鴻巣友季子のレビュー一覧

  • 風と共に去りぬ 第2巻

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    第1巻までの気ままな娘ではなくなって男との約束と家族の歴史を背に大人になったスカーレット、とても格好良く魅力的。同時に自由人だったレットも敗走する南軍を目にして戦争へ合流する。
    単なる少女小説から毛色が変わった第2巻。
    次巻以降も楽しみ

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    2022年04月01日
  • 嵐が丘

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    読者層が女性の恋愛小説と思っていたが、印象が違った。二名家におよぶリベンジや亡霊といったホラーの面もある。ヒースクリフの素性は謎のまま読者の想像に任せる。女中のネリーの話は自らも関わっているので主観的なものであり読者として無意識に真偽を迫られる、いや楽しめる仕掛けとなっている。2022.2.19

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    2022年02月19日
  • 全身翻訳家

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    翻訳家という生き方。

    翻訳について、子どもについて、生活について、昔について。その職業を選んだ流れみたいなのが見えるエッセイが面白い。また翻訳の歴史が見える話も興味深い。「スカーレットと江戸ことば」あの明日は明日の風が吹くと訳したのは誰かについて。歴史を辿っていく謎解きが、個人の歴史と重なり合うところが素晴らしかった。

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    2021年07月25日
  • 謎とき『風と共に去りぬ』―矛盾と葛藤にみちた世界文学―(新潮選書)

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    2015年に新潮文庫からマーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」(Gone With The Wind→GWTW)全5巻の新訳を行った鴻巣友紀子氏が、翻訳を通して見えてきたGWTWと、作者マーガレット・ミッチェルがこの大ベストセラー小説に込めた想いを分析した評論。

    GWTWはマーガレット・ミッチェルが10年をかけて書き上げ、発売と同時にベストセラーとなりピュリッツアー賞を受賞した。しかしながら、それだけの功績を挙げながらもこの作品はベストセラーになった→大衆小説という扱いを受けてアメリカの文学史においてもあまり顧みられなかったばかりか、作者であるマーガレット・ミッチェル自身の生い立ちや、

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    2021年07月20日
  • 嵐が丘

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    おもしろかったのかもしれない。
    ヴァージニア・ウルフの自分ひとりの部屋を読んで、それから気になっていたので手に取った。

    人の忠告に耳を貸さない者と過去にネグレクトされた成人、復讐のため人を操り騙す者など、どの登場人物のことも全く好きになれないし、その言動に不快感は増すばかりなのに、どんどん読み進めてしまうのは、その表現力の力強さ、描写の細かさによるのだと思う。魅力的ではない描写をされている登場人物に対比して、自然の描写が美しかったのも印象的。

    エミリー・ブロンテは閉じた人間関係の中でこの作品を描いたそうで、並外れた力を感じる。

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    2021年04月21日
  • 風と共に去りぬ 第2巻

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    おおお!一気に緊迫感!
    スカーレットの抑えられてきた強さがこれから見れると思うと楽しみ
    あとレット・バトラーめちゃくちゃカッコイイ

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    2021年03月02日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    んー、おもしろい!
    恋愛なしでは生きていけないスカーレットが私とは正反対過ぎて、彼女の生き様にとっても興味がわく!
    言葉や描写が綺麗だし、歴史の勉強にもなりそう。

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    2021年02月11日
  • イエスの学校時代

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    何を言いたいのか私にはよく掴めなかった。
    ただ、ページが進むにつれて、シモンが愛おしくなる。
    ダビードやイネスに冷たくされながらも、ダビードの為に、一所懸命になる姿に応援したくなる。

    シモン、イネス、ダビードは疑似家族。でも、シモンはダビードの為に、父親としての任を果たそうと頑張る。
    イネスのように、自身が打ち込める何かを見つけるわけではないし、ダビードのように明晰な感じでもない。

    それでも、ダビードのために一所懸命な姿は、世の中の親の一般的な姿ではないかと思ったし、それで、いいんじゃないのかなって思った。

    特筆すべき何かがなくても、誰かの為に一所懸命になる、愛を注ぐ。それができたら、い

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    2020年08月30日
  • 謎とき『風と共に去りぬ』―矛盾と葛藤にみちた世界文学―(新潮選書)

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    初めて読んだのは確か小5くらいのときで、家にあった河出書房の世界文学全集の、なので大久保康雄訳。他のがグリーンなのになぜか「風と共に」と一部の小説が白い表紙で、その乙女っぽい装丁にときめいた記憶がある。その後、高校生くらいまで何度か再読した。映画のほうはたぶんNHKで観たと思う。ヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブルのビジュアルは本を読む前から知っていて、そのイメージで本も読んだ…かもしれないけど、映画は原作の良さが全然入ってなくて退屈だな…と思った記憶がある。なので私の中では映画はあまり印象にない。
    鴻巣さんが手がけた新訳版は読んでないが、この本は読書リストには入れていた。なんといっても暗記

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    2020年07月26日
  • 恥辱

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    先が読めない、と思ったあと、人の気持ちは分からないのだから当たり前と思い直した。語り手である彼は、同僚にいたら避けたくなる人物だが、そうした人間になって世の中を見る感覚が面白かった。

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    2020年03月08日
  • 風と共に去りぬ 第4巻

