鴻巣友季子のレビュー一覧

  • 恥辱

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    「百年の誤読」から。ノーベル賞受賞作家ってこともあり。主人公じいさんの、結構なろくでもなさ加減が面白かったです。ただおそらく、自分が本作の素敵さを十分に味わいきれていないんだろうなというもどかしさを踏まえて、満点はつけずです。アパルトヘイトがまかり通っていたかの国の抱える難しさとか、本作からそれとなく伝わってくるものも興味深かったです。もう一方のブッカー賞受賞作品も是非味わってみたい、とは思えました。

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    2017年10月16日
  • 恥辱

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    主人公とその娘の墜落の仕方がうまく対比をなしていて、且つ彼らを陥れる(作為、無作為問わず)人々との照らし方もこれまたうまい。

    動物病院での殺処分など、モチーフも唸らせる。

    ただ、盗難車が見つかった件は何だったのだろう…?

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    2020年07月12日
  • 恥辱

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    ノーベル賞作家クッツェーの代表作。現代作家だけあって読みやすい。しかし、ストーリーが投げかける問いは難解。セクハラにより大学を追放された主人公の娘。南アフリカの田舎で農園を営む。しかしその行動は近代人である主人公やわれわれ読者には理解できない。だけどそれは近代の目指した価値観が崩壊した現代において、オルタナティブを模索しているようにもみえる。

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    2017年01月30日
  • 恥辱

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    読みやすい。原文がよいのか訳文がよいのか、たぶん、どちらもよいのだろう。気をつけているつもりでも、結局、自分のイメージで世界を見ることしかできない知識人の中年男子が、いろいろな試練にあいます。

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    2016年08月15日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    ネタバレ

    独立戦争を庶民、個性の強い女性の視点で見た。当時のベストセラーになるのも納得の作品。映像化が上手く出来た。

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    2016年07月04日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    スカーレット・オハラとは、絶対に友達にはなれないが、嫌いにはなれない魅力があると思う。
    わがままで破天荒だけれど、ママや男の人たちの言うなりになる女の子たちより、カッコいいなあと思って読んだ。

    レット・バドラーも。
    バザーでのダンスシーンは、すごくカッコいい!

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    2015年12月27日
  • 風と共に去りぬ 第1巻

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    ネタバレ

    名作を読む。器の小さい人間が何もうまくいかないだけの小説。別にざまーみろって感じじゃあない。むしろ美しいんだよなぁ、スカーレット=オハラ



     人間味が溢れていてすごくいいなぁ。人は自分を押し殺して生きていくけれど、それを割り切れないのがいい。スカーレットの器の小ささがちょうどいい。

     周囲にいる主体性のない当時のスイーツ女子たちはきっと可愛い女たちで、スカーレットは可愛くない女なんだろう。でも、スカーレットには美しさがある。
     世の中の縛りに疑問を持って、主体的に自分の考えを持って、まぁ思いを実行はできないまだ弱いけれど、



     まっとうに生きている感じがする!!



     そう、それが

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    2015年11月18日
  • 明治大正 翻訳ワンダーランド

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    子どもの頃愛読していた世界文学全集の名作たちは実は原作そのものじゃなかったかもしれない…という不安が芽生えた。特に黒岩涙香先生は容赦ないことがわかった。

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    2013年06月18日
  • 全身翻訳家

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     この本で初めて、鴻巣さんのことを知りました。今まで意識して読んだ、外国小説の翻訳者は、村上春樹さんを筆頭にみな男性でした。別に、男女は関係ないかも知れませんが、もしかしたら何か違いがあるのか知らん、とも考えます。今度、鴻巣訳の小説を何か読んでみたいです。

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    2013年06月11日
  • 熟成する物語たち

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    文学界に連載しているエッセーをまとめたもの。文学とワインを融合させた話が多いが、どちらもかなりマニアックな領域まで突き進んでいるため、なかなか付いていける人はいないのでは、とちょっと心配になってしまった。個人的にはかなり楽しめるものだった。

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    2012年09月06日
  • 全身翻訳家

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    この方の文章、かなり好きです。
    日常の描き方、言葉や文章の考察などおもしろく読んだ。

