鴻巣友季子のレビュー一覧

  • 全身翻訳家

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    ネタバレ

    2007年12月に筑摩書房から出版され、好評を博していたた『やみくも -翻訳家、穴に落ちる』を親本に、新たに執筆されたエッセイなどを多数集めて、今回文庫化された。

    文庫新版にあたって収録されたエッセイには、翻訳家として世に出るまでの生い立ちや最新の仕事事情までが歯切れのいい文章で綴られている。
    前作を購入された鴻巣ファンの方にとっても、新鮮な内容がたくさん含まれているので損せぬ内容となっているのでは。

    最初に収録されている4編は、たまたまこの本と前後して読んだ「本の寄り道」に収録されている4編だったので、始めはあれと思ったのだが、残りは未読のもの。著者がお得意とする読書にまつわる感想も交え

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    2011年12月21日
  • 全身翻訳家

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    おもしろい話もあったけど、多くは何だか小難しくて、自分にはおもしろいと思えなかった。こちらの知識が不足し過ぎていたのかもしれない。

    あえて一つ例を挙げてみると、「絆創膏」を辞書を引かないと読めない様な(自分みたいな)人は、何言ってるのかよくわかんない話も多いと思います。

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    2011年12月13日
  • 全身翻訳家

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    「翻訳」に興味があるので手に取りました。一編5〜6ページのエッセイがおよそ50本、テーマの共通性で5つのパートに分けて並べられている。どこからでも読める。どれを読んでもかなり面白い。

    さりげない日常の話から書き始め、「なになに、それでどうなったの?」と身を乗り出した読者を、文学ワンダーランドで楽しませてくれる。ユーモアもあればオチもある。この人、なかなかのエッセイストであり書評家のようです。ついでにいえば、酒飲みでもあり、「元」がつくけどスキーヤーでありカヌーイストでもあります。

    ひとつメモしておきます。「デジタルの力というのは、忘却という人間に残された最後の安らぎ、最後の赦しを奪おうとし

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    2011年11月08日
  • 明治大正 翻訳ワンダーランド

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    [ 内容 ]
    驚愕!感嘆!唖然!恐るべし、明治大正の翻訳界。
    『小公子』『鉄仮面』『復活』『フランダースの犬』『人形の家』『美貌の友』『オペラの怪人』…いまも読み継がれる名作はいかにして日本語となったのか。
    森田思軒の苦心から黒岩涙香の荒業まで、内田魯庵の熱意から若松賤子の身体感覚まで、島村抱月の見識から佐々木邦のいたずらまで、現代の人気翻訳家が秘密のワンダーランドに特別ご招待。

    [ 目次 ]
    近代の翻訳はこの「一字入魂」から出発する―ユゴー『探偵ユーベル』森田思軒訳(明治22年)
    訳文が生きるか死ぬかは会話文―バアネット『小公子』若松賤子訳(明治23~25年)
    超訳どころの騒ぎではない―ボ

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    2010年06月30日