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    やっと4巻読み終えた。
    4巻はちょっと退屈だったけど、この後の展開のためには必要なのかな。
    アシュリの妹インディアは25歳でオールドミスなのか。
    まあ、昔だからね。
    スカーレットがなんでアシュリをいつまでも好きなのか解せない。恋は盲目なのか、顔がどタイプなのかしら。
    最後の最後、事件が起きた時もフランクの心配せずにアシュリのことばっかり考えてるのでフランク気の毒(笑)。

    スカーレットの「後ろばっかり向いてないで、前を向いて生きよう」という考え方は尊敬する。
    この時代にそんな考え方をする、しかも女性はどれだけいたのかな。

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    2020年03月05日
  • 翻訳ってなんだろう? ──あの名作を訳してみる

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    翻訳とは外国語で書かれたものを日本語に訳することだ。訳するとは何なのか?それは外国語で書かれたものを深く読み、掘り下げて、作家の意図を探り取らなければならない。翻訳とは訳をする作業なのではなく、読み込む作業なのだ。
    翻訳家であり、翻訳教室なども催している筆者が、10作品の例文を提示しながら、その訳し方を解説する。
    韻を踏んだ文章や、当時の時代背景や文化とは切り離せない登場人物同士の関係、辞書では同じ日本語になりがちな複数の英単語の使い分けによる違い、などなど、それは原文を読み込まなければ見えてこない。
    翻訳文学が好きな身としては、翻訳家の苦悩が垣間見えて面白かった。

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    2019年08月05日
  • 恥辱

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    読みやすくはあるが、扱う主題は難しい。
    都会で教授をしている二度の離婚経験のあるおじさんが、性欲を抑えきれず教え子に手を出して、職を追われ、田舎の娘のところに行き着き、そこから展開していくストーリー。
    南アフリカの白人と黒人の間のわだかまり、治安の悪さ、強姦などといった時代背景がある中、娘とは事件後でも仲良くはあるが、意見は全く食い違う。

    相手の意見を聞かずに、自分の意見を通し、辞職に追い込まれ、その後娘に自分の意見を通そうとする。かつて物を教える立場であったように。

    一度だけでは本の一部分しか理解には及ばない自分の読解力の無さを嘆きたくなるが、ブッカー賞受賞作なだけあり、読み応えはある。

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    2019年07月23日
  • 謎とき『風と共に去りぬ』―矛盾と葛藤にみちた世界文学―(新潮選書)

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    よく知らなかったミッチェルのことを知れたのは、良かった。メラニーが真の主人公だったんだね。まあ、た確かに一番深みはあったのかなあ。でも、彼女も嫉妬心があったみたいなくだりはよく分からなかった…。

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    2019年06月25日
  • 謎とき『風と共に去りぬ』―矛盾と葛藤にみちた世界文学―(新潮選書)

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    どうしても映画版にひきずられること含め、いろいろ看破された感じ。さすがご慧眼! 鴻巣訳で再読しようかという気持ちになりました。

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    2019年03月07日
  • 謎とき『風と共に去りぬ』―矛盾と葛藤にみちた世界文学―(新潮選書)

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    ネタバレ

    かぜともファンには垂涎ものの本だろう。
    時間がなくて飛ばし読みだったけど、スカーレットより、
    メラニーの方がいざとなったら腹が据わっていて度胸があるというのは新しい視点。

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    2019年03月01日
  • 風と共に去りぬ 第4巻

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    なんというか、共和党、北部の本音も描いてはいるけど、やっぱり奴隷制にはイノセントね。
    そうしたことを除けば、女性の強さ、対しての愚かさなどがよき描かれている。
    よく思うのだけれど、男性作家の描く女性よりも、女性作家の描く男性のほうがリアルに感じる。
    まあ、これが名作だから、ってだけかもしれないけれど。

    早く次を読みたい気持ちになっている。

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    2018年12月15日
  • 翻訳ってなんだろう? ──あの名作を訳してみる

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    英語のニュアンスのあれこれはもちろん、物語の背景も読み込んで日本語に置き換える面白さ。英語がわからなくても、原作を読んだことがなくても、読み物として面白いと思う。

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    2018年09月01日
  • 恥辱

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    ネタバレ

    気分が落ち込んだ時に読んでたからますます落ち込んだ。救いがない……。

    定年まぎわのおじちゃん教授は性欲ギラギラで教え子とやっちゃって教職を追われ、娘が住むアフリカへ行ってみるんだけれどギャングどもにやっつけられてやれやれ……というはなし。

    救いのない時代の救いとは何か。成長なき時代の成長とは何か。ただ恥辱に耐えていくしかないのか。
    身分不相応な望みを持つことは罪なのか。

    しっかし陰気な小説だなーと思いました。

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    2018年06月16日
  • 恥辱

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    人間を単純に2つに分けることはできない。という真理を感じる小説だった。
    良い人、悪い人。幸せな人、不幸な人。偉い人、偉くない人…。

    時代や文化が変われば、価値観は変わる。同じ時代、同じ文化においても、人によって価値観は異なる。
    だから、本当の意味で相手を理解するというのは、ほぼ不可能だ。

    だからこそ、自分の言葉や行動は、自分の意思や正義に対して正直であるべきだ。そして、その中では自分は自由でいられる。
    人は誰も迷う。いつでも迷う。だから学び続けなければ、前に進めなくなるということだ。

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    2018年01月08日