるそうですが、その第1巻はまさに導入。自己中心的で世間知らず、南部の世界だけが全てであり、正しいと信じていて、いくら大人ぶっていても少女でしかないスカーレット・オハラと、外から来たよそ者ではあるが、外の世界を知り、南部の閉塞感を嫌うレット・バトラーの人物と、南部の大農園の暮らしを丁寧描いている。
面白いです。
Posted by ブクログ
最初はいけすかない気の強い女性とびっくりしたが、次第にそれか彼女の強さと思わされてしまう不思議な魅力がある。情景描写や時代背景の細かさは圧倒的で、映画やミュージカルも見てみたくなった。
Posted by ブクログ
スカーレット・オハラとは、絶対に友達にはなれないが、嫌いにはなれない魅力があると思う。
わがままで破天荒だけれど、ママや男の人たちの言うなりになる女の子たちより、カッコいいなあと思って読んだ。
レット・バドラーも。
バザーでのダンスシーンは、すごくカッコいい!
Posted by ブクログ
名作を読む。器の小さい人間が何もうまくいかないだけの小説。別にざまーみろって感じじゃあない。むしろ美しいんだよなぁ、スカーレット=オハラ
人間味が溢れていてすごくいいなぁ。人は自分を押し殺して生きていくけれど、それを割り切れないのがいい。スカーレットの器の小ささがちょうどいい。
周囲にいる主体性のない当時のスイーツ女子たちはきっと可愛い女たちで、スカーレットは可愛くない女なんだろう。でも、スカーレットには美しさがある。
世の中の縛りに疑問を持って、主体的に自分の考えを持って、まぁ思いを実行はできないまだ弱いけれど、
まっとうに生きている感じがする!!
そう、それが美しいんだろうな。世の中が正しいと言っていることを鵜呑みにし、自分を持たずに生きている人間は真っ当に生きているとは言えない。そう態度で示している。だから美しいんだろう。
Posted by ブクログ
スカーレットはお世辞にも良い子ではないし、性格や考え方が曲がっている部分もあるけど、自分に正直に生きているところが魅力的な女の子。
彼女がこれからどんな人生を歩んでいくのか、予想もつかないが、とても楽しみに思う。
Posted by ブクログ
昔からそのタイトルだけはすごく有名だったので知っていたが、今になってようやく読むことになった『風と共に去りぬ』。韓国ではこの小説の最後の紋章である「tomorrow is another day」を訳した「明日は明日の太陽が昇る」がとても有名だ。この小説を読んだことがない人でも、このフレーズだけは大体知っている。
日本ではこのフレーズが「明日は明日の風が吹く」と訳されているようで、同じ意味をおたがい異なって表現している点は面白いが個人的には韓国語の訳の方が好みである。比喩的に語りながらもいいし原文の意味をありのまま含んでいるところが良かった。
小説は、わがままなスカーレット・オハラが南北戦争っていう大事件に遭って自立した女性として成長していくという内容だが、正直に言うと物語自体はあまり面白くなかった。確かにこの小説が最初に発表された1936年当時はある意味で斬新だったかもしれないが、今さら読むには少し地味な感じがする。
上でも語ったあの有名な最後の文章についても、文章自体はいいものだが「これで終わり?」と困惑の気持ちの方が大きかった。自分がアメリカ人ではないためその感性を完全には理解できなかったのかもしれないが、その名声の高さのわりには少し失望したのも事実だ。
それでも主人公のスカーレット・オハラは確かに魅力的だ。この本を今になって手に取ったのも実は東野圭吾の小説『白夜行』や『幻夜』の中でヒロインたちが憧れているキャラクターとしてこの小説のスカーレット・オハラを語る内容があったからだった。
反社会的でありながら一方では現実的で主体的でありながらも時には弱いというなど、いろいろ魅力的なキャラクターであることだけは確かに否定できない。
Posted by ブクログ
最終巻で感想を書く
さぁ、始まり始まり〜
「日曜洋画劇場」や「水曜ロードショー」のテーマソングが鳴る
夕焼けに染まったタラの地
ヴィヴィアン・リーの立ち姿
クラーク・ゲーブルのニヒルなヒゲ顔
なんだかわからない話だけど、何度も見入ってしまう……
さぁ、小説(新訳)で読んでみよう
Posted by ブクログ
タイトルがあまりにも有名かつ、カッコいい、その上全5巻の長編なので「高尚な文学作品なんだろうな」などと思い読んでこなかった作品ですが、読んでみると、予想以上にとっつきやすい作品でした。
何よりヒロイン、スカーレット・オハラのキャラクターに、いい意味で予想を裏切られました。
言ってしまえば、貴族階級で男子からモテるスカーレットが、自信満々に自分が思いを寄せる男子に告白したら、思いっきりフラれる、というのが話の書き出しになります。
現代的な翻訳の妙味というのもあると思うけど、スカーレットの生意気さ、傲慢さ、勘違い、一方でのフラれてからの現実逃避であったり、周りの見る目を気にしたり、八つ当たり気味の捨て鉢な行動など、
国も時代も違えど、等身大の思春期の女の子の感情や行動がありありと、みずみずしく描かれていたと思います。
高尚な文学というよりも、少女小説、もっというなら少女マンガを読んでいる感覚の方が近かったかもしれません。
このスカーレットの周りに現れるなんとも意味深な男、バトラーの存在も気になるところ。スカーレットの身分の下に隠れた、激しい感情をいち早く気づき、からかってくるバトラーと、それに心惑わされるスカーレットの姿を読んでいて
「いや、これ、マンガやアニメでさんざん見たパターンのやつですやん!」と心中で思わずツッコミをいれました(笑)
この時代の文学から、この手のカップルのパターンの黄金律はあったんだなあとしみじみ感じます。
キャラクター的には少女マンガ的な気風を感じるのですが、スカーレット家の歴史をしっかり描いたり、南北戦争や奴隷制度が残るアメリカ南部の世相を作品に落とし込んだりと、背景がしっかりと描かれているのが、さすが名作の雰囲気を感じさせます。
スカーレットの人生の波乱と、歴史の転換の交差を予想させ、先の展開を楽しみにさせる一巻だったと思います。
Posted by ブクログ
名前だけ知っていたけど、話の内容は全く知らなかった。
こんな話だったのか、風と共に去りぬ。
世界的なベストセラーとして、聖書の次に読まれている本らしい。すごい。
これからどういう展開になっていくのか?楽しみ。
Posted by ブクログ
んー、おもしろい!
恋愛なしでは生きていけないスカーレットが私とは正反対過ぎて、彼女の生き様にとっても興味がわく!
言葉や描写が綺麗だし、歴史の勉強にもなりそう。
Posted by ブクログ
訳が斬新、現代的なので、何とか読み終えた感。第1巻は登場人物紹介中心という面が多い気がしました。これからどんなお話になるのか、どんどん展開して行って欲しい。