鴻巣友季子のレビュー一覧
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リディア小母、デイジー、アグネスの視点で描かれる、「待女の物語」の15年後のギレアデ、その腐敗と崩壊について。前作はオブフレッドの独白という形だった為見えなかった、ギレアデの全体像と細部、そのなかで生きる人々がしっかりと描かれていて、非常にエンタメ感があり、本当にかなり、とにかく、面白かった!!立場が違うと見え方が違うので、読んでいるほうもたくさんのカメラで見ている感覚になり、700ページの長編だが最後まで全く飽きることがない。
感想を書く為に読み返していてまた何回も泣いた。
シスター・フッドここに極まれり!570ページ「心臓止め」からラストまでの量みかけるような
激動の描写は特に圧巻だっ -
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人間の嫌らしいところ…人を陥れる心の動き、卑屈な精神とその態様、驚くほど残酷な側面、、リアルに表現されてた。それは人のネットワークを制限され、文化との接触を極限まで限られた不自由な暮らしを受忍させられてる人間の、どうしようもなく人間らしい歪み方、生き方なんだと思う。同じ状況なら自分もそうなると思う。
それでも、そんな中でも状況を変えるために自分が犠牲になることを分かっていて、国家の敵になる危険な行為をする知恵と勇気を持てるのもまた人間なんだよね。
そんな社会にならないように、〇〇ファーストとか、差別を助長するような(人間区別しだすと際限がなくなるのは歴史が証明済)言説にノーと言っていくことが、 -
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ネタバレ以前から気になっていたけれど、モームの読書案内で取り上げられていたことに背中を押されて手に取りました。(三浦しをんの初期のエッセイでも紹介されていたような)
物語の舞台は200年以上前、重苦しい表紙をみて恐る恐る読み始めたけれど、作品の世界にどっぷり浸かってしまいました。
どの登場人物も安易に感情移入させない癖と強さを持ち、(こんなにたくさんの登場人物がいても好きと思える人がいない)ぎらぎらした感情表出やぶつかり合いに思わずひるんでしまう。
これは時代性なのか、国民性なのか、特異な気質なのか、とにかく馴染みがなくてしげしげと眺めてしまいます。
一方で、訳者の解説にもあるように、そこへユーモ -
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女性差別は必ず打倒されるという希望の光を心に差し込むような本だった。
先日、神戸で若い女性が何の接点もなかった男性につけられ、エレベーターで刺殺された。この数日前には未遂で通報されているのに対応が取られてなかった。
選挙のときには家制度を復古させるようなことを平然という政党が支持を集めた。
アフガニスタンでは、もう何年も女性は教育を受けられず、要職から排除され、身を隠すことを強要されている。
ギレアデはすでにあるこの現実世界のことを書いているということを読み進めるほどに感じ、ディストピア小説といってよいものかとさえ思う。
しかし、最後には女性が勝利した。
私たちフェミニストも必ず勝利を掴むべく -
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ネタバレ「侍女の物語」から34年後に出版された続編。解説によれば、TVドラマになったことともリンクしているようだ。
アメリカのトランプ政権を見ていると、この小説の世界が、あながち架空の世界に思えなくなってくる。実際、これまで歴史上や現実社会に存在しなかったものは書いたことがないと、アトウッドも述べているようで、これはとても恐ろしいことだと思う。
最後の逃亡劇、途中の記述で、チップを落としてしまったのでは?とハラハラさせられたが、結局、どちらの話も最後には希望が描かれる。その点、歴史上に存在してないんじゃないの?と言ったら皮肉過ぎるね。
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タイトルのとおり「女同士でおしゃべりをしている」場面がほとんどなので始めはちょっと冗長な気がしてページをめくる手が進まず、リタイアしてしまうかと思ったけれども途中から目が離せなくなってきた。
他の方の感想を見ると、面白かったというのと期待外れだったというのの半々に分かれているけれども、実際にボリビアで起きた事件のショッキングさと比べて本作でのwomen talkingがただ繰り広げられるだけなのがそうさせるのかも。自分はその家族・親戚間でのおしゃべりでひたすら交わされる真剣で侃侃諤諤な話と親戚ならではのカジュアルな話の緩急が面白く、むしら映画ではなくて小説の方を先に読めてよかったと思いました -
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一昨年、映画を見た。
当時は翻訳されておらず洋書は諦めた...。
2年を経て念願の原作!
2005年~2009年に、ボリビアにあるメノナイト(非暴力、無抵抗を主張するプロテスタント)の宗教コロニーで起きた事件をもとに書かれた小説。
コロニーの女性たちは朝起きると体にあざや傷ができている。それを男性たちは罪によるものだとか、悪魔の仕業だと言う。ところがある女性が夜中に事件の現場を発見し、男性たちは警察に拘留されることに。
この小説は、男性たちがコロニーを留守にしている2日間で行われた女性たちの話し合いの議事録となっている。ちなみに女性は文字の読み書きができないので、オーガスト(教師。コロニー -
購入済み
映画のイメージが
マーガレット・ミッチェルの原作の素晴らしは全く言うまでもないが、映画の方を先に見てしまったのでビビアン・リーとクラーク・ゲーブルのイメージがどうしても先入観を与えてしまう。それにしても「強い女」の代表とも言えるヒロインだが、幸せとはやや別物のように思える。
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ネタバレ心が震えるラスト!
今しなくて後悔する苦しみを死ぬまで味わうより、自分で正しいと思う事をして、これから降りかかる問題の方が軽い。
暗い話だろうから、読むのを敬遠してたけど、読んで良かった。
昔々の事では無くて、結構最近、1980年代の話だから驚く。
戦争も教科書に載ってた話ではなく、今現在の話になっている。
見ないフリしている問題が今現在、色々あると思う。
解決するには小さな1人の1歩からしか、変えていけない。
最初の一歩は潰されるだろうけど、きっかけを作らないと一生変わらない。
その1歩が自分か誰かか。
気になったほんのささいなことを、自分のほんのささいな行動で、世の中という大きなものを -