昏き目の暗殺者 下
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昏き目の暗殺者 下

ローラの死後出版され、彼女を伝説の作家としてまつり上げることになった小説『昏き目の暗殺者』――人目を忍んで逢引を続ける男女と、惑星ザイクロンの王政転覆を企む貴族に雇われた盲目の暗殺者のふたつの物語に隠された秘密とは? 蜘蛛の巣のように絡み合う現在、過去、そして物語。「昏き目の暗殺者」とはいったい誰を意味するのか? 現代文学の数多の技法を駆使し、虚構の神殿を紡ぎあげるアトウッド文学の総決算。

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昏き目の暗殺者 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 昏き目の暗殺者 上
    1,320円 (税込)
    1945年、妹のローラは車ごと橋から転落して死んだ。あれは本当に事故だったのだろうか? 年老い孤独に暮らす姉アイリスは、釦工業で財をなした町いちばんの名家だった家族の歴史と姉妹の来し方を振り返っていく……。ローラの手になる小説『昏き目の暗殺者』、次々と亡くなっていく親族たちの死亡記事、そして老女の回想が織りなすある一族の波瀾の歴史。稀代の物語作家が圧倒的想像力で描くブッカー賞、ハメット賞受賞作。
  • 昏き目の暗殺者 下
    1,320円 (税込)
    ローラの死後出版され、彼女を伝説の作家としてまつり上げることになった小説『昏き目の暗殺者』――人目を忍んで逢引を続ける男女と、惑星ザイクロンの王政転覆を企む貴族に雇われた盲目の暗殺者のふたつの物語に隠された秘密とは? 蜘蛛の巣のように絡み合う現在、過去、そして物語。「昏き目の暗殺者」とはいったい誰を意味するのか? 現代文学の数多の技法を駆使し、虚構の神殿を紡ぎあげるアトウッド文学の総決算。

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昏き目の暗殺者 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いろいろな感想を読んでいると、アイリスの回想が長すぎるという声が多いけれど、わたしはアイリス部分は面白くて、逆に「昏き目の暗殺者」とその作中作が冗長でちょっと飛ばし読みになってしまった。
    全体として面白かったかといわれると、うーん、だし、作中作の秘密も終盤でうっすらと察しはしたけど、それでも放り出せ

    0
    2023年08月28日

    Posted by ブクログ

    作中作が重要な意味を持ち、事件の真相とも密接に関わっているという結末。解説によると、『薔薇の名前』とも似た構造とのことだけど、自分には類似点が殆ど理解出来んかった。サーガとしては結構楽しく読めたけど、ミステリ的側面からはいまひとつピンとこなかった。ってかそもそもが、あくまで文学であって、エンタメ的・

    0
    2019年10月17日

    Posted by ブクログ

    「古き冷き時間は、古き悲しみは、池の沈泥のように、層をなして積む」

    カナダの小説家マーガレット・アトウッドの2000年の作品。

    チェイス家の二人の娘、アイリスとローラ。
    物語は、名家の没落と新興のブルジョアたちの様子、大恐慌、第二次大戦とその後など、その時代の匂いを、「暗き目の暗殺者」という入れ

    0
    2023年11月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!内容は☆5。でも誤植なのか誤字なのか、??という箇所が複数あったので☆4。校正が甘いですよ、ハヤカワさん!!!

    で、感想。
    ①内容について
    システムへの隷属を指弾する姿勢は『侍女の物語』と共通のように感じた。今回は資本主義に隷属した老女の懺悔を聴いているかのよう。抗うことをしなかった者

    0
    2021年02月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上巻がどうしてあんなに読みにくかったのか、完読して納得。

    縦横に張り巡らせられた糸を、そして枠の中にはまった物語を、簡単に読み解けるはずはない。

    アラビアンナイトのように、カターサリット・ナーガラのように、読者が慎重に進みながら読むべき作品なのだから。

    その慎重に張り巡らされた糸を潜り、枠を外

    0
    2021年02月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    20世紀、カナダ。終戦の十日後に自動車事故で死んだ妹のローラは、姉のアイリスに学習帳の束を遺していた。死後出版という形で発表されたローラ名義の小説『昏き目の暗殺者』はゴシップ好きの好奇の目にさらされ、数十年後の今に至るまでカルト的人気を誇っている。83歳になったアイリスは、ひとりで暮らすいまの生活と

    0
    2020年09月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昏き目の暗殺者(上)では、3つのお話しに激しく混乱。「最後まで読み通せるのかな?」と思いながら読んでいた。
    (下)に入ると、アイリスのテンポにうまく乗ることができた。きっと、(上)では、ローラのテンポが私を混乱させていたのかもしれない。いや、ただ単にカタカナや引用が難しいと感じていただけかも・・・。

    0
    2020年01月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ブッカー賞とハメット賞をW受賞した作品の文庫化.老女の現在,彼女の回想,若くして死んだ妹の処女作,兼,遺作が相互に絡み合い,妹の死を始めとする数々の謎が終盤で解き明かされる.
    正直,途中までは「見え見えのトリックでミステリーとして読むと少々期待外れだなあ」と思っていたのであるが,最後にはたたみかける

    0
    2019年11月14日

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