越谷オサムのレビュー一覧

  • いとみち(新潮文庫)

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    主人公に魅力があり、展開が楽しみにになる内容だった
    主人公の祖母が、また良い味というか、予想の斜め上をいくような味があった
    主人公の成長、周囲の人物との関連、舞台となる店、市町の描写は丁寧で良かった
    続きを読んでみよう

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    2024年03月10日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    いとみち二作品目。

    前回からの流れを踏襲し、登場人物等は高校二年生に進級。
    “春夏秋冬”を区切りに一年が経過する流れだが、これがまた青臭く甘酸っぱい“純”なお話でした。

    前半は主人公いとが感じる不可解な雰囲気に、読み手としても訳なく不穏な空気を浴びせているわけでは無い筈…と思い思い読み進める。

    春の章ではもやもやしたが、夏の章になってわだかまりが溶け、秋冬と続く。

    何にせよ四季を通じ一年を通じ、皆成長していっている描写に、自身もウン年前(笑)はそうだったかなぁ…と思わざるを得ない次第。

    垢抜けていない純な登場人物たちだから描けるストーリー、活字での世界でここまで爽やかに表現出来るのも、作者の性格あってのものかもしれない。

    個人的には冬の章が好きです。出会いと別れ、ある者たちは新しいスタート、皆各々がそれぞれの道に進み出す展開には、涙よりもホッコリとした暖かい気持ちさえ頂戴した次第。

    次回のいとみち三の糸にも期待しか出来ません。

    加えて、巻末の智美のアナザーストーリーも良かったです。
    夢と現実のギャップを肌身に感じながらも、前に進んで行く姿には、最大限のエールしか無い。
    おちゃらけキャラでも芯が強い女の子って、とても清々しく格好良いですね。

    青春は若きうちに謳歌するものです。

    良いかな良いかな。

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    2024年01月07日
  • 魔法使いと副店長

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    ネタバレ

    藤沢太郎
    大手スーパーマーケットチェーン「ホリデー」藤沢店の副店長。満四十一歳。小学一年生の息子を持つ。単身赴任。

    奥村
    藤沢の古い友人。藤沢署の生活安全課の刑事。

    藤沢久美子
    太郎の妻。太郎の五つ年下。

    藤沢拓弥
    太郎の息子。

    アリス
    空を飛んで太郎のアパートに突っ込んできた。見習い魔法使い。太郎の部屋に居候する。

    まるるん
    アリスを補佐する相棒。お目付け役。

    水嶋冨美子
    太郎が住むアパートの一階の住人。

    伊東
    「ホリデー」の新入社員。

    増岡
    「ホリデー」の婦人服担当の女子社員。三歳の娘がいる。三十二歳。

    飯島
    「ホリデー」の店長。

    岡島
    「ホリデー」のサービスカウンター担当。

    柳田
    「ホリデー」勤続二十五年のベテランパート従業員。

    れいぶ
    立花麗舞。「ホリデー」に一人でいる子供。

    徳永
    「ホリデー」の警備員。

    山下
    太郎が面接して採用したアルバイトの学生。

    立花典子
    れいぶの母親。

    藤本
    「ホリデー」の趣味と暮らしのフロア担当。

    川上亜璃澄
    十二年前奥村が交番勤務だった頃に虐待されていた二歳の女の子。

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    2023年10月15日
  • 金曜のバカ

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    地元が近いので、応援している作家さんです。体調崩していた時期に読んだ本なので余計に思い入れが強いかも。表題作が秀逸。表紙もかわいい。

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    2023年10月02日
  • いとみち(新潮文庫)

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    なかなかにして、面白い作品です!

    最初からナマリ全開のスタートに、おっちゃんは驚きましたが、すぐさまフォローの一文があるから、ちゃんと読み切りました。

    すべてが奇想天外な組み合わせ、それでも同じ国での出来事。表現の奥深さ、その地方ならではとはいえ、楽しませてもらいました。

    とはいえ、

    「いとっち、かに!」(p260)

    緊迫してるシーンで、これは…なかなか馴染むに時間が…

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    2023年08月19日
  • いとみち 二の糸(新潮文庫)

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    「いとみち」の続編

    主人公は
    カフェバイトも三味線も順調で
    恋の予感もありで
    充実した高校生活を送れているようで何より

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    2023年08月17日
  • ボーナス・トラック

