越谷オサムのレビュー一覧
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ネタバレ幽霊とリアル人間がタッグを組んで悪者を探す、所謂バディもの。設定がそういうのだからファンタジーなんだが、一方で若者の日常生活描写がイキイキと?、描かれるリアル小説の部分もある不思議な小説。
幽霊側の主人公とリアル側の主人公が邂逅する前半部が少々しんどい。そりゃまぁ、ひき逃げされた幽霊と、その事故現場に巡り合った因果で風邪ひいてそれでも仕事をこなす人間側の主人公…なんて描写だからやむを得ないのだが。
その後、中だるみともとれる二人のグダグダ生活描写があるのだが、この中だるみ部分がなんとなくいいねんなぁ。もう一人の霊視者が出てきてからも、その良きウダウダが続く、良いなぁ。
後半は一転してスピ -
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「メイド服が着たい」それだけの動機で、青森の津軽メイド喫茶でアルバイトを始めた、相馬いと。津軽弁が抜けず、失敗ばかりの中、シングルマザーの幸子、漫画家志望の智美とメイド喫茶を盛り上げていく。
正直なところ、キャラクターの立ち具合が微妙なところが気にはなったものの、祖母でヴァン・ヘイレン好きのハツヱから津軽三味線を習い、最終的に三味線とメイドを出会わせるまでのストーリーは、大きな起伏はないものの、読ませるものがある。
本作のメインの部分は、三味線でも友人に見つかってしまうことでもなく、初めてのバイトでうまく行かないメイド喫茶での、いとと二癖はある他のキャラクターなのだが、全体に印象が薄いのは -
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シリーズ2作目
いとは2年生に進級
メイド喫茶リニューアル&津軽三味線のミニコンサート成功の後、ミニコンサートは週末毎に開催されるようになり半年
最近なぜか幸子も智美も常連の山本さんも何だか自分を避けているよう
以前とは違った方向で喫茶の居心地の悪さを感じるいと
一方、学校の方は早苗達と写真同好会を立ち上げ、1年生の男子も一人入部
そして、その石郷鯉太郎は相撲で県代表になるくらいの体格だけど、とても穏やかな話し方で……
前半はいとと周囲の人間関係が前作よりもギクシャクしていてちょっと辛い
ただ、その理由が判明する中盤から後半にかけてはところどころ涙ぐんでしまう
前作に比べて、いと以外のキャ -
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ネタバレ高校三年生になった「いと」。
受験・進路のこと、家族のこと、
バイト先のこと、そして恋の行方と・・・
なかなかたくさん詰まった1冊でした。
しかしいとがここまで具体的に
将来のことを考え伝えられるようになったのは
いとが作中で言ってたように何かがきっかけで
急になったのではなく、バイト先の人達や
高校の友達や後輩、父やばあちゃんなど
色んな要素が加わり、いとの中でゆっくりと
成長していったのだと思うと人と人の
つながりって凄く素敵なことで大切なことだと
改めて思いました。登場人物は基本的に
素敵な人だらけで心が温まる。
そしていとのスペシャル有名になった
ハツヱばあちゃんの三味線・・・
一度 -
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さすがはファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
作者の越谷さんはこういった日常性に非日常的なシチュエーションを折り込ませた舞台でキャラクターを動かす物語を語らせたらホント最高だよなぁ、感動してしまった。
おそらくプロレス好きなんだろうなぁというのがひしひしと感じられる。
ブックというか、プロレス特有のエンターティメント性。勝敗云々よりも見ている人をどれだけ喜ばせられるか、楽しませてナンボという世界感を感じた。
こういう独りよがりではない、娯楽性を追求する姿勢はすごく好き。
まいど結末をほろりとさせる構成力といい、ときおり心をほっと暖めるようなエピソードをちりばめるあたり、さすが。
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さすが越谷オサム。
さわやかだ。
映画化してほしい。
ファンタジーとかナシで、高校生という狭い枠の中でよくぞこれだけキャラクターを動き回らせることができるなあ。
気に入ったのは伸太郎。
猪突猛進っぷりが単純で好きだ。
軽音部の練習場所は屋上までの階段で、規則に厳しい森先生によって屋上のドアの開放は禁じられている。
そのため、真夏のそのスペースはひどい暑さになってしまう。
メンバーの間でケンカが起こってしまったとき、伸太郎は「何もかも、ここがあっついのが悪いんだよ!」と突然走り出して校長に直談判しにいく。
そして、意外とあっさり許可をもらえてしまう。
そこでよせばいいのに、伸太郎はわざわざ森 -
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『陽だまりの彼女』で有名な越谷オサムの短編集。
越谷作品を読むのは3作目になるが、タイトルに惹かれて購入した。
「金曜のバカ」
「星とミルクティー」
「この町」
「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」
「ゴンとナナ」
の5つを収録。
「金曜のバカ」
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援助交際をしている様子の女子高生と、彼女のストーカーである引きこもりのお話。
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ネタバレ「金曜のバカ」「星とミルクティー」「この町」
「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」「ゴンとナナ」の
5編からなる短編集。タイトルからどんな話かと
思ったんですが、どの話もそれぞれ短編ながら
なかなか面白かったです。
「金曜のバカ」は天然女子高生VS.引篭もりストーカー。
「星とミルクティー」ちょっといい感じのSFストーリー。
「この町」は思春期男子のバカっぷりが見事に書かれ、
「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」お互い秘密を持った
二人の青春ストーリー。「ゴンとナナ」は飼い主と
飼い犬のはなしでどれもクスクス笑えながらサクッと読め、
読み終わった後はほわぁ~んとなる作品でした。 -
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*それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)
姉とルームシェアをする大学生のリカ。小さい頃から二人組を上手く作れず、今回姉が婚約者と同棲するために出ていくことになって、友達の智美をルームシェアに誘おうとするが…
きっと女性なら必ず感じる、「二人組を作る」イベント時に感じる不安を上手く表現されていた。後味はすっきりしない感。
*隣の空も青い(飛鳥井千砂)
同じ会社の男性先輩と急遽、韓国出張に行くことになった男性主人公。宿泊するホテルの部屋が手違いでダブルの部屋で。。
国問題も少し表現されていて、でも希望が見い出せる素敵なお話だった。個人的に飛鳥井さんのファンなので読めてよかった。
*ジ