越谷オサムのレビュー一覧
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ネタバレ言ってみればハートフルコメディなのだけど、色々あって読後感がとても良かった。
単身赴任中のスーパーの副店長な中年男性と、そこに突然現れ同居する事になった14歳の魔法使い見習いの少女とのお話。
前半は少女に振り回される常識人の副店長をニヤニヤしながら眺める感じだったのだけど、中盤、少女の正体(?)が明らかにされる辺りから、一気に切なくなり、スーパーに起こる事件も含めた怒涛の展開に、ハラハラしながら登場人物達を応援する気持ちになった。
ラストが寂しくもあり、温かくもあり、未来への明るさに満ちていて、読んで良かったと思わされる。
うん、良いお話でした。
こう言うお話を読むと個人的には後日談がぜひ読みたいと思ってしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ王道な恋愛小説かと思いきや、、、
読み始めると止まらず、先の見えない展開から、予想もできない終盤の結末には目が離せない。真緒の秘密が明らかになった瞬間、鳥肌がゾワっときて、散りばめられた伏線を含め全てが腑に落ちた…。
人によって物語の解釈が違って、受け入れ難い結末ではあると思います。ただ、形は違くても2人の関係は決して変わらない。ここからまた幸せな日々がスタートするのだと、2人の幸せを願わずにはいられない!
悲しく切ないはずなのに心温まる話には、読み終えてから思わず目頭が熱くなった…
作品を通して、寄り添い合える存在の大切さについて考えさせられました。たまには、キュンキュンする作品に触れるのも良いなと思った! -
Posted by ブクログ
ネタバレ相馬いと
青森県北津軽郡板柳町に住む高校三年生。地元でも「は?」と聞き返されるほどの濃厚な津軽弁を話す。列車で一時間もかかる青森市のメイドカフェでアルバイトをしている。祖母譲りの津軽弁を話す。
福士智美
幸子曰く、「青森一のバカ」。店の看板を描いた。本物の二十二歳。フクシサトルのペンネームで月刊青年誌の奨励賞を獲った。漫画家志望。合浦の実家からスクーターで通勤している。いと曰く「心にオヤジば飼っでる」。月刊コミックラプターで大賞を獲り、メイドを辞めて東京へ行った。
工藤優一郎
津軽メイド珈琲店の店長。外ヶ浜町蟹田の出身。東京のカフェで働いていた。オーナーの成田に声をかけられ、「津軽メイド珈琲店」の店長となる。逮捕直前の成田から店を譲られる。
工藤幸子
メイド長。いとの第一印象は「おっかね」。三十あたりに見えた顔がメイクで二十歳そこそこまで若返る。客の前では年齢を五歳サバ読みして、二十二歳のフリーターとして通している。小学生の娘がいる。幸子が焼くアップルパイは「津軽メイド珈琲店」の看板メニュー。店長と結婚した。
赤平凛
店の常連客。「津軽メイド珈琲店」近くの信販会社に勤めている。週末のみの勤務形態でメイドとして働き始めた。信販会社が青森から撤退するため、津軽メイド店で働くことになる。
鳴海佳奈子
店の常連客。「津軽メイド珈琲店」近くの信販会社に勤めている。週末のみの勤務形態でメイドとして働き始めた。信販会社が青森から撤退するため、津軽メイド店で働くことになる。
成田太郎
「津軽メイド珈琲店」の創業者。元オーナー。鯵ヶ沢出身。工藤がいとを面接で落とそうとしたが、成田が採用を決めた。いとを「わぁの秘蔵っ子」と呼ぶ。ビーチ・ボーイズの曲を愛聴している。自身の会社の有限会社ナリタエンタープライズでの活動が薬事法違反で検挙される。逮捕前に「津軽メイド珈琲店」の権利を工藤に譲り、店の存続を託す。
福士智晴
チハル。智美の妹。高校生。「津軽メイド珈琲店」でアルバイトを始める。バイト中の態度が悪く、いとに叱られる。
石郷鯉太郎
二年生。大鰐西中相撲部出身。写真同好会に入る。店長の工藤とは従兄弟。
相馬耕一
いとの父。弘前市内にある大学に勤めている。教え子の学生達を自邸に招いたり、いとの友人達を車で送って行ったりする世話好きな性格。
相馬ハツヱ
いとの祖母。七十九歳。津軽三味線の名手。ヴァン・ヘイレンをこよなく愛している。純粋で古典的な津軽弁の話し手。二十歳で津軽半島西部の小泊から相馬家に嫁いできて以来、半世紀あまりを平野の中のりんご産地で暮らしてきた。
相馬小織
