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南北戦争が始まると、スカーレットの夫チャールズはあっけなく戦死した。遺児を連れてアトランタへと移ったものの、未亡人の型にはめられ、鬱屈した日々を送るスカーレットに、南北間の密輸で巨利を得ていたレット・バトラーが破天荒な魅力で接近する。戦火烈しくなる一方のアトランタを、レットの助けで漸く脱出したが、命からがら帰り着いた故郷〈タラ〉は無残に変わり果てていた――。
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Posted by ブクログ
最終巻で感想を書く レット・バトラーの登場と南北戦争の激化で、物語は俄然面白くなる。 いよいよ戦火がアトランタを囲む そして、スカーレットは……
感動という言葉以外の何物でもなかった。 一巻だけを読んだ人からすれば、この「風と共に去りぬ」は単なる恋物語で、スカーレットのこともわがままで子供っぽいお嬢様、というイメージで終始しただろうと思う。 実際私もそうで、スカーレットのアシュリーへの思いも、あの自由奔放な性格も本当に本当に愛しているし大好き...続きを読むなんだけど、この第二巻はまたそれとは全然違った魅力があってもうずーっと感動のため息をつきながら読んでいた。 何より、スカーレットという女性の強さ。 勇敢さ。 壮絶な経験をしながら少女から女性へと成長していく、彼女の姿に胸を打たれない人などいるの? 本当に、今でも十分有名な小説だけどもっともっと有名になるべきだと思うくらい素晴らしかった
レットの不可解な行動。 スカーレットの不屈の魂。葛藤しながらも、前へ進んでいく。タフになっていく。 「背負う」ことを考えた。背負うものは、意図せず、背負わざるをえないものとなる。背負うものは重い。背負うものはなくならない。背負う者は一人だ。誰かの手伝いはない。
激動の2巻。 南北戦争が佳境に入り、読み進めるごとに事態は悪化の一途を辿る。戦争最中の人間の感情の動きやアトランタの変貌ぶりが手にとるように描かれていて、映画を一本観たかのごとくイメージされる。 アシュレとの別れのシーンではまさかスカーレットが良い意味に捉え舞い上がるシーンで、つくづく自己肯定感が...続きを読む強い人だとドン引きしそうになったけれど、笑 2巻最後のシーンでは、その自己肯定感と、アイルランドの血を受け継いだスカーレットの並々ならぬ覚悟と強さ、逞しさが溢れんばかりで圧倒させられる。スカーレット、がんばれーー! 「興奮と、パーティと、そして感激!万歳!ジョンストン将軍は二十二マイルのかなたで北軍をくいとめているのだ!」 「彼女が、こどものように奉仕されるのは、今夜が最後なのだ。青春は去った。彼女は、いまこそ一人前の女になったのだ」 「彼女の重荷は、彼女自身のものであり、そしてその重荷は、じゅうぶんそれに耐えうる強い方があるからこそ負わされたのだ」 「タラこそ彼女の運命であり、戦場だった。彼女は、それを征服しなければならないのだ」
この巻を読むと「だから!アシュリーなんてどうでもいいから!レット!レット!」と言い続ける母に完全同意しか出来ない。恋愛物語の顔をしながら、戦争の表と裏が残酷に描かれていてすごい。
スカーレットのことが大好きになった。レット·バトラーのことも。 いよいよ戦争が激しくなり、窮地に立たされた時の行動力、自分を奮い立たせるその姿になんだか涙が滲んだ。 これから先、わたしに辛いことや苦しいことがあった時、きっときっと、タラへ戻るために馬車を走らせたスカーレットのことを思い出そう。
スカーレットからみたアシュレとレットの比較が、克明に記載されていて面白い。 アシュレとレットは、実は勝ち目のない戦争に巻き込まれている現状を把握できている似たもの同士なのだが‥レットは憤然と周囲に立ち向かうけど、アシュレは諦め半分に運面に流されていく夢追い人‥ そのことを考えるとスカーレットは訳が分...続きを読むからなくなるのだ。 しかし、なんといっても2巻の、スカーレットの燃え上がるような強さは、読んでいてスカッとする。戦争の外にいるアウトサイダーであるのに、自分のこと、自分の希望、ひいてはアシュレへの想いを第一に考えながら、メラニーを守り、プリシーをこき使い、タラのみんなを取り仕切っていく。 相変わらず素晴らしい訳で、どんどん読み進めてしまう。
今年1冊目❗️ スカーレットが、何も知らない女の子から、母エレンの後を継ぐ大人の女性になっていくまで。 南北戦争中の様子が、南部視点で描かれると、悲惨な感じが増すと思った(´・_・`)
物語が大きく動き出す。スカーレットが小生意気な少女から大人の女性へと変貌していく様が頼もしい。 戦争の恐ろしさ、そして、絶対に必要のないものだということが改めて思い知らされた。
スカーレットがメラニーのお産を援けるシーン、南部連合が敗れ四面楚歌のなか逃げ惑うシーンは、最高の読みどころ。
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