越谷オサムのレビュー一覧

  • 金曜のバカ

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    こういう物語、オイラは大好物。バカには愛されるバカとそうじゃないバカの二種類があると思う。ここに登場するバカはみんな前者だ。特に「この町」の小谷雅樹が印象的。正真正銘の高一のバカ男子だ。止めとけばいいのにひとり東京に向かう姿なんて、やっぱり最後まで間違ったままなんだ、と笑ってしまう。でもオイラもやってしまいそうなのだ、そういうバカな選択。見栄とかプライドとかが邪魔してるかと思ったら、自分の中のバカがいちばん邪魔してるみたいな。
    解説の吉田大助氏は、「思春期とは、バカ醸成装置なのだ」と言う。思春期を過ぎてもオイラはバカのままだ。といことは、オイラはまだ思春期のなかにいるってこと、ってこういうと

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    2022年01月30日
  • 階段途中のビッグ・ノイズ

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    廃部寸前の軽音楽部を立て直す男子4人の青春ストーリー。けいおん!世代なので、廃部寸前と聞くと入部希望者がいないからかな?とか思ってたら全く違う理由で笑った。けいおん!で育ったので頭が平和ボケしている。
    真面目で平和主義、ちょっぴり弱腰な主人公と強気で言いたいことはガンガン言う猪突猛進な相棒というコンビがバランスよくていいな(ヒロアカのデクと爆豪みたい)
    バンドやロックの知識がない人でも楽しめるけど、知ってる人はもっと楽しめると思う。作中に出てくる曲が気になってYouTubeで検索しながら読んで楽しかった。グリーンデイのバスケットケースお気に入り。知らなくても生きていけるけど、知ってたらちょっと

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    2022年01月04日
  • 階段途中のビッグ・ノイズ

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    「ーーやるぞお前ら。ドカンとやるぞ!」

    実質3人の軽音楽部に所属する啓人。ある日他の2人がクスリで逮捕され、軽音楽部は廃部の危機に。そこで立ち上がったのは口が悪くて勢いのある幽霊部員の伸太郎で…
    .
    あらすじをみて面白そうだなと思って手にした本。高校生の青春ににやついた。いいなぁ。音楽が周りを変えていく力もすごい。(最近ヒロアカを読み始めたので優しげだがちょっと無茶しぃの主人公とグイグイ大暴れ系の相棒っていうのは通ずるものがあってフフっとなった。)軽音楽部メンバー以外も、"カトセン"は名脇役だと思うし、軽音楽部の支えになる亜季ちゃんや、キツめな森先生まで、キャラクタ

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    2022年01月02日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    メイド喫茶で働き始めた いと
    三味線も進化し接客業にも馴染んで
    また 次のステップに進もうとしている。
    元気をくれる ニの糸です。

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    2021年11月04日
  • 金曜のバカ

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    ネタバレ

    この本は短編5本。
    いや、読みやすい!くすって笑えるところアリなので公共の場で読むのには適していない。でも気軽に読める!
    1番好きなのは「星とミルクティー」。ストーリーが青春ラブストーリーな感じですっごく好きなやつ。主人公は多分、ひかりに恋してるんだと思う。でも主人公がひかりに抱いている感情が不明確になっているのがまたいいところ。こんなの読んだらもう!死にたくなる。この物語の中で。
    「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」はストーリーがすごく好き。
    「この街」ではすごく気持ちとかが伝わってくる。ひとことひとことがセンスいい。東京への憧れからそら恐ろしくなる気持ちが伝わった。イメージしやすい。ストーリー終

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    2021年10月03日
  • くるくるコンパス

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    笑えますね。
    中学時代の淡い青春が書いてあって、愛すべきバカたちの大冒険がウケました。

    アホらしい話をコミカルに進めていくのがうまい作品です。

    伏線回収がわかりやすく面白い作品です。

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    2021年09月20日
  • ボーナス・トラック

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    大雨の火曜日、ハンバーガーチェーンの社員である草野は、夜遅くに帰宅する途中で交通事故の現場に遭遇する。倒れている青年と、逃げてしまった黒いスポーツカー。青年は即死したはずであったが、翌朝目覚めるとその青年が自宅のソファで眠っていた…。

