越谷オサムのレビュー一覧

  • 次の電車が来るまえに(新潮文庫nex)

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    越谷オサム先生らしい,優しくて少しコミカルな5編からなる短編集.

    「タイガースはとっても強いんだ」で,中井さんの「なんでタイガースは打てへんの」がいっちゃんウケた.そうですねん.みんーな疑問に思ってるんです.

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    2022年07月29日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    ふるさとと呼べるところがある人は、強い人ですね。前に進む力をくれる、その人だけのパワースポットです。

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    2022年07月06日
  • 階段途中のビッグ・ノイズ

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    いいですねぇ、これぞ青春小説、という感じで。ものすごく気分が爽快になりましたよ、ワタシは。

    越谷さんは『陽だまりの彼女』を読んだ時にも感じたのだけれど、登場人物のキャラ設定がものすごく魅力的ですねぇ。まあこれはある意味小説家が持っているあたりまえの資質なのかもしれませんが、そういう個性的な人物たちが好き勝手騒いでいく不協和音がいつしかきれいで美しいハーモニーになる、という瞬間が実に見事。うわ、うまいな!と思わず膝を叩いてしまう感じ。

    こういうエンターティナーの才能は素晴らしいと思いますね、物語を紡ぎ出すテクニックというか構成の巧みさも含めて大好きな作家さんです。
    こう突き抜ける爽快感というのかな、写真で言うと「ヌケの良い描写」みたいな、青空がスキッと広がっているさまをそのイメージ通りに描写できるというのはじつはスゴイことなんですよね。そういう性能を持つレンズって実はそんなには無いんだよね、意外なことに。
    読み進めながらそういう印象を受けました。



    この本を読んでいる間はずっと、最近はもっぱらミュージックプレイヤーと化している感のあるGalaxy S2 LTEに詰め込んだ
    Green Day
    The Ramones
    Offspring
    KISS
    Queen
    などを何度も何度も繰り返し再生していた。

    いいねロックは。やっぱ人生ロックしてロールしなきゃなぁ、と。


    ガバガバヘイガバガバヘイというとRamonesのPINHEADなんだけれど、どっかでこのガバガバヘイをしつこく描写している小説があったよな、と思って記憶をたどると伊坂幸太郎さんの『砂漠』でした。あの作品も大好き。

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    2022年05月21日
  • 階段途中のビッグ・ノイズ

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    高校の軽音学部を舞台にした青春小説。
    ほぼほぼ想定内で、特にひねったストーリーでもないですが、それでいいんです。という小説です。

    アラフィフのおっさんでもたまにこういうの読みたいんですよ。
    5に近い4です。

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    2022年04月01日
  • 金曜のバカ

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    金曜って嫌いだ。一週間でいちばん嫌い。
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    女子高生vsストーカー、彼女がいながらも惹かれた見ず知らずの星とミルクティーが好きな少女などなど、バカたちが繰り広げる愛と青春の短編集。
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    ミスリードしそうな女子高生の"金曜日"真相が分かるとなるほどと。そこにストーカーが絡んでくるけど、彼女との接触のために何故かどんどん社会復帰しちゃう展開が実にバカらしい。
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    「星とミルクティー」は多分そうかなと思いながら読んだらそうだった。この手のSFほっこりする。百田尚樹さんの「輝く夜」を思い出した。
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    2022年02月05日
  • 金曜のバカ

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    表題作を含む5編からなるSSの再読です。
    表題作だけじゃなく他のお話も楽しく読めます。

    色んなお菓子を詰め込んだ箱からランダムにお菓子を食べてるような作品でした。
    (なんじゃそりゃ笑)

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    2022年01月31日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    『女子的生活』と名前忘れたけど神様の話が良かった。
    女子的生活は文庫本になってて続編があるからこの本読んで気に入った人は買ってみるといいと思う。

    神様の話も良かったな。見た目に囚われちゃいけないと思った。

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    2022年01月30日
  • 金曜のバカ

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    こういう物語、オイラは大好物。バカには愛されるバカとそうじゃないバカの二種類があると思う。ここに登場するバカはみんな前者だ。特に「この町」の小谷雅樹が印象的。正真正銘の高一のバカ男子だ。止めとけばいいのにひとり東京に向かう姿なんて、やっぱり最後まで間違ったままなんだ、と笑ってしまう。でもオイラもやってしまいそうなのだ、そういうバカな選択。見栄とかプライドとかが邪魔してるかと思ったら、自分の中のバカがいちばん邪魔してるみたいな。
    解説の吉田大助氏は、「思春期とは、バカ醸成装置なのだ」と言う。思春期を過ぎてもオイラはバカのままだ。といことは、オイラはまだ思春期のなかにいるってこと、ってこういうところがもはやバカなんだなぁ。愛されるバカでいたいと思う。