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    ネタバレ

    草野哲也
    多趣味で充実していたといえなくもない学生生活を送っていた。業界大手ハンバーガーチェーンに勤める。十月八日生まれの二十五歳。

    横井亮太
    埼玉の二流半の大学に通っていたが、六月九日午前二時二十分に車に跳ね飛ばされて死亡する。十九歳。武蔵学院大二年生。

    南浩人
    草野の勤め先にいる学生アルバイトの中でもっとも頼りになる男。一八四センチ九十七キロ。

    柳井
    草野より六つ年長の社員。中途採用でキャリアは三年足らずだが、前職がファミリーレストランでマネージメント能力が高い。

    店長
    草野が勤めるハンバーガー店の店長。四十手前。二十代のころはかなりの「トンパチ」で、女性客にしつこく絡むチンピラ二人を店から叩き出した代償に出世が大幅に遅れたという伝説を持つ。

    荒井
    アルバイトの一人。

    高橋
    アルバイトの一人。

    南愛子
    高校生のアルバイト。しょうちゃんと呼ばれている。南浩人の妹。

    野尻明日香
    高校生のアルバイト。首をコキコキ鳴らす。

    横井順子
    亮太の母親。

    カズヨ
    亮太の父の姉。

    横井亮一
    亮太の父親。

    絵里子
    亮太の従姉。

    ハタケヤマユウコ
    南浩人に見える幽霊。複合ショッピングセンターの駐車場にいる。

    藪本
    Sスタッフの一人。大学の二部に通っている。

    森田
    大学生の女子スタッフ。

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    2023年06月16日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    「月の砂漠を」を読んでみたくて購入。「女子的生活」「十八階のよく飛ぶ神様」「冷やし中華にマヨネーズ」が面白かった。

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    2023年05月15日
  • 魔法使いと副店長

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    ネタバレ

    満月の夜に、14歳の見習い魔法使いアリスが、単身赴任してるスーパーの副店長のところに飛び込んでくる。次の満月までにいくつかの魔法を習得しないと、魔法使いになれない、それはあの世に行くということ。魔法使いたちがなぜ魔法使いになるのかは悲しい過去がある。アリスも親に愛されなかった過去があるけど、素直で明るくみんなに愛される。親に愛されなかった分、副店長をおとうさんと思って。
    次の満月が来て、ギリギリ魔法の習得が間に合って、月に向かって飛んでいった。それからは皆の前には現れないけれど、姿を消して人を助けているのだろう。おまけで水島のおばあちゃんのところにも魔法使いになった娘さんがたずねてくれた。

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    2023年04月30日
  • ボーナス・トラック

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    現実離れしている設定とはいえ、人間関係や職場等の描写にリアリティがあってうまく帳じりがとれていると感じた。
    幽霊が登場する物語でありながら極端に暗くなりすぎず、かえって不自然に明るくなりもしなかったため読みやすかった。
    野尻さんが良いキャラだったので、もう少し掘り下げて欲しかった。

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    2023年04月02日
  • 魔法使いと副店長

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    ネタバレ

    最初から中盤くらいまでは理不尽な目に遭う副店長と魔法使いを生温かく見守っていましたが、中盤を過ぎたあたりで色々判明してからは一気に読んでしまいました。まるるんってなんだとか思っててごめんなさい。

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    2023年03月30日
  • 魔法使いと副店長

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    ネタバレ

    すごくきれいな物語でした。
    ファンタジー要素があるので、ノルまでに時間がかかったけど、ノッてしまってからは一気読みできます。

    ここから少しネタバレ
    よくありがちな別れのシーンを泣かせにかかるようなことをしないのはすごく好感が持てました。あくまで爽やかに、きれいに物語を終わらせています。

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    2023年03月29日
  • 次の電車が来るまえに(新潮文庫nex)

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    日常生活から元気になるストーリー。
    様々な年代・立場のショートストーリーですが、いずれも日常的な口調の中に、書かれていない明るい明日を予期させる内容でした。

    自分の中で、共感できるキャラクターが10,20,30代と遷移してきたことが、改めて感じられました。

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    2023年03月08日
  • 金曜のバカ

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    愛すべきバカたち!
    陽だまりの彼女の方が好きだったけど
    短編ならではの読みやすさと軽さ
    個人的におすすめは星とミルクティー
    過去と現在の響きあいがなかなか素敵でした
    こんな世の中バカはバカでも愛すべきバカでいたいよねえ

