越谷オサムのレビュー一覧

  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    今回も良かった!

    さくっと読めるのに起承転結が巧みで感情が揺さぶられる1冊だった。

    前作前々作と比べるとやはり物語の引きに向かっていく為広がりは少なめだが、ハツヱやチハル、こまちゃんというサブキャラ達の活躍で、新しい物語は続いていくんだろうという予感をさせてくれる点、かなり巧みに感じた。

    登場人物のほぼ全てに対する愛情を感じる。
    おすすめ。

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    2021年07月08日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かった!

    起承転結と登場人物のエピソードの描き方、見せ場の盛り上がり方が気持ちのいい小説だった。

    結婚には正直驚いた。し、短編もびっくりな内容だった。
    鯉太郎や早苗等のエピソードも濃厚で1巻で色々楽しめた。

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    2021年06月23日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    8人の作家の作品をつまみ食いできる本。

    朝井リョウ目当てで読んだけど、他にも好きそうな作家を見つけることができてよかった。


    7つ目の三上延の話が、登場人物が魅力的で素敵だった。
    普段の日常では寡黙な人は嫌いだが、この話に出てくるような寡黙な人だったら好きになれそう。

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    2021年05月30日
  • ボーナス・トラック

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    ネタバレ

    幽霊とリアル人間がタッグを組んで悪者を探す、所謂バディもの。設定がそういうのだからファンタジーなんだが、一方で若者の日常生活描写がイキイキと?、描かれるリアル小説の部分もある不思議な小説。

    幽霊側の主人公とリアル側の主人公が邂逅する前半部が少々しんどい。そりゃまぁ、ひき逃げされた幽霊と、その事故現場に巡り合った因果で風邪ひいてそれでも仕事をこなす人間側の主人公…なんて描写だからやむを得ないのだが。

    その後、中だるみともとれる二人のグダグダ生活描写があるのだが、この中だるみ部分がなんとなくいいねんなぁ。もう一人の霊視者が出てきてからも、その良きウダウダが続く、良いなぁ。

    後半は一転してスピ

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    2021年03月12日
  • 金曜のバカ

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    ネタバレ

    越谷さん5冊目。青春ストーリーだけど主人公の馬鹿丸出しで終始爆笑。男子の思春期特有の切なさを忌憚なく表現していて、共感する内容ばかりだった。タイトル通り全部の主人公が「バカ」なのだ。中でも「金曜のバカ」では、女子高生の○○○を見てしまい、彼女に恋をした変態男性ニート。その女子高生を草むらで帰宅する姿を見送る、が、この変態は女子高生に抱きつく。護身術を身に着ける彼女に毎日ぶん投げられる。しかし変態は毎回戦いを挑み続ける。彼女も何故か応戦する。全作、バカなんだけど健気な男子の姿に「青春だ~!」と納得した。

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    2021年03月11日
  • いとみち(新潮文庫)

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    「メイド服が着たい」それだけの動機で、青森の津軽メイド喫茶でアルバイトを始めた、相馬いと。津軽弁が抜けず、失敗ばかりの中、シングルマザーの幸子、漫画家志望の智美とメイド喫茶を盛り上げていく。

    正直なところ、キャラクターの立ち具合が微妙なところが気にはなったものの、祖母でヴァン・ヘイレン好きのハツヱから津軽三味線を習い、最終的に三味線とメイドを出会わせるまでのストーリーは、大きな起伏はないものの、読ませるものがある。

    本作のメインの部分は、三味線でも友人に見つかってしまうことでもなく、初めてのバイトでうまく行かないメイド喫茶での、いとと二癖はある他のキャラクターなのだが、全体に印象が薄いのは

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    2021年03月02日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    シリーズ2作目
    いとは2年生に進級
    メイド喫茶リニューアル&津軽三味線のミニコンサート成功の後、ミニコンサートは週末毎に開催されるようになり半年
    最近なぜか幸子も智美も常連の山本さんも何だか自分を避けているよう
    以前とは違った方向で喫茶の居心地の悪さを感じるいと

    一方、学校の方は早苗達と写真同好会を立ち上げ、1年生の男子も一人入部
    そして、その石郷鯉太郎は相撲で県代表になるくらいの体格だけど、とても穏やかな話し方で……

    前半はいとと周囲の人間関係が前作よりもギクシャクしていてちょっと辛い
    ただ、その理由が判明する中盤から後半にかけてはところどころ涙ぐんでしまう
    前作に比べて、いと以外のキャ

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    2021年02月19日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    ネタバレ

    高校三年生になった「いと」。
    受験・進路のこと、家族のこと、
    バイト先のこと、そして恋の行方と・・・
    なかなかたくさん詰まった1冊でした。
    しかしいとがここまで具体的に
    将来のことを考え伝えられるようになったのは
    いとが作中で言ってたように何かがきっかけで
    急になったのではなく、バイト先の人達や
    高校の友達や後輩、父やばあちゃんなど
    色んな要素が加わり、いとの中でゆっくりと
    成長していったのだと思うと人と人の
    つながりって凄く素敵なことで大切なことだと
    改めて思いました。登場人物は基本的に
    素敵な人だらけで心が温まる。

    そしていとのスペシャル有名になった
    ハツヱばあちゃんの三味線・・・
    一度

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    2021年02月10日
  • ボーナス・トラック

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    さすがはファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
    作者の越谷さんはこういった日常性に非日常的なシチュエーションを折り込ませた舞台でキャラクターを動かす物語を語らせたらホント最高だよなぁ、感動してしまった。

