鴻巣友季子のレビュー一覧

  • 灯台へ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    やっぱり原作で読みたい…この読みにくさは日本語に訳してしまっているからだと思う…

    そうはいっても、後半は慣れたのか、描写も意識の流れもわかりやすくなった。
    『灯台』に到着してよかった。

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    2026年08月13日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    1927年に刊行された、ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』。

    20世紀を代表する文学作品の一冊と言われているだけあって 多くの解説や考察が見受けられます。読み始める前にそうした解説を少し読んでおいたことは、大変助けになりました。
    読んでいなければ わからなかったかもしれませんが。

    とはいえ、構えて読み始めたものの、思っていたほど難解な小説ではありませんでした。それは昨年刊行された鴻巣友季子さんの新訳によるところも大きいのかもしれません。
    ただ 物語に動きがないので なかなか読書が進まないのも確か。

    物語は、

    第一部「窓」
    第二部「時はゆく」
    第三部「灯台」

    の三部構成です。

    第一部で

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    2026年08月10日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    翻訳文学において、著者とともに訳者も賞を受ける、という発想が自分の中にはなくて、世の中にそういう潮流があることも含めて良いことだと思った。

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    2026年07月27日
  • ほんのささやかなこと

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    人は、日々の中で、いろいろな出会いがあり
    看過できない事象にも遭遇する 圧倒的多数の人は見て見ぬふりするが、この小説の主人公は静かに日常の一コマのように一歩を踏み出した そのさりげなさがこの小説の1番表現したかったテーマかも

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    2026年07月25日
  • 嵐が丘

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    登場人物にまともな人がほとんどいなくて誰にも共感できず、読むのが辛いのに結末が気になってどんどん読んでしまうという、なかなかない経験をした
    ネリーの語り口がそれだけうまいということか
    ネリー自身も、その出来事はネリーのせいでは…?ということを数々引き起こしていて、最後まで油断できなかった

    こんなに酷い話なのに、最後はなんとかハッピーエンドっぽくなったのが個人的には良かった
    これはバッドエンドも致し方なしと思いながら読んでいたけど、やっぱり希望ある終わり方の方が好き

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    2026年07月17日
  • ほんのささやかなこと

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    NYタイムズ・英ガーディアン両紙の「ベスト100」選出?
    1985年アイルランド。修道院の闇を知ってしまった石炭商の男が、クリスマスの日に下す静かな決断の物語。

    雪降る町の静かな空気と主人公の葛藤。家族を守るための「沈黙」が支配する社会で、一人の男が選んだ行動はあまりささやかながら確かなもの。

    同調圧力が蔓延する現代を生きる我々にも通じる。真の勇気と良心とは何か、を問いかけるようでした。

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    2026年07月13日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    ひらがな多めで読みやすい。
    スカーレットがとにかく青いなと、きっと誰にでもある虚栄心に満ちた青春時代を懐かしむように読み進めた

    個人的には黒人召使との関係性が興味深かった
    舞踏会やバーベキューで浮き足立つのは、現代のクリスマスやバレンタインみたいなもんなのかなぁと思ったり。皆いつの時代も楽しいことが好きだよね

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    2026年07月13日
  • ほんのささやかなこと

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    ネタバレ

    全く前情報なく読み、いろんなことを巻末で知る事になった。作者が描きたかったことを、そういう視点で、その角度から書くなんて、すごい。

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    2026年07月04日
  • 英語と日本語、どうちがう?

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    ネタバレ

    英語を勉強した時に学んだことがほとんどだったので新たな発見はあまりなし。三人称客観描写は明治になってできたということは知らなかった。翻訳小説の違和感がここにあるということも納得。

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    2026年07月03日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    これを「確かに傑作だ」と手放しに首肯するには自身の海外文学に対する読書力?知見?がまだまだ足りないのかなぁと実感させられた。

    日本の小説でも「話者が誰なのかわからない現象」はたまにあって、その度に「読みにくい」としか思わなかったが、解説を読んでみるとそれこそが技法というからびっくり。
    確かに、印象とか感想はとめどなく対象を変えていくもので、その人間本来の印象こそをそのまま描くことが正、みたいなヴァージニア考えも一理ある。
    けど、傑作とはなぁ…
    評価が分かれそうな気はする。訳者の人も原作に添いつつ、この曖昧な文章をよく訳してくれたなと感謝。

    ラムジー夫人に対する周囲の評価が場面によってコロコ

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    2026年06月20日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読むのに非常に苦労した。目が文字の上をすべり、中身が頭に入ってこない。
    登場人物の意識の流れを克明に描写した文章なので、それを自分の頭の中のイメージに置き換えていく必要があるのだが、うまくできなかった。
    こういった文章をちゃんと読める読者になりたい、というのが率直な感想です。