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    2023年02月02日
  • 階段途中のビッグ・ノイズ

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    ネタバレ

    神山啓人
    県立大宮本田高校二年六組。軽音楽部。サイド・ギター、ボーカル。

    九十九伸太郎
    県立大宮本田高校二年六組。軽音学部に入部したが四月のうちに顔を出さなくなった。KISSのベーシスト、ジーン・シモンズに心酔している。ベース。

    嶋本勇作
    県立大宮本田高校二年二組。リード・ギターとして加入。練習での中心的指導もする鬼教官。楽器はギブソンのレス・ポール。

    岡崎徹
    県立大宮本田高校二年。坊主頭。元吹奏楽部。ティンパニーを演奏していたが顧問林原に失望し、演奏練習中に退部を決める。二日後、同じ吹奏楽だった長谷川里美に交際を申し込んだがフラれた。ドラム。

    大野亜紀
    県立大宮本田高校二ねん年六組。水泳部。

    森淑美
    県立大宮本田高校の体育教師。水泳部顧問。軽音楽部反対派の筆頭教諭。

    加藤
    県立大宮本田高校の国語教師。軽音学部の顧問。

    沼尻
    軽音学部に何かと絡む。

    神山剛
    啓人の兄で県立大宮本田高校軽音楽部OB。

    林原
    吹奏楽部顧問。

    長谷川里美
    県立大宮本田高校二年。吹奏楽部。徹が好意をよせている。

    吉田
    勇作の中学時代のバンド仲間。同じ高校に進学。

    辻
    水泳部の一年。軽音部を応援。

    松山
    水泳部の一年。軽音部を応援。

    相沢
    英語の教師。LとR両方入ってる単語の発音があやしい啓人にマンツーマンで発音練習をした。

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    2023年01月17日
  • いとみち(新潮文庫)

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     津軽弁を駆使するアイドルといえば、王林ちゃんですね。訛りを〝売り〟にすることは賛否が割れるところでしょうが、彼女は単に素を晒している気がして、好感をもっています(個人の感想です)。

     話が逸れましたが、「皆さ〜ん、津軽弁を駆使する〝推し〟にしたい〝いと〟ちゃんの登場で〜す!」(2011年作品で今更遅いのですが‥)

     本書は、青森市の「津軽メイド珈琲店」でバイトを始めた高1女子・相馬いとの成長物語です。
     青森のローカル線の車窓風景、豊かな自然、満載の津軽弁、人同士のつながりの温かさがふんだんに描写され、特色あるいい味を出しているように思います。
     これらに加え、メイド喫茶&津軽三味線が重要なキーワードであり、スパイスが効いています。
     読み始めこそ、いとの「お、おがえりなさいませ、ごスずん様」などと、濃厚過ぎる津軽弁にワザとらしさを感じましたが、成育歴もあり深刻な悩みであることが明かされ、親近感と愛おしさが湧き上がり、世のオジ様たちは〝推し〟にしたくなりますよ、絶対!
     素朴で素直でも悩み多き思春期のいとが、祖母や父の愛情を知り、バイト仲間や友人との関わりの中で、コンプレックスを克服し、お店の役に立ちたいという自己有用感が、前向きな姿勢に変容させるんですね。いいなぁ‥。
     津軽弁と津軽三味線を否定せず、自分の中に取り込み、しっかり向き合うことで個性が輝いていきます。思った以上に深みがあるなぁ。うん、うん。

     本書のタイトル「いとみち」とは「糸道」であり、三味線を弾く際に指の爪先にできる糸の通り道となる溝のことで、三味線を弾くには、なくてはならないモノだそうな‥。
     本書の続編、「二の糸」「三の糸」もあるようで、いとの更なる成長が見られるようで、気になります。

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    2023年01月05日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    8つのアンソロジーからなる作品。正直アンソロジー作品は多少はハズレがあるが、この本はそれがなくどれも当たりだなと思った。朝井リョウが大好きなので気になって買ったが、他の作家も良い作品だったのでこれを機会に読んでみたいなと思う。
    各ページ冒頭の間取り図も見ていて楽しい。

    1話目
    ◎朝井リョウ「それでは2人組を作ってください」
    どうしてこんなに女子心がわかるんだろうと思うくらい、人の心の繊細さや機微を感じ取るのが上手だなと改めて感じた。『何者』を読んだことのある人だと余計楽しいと思う。朝井リョウ大好きすぎる。

