鴻巣友季子のレビュー一覧

  • 老いぼれを燃やせ

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    軽くてユーモアがあって読みやすかったです。
    フリーズドライ花婿と死者の手はあなたを愛すが面白かった。
    アルフィンランド3部作はよく分からんかった…あのダメ男を愛する価値が笑

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    2026年03月15日
  • 嵐が丘

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    再読。
    初めて読んだのは10代の頃で、その時の印象はとにかく重くて重くて楽しい読書体験とは思えなくて。あれからだいぶ歳を重ねた今の自分なら何か違う事を思うかな…と思ったのだけれど。
    やはりじめっとどんよりした空気に纏わりつかれながらこの物語を追うのは息苦しかった。
    相手の不幸を望んでしまうような負の連鎖。
    希望?でもどこか歪んで感じるし…
    まだ早かったのかな。

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    2026年03月09日
  • 嵐が丘

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    あらすじを見てから読み始めたので、この気性の荒い主人公(ヒースクリフ)がどういう結末を迎えるのだろう?という興味から読み進めていった。
    この時代の恋愛小説としては、恋愛感情が憎悪に変わる人間の脆さという点がフォーカスされているのは珍しかったのかもしれない。今の時代だと、不倫や許されない恋など「一捻りある恋愛」が題材に挙げられることは珍しくないが。
    今回は物語の構成(起承転結)として読み進めてしまったから、もう直ぐ公開される映画を見たらもう一度感情移入しながら読んでみたい。

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    2026年02月27日
  • あずかりっ子

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    1時間もかからず読み終えてしまう中編で、情報量は非常に制限されている。その分、少女の心の動きについて、預かった夫妻の悲しみと繰り返される痛みについて、限られた言葉のその奥にあるものをじっくりと想像させてくれる。

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    2026年02月21日
  • 小説、この小さきもの

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    本の雑誌ベスト企画から。先だって読んだ氏の読書本に続き、ここでもかなり丁寧に人称についての言及がある。物語の読解においてそれだけ重要ってことなんだけど、自分的にはなかなか腑に落ちてくれない。ここがもっと分かってくれば、こと純文学ジャンルにおいて、もっと深い読解ができるようになる気がするんだけど…。まだまだ遠いぜ、読解マスター。

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    2026年02月13日
  • ほんのささやかなこと

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    妻と5人の娘たちと仲睦まじい生活をおくっている石炭と木材の商人ファーロング。

    彼の周りではいつも淡々と時間が過ぎて行くが、そんな中でも家族や近所の人々との触れ合いを通じてささやかな幸せが伝わってくる。

    しかしある日、仕事のために訪れた女子修道院で史実に基づく事件が起こる。そこでファーロングが取った選択は、「ささやかなこと」とはかけ離れたものだった。

    物語は起伏がなく淡々と進むため読み手によって好みが分かれると思う。

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    2026年02月03日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    一日目に第一部読んで、今日第二部、第三部と読んだんだけど目がめっちゃ疲れた!!!

    表現が美しすぎて幅がありすぎてなんかもう人物描写が外も内も凄すぎて私は何を読んだんだ???って気分です……

    最初感じてた読みにくさは慣れたので今日はもう全然なかったんだけど、なんだろ、直接描写の途中から間接描写に変わったりで一文、いや一節一節をしっかり読まないとすぐ置いてかれるというか。
    ほんまころころ移動するから読むのにめっちゃ目と頭使ったなっていうマジ疲労感がすごい。゚(゚^▽^゚)゚。

    しかし凄い描写力だった……

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    2026年01月06日
  • 翻訳ってなんだろう? ──あの名作を訳してみる

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    面白かった。
    さすが売れっ子の鴻巣さん。
    解釈や日本語が新鮮で、わかりやすく、センスが良い。

    翻訳家ってこんなにレベルの高いことが当たり前に求められているんだなと改めて思った。
    文化や生活習慣に詳しいことはもちろん、あらゆる横糸縦糸をチェックしながら物語を織り直しているうえに、読者にとってはほぼ黒子なんだから、大したものだ。
    (日本が翻訳文学大国だってことも、もっとみんなに知らせてもいいっすよ。)

    この本ではじめて知ったことは、
    アリスのいかれお茶会に出てくる、マッド・ハッター=イカレ帽子屋は、当時の帽子はフェルトを均すために水銀を使うので、水銀中毒がなかば職業病になり、ヤバい言動の人が多

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    2026年01月05日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    すごく勉強になって興味深い一冊でした。時たま耳にする海外の文学賞についての解説もわかりやすい。2025年は王谷さん柚木さんの話題がありエポックメイキング的な年でしたね。素晴らしい~!

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    2025年12月31日
  • あずかりっ子

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    ちょっと、西の魔女が死んだを思い出した。
    子供にとってひと夏という短い時間が、一生の中でどれだけ大切なものになりうるかが、さらっと描かれた文章の中に詰まっている。

    楽しいときを留めておけないくらいなら、いっそ素っ気なく振る舞う感じ。
    願望や喜びの感情をあえてセーブすることで、避け難い現実からのダメージを大したことではないかのように、やり過ごす感じ。
    そんな子どもならではの心の防衛反応が、あぁ分かるなーと思う。いろいろと思い出す。
    だからラストの一言が、ぐっとくるね。
    ここは、クレア・キーガンがうまい。実に鮮やか。
    映像やセリフでは、この一言に込められた想いの半分も伝えられないのではないだろう