    ネタバレにもならないだろうから書いてしまうと、弾かれて即死した亮太は、幽霊として草野と意思疎通をする話である。幽霊は草野以外には見えないし、声も聞こえないため、草野の職場をうろつくことで、第三者として草野の職場を俯瞰することができる。

    一方で、作者によって工夫された幽霊としてのルール。草野以外には声も聞こえないとか、物を触ることができないとか、触ると物が分裂

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    2021年08月14日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    "結局私は、自分よりもバカだと思う人としか、一緒にいられない。"
    "自分に希望を感じさせてくれるものに目を向けて、それを大事にしたり、誇りに思ってみたらどうかなあ"
    "夢のようで、すべてが自分の思い通りの生活はステキ。でもときどき、「自分」すぎていけないのかなって思うことがある。だからこういうノイズも、たまにはあっていいのかも。"
    "いたいのって、なんでしつこいのかな。どうしたら飛んで行ってくれるのかな"


    ルームシェアいいな〜と憧れもあるけど、全く価値観が違う人と暮らすって大変だろうな…と。
    誰と暮らすかって本

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    2021年07月10日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    今回も良かった!

    さくっと読めるのに起承転結が巧みで感情が揺さぶられる1冊だった。

    前作前々作と比べるとやはり物語の引きに向かっていく為広がりは少なめだが、ハツヱやチハル、こまちゃんというサブキャラ達の活躍で、新しい物語は続いていくんだろうという予感をさせてくれる点、かなり巧みに感じた。

    登場人物のほぼ全てに対する愛情を感じる。
    おすすめ。

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    2021年07月08日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かった!

    起承転結と登場人物のエピソードの描き方、見せ場の盛り上がり方が気持ちのいい小説だった。

    結婚には正直驚いた。し、短編もびっくりな内容だった。
    鯉太郎や早苗等のエピソードも濃厚で1巻で色々楽しめた。

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    2021年06月23日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    8人の作家の作品をつまみ食いできる本。

    朝井リョウ目当てで読んだけど、他にも好きそうな作家を見つけることができてよかった。


    7つ目の三上延の話が、登場人物が魅力的で素敵だった。
    普段の日常では寡黙な人は嫌いだが、この話に出てくるような寡黙な人だったら好きになれそう。

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    2021年05月30日
  • ボーナス・トラック

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    ネタバレ

    幽霊とリアル人間がタッグを組んで悪者を探す、所謂バディもの。設定がそういうのだからファンタジーなんだが、一方で若者の日常生活描写がイキイキと?、描かれるリアル小説の部分もある不思議な小説。

    幽霊側の主人公とリアル側の主人公が邂逅する前半部が少々しんどい。そりゃまぁ、ひき逃げされた幽霊と、その事故現場に巡り合った因果で風邪ひいてそれでも仕事をこなす人間側の主人公…なんて描写だからやむを得ないのだが。

    その後、中だるみともとれる二人のグダグダ生活描写があるのだが、この中だるみ部分がなんとなくいいねんなぁ。もう一人の霊視者が出てきてからも、その良きウダウダが続く、良いなぁ。

    後半は一転してスピ

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    2021年03月12日
  • 金曜のバカ

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    ネタバレ

    越谷さん5冊目。青春ストーリーだけど主人公の馬鹿丸出しで終始爆笑。男子の思春期特有の切なさを忌憚なく表現していて、共感する内容ばかりだった。タイトル通り全部の主人公が「バカ」なのだ。中でも「金曜のバカ」では、女子高生の○○○を見てしまい、彼女に恋をした変態男性ニート。その女子高生を草むらで帰宅する姿を見送る、が、この変態は女子高生に抱きつく。護身術を身に着ける彼女に毎日ぶん投げられる。しかし変態は毎回戦いを挑み続ける。彼女も何故か応戦する。全作、バカなんだけど健気な男子の姿に「青春だ~!」と納得した。

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    2021年03月11日
  • いとみち(新潮文庫)