    外国文学にほとんど触れてこなかったことが悔やまれる。

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    2012年06月13日
  • 全身翻訳家

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    翻訳や日常にまつわるエッセイ。

    表現がとても豊か。話の流れも上手い。

    私もこんな文章が書けるようになりたい。

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    2012年02月20日
  • 全身翻訳家

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    ネタバレ

    言葉を生業にしている親近感もあり、翻訳家や通訳のひとの話はおもしろい。書評もよくかいているが、そのセンスもわりと好き。彼女はちょっと上の世代で子育てもする人なので、共感のポイントはさらに多くなる。あちこちの媒体に書いたエッセイを集めたものなので、長短も話題・文体もバラバラながら、それもまた最後まで飽きさせないリズムと思えてくる。「言葉が気になる」の章はもちろん、「道草を食う」と章立てされたちょっと不思議な、非日常にくらっとするような文章もおもしろいもの揃い。ホストファミリーとして出会ったアフガニスタンの若い女性の話、掉尾を飾る久世光彦さんとのエピソードなどはしんみり。

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    2011年09月08日
  • 全身翻訳家

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    クッツェー『恥辱』を翻訳された鴻巣さんのエッセイ本。見慣れた世界名作文学の『嵐が丘』、『傲慢と偏見』、『ぼくを探しに』(シルヴァスタイン)、『風と共に去りぬ』、そこにいきなり『ロングテール』(クリス・アンダーソン)などなど、かつて読んだ本、見覚えのあるタイトルがぞろぞろ出てきて、そばで話を聞いているようなワクワクとした親近感が沸く。海外文学だけでなく、近代日本文学、文学者たちの翻訳の歴史まで追究して迷宮の森に入り込むようだ。
    どう翻訳しようか著者が思い悩む英単語の例には難しい単語はなく、特に英語が身近ではない人にも分かりやすく読めるだろう。翻訳の話題だけではなく、意外と料理の話も多く、しかもか

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    2011年08月18日
  • 明治大正 翻訳ワンダーランド

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    翻訳の初期のあれやこれやが、まとめて読めるし、読み易い。

    「日本文学(の言語)は最近まで、明治20年代にインストールした外国文学のソフトウェアでずっとやってきた」…という話がでてくるけれど、ナルホドと思いますね。

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    2011年06月23日
  • 明治大正 翻訳ワンダーランド

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    明治・大正時代の翻訳の裏話もろもろ語り、といった本。例えば、「鉄仮面」の仮面は鉄でできてはいなかった!とか煽ってあるけど、まあその作品自体知らないんだよなー。でも知ってたらもうめちゃめちゃ面白いと思う。というのも、あんまり想像でいい加減に書いたりしないで、面白い引用をたくさん出していて、文章も落ち着いていて、ユーモアも利いていて、いろいろ知らなくてもちゃんと読める本に仕上がっているからです。最近、岸本佐知子という唯一神を中心に翻訳家崇拝者になっているんだけど、鴻巣さんの文章もだいぶ気に入りました。ポプラ社のエッセイも読んでみたい。これ、知っている話だったら(っていうか現代作家バージョンはもう誰

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    2009年10月04日
  • 嵐が丘

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    あらすじを見てから読み始めたので、この気性の荒い主人公(ヒースクリフ)がどういう結末を迎えるのだろう?という興味から読み進めていった。
    この時代の恋愛小説としては、恋愛感情が憎悪に変わる人間の脆さという点がフォーカスされているのは珍しかったのかもしれない。今の時代だと、不倫や許されない恋など「一捻りある恋愛」が題材に挙げられることは珍しくないが。
    今回は物語の構成(起承転結)として読み進めてしまったから、もう直ぐ公開される映画を見たらもう一度感情移入しながら読んでみたい。

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    2026年02月27日
  • あずかりっ子

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    1時間もかからず読み終えてしまう中編で、情報量は非常に制限されている。その分、少女の心の動きについて、預かった夫妻の悲しみと繰り返される痛みについて、限られた言葉のその奥にあるものをじっくりと想像させてくれる。

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    2026年02月21日
  • 小説、この小さきもの

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    本の雑誌ベスト企画から。先だって読んだ氏の読書本に続き、ここでもかなり丁寧に人称についての言及がある。物語の読解においてそれだけ重要ってことなんだけど、自分的にはなかなか腑に落ちてくれない。ここがもっと分かってくれば、こと純文学ジャンルにおいて、もっと深い読解ができるようになる気がするんだけど…。まだまだ遠いぜ、読解マスター。

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    2026年02月13日
  • ほんのささやかなこと

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    妻と5人の娘たちと仲睦まじい生活をおくっている石炭と木材の商人ファーロング。

    彼の周りではいつも淡々と時間が過ぎて行くが、そんな中でも家族や近所の人々との触れ合いを通じてささやかな幸せが伝わってくる。

    しかしある日、仕事のために訪れた女子修道院で史実に基づく事件が起こる。そこでファーロングが取った選択は、「ささやかなこと」とはかけ離れたものだった。

    物語は起伏がなく淡々と進むため読み手によって好みが分かれると思う。

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    2026年02月03日