鴻巣友季子のレビュー一覧
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南アフリカの大学(都会)と田舎の二つが舞台。
仕事で2度しか訪れていないが、リアリティをもって読むことができた。
主人公は西欧文学専攻の大学教員。それがセクハラ疑惑から転落し、犬の殺処分に携わる中で、これまでの人生を振り返る。その振り返りは生やさしいものではない。過去の女性は彼の中では全て美しく輝く。しかし、唯一、実の娘ルーシーだけは、妥協点が見えない。彼女こそ、もう一人の主人公ともいえる存在。覚悟が決まっていて、不可解だが、魅力的なのだ。
読み終わって、ただただすごいものを読んでしまったという感想しかない。ヒロイズムのかけらもないのに、人間とは、社会とは何なのか、考えさせられる。 -
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ネタバレとうとう最終巻。
えー、ここで終わり!?と思ったが、その先は確かに不要かも。読者の想像に任されたということで。
スカーレットが、自分は間違っているのかも…とだんだん気づいていく。レットとの新婚生活は満ち足りていて、お金の心配もなく、好きなものに好きなだけお金を使えるのが何より幸せ。
でも、アシュリとの抱擁を見られたり、スカーレットが階段から落ちて…という事故があったりで、レットとの夫婦仲はおかしな方へ向いてしまう。極めつけに、ジェラルドを思い起こさせる娘の落馬事故。そしてメラニーの死。
ここまで来て、スカーレットはようやく「自分にはもう頼れる人が誰もいなくなってしまった。でもそうさせたのは紛れもなく自分自身だ」ということに気づく。レットへの愛も改めて認識するが、時すでに遅し。最後のレットとの会話は、お互いに「ああしてほしかったのに」「あのときあんな態度でなければ」とワガママを言い合っているようにもとれるが、やっぱりスカーレットが悪いかなと思う。お金と自分のことが一番、好きなことを好きなだけやりたいようにやってきた結果、周囲の人はもう誰もいなくなってしまった。
…自分はスカーレットが好きやし、たくましくて良くも悪くもまっすぐなところは尊敬に値すると思う。けど、最後にこういう展開になり、戒めのような感じでレットにも愛想つかされて…その後はどう生きていくのか。メラニーに言われたとおり、ボーとアシュリを守って生きていくのか。
有名な最後の一文、そしてタイトルが意味するもの、わかったようなそうでないような…
映画見て、原作読んで、もう1回考えてみようかな。 -
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ネタバレこの巻は、歴史が少しずつ動いて、それに振り回される登場人物たち…という色合いが濃い。時代背景の説明はあるけど、さらっと読んだだけでは全部理解しきれず、もうちょっと理解する必要ありやなと思う。
今までの中で一番ドッグイヤーも少なめ。
スカーレットは策略でフランクと結婚して、タラにかかる税金を払って、製材所を買って、どんどん金儲けるぞー!というスタンスで毎日がんがん働く。あくまでもまだ19世紀やし、女性が自分の力で商いをするなんて、フランクが言うように「男勝り」でしかないと思う…笑
「わたしはこの世で一番大事なのはお金だとわかったし、神に誓って、お金のない生活は二度としないつもりなの」
でもやっぱりそんなスカーレットが私は好き( ´∀`) 新しい夫の前でこう言い放ち、有言実行できるところが尊敬!
…毎回おなじみのアシュリとのやりとりは今回もあったが、もうアシュリが辛気くさすぎてイライラした(-.-)
レットの言う通り、なぜいつまでもタラにいてスカーレットのおんぶにだっこ?しかも決めたなら北部行けよ!!いつまでスカーレットに世話になる気?そして製材所の仕事も役に立たないというひどい有り様…
まぁそれは、スカーレットがどんどん変わっていく様子を表現するために必要な描写なのかなと思った。生き延びていくためにはお金が必要!って感じて以降、読者としては「アシュリのこと好きやろうけど、それはもはや情なのでは?」と思うこともある。
そんなことよりもお金!って感じ(笑)
もう最終巻まできてしまった…あらすじ読んだが、すごい展開になっていくなあ!期待がふくらむ。。でも読み終わりたくない~。 -
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ネタバレ激動の第2巻。ハラハラしながら、読み終わるのが惜しいと思いながら、でも読んでしまった。
裏ページのあらすじでなんとなく先はわかっていたが、色々と予想外で面食らう展開だった。
戦争はつらい。いつの時代でも、どこの国や地域でも、あとに残るのは悲しみだけだなあと感じられる内容だった。
号砲の響くなか、メラニーのお産をなんとかやってのけるスカーレットが本当にすごい。いくらアシュリと約束したと言えど、ミード医師が来てくれないと言えど、放ってひとりでタラに帰るかと思ってた。(それか、お産によってメラニーは母子共々死んでしまうのかとも予想していた)
それがまさかの、すごい責任感。そして全員連れ出してタラに帰るのもびっくり。なりふり構わず、牛まで連れて。
最後…
老いた父親、逃げた召使たち、死に目にも会えなかった母親、病気に苦しむ二人の妹。食べるものも飲むものもろくにない。
変わり果てたタラを前に、明日から自分が養っていこうと決意するスカーレットが本当に立派。
自分がやらねば!という責任感が本当に頼もしい。ただの裕福な家庭に育ったお嬢さんでなく、胆すわってて強くてカッコいいなと思う。尊敬。
これからどんな展開になっていくのか、続きが気になる!!3巻も4巻もネットで注文したので、届いたら早く読みたい✨
…番外。
アシュリのことがどれほど好きかということが、1巻に引き続きよくわかる描写が面白い。そこら辺は、ほんまおもろいなぁスカーレット!って感じやけど、アシュリも彼女をまぁまぁ好きなんだと判明。