    作品が何を主題として描いていたのか分からなかったので、各社の説明文の要所を引用してみる。
    ・二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出した(新潮文庫)
    ・若い女性画家はそんな母子の姿をキャンバスに捉えようとする(岩波文庫)
    ・微妙な意識の交錯と澄明なリリシズムを湛えた文体によって繊細に織り上げられた、去りゆく時代

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    2026年06月16日
  • あずかりっ子

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    映画「コット、はじまりの夏」の原作ということで読んでみました。翻訳が難しそう。映画の方がわかりやすく好きかも。

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    2026年06月04日
  • ペネロピアド 女たちのオデュッセイア

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    非常に読みやすい口語体で書かれ、翻訳されている。ミュージカルのように途中途中に歌や詩などが交じり場面転換のような動きが入る。通常の小説とは異なる趣向、この手の書き方はもしかしたら原本のギリシャ神話がそうなっているパターンかもしれない。ギリシャ神話を分かっていれば、もっと楽しめるんじゃないかと思う。

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    2026年06月04日
  • イエスの学校時代

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    『イエスの幼子時代』ほどではないけれど、面白かった。
    相変わらず善良そうだけれど我が強い面々に囲まれて、普通の小市民シモンはどんどん影が薄くなっていく。
    後半は名前負けしない情欲の熱血漢「ドミートリー」に持っていかれてしまう。
    ダビードは、シモンやイネスからは独立し、真理や激情に目を向けている感じで、あまり多くを語られなかった。
    『イエスの死』、翻訳はされないのかな。

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    2026年06月03日
  • 嵐が丘

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    拾われた子どもを中心に激しい愛憎のドラマが展開された小説。
    ネタバレが怖いけど、巻末の家系図を見ながらだと分かりやすい。

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    2026年05月31日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    人と話す時に絶えず動く心
    思ったことまるっと描写
    途中で入れ替わる話者
    誰がいましゃべってるんだろ
    誰がいま心のうちを吐露してる
    隅々までかいてる

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    2026年05月12日
  • ウーマン・トーキング ある教団の事件と彼女たちの選択

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    実際に起きた閉鎖コミュニティーにおける集団レイプ事件に着想を得た本作。衝撃的な話だが、事件そのものではなく被害者やその親族の女性らが、コロニーを支配する男性陣が外出している間に今後の対応策(何もしない、闘う、去る)を話し合う(ウーマン・トーキング)ことが主眼となっている。
    個人的には展開が遅くて文学的すぎる印象だった。
    なお、本書はある理由から幼い頃一度コミュニティーを離れた男性(それにより男性陣から下に扱われている)が書き留めたノート、という形式を取っている。女性たちは教育を受けられず文字が書けないからである。小説の最終部近くで軽く振れられているコロニーを追われた理由も罪深く考察を深めるポイ

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    2026年04月25日
  • ほんのささやかなこと

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    ネタバレ

    マグダレン修道院が舞台の映画、「決断のとき」を見て原作を読んでみた。映画ではっきり語られていなかったことが語られていたし、原作ではわかりにくい所が映画では可視化されていた。ファーロングの母がネッドと結婚していればファーロングの過去の問題は解決したのでは?と思った。
    修道院で起こったことは宗教を使った虐待と人権侵害なんだけど、これがつい最近まで隠されていたことに驚愕。

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    2026年04月16日
  • 恥辱

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    登場人物達にさっぱり共感できなかったけれど、心情は理解できた。そして理解できた自分が嫌だった。
    飼い慣らすことのできない自分の中の欲とか、ついはってしまう自分を追い詰めるだけの意地とか、なんだか身につまされて嫌な気持ちになった。
    娘と父親の、性別なのか年代なのかそれとも関係性のせいなのか、埋まることのない溝も、次々襲いかかってくる不幸な出来事も妙にリアリティーがあった。
    全然好きにはなれない嫌な話だったけれど、自分の中でいつまでも残っているし、これからいろんな本を読んでも、異物のような感じでいつまでも心に残っていそうな本。

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    2026年06月13日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    ネタバレ

    最後の方に、バザーでレットにダンス相手として落札されてとびだしていく場面まで、スカーレットのことが一ミリも好きになれなかった。
    両親以外の人を見下しすぎてきて、ついていけず…チャールズも十分愛らしい青年だったと思うけど、あんなにあっさり死んでしまうなんて…ここをほんの数行で終わらせる作者の潔さは面白かった。
    スカーレットに子どもが生まれてから、決定的に人生の大事な選択を間違えてしまった様がありありと伝わってきて(特に子どもに全く愛情を持てないシーンがリアル)、いたたまれない。17歳という若さゆえに選択を誤り、社会の慣習に押し込まれる様子が、いや自業自得やろという気持ちもありつつ、かわいそうだっ

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    2026年04月04日