鴻巣友季子のレビュー一覧
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ミリアム・テイヴズ『ウーマン・トーキング ある教団の事件と彼女たちの選択』角川文庫。
映画原作の実話に基づいたフィクション小説。物語というよりも、女たちだけの2日間に亘る会議の内容が、書記として会議に出席した唯一の男であるオーガストの視点で綴られる。
正直言って、退屈な作品だった。深刻なテーマだけにもっと大きな展開を期待したのだが、宗教的でもなく、哲学的でもなく、余りにも平坦な展開にがっかりした。
ボリビアにあるプロテスタントのキリスト教団体のコロニーで起きた大量レイプ事件。被害者は最年少が3歳という極悪非道ぶりであった。朝を迎えて、身体の痛みや出血を訴える女性たち。それは『悪魔の仕業 -
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新潮文庫の名作新訳コレクションStar Classics シリーズで読んだ。
第1次世界大戦を挟んだ10年間の年月の推移を、2日間の出来事を描写することであらわしている。戦前の屋敷内は人があふれ、主人公ラムジー家の隆盛が書かれる。一家だけでなく、関係する老若男女が屋敷に集い、主にラムジー夫人の目線で各々の関係を描いている。
戦後の1日は、空き家状態にあった屋敷を清掃管理する描写から始まり、ラムジー夫人が亡くなり、社交の場としての機能を失った屋敷が書かれる。10年前に屋敷に集っていた画家の女性が主な語り手となり、10年前の記憶と現在の描写を対比し変化を実感させている。
幼かったラムジ -
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難しい。
同じ場に居合わせても、人それぞれ思っている事は違う。
何を思ってるのかも、想像と違うかもしれない。わからない。
人に気をつかって、迷惑がられるかもしれないなら、自分の好きなように、自分の気持ちが良いように生きよう。
正解は無いと思う。
訳者あとがきを丁寧に読んだら理解が深まりそうだが、読後、疲れて、その余力は無かった。
またいつかあとがきをゆっくり読もうと思う。
キラキラ輝くリゾート地セントアイブスを暗いスカイ島に置き換え。
モリスの壁紙から心明るくなる壁紙に変える。
家族の愛の形。本人はそれが愛と思って接している。相手にとっては愛とは思えなくても。
ウルフは、人は何のために -
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新装版か~。キレイな表紙。
同著者の「夜の記憶」が良かったのでこちらも手にとってみました。
アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞受賞作。
老弁護士が語る少年の頃の記憶。
村にやって来た美しい女性教師。
そして起こる悲劇。果たしてその真相は?
★3の下。
うん。「夜の記憶」の方が好みだったわ。
いや〜〜〜!
さすがに焦らし過ぎ。
事件が起こるまでが長い長い。
純粋ミステリーってよりも文学っぽいのかな。
あまりにも丁寧に描かれているので話の展開が遅い。
まるで、脱ぎそうで脱がないストリッパーの如し。
(# ゚Д゚)コラ! ネーチャン ハヨヌガンカー!!
471ページだが半分くら -
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タイトルがあまりにも有名かつ、カッコいい、その上全5巻の長編なので「高尚な文学作品なんだろうな」などと思い読んでこなかった作品ですが、読んでみると、予想以上にとっつきやすい作品でした。
何よりヒロイン、スカーレット・オハラのキャラクターに、いい意味で予想を裏切られました。
言ってしまえば、貴族階級で男子からモテるスカーレットが、自信満々に自分が思いを寄せる男子に告白したら、思いっきりフラれる、というのが話の書き出しになります。
現代的な翻訳の妙味というのもあると思うけど、スカーレットの生意気さ、傲慢さ、勘違い、一方でのフラれてからの現実逃避であったり、周りの見る目を気にしたり、八つ当たり気 -
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「古き冷き時間は、古き悲しみは、池の沈泥のように、層をなして積む」
カナダの小説家マーガレット・アトウッドの2000年の作品。
チェイス家の二人の娘、アイリスとローラ。
物語は、名家の没落と新興のブルジョアたちの様子、大恐慌、第二次大戦とその後など、その時代の匂いを、「暗き目の暗殺者」という入れ子の小説や当時の記事を挟みながら、アイリス自身の回顧録?を軸に語られていく。
女性の内面を抉るような、それでいて「平穏」を繕う。
老いと皮肉と気位の高さが、積もり積もってまとわりつく。
煩わしくもあるが、厚着して身を隠したような心地良さも、内側から透けて見える。
久しぶりに、苦戦した。
ただ、「 -
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ネタバレ戦争がかくも人の考え方や生き方を変えてしまうのか。主人公マーガレットのような、狡賢い女でさえも、戦争さえなければ。
ただ一方で、戦争でマーガレット自身の根本が変わったかというと、そうでもないと思う。ひもじい思いをしていた時代以外、相変わらず自分のことしか考えていない。最終盤で、メアリーやレットの有難さを知り、アシュリに対する思いはただの自分の妄想に近いものだと悟るが、彼女は果たして本当に心から自省したかというと、してないと思う。結局自分の為になってくれた人、自身の損得勘定でその時プラスだと感じた人の為に好きと言えたり泣けたりするだけであって、彼女は本当に冷たく心の貧しい人だと思った。
現代日本 -
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ネタバレインテリ元モテ男だった主人公の没落。
時代の変遷についていけない古ぼけた文学者は、継続した人間関係を築くことができず、女を買っては消費する日々。
絶対に自分の考えを曲げず、他人の意見に耳を貸さず、大学を追放されるところまでは面白く読めた。
娘の農園へ住み着いてからはとにかく重い...
動物愛護ボランティアの夫婦をせせら笑い、ボランティア女性の容姿を痛烈に批判しながらも結局セックスしちゃう。
黒人コミュニティを下に見て説教じみた話をするわりに、隣人が仕組んだと思われるレイプについて核心をついた言葉は言えない。
元妻にも娘と自分が受けた襲撃についてしっかり話さない。
どの局面でも主人公は自己