レットのような破天荒で強引な男のほうが私は断然好みなので、レットとスカーレット二人きりの場面はドキドキした!笑
この先レットが出てくることあるのだろうか?私達は似た者同士って言ったから、また会えるのかしら。今後もどこかでスカーレットを助けてほしいなあ。
…自分の気強いところがスカーレットと似てるので、本当に気になる(笑) -
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アメリカの南北戦争について調べる機会があり、この作品は南北戦争の最中を生きた女性に焦点を当てて描かれたということを知った。ひとまず1巻を購入。
はじめのうちは、進みが遅い!って思って辛気くさかったけど、だんだん面白くなっていった。スカーレットがアシュリと結婚できると信じてるのがおめでたすぎて、笑える。天真爛漫で、自分に正直で、わがままに突っ走ってるスカーレットがなぜか憎めない。
南部連合軍からみた戦争の様子や暮らしぶりもよくわかるように描かれており、勉強になる。アトランタにとどまれるようになって、スカーレットはどうなるのか、2巻もさっそく注文したし読むぞ! -
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ネタバレ最後のシーン。本当に風が吹き抜けた。その風に後押しされるように、スカーレットはいつものように前に進んでいく。
まさに、「明日は明日の風が吹く。」
こんなに中途半端な終わりでも、きれいさっぱりしている作品はなかなかない。スカーレットなら、こんな終わり方でもいっか。そんな気にさせてくれる。
あと、本当の主人公が誰か、全巻よんできっとわかる。
この作品を計算してつくったと作者はいう。(p526)
10年もの歳月をかけて織り上げた作品だという。納得がいく。
どうしてこんな嫌味な女の物語を延々と読まされているのに、見入ってしまうのだろう。飽きが来ない、どころか先を求めてしまう。悪どい女のすさんだ心のやり口を見せつけられているのに。でも、その女が何をやってもうまくいかない、いや実際は最悪の状況をいつも切り抜けて成功にゴリ押しで辿り着いている。でも、決して満足できない幸せになれない。そんな滑稽さに胸がすくのだろうか。
他人の不幸は蜜の味。
しかし、何度打ちひしがれても立ち直る人間の姿は、さわやかで、むしろ小気味いい。読んでいて、やはりどこか勇気づけられてしまう。
そういうところが名著なんだろう。 -
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圧巻の壮大なストーリー。全5巻に及ぶ長編ながら一度も飽きることなく次々と起こる展開に引き込まれて、読み終わってすごい話だったなと思う。読み終わった時点でまたもう一度読み直したくなったほど。結末を知ってまた違う読み方ができそう。
学生時代に一度読んでいたものの、かなり忘れていた部分もあったし、大学生と40代では同じ作品を読んでも感じ方が違う気がする。
アメリカ南北戦争前後の激動の時代背景とスカーレット・オハラの波乱万丈の人生。海外版の大河ドラマみたい。でもこれってまだスカーレットが28歳までの話だなんて驚き。
スカーレットの強さと賢さに感嘆したり、反面の愚かさとじりじりしたり。またレット・バトラーとの擦れ違いにやきもきさせられ。そしてメラニーの優しさと聡明さと強さに最後はこの女性こそが影の立役者であったことに気づかされ。
スカーレットの故郷タラに対する郷土愛も印象的。スカーレットの原点はタラの赤土。その強さの原点。最後に何もかも失ったスカーレットはタラに戻るところで物語は終わるけど、きっとスカーレットはをここでまた力を取り戻してこのままでは終わらない気がする。「今考えるのはよそう。明日考えよう。」スカーレットの印象的なフレーズ。彼女はそうして明日を切り開いていったのだから。
激動の時代の流れに翻弄されながら強く生きたスカーレットの物語。間違えなく名作だ。現代ものばかり読んでいたこの頃だったけど、時代物の読み応えはたまらない。世界史の教科書ではわからないその時代のアメリカ南部の空気に触れられた気がした。本当に面白かった。 -
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ネタバレ日本の戦争の記憶は太平洋戦争だが、アメリカの戦争の記憶は南北戦争である。アメリカの災厄の時代の物語。
あいかわらずスカーレットは性格が悪い。でも、体裁はきちんと取り繕っているんだから、実に気高い。
この巻でスカーレットの良さに気付き始める。子供の頃はただのわがままに見えたけれど、大人になって力や責任を持つようになって、自由になって、その本領を発揮してきたという感じ。
なにより、この巻の軸はレット・バトラーである。
スカーレットと名前も似ているが、思想の根源も似ている。女性だから本心を出せていないスカーレットと、自分を自由に表現できている男のレットが良い対比構造になっている。
スカーレットは自分の鏡であるレットを見て、頭では拒否するが、心が惹かれてしょうがない。合理的な物の考え方は、まさに自分のやりたいことなのである。
そして、彼の存在がこれからの彼女の在り方に大きな変化を与えるのだろう。
スカーレットは解放される。
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どんどん物語に引き込まれていく。
あと、レットバトラーの戦争観が日本人の共感を呼ぶよね。
世界のどこでも太平洋戦争時代の日本みたいなことやっていたんだね。ただ、欧米はそういうの近代に終わらせていて、後進国の日本は技術の進んだ20世紀にやっちまったから大惨事になったんだな。南北戦争の時代に核兵器があったらアメリカ南部は焦土と化していたね。