耕一の妻でいとの母親。故人。十二年前、乳癌によりわずか三十二歳で他界した。弘前市で生まれ、弘前育ち。地元の大学に進み、八つ上の研究員と知り合った。その研究員の板柳の家に遊びに行き津軽三味線のうまい婆さんと出会う。その三味線の音に惚れ込み、弟子を取らない主義の婆さんを口説き通いの弟子になる。二十五歳のときにその研究員と結婚して、いとを産んだ。
対馬美咲
いとのクラスメイト。早苗の親友。いとが早苗に話しかけたことがきっかけで仲良くなる。南津軽郡藤崎町在住。
三上絵里
いとのクラスメイト。早苗の親友。いとが早苗に話しかけたことがきっかけで仲良くなる。南津軽郡藤崎町在住。
伊丸岡早苗
いとのクラスメイト。いとが住む板柳から三駅先の五所川原に住んでいる。いとが意を決して五能線の車内で最初に声を掛けた同級生。いとほどではないが津軽訛りが濃い。写真同好会を創設した。部に昇格させる実績作りをし、新入生八人も引っぱり込んだ。
山本駿介
店の常連客。「ゴールドのポイントカードを持つメイドカフェ廃人」のひとり。千葉県出身。いとが高校の社会科見学で訪れていた三内丸山遺跡で、自身の教え子達を引率していたところと鉢合わせしてしまう。高校教師。今年度より青森市の青森総合高校から転任し、いとの担任となる。英語担当。写真部の顧問。
由紀子
鯉太郎の母。
坂下
仙台の大学生。都市環境工学科。
五十嵐
仙台の大学生。都市環境工学科。新庄出身。
林
仙台の大学生。都市環境工学科。富山出身。
ジョン
鯉太郎家のビーグル犬。
繁
鯉太郎の父。元相撲取り。十二枚目。
鯉一
鯉太郎の兄。
青木大
店の常連客。いとが倒れざまにバックハンドエルボーを叩きつけた相手。「メイドカフェ廃人」のひとり。つがる銀行新町支店法人営業部部長席付。チハルがエレベーターホールのモップ掛けをしているところを目撃し褒める。
樹里杏
幸子の娘。
一戸こま
四月から高校生。「津軽メイド珈琲店」のバイトに応募。三味線のジュニアの部で優勝経験がある。
栗原
店の常連の大学生。就職のため青森を離れる。
藤沢
店の常連の大学生。就職のため青森を離れる。
田中
津軽メイド珈琲店を担当するつがる銀行の法人営業部。
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Posted by ブクログ
単身赴任のサラリーマンの元に現れた不思議な魔法少女アリスと小動物「まるるん」、次の満月の日までに一人前の魔女になるという願いのもと二人と一匹の奇妙な擬似家族生活が始まる。
となるとなんとファンタジーな話なのだろうと思うが、そこにはサラリーマンとしての苦労、離れて暮らす妻と息子、勤め先に現れるネグレクト気味の少年、近隣を襲う不審火などさまざまな現実の事件があり、現実にうまいことファンタジーを溶け込ませた世界観が広がっていた。
「魔法少女アリス」とはどういう存在なのか、この話の肝となる部分が明かされる山場だけで話が盛り上がるだけでなくそこからも先ほどあげた現実の問題が繋がりながら解決に向かっていく勢いに、ページ数は500pと長めのものの長さを感じず読み進めることができた。中盤からの勢いは「陽だまりの彼女」を超えているとわたしは思う。
こういう設定にありがちな主人公にとって都合が良すぎる展開にはならず、しっかりと離れて暮らす妻と息子の存在も話の中でのキーとなっており、作者の構成力が素晴らしいと感じた。 -
Posted by ブクログ
今年の目標は100冊読むこと、それを目標に読み進め99冊まで来て、記念の一冊。せっかくだから自分が大学生のころくらいに本を読むようになったきっかけの一冊をと思い、本棚の「陽だまりの彼女」に手を伸ばした。
素晴らしい本というのは何度読んでも浸れるのと、何度読んでも新しい発見があること。主人公浩介が久しぶりの再会した真緒はかつての姿とは別人の魅力的な女性となっていた。
かつて気になっていた人との運命的な再会、そこから広がる甘酸っぱい生活といった恋愛小説らしさと真緒の過去、記憶のない彼女の真相といったミステリー小説らしさを併せもち、色々な人がほっこりと読み進められる2人の日常がとても愛おしく感じた。
真実が明らかになるまでの展開や伏線の散らばり方も良く、再読なのでその部分を意識しながら読むとまた読み応えが違く、ラストシーンの切なさや、それでいて主人公の心情を思うと、わたしにとっては二人の思い合いがとても暖かく感じた。