    おそらくプロレス好きなんだろうなぁというのがひしひしと感じられる。
    ブックというか、プロレス特有のエンターティメント性。勝敗云々よりも見ている人をどれだけ喜ばせられるか、楽しませてナンボという世界感を感じた。
    こういう独りよがりではない、娯楽性を追求する姿勢はすごく好き。

    まいど結末をほろりとさせる構成力といい、ときおり心をほっと暖めるようなエピソードをちりばめるあたり、さすが。

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    2020年10月09日
  • 階段途中のビッグ・ノイズ

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    さすが越谷オサム。
    さわやかだ。
    映画化してほしい。

    ファンタジーとかナシで、高校生という狭い枠の中でよくぞこれだけキャラクターを動き回らせることができるなあ。
    気に入ったのは伸太郎。
    猪突猛進っぷりが単純で好きだ。

    軽音部の練習場所は屋上までの階段で、規則に厳しい森先生によって屋上のドアの開放は禁じられている。
    そのため、真夏のそのスペースはひどい暑さになってしまう。
    メンバーの間でケンカが起こってしまったとき、伸太郎は「何もかも、ここがあっついのが悪いんだよ!」と突然走り出して校長に直談判しにいく。
    そして、意外とあっさり許可をもらえてしまう。
    そこでよせばいいのに、伸太郎はわざわざ森

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    2020年10月07日
  • 金曜のバカ

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    『陽だまりの彼女』で有名な越谷オサムの短編集。
    越谷作品を読むのは3作目になるが、タイトルに惹かれて購入した。

    「金曜のバカ」
    「星とミルクティー」
    「この町」
    「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」
    「ゴンとナナ」
    の5つを収録。

    「金曜のバカ」
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    援助交際をしている様子の女子高生と、彼女のストーカーである引きこもりのお話。
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    2020年10月07日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    あー終わってしまうのか、続きが読みたい!と思う作品なかなか無い、面白かったぁ。
    三の糸 では青森から見る都会の感じが うなずけた、よいよい。

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    2020年10月06日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    舞台が地元という事もあってか、風景などの細かい描写にうなずく事が何度も。それだけで面白い!
    しかしやっぱり津軽弁わかんない人これ読めるのかな?

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    2020年10月06日
  • いとみち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    友人に紹介されて読んだが、こんなに津軽弁多用して大丈夫か⁉︎というか印象に始まり、三味線がなかなか出てこない事に戸惑いつつも最後で一気に盛り上げてくれた!

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    2020年10月06日
  • いとみち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    途上人物は逮捕されたオーナーも含めて愛らしい。津軽弁も津軽三味線も何かほっとさせるものがある。津軽に行きたくなった。

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    2020年10月04日
  • 金曜のバカ

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    ネタバレ

    「金曜のバカ」「星とミルクティー」「この町」
    「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」「ゴンとナナ」の
    5編からなる短編集。タイトルからどんな話かと
    思ったんですが、どの話もそれぞれ短編ながら
    なかなか面白かったです。
    「金曜のバカ」は天然女子高生VS.引篭もりストーカー。
    「星とミルクティー」ちょっといい感じのSFストーリー。
    「この町」は思春期男子のバカっぷりが見事に書かれ、
    「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」お互い秘密を持った
    二人の青春ストーリー。「ゴンとナナ」は飼い主と
    飼い犬のはなしでどれもクスクス笑えながらサクッと読め、
    読み終わった後はほわぁ~んとなる作品でした。

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    2020年09月29日
  • いとみち(新潮文庫)

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    これまで自分に自信がなく、常にオドオドしている相馬いと。青森県の高校入学を機にシャイな自分を変えるべく土日をカフェでアルバイトする、しかもメイドカフェ。失敗ばかりで先輩のお姉さま方から弄られる始末でさらにオドオド。オーナーが薬事法違反で逮捕される試練を経験する。メイドカフェの客、店の全員でメイドカフェの再建に取り組む。最後の仕上げが、いとの津軽三味線のロックバージョン。いとは過去に津軽三味線特別賞を受賞経験を有する。津軽三味線の肝心要は「糸」。いとの名前の由来に後押しされ、全力で弾くロックは涙もの!

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    2020年09月23日
  • 魔法使いと副店長

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    単身赴任中の中年のオッサンの部屋に,見習い魔法使いの少女(幼く見えるが14才)が窓ガラスを突き破って飛び込んできて…というお話.越谷オサム先生らしい,笑いとハラハラの後にジ~ンとさせられるハートフルストーリー.アリスちゃんがけなげでかわいい.面白かった.

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    2020年08月30日
  • 陽だまりの彼女(新潮文庫)

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    最後は予想出来なかった 最後までどうなるのかハラハラしながら読んだが、思い切りファンタジーな終末がちょっと意外だった。あとで振り返ると、全て伏線だったと納得。個人的にはもう少し現実味のある展開を期待していた。好みは分かれる作品だと思う。

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    2025年12月02日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    *それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)

    姉とルームシェアをする大学生のリカ。小さい頃から二人組を上手く作れず、今回姉が婚約者と同棲するために出ていくことになって、友達の智美をルームシェアに誘おうとするが…
    きっと女性なら必ず感じる、「二人組を作る」イベント時に感じる不安を上手く表現されていた。後味はすっきりしない感。

    *隣の空も青い(飛鳥井千砂)

    同じ会社の男性先輩と急遽、韓国出張に行くことになった男性主人公。宿泊するホテルの部屋が手違いでダブルの部屋で。。
    国問題も少し表現されていて、でも希望が見い出せる素敵なお話だった。個人的に飛鳥井さんのファンなので読めてよかった。

    *ジ

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    2020年07月06日