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    「メイド服が着たい」それだけの動機で、青森の津軽メイド喫茶でアルバイトを始めた、相馬いと。津軽弁が抜けず、失敗ばかりの中、シングルマザーの幸子、漫画家志望の智美とメイド喫茶を盛り上げていく。

    正直なところ、キャラクターの立ち具合が微妙なところが気にはなったものの、祖母でヴァン・ヘイレン好きのハツヱから津軽三味線を習い、最終的に三味線とメイドを出会わせるまでのストーリーは、大きな起伏はないものの、読ませるものがある。

    本作のメインの部分は、三味線でも友人に見つかってしまうことでもなく、初めてのバイトでうまく行かないメイド喫茶での、いとと二癖はある他のキャラクターなのだが、全体に印象が薄いのは

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    2021年03月02日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    シリーズ2作目
    いとは2年生に進級
    メイド喫茶リニューアル&津軽三味線のミニコンサート成功の後、ミニコンサートは週末毎に開催されるようになり半年
    最近なぜか幸子も智美も常連の山本さんも何だか自分を避けているよう
    以前とは違った方向で喫茶の居心地の悪さを感じるいと

    一方、学校の方は早苗達と写真同好会を立ち上げ、1年生の男子も一人入部
    そして、その石郷鯉太郎は相撲で県代表になるくらいの体格だけど、とても穏やかな話し方で……

    前半はいとと周囲の人間関係が前作よりもギクシャクしていてちょっと辛い
    ただ、その理由が判明する中盤から後半にかけてはところどころ涙ぐんでしまう
    前作に比べて、いと以外のキャ

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    2021年02月19日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    ネタバレ

    高校三年生になった「いと」。
    受験・進路のこと、家族のこと、
    バイト先のこと、そして恋の行方と・・・
    なかなかたくさん詰まった1冊でした。
    しかしいとがここまで具体的に
    将来のことを考え伝えられるようになったのは
    いとが作中で言ってたように何かがきっかけで
    急になったのではなく、バイト先の人達や
    高校の友達や後輩、父やばあちゃんなど
    色んな要素が加わり、いとの中でゆっくりと
    成長していったのだと思うと人と人の
    つながりって凄く素敵なことで大切なことだと
    改めて思いました。登場人物は基本的に
    素敵な人だらけで心が温まる。

    そしていとのスペシャル有名になった
    ハツヱばあちゃんの三味線・・・
    一度

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    2021年02月10日
  • ボーナス・トラック

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    さすがはファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
    作者の越谷さんはこういった日常性に非日常的なシチュエーションを折り込ませた舞台でキャラクターを動かす物語を語らせたらホント最高だよなぁ、感動してしまった。

    おそらくプロレス好きなんだろうなぁというのがひしひしと感じられる。
    ブックというか、プロレス特有のエンターティメント性。勝敗云々よりも見ている人をどれだけ喜ばせられるか、楽しませてナンボという世界感を感じた。
    こういう独りよがりではない、娯楽性を追求する姿勢はすごく好き。

    まいど結末をほろりとさせる構成力といい、ときおり心をほっと暖めるようなエピソードをちりばめるあたり、さすが。

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    2020年10月09日
  • 金曜のバカ

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    『陽だまりの彼女』で有名な越谷オサムの短編集。
    越谷作品を読むのは3作目になるが、タイトルに惹かれて購入した。

    「金曜のバカ」
    「星とミルクティー」
    「この町」
    「僕の愉しみ 彼女のたしなみ」
    「ゴンとナナ」
    の5つを収録。

    「金曜のバカ」
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    援助交際をしている様子の女子高生と、彼女のストーカーである引きこもりのお話。
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    2020年10月07日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    あー終わってしまうのか、続きが読みたい!と思う作品なかなか無い、面白かったぁ。
    三の糸 では青森から見る都会の感じが うなずけた、よいよい。

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    2020年10月06日
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

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    舞台が地元という事もあってか、風景などの細かい描写にうなずく事が何度も。それだけで面白い!
    しかしやっぱり津軽弁わかんない人これ読めるのかな?

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    2020年10月06日