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    2022年01月30日
  • 階段途中のビッグ・ノイズ

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    廃部寸前の軽音楽部を立て直す男子4人の青春ストーリー。けいおん!世代なので、廃部寸前と聞くと入部希望者がいないからかな?とか思ってたら全く違う理由で笑った。けいおん!で育ったので頭が平和ボケしている。
    真面目で平和主義、ちょっぴり弱腰な主人公と強気で言いたいことはガンガン言う猪突猛進な相棒というコンビがバランスよくていいな(ヒロアカのデクと爆豪みたい)
    バンドやロックの知識がない人でも楽しめるけど、知ってる人はもっと楽しめると思う。作中に出てくる曲が気になってYouTubeで検索しながら読んで楽しかった。グリーンデイのバスケットケースお気に入り。知らなくても生きていけるけど、知ってたらちょっと嬉しいみたいな、お気に入りのものが増えるきっかけをくれた。

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    2022年01月04日
  • 階段途中のビッグ・ノイズ

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    *
    「ーーやるぞお前ら。ドカンとやるぞ!」
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    実質3人の軽音楽部に所属する啓人。ある日他の2人がクスリで逮捕され、軽音楽部は廃部の危機に。そこで立ち上がったのは口が悪くて勢いのある幽霊部員の伸太郎で…
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    あらすじをみて面白そうだなと思って手にした本。高校生の青春ににやついた。いいなぁ。音楽が周りを変えていく力もすごい。(最近ヒロアカを読み始めたので優しげだがちょっと無茶しぃの主人公とグイグイ大暴れ系の相棒っていうのは通ずるものがあってフフっとなった。)軽音楽部メンバー以外も、"カトセン"は名脇役だと思うし、軽音楽部の支えになる亜季ちゃんや、キツめな森先生まで、キャラクターも個性的で楽しく読める作品
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    2022年01月02日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    メイド喫茶で働き始めた いと
    三味線も進化し接客業にも馴染んで
    また 次のステップに進もうとしている。
    元気をくれる ニの糸です。

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    2021年11月04日
  • 金曜のバカ

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    ネタバレ

    この本は短編5本。
    いや、読みやすい!くすって笑えるところアリなので公共の場で読むのには適していない。でも気軽に読める!
    1番好きなのは「星とミルクティー」。ストーリーが青春ラブストーリーな感じですっごく好きなやつ。主人公は多分、ひかりに恋してるんだと思う。でも主人公がひかりに抱いている感情が不明確になっているのがまたいいところ。こんなの読んだらもう!死にたくなる。この物語の中で。
    「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」はストーリーがすごく好き。
    「この街」ではすごく気持ちとかが伝わってくる。ひとことひとことがセンスいい。東京への憧れからそら恐ろしくなる気持ちが伝わった。イメージしやすい。ストーリー終始、切なかった。でも全然共感できないのは、主人公が最初から痛い人だったから。
    「この史上最大の幸せ者め!(自分に対して)」

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    2021年10月03日
  • くるくるコンパス

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    笑えますね。
    中学時代の淡い青春が書いてあって、愛すべきバカたちの大冒険がウケました。

    アホらしい話をコミカルに進めていくのがうまい作品です。

    伏線回収がわかりやすく面白い作品です。

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    2021年09月20日
  • ボーナス・トラック

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    大雨の火曜日、ハンバーガーチェーンの社員である草野は、夜遅くに帰宅する途中で交通事故の現場に遭遇する。倒れている青年と、逃げてしまった黒いスポーツカー。青年は即死したはずであったが、翌朝目覚めるとその青年が自宅のソファで眠っていた…。

    ネタバレにもならないだろうから書いてしまうと、弾かれて即死した亮太は、幽霊として草野と意思疎通をする話である。幽霊は草野以外には見えないし、声も聞こえないため、草野の職場をうろつくことで、第三者として草野の職場を俯瞰することができる。

    一方で、作者によって工夫された幽霊としてのルール。草野以外には声も聞こえないとか、物を触ることができないとか、触ると物が分裂するなど、この作家のデビュー作の荒々しい部分はあるものの、考えられた努力の跡が見られるのは非常に好感が持てる。

    常時いても怖くない幽霊、実の家族からも全く見えず、第一発見者の草野しか頼れないという悲哀の部分を湿っぽくせず、「新幹線も飛行機も乗り放題だぜ」というカラッとした部分が、この作品の魅力的なところであろう。

