あらすじ
命からがら故郷〈タラ〉農園に帰還したスカーレットだったが、母は病死し、父はショックで自失していた。残された人々を率いて、私が故郷を再建するほかない。この土地だけは誰の手にも渡さない! ――しかし南部の住民には苛酷な重税が課せられ、農園を売らなければならない危機の瀬戸際に。スカーレットは金策のため、自らの身をレット・バトラーに差し出す決意を固めたのだが……。
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Posted by ブクログ
ああ楽しかった。
素晴らしい読書体験だった。
スカーレットの人生が気になりすぎてページを捲る手が止まらなかった。
第3巻までしか読んでいないのに、私の心の中にはスカーレットがもう住み着いている。
これが本と友達になるっていうことなのかな。
アシュリ推しの私は248〜251Pを何度も何度も繰り返し読んで身悶えてた。スカーレットと一緒に「やっぱり、わたしのこと愛してるじゃないの!愛してるんでしょう!言葉にして!」って心の中で叫んでたよねww
まあでもこの二人は結婚できない(しない)んだろうなぁ…もうフラグ立ちまくりだもんなぁ…
それでも、アシュリから愛してるの言葉を聞けたしキスシーンもあったし、まあこれくらいで満足せねば…( ; ; )例えスカーレットがフランク・ケネディと結婚してしまったとしても、私の記憶の中にこの思い出は刻まれるから…
Posted by ブクログ
2巻で大激動の戦争最中を読み、ここがピークかと思いきや、ここからが闇のスタートになるとは。
タラを襲う北軍のヤンキー、重税の圧力、帰ってきたアシュレやレットとの交わりの中で経験する絶望。とにかく世の流れもスカーレットの人生の流れもここ半年の内に目まぐるしく変化していく。
戦争を経験したことのない身としては、歴史で語られない敗者側のリアルな実態とプライドに初めて触れた気がしてならない。
打ち負かされても、打ち負かされたと認めず、毅然としていて昔の形式を忘れず誇り高き人としてなり振る舞う。微笑の仮面を身につけて…。
スカーレットの精神力や生命力の漲りは衰えないけれど、明らかに変化していく価値観や文化観に自ら戸惑い、誰よりも現実的に将来を見据えている姿は人間らしさ満載で、読みすすめるごとにスカーレットという人間を好きになる。
「もっとも残忍な復讐は、いま、はじまったばかりなのだ」
「彼女は、うしなうべきなにものもなかった」
「平気で金をまき散らすような時代は過ぎたのだ。古い時代は、すでに去ったのに、なぜこの人たちは、古い時代の身ぶりを忘れられないのだろう」
Posted by ブクログ
スカーレットへの試練は、まだ続く。もう底だ、と思った瞬間、次の試練が。
最初の頃とは物語の色合いが変わってきた。
タラとはなんなのか。僕には分からない。
Posted by ブクログ
超大作。
貧しさで、これほど人の気持ちは荒むのか。衝撃だった。
学生のときに、南北戦争は、奴隷解放を目的にしていて、正義が勝ったと習った。
でも、戦争はそんなに単純じゃない。勝者が全て正しかったわけでもない。
スカーレットの醜さと、未来を見て生きる強さ。
とにかく圧倒される。
Posted by ブクログ
「謎解き」のおかげで、ウィルの登場を心待ちにして読み進めた。何故彼の存在が映画舞台ではないものとなっているのか!彼に肯定されることでスカーレットはますます自信を持ち、タラへの拘りを強くしていくというのに!戦禍の様子、南北のパワーバランスの様子が丁寧に書かれていることに改めて驚かされる。
Posted by ブクログ
アシュレは、割とどうしようもないとこあるけど、愛しているところに気付いて絶望するところが、二律背反感があって好き
(まぁ、結局は肉体的な観念でしか愛していないのだが‥)
Posted by ブクログ
苦しみは、戦争が終わってからやってくる。多くを失ったスカーレットは、まだまだ奪われ続ける。本当の戦いはこれから…。
戦争が終わって、人々の心がおかしくなっているのがよくわかる。
戦争が人々の仮面を剥がしていく。
戦争が、人間の本当の顔をあらわにする。
スカーレットももっと素直になっていくのかな。
Posted by ブクログ
最終巻で感想を書く
南北戦争の影に隠れた本当の戦い、それは「何をしても生きる」というスカーレットの壮絶な戦い
「明日考えよう」
ちっともヒロインらしくない、
憎らしいほどのこの主人公が愛おしい
さぁ、後半へ突入
Posted by ブクログ
2巻でタラに戻ってきて3巻からはタラ再建に努めるスカーレット。タラへの愛に目覚めなんとしても手放すまいと尽力する。
3巻では戦争がようやく終わり、スカーレットはタラに戻りアシュリも無事帰還することができた。けど大変なのはここから。タラに重税がかけられ、このままお金を工面できないとタラが他人の手に渡ってしまう。母の死に悲しみながらも再建に取り組んでいたのに。お金目当てでレットに近づくもばれて失敗。3巻ではお金を持っているフランクに切り替え、スカーレットが魅力を振りまいているところで終了。
3巻のスカーレットは娘時代の彼女とはかなりかけ離れた存在になった。現実主義に磨きがかかり、タラを守るために何ができるか常に頭を働かせている。戦争でどん底を知って彼女をとりまく状況が一変したのが大きい。スカーレットが賢くなって現実に立ち向かうため自分で行動するようになったのは成長の証。けど可愛げは減ったね。レットが言った通り「がちがちに強気のかまえ」になってしまった。どっちが正しいとかではないけど、彼女が元来持ってた可愛らしさがすり減ってしまったようで残念。