    2話目
    ◎ 飛鳥井千砂「隣の空も青い」
    韓国出張に行く前と行った後の、主人公の心の変化がポジティブな形で細かく描かれていて良かった。高畑は帰国後、香奈とともに過ごしていくこの先の未来のために、同棲やお互いの国に対する考え方や抱えている思いを話し合うんだろうなと明るい気持ちになった。

    3話目
    ○越谷オサム「シャイニングニー」
    夢を追う男女が最後自分の道のために別れてしまうのはよくある設定だが、それが爽やかでお互い明るく吹っ切れたラストだったのが良かった。

    4話目
    ◎ 坂木司「女子的生活」
    小川さん(くん)が自分の性に対して自信と誇りをもって楽しく生きている姿が素敵だったし、部屋に転がり込むことになった後藤くんもいい意味で気を遣わなく気が回らないので、この2人なら自分たちらしく生活していくんだろうなと思った。小川さんが後藤くんに文句を言いつつも、後藤くんが気にしないで「でもこれも良いじゃん?」と笑顔で言ったことに「まぁしょうがないこれも良しか」となってる未来が見えて微笑ましく思った。

    5話目
    △徳永圭「鳥かごの中身」
    これが一番平凡だったかも。多少抱いた同情で、隣のよく知らない子どもを無責任に勝手に預かって世話をするのはどうかと思った。よくあるテーマ説定感が否めなかった、、ななかちゃんは素直でいい子なんだと思った。

    6話目 
    ○似鳥鶏「十八階のよく飛ぶ神様」
    SFと神話を盛り込んであるのに、厨二感がなくサラッと楽しく読めた。ミニどんでん返しがあるのも良かった。

    7話目
    ○ 三上述「月の砂漠を」
    戦争や昭和の文化観を感じながら読んだ。亡くなった大事な人が同じ男女が共に、そのつらさや思いを抱えて支え合って生きていくためには、時間と深い愛情と話し合うことが必要なんだと思った。

    8話目
    ◎ 吉川トリコ「冷やし中華にマヨネーズ」
    毎日一緒に過ごし、特別なことはしない。だらだらとつき合っているが、無意識化でかけがえのない存在だと感じる。結果的には別々の道を歩むことになったが大丈夫、やっていけるはずだと思った。リアリティがあって良かった。

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    2022年08月28日
  • 次の電車が来るまえに(新潮文庫nex)

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    列車はいつも、僕らの日々を運んでいく。出会いも別れも、伝えたかった言葉も…。胸に沁み入るハートウォーミングな全5話。
    独特な感情を醸し出すのが列車。そのフォルムなのか、走行音なのか。人生の節目に列車の存在があると、自分が物語の主人公になったかのようだ。本作の物語も全ての情景が美しい。

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    2022年08月22日
  • いとみち(新潮文庫)

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    津軽の方言が前面に出ていて新鮮だった。メイドを通じて、自分の内気な性格を少しずつ克服し、家族とより向き合うことができたいとを羨ましく思う。実際にいとの津軽じょんがら節を聴いてみたい。

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    2022年08月22日
  • 次の電車が来るまえに(新潮文庫nex)

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    電車を巡る短編集

    ■やまびこ
    一足先に帰った妻の待つ故郷へ向かう新幹線。
    男は、現在、過去、未来に想いを馳せる。

    ■タイガースはとっても強いんだ
    甲子園球場で大好きな女性と待ち合わせて、試合を見る予定が、車内で道に迷ったホーランドの老夫婦と出会う

    ■二十歳のおばあちゃん
    愛知県の豊橋で、東京で走っていたのと、同じ路面電車に乗りたいという願いに付き合う、高校生の孫

    ■名島橋貨物列車クラブ
    高架橋から貨物列車を見ることを楽しむ三人の6年生。
    話し手の男の子が仲間の女の子への想いを膨らませていく。

    ■海を渡れば
    四国から弟子入りをして、自分の昔話を客の前でする落語家。サンライズのお話

    他愛も無いお話ばかり。
    列車は過去、未来、夢、希望、辛い思い出を運んで、今日も走り続ける。
    それを見送るひとと、見送られるひと同士も温かいなと思う。海を渡ればの、逃げ出した話し手に、車内でかけてくる電話の厳しくも優しい師匠の言葉が、素敵だと思う。

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    2022年08月01日