    終盤では「レッチリのファースト(難解)」「鼻血ジャケット(Andrwe WK "I Get Wet")」など、小出しに出してきたところは、本当はもっと書きたかったのだろう。印象は悪くならないから、もっと書けばよかったのに。

    オチはかなり早めに読めてしまうだろうが、それでも楽しめる作品である。

    幽霊が出てくるというところで、大人っぽい小説ではないのかもしれない。でもまあ、子供に見せたくないような話も一切出てこなかったし、何よりもドライで明るい雰囲気は、中高生の読書感想文にも向いていると感じる。

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    2021年08月14日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    "結局私は、自分よりもバカだと思う人としか、一緒にいられない。"
    "自分に希望を感じさせてくれるものに目を向けて、それを大事にしたり、誇りに思ってみたらどうかなあ"
    "夢のようで、すべてが自分の思い通りの生活はステキ。でもときどき、「自分」すぎていけないのかなって思うことがある。だからこういうノイズも、たまにはあっていいのかも。"
    "いたいのって、なんでしつこいのかな。どうしたら飛んで行ってくれるのかな"


    ルームシェアいいな〜と憧れもあるけど、全く価値観が違う人と暮らすって大変だろうな…と。
    誰と暮らすかって本当に大事。

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    2021年07月10日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    今回も良かった!

    さくっと読めるのに起承転結が巧みで感情が揺さぶられる1冊だった。

    前作前々作と比べるとやはり物語の引きに向かっていく為広がりは少なめだが、ハツヱやチハル、こまちゃんというサブキャラ達の活躍で、新しい物語は続いていくんだろうという予感をさせてくれる点、かなり巧みに感じた。

    登場人物のほぼ全てに対する愛情を感じる。
    おすすめ。

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    2021年07月08日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かった!

    起承転結と登場人物のエピソードの描き方、見せ場の盛り上がり方が気持ちのいい小説だった。

    結婚には正直驚いた。し、短編もびっくりな内容だった。
    鯉太郎や早苗等のエピソードも濃厚で1巻で色々楽しめた。

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    2021年06月23日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    8人の作家の作品をつまみ食いできる本。

    朝井リョウ目当てで読んだけど、他にも好きそうな作家を見つけることができてよかった。


    7つ目の三上延の話が、登場人物が魅力的で素敵だった。
    普段の日常では寡黙な人は嫌いだが、この話に出てくるような寡黙な人だったら好きになれそう。

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    2021年05月30日
  • ボーナス・トラック

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    ネタバレ

    幽霊とリアル人間がタッグを組んで悪者を探す、所謂バディもの。設定がそういうのだからファンタジーなんだが、一方で若者の日常生活描写がイキイキと?、描かれるリアル小説の部分もある不思議な小説。

    幽霊側の主人公とリアル側の主人公が邂逅する前半部が少々しんどい。そりゃまぁ、ひき逃げされた幽霊と、その事故現場に巡り合った因果で風邪ひいてそれでも仕事をこなす人間側の主人公…なんて描写だからやむを得ないのだが。

    その後、中だるみともとれる二人のグダグダ生活描写があるのだが、この中だるみ部分がなんとなくいいねんなぁ。もう一人の霊視者が出てきてからも、その良きウダウダが続く、良いなぁ。

    後半は一転してスピードアップ、ひき逃げ犯を捕まえるクライマックスは読み応えありだが、ウダウダしてないので少々残念(おかしくなってる)

    メリハリと言えばメリハリだが、その利かせ方にクセがある小説。ファンタジーとしてもミステリーとしても弱い部分があるが、そういうのは味付けで、この本の核心は若い男どものウダウダ描写を楽しませることなんだから、これで良し。

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    2021年03月12日
  • 金曜のバカ

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    ネタバレ

    越谷さん5冊目。青春ストーリーだけど主人公の馬鹿丸出しで終始爆笑。男子の思春期特有の切なさを忌憚なく表現していて、共感する内容ばかりだった。タイトル通り全部の主人公が「バカ」なのだ。中でも「金曜のバカ」では、女子高生の○○○を見てしまい、彼女に恋をした変態男性ニート。その女子高生を草むらで帰宅する姿を見送る、が、この変態は女子高生に抱きつく。護身術を身に着ける彼女に毎日ぶん投げられる。しかし変態は毎回戦いを挑み続ける。彼女も何故か応戦する。全作、バカなんだけど健気な男子の姿に「青春だ~!」と納得した。

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    2021年03月11日