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    2025年11月22日
  • あずかりっ子

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    シェーンの「カムバアアアック!」とか、時かけの「いっっけええええ!」見たいな。

    しかしおじさんおばさんいい人すぎて、その反動で、父ちゃん母ちゃん含め周りの市井の人たちがなかなかのイヤな感じだったな。。

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    2025年11月12日
  • 老いぼれを燃やせ

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    9つの短編はまったく異なる内容だけれど、共通しているのは、(2編を除いて)主人公が老人だということ。それぞれ順風満帆とはいいがた経験をしているのに、人生に対する恨みつらみ・怒りを覚えるような年代はとっくに過ぎ、どこか達観とユーモアを醸し出している。ホラー要素のある話もあるけれど、個人的には、どこかほんわかしながら全編楽しんで読めました。それにしても、アトウッドの引き出しの多さと語りの上手さときたら。。

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    2025年11月10日
  • 老いぼれを燃やせ

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    読み進める
    なかなか読めなかったのですが高評価で読み進める
    難解な話もあれば読みやすい話もあり
    感情の波を感じました
    面白い話もあり達成感がありました

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    2025年11月08日
  • ペネロピアド 女たちのオデュッセイア

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    楽しい、楽しい、楽しいー、と、ニヤニヤしながらページをめくり、そして、昔読んだ「イリアム(ダン・シモンズ)」を再読するぞ、心に決めたのでした。

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    2025年11月03日
  • 嵐が丘

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    面白くなくはなかったけど、絶賛されてる意味はわかんなかった。。

    毒親によって人生をめちゃめちゃにされる子供たちにはシンプルに心が痛んだので、ノットフォーミーだった気もしている。
    無理矢理嵐が丘の家に連れて行かれたリントンくんが、最終的にあんなに性格がひん曲がってしまったことが悲しい。
    根っこには性格の悪いところがあったとしても、穏やかな叔父の元で慈しまれながら育ったならあんなふうにはならなかったんじゃないか。
    ヒースクリフが生涯を捧げた復讐も逆恨みすぎて全然共感できないし普通に嫌い。

    でも登場人物一人一人にこうして心を痛めたり、嫌いになったりするってことは、まあ、ちゃんと面白くはあったんだ

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    2025年11月01日
  • ほんのささやかなこと

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    1985年、アイルランドの小さな町。
    クリスマスが迫り、寒さが厳しくなるなか、
    石炭と木材の商人であるビル・ファーロングは
    ある日、石炭の配達のために女子修道院を訪れる。
    そこでファーロングは「ここから出してほしい」と願う娘たちに出くわす。
    修道院には未婚で妊娠した娘たちが送り込まれているという噂が立っていた。
    隠された町の秘密に触れ、決断を迫られたファーロングは
    己の過去と向き合い始める。

    そんなあらすじ。この物語を読むまで存在すら知らなかった。
    1996年まで存在したマグダレン洗濯所。
    婚外交渉により身ごもった女性ばかりでなく、
    堕落する可能性があると恣意的に判断された女性、
    身寄りのな

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    2025年10月08日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    人間への観察力・洞察力がすごい。
    あまりステレオタイプな見方をするのも良くないと思うが、同じ女として、ラムジー夫人の心情の揺れ動きや様々なことに気がついて細かく世話を焼く振る舞いもよくわかると思ったし、ラムジー氏の描写には権威ある立場の男性ってこんな感じだよなと思わず頷いてしまった。

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    2025年10月02日
  • 恥辱

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    ネタバレ

    作者は、南アフリカ生まれの白人。この作品で、2度目のブッカー賞を受賞。
    前に読んだ『絵葉書きにされた少年』で、クッツェーの作品が何度か引用されていたので、興味を持って読んでみた。

    読んでみると、話は重い。南アの社会的問題に直面させされる。
    アパルトヘイトが終わり、民主化の道を開いたマンデラ政権。様々な人種が共存できる「虹の国」として新しい出発をきった南アだったが、長年抑圧されてきた黒人と白人の共存はむろん一朝一夕で実現できるものではない。犯罪率が急増し、白人への強奪、レイプなどが日常茶飯事となり、南アを去る白人も増えた。

    話の展開は、一人の大学教授が、ある時女子学生と親密な中になり、それが

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    2025年09月28日
  • 嵐が丘

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    ネタバレ

    まず、自分に700ページあまりの小説を読めるのかと躊躇しました。さらに200年も前の海外文学を理解出来るはずがないとも思いましたが、理解したいと思ったのです。
    初めのうちは名前と人間関係、物語の背景に慣れず、1日30ページにも満たない遅さで、かなり時間をかけて読み進めました。何度も巻頭の家系図を見返してこれまでになく丁寧に読みました。
    女中視点の昔語りで話が進み、物語の最後には現在に追いつく箇所がきます。まるで「物語の中の人」にあえた感覚でした。
    英国の田舎の閉鎖的で鬱屈とした逃げ場のない環境において、遂には破壊し尽くせないこと察して諦めて死して結ばれたあの御方。とうとう最期まで理解できません

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    2025年09月28日
  • ペネロピアド 女たちのオデュッセイア

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    大昔読んだオデュッセイアは当たり前にオデュッセウスの冒険が描かれていて、ペネロペイアはひたすら夫の帰りを待っているだけの存在だった。
    正直、12人の女中が殺されたくだりがあったかどうかも覚えていない。
    英雄の物語の裏で、女たちにはこういうことがあったのかもしれない。新しい視点でおもしろかった。

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    2025年09月22日