【感想・ネタバレ】いとみち 二の糸(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

小柄で、泣き虫で、人見知り。濃厚津軽弁話者の相馬いと。高校2年生になり、メイドカフェのバイトも変わらず大奮闘。親友早苗と始めた写真同好会に大きな男子後輩登場! 早苗との初ケンカ、男の子への微妙な感情。先輩智美の夢に向かう姿、シングルマザー幸子と娘のやりとり。大好きな人たちに囲まれて、いとも確実に成長中。智美主役の短編「ジャンピングニー」も収録の第2弾。

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感情タグBEST3

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小柄で、泣き虫で、人見知りで、津軽弁濃厚で、メイドカフェで津軽三味線を弾く少女・いとの、高二の日々。
実に真っ直ぐ。親友とのすれ違いや、先輩への敬意や、気になる異性への戸惑いや、将来への想い。どれも不器用に真っ直ぐ。
周りの人たちも真っ直ぐ。
だから気持ちのいい読後感。

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2024年07月13日

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いとの成長する姿 これ一点だね。おばあちゃん50音図はやっぱりウケるわ、いとが答えられることが愛情の気がするけど。今回も急に冷ややかな態度を取られるとか早苗と喧嘩とか気にし過ぎる性格が、自分も同じ直ぐに気にしたり言われて傷ついた言葉がずーっと頭の中に残るとか、あるから分かるよ、自分が嫌になるのも、相手がそれほど考えていないちっぽけな悩みだという事も知ってる。ほんと歳取れば変わるのかと思ったが、こんな性格は変わらないんだよ。言われた相手に言い返そうしか考えない脳みそがほんと嫌になる。あっ脱線しているし、智美の東京行きはお店の大ダメージだと思うけど、でも店長以下ほんと良い店っ 今回も大事件あるけど、乗り切って一安心の型が越谷オサムさんとても上手です。あと智美のスピンオフも、んだない

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2024年04月16日

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ネタバレ

2022/7/19
楽しい!
最初ちょっと人間関係に悩むいとちゃんからスタートしたから手こずったけど、後半ずっと楽しい。
新登場の鯉太郎もめっちゃかわいいんだもん。
今回はおばあちゃんの出番少なかったのが寂しかった。
あとボーナストラックの智美、諦めかけてるのかハラハラしたけどそんなことなくてよかったけど静かで大人で現実でちょっとスンとしてしまった。
3巻も楽しみ。

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2022年07月19日

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ネタバレ

いちみち2作目。

おぼこくて、ドジっ娘で、津軽三味線バカテクのいとちゃんも高校2年生。学校では友人と写真同好会を立ち上げ、後輩にほのかな恋心を抱き、大親友とちょっと行違いのケンカをして…。

バイト先のメイドカフェでは、1作目で初披露した三味線ライブが定期的なものとなり、それなりに活躍しはじめたものの、店長もメイド長幸子さんもチーフ智美さんも、なぜかいとちゃんへの当たりが今までより空虚になり…。

前作で築いた良き関係に、少しヒビを入れてみる。予定調和をちょいと崩すとこから物語は転がっていくねんなぁ。いやぁ、その転がし方が越谷オサムの上手さであり、読ませどころ。

最後、後輩鯉太郎君の母君とのセッションシーンは、文字面追っかけてるだけなのにドキドキワクワクしてしまった。次の作品でもやってほしいなぁ~。

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2022年04月03日

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ネタバレ

越谷オサム7冊目。高校2年生になった相馬いと。メイドカフェの若き乙女。すぐに泣く、津軽弁丸出し、でも先輩・同級生には愛されキャラ。そんな彼女がひとたび津軽三味線のバチを叩く時は大股開き、性格が変わる姿にまた会いたくて。今回のストーリーでは親友とのイザコザ、メイドカフェの客が高校の担任、高1の部活旅行で後輩に命を助けてもらう。いとの高2生活はとても激しい。さらにメイドカフェのお姉さま方(特に智美)のぶっ飛んだ展開に読んでて心地よい。いとが青春を謳歌しながらも着実に成長するキュートな姿、まだ追っていきます。

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2021年10月30日

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青森の純粋高校生&メイド喫茶勤務&三味線奏者のいとが高校2年になった。今まで出来なかった友達が出来たり、そして恋の予感。

ん〜、たまらない。面白い&泣ける。素晴らしい小説。最近読んだ中でベストオブベスト。三部作なそうなので、次を読むのが勿体ないぜ。

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2021年07月25日

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越谷オサムのいとみち 二の糸を読みました。
津軽三味線を弾く高校生のメイド相馬いとがヒロインのいとみちの続編でした。

いとも高校二年生になり、高校の仲間たちと写真部の活動を始めます。
写真部に一年生の部員として相撲部出身の大柄な石郷鯉太郎が入ってきます。

沢で水に流されてしまい鯉太郎に助けられたり、先輩メイドの幸子さんの結婚式で三味線を演奏したり、先輩メイド智子さんがメイドをやめて上京することになったりと、いろいろなイベントの中でいとは鯉太郎が気になるようになります。

物語がどのように展開するのか、続編が気になります。

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2016年04月03日

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◎津軽弁にほんわか、ドタバタ
メイド喫茶でバイトする三味線弾ける高校生相馬いとの物語第二弾。
メイド喫茶のみんなが冷たい!?今までみんな仲良くしてくれたのに。
そしていとが表紙の男子に…!?
みんなが応援したくなる、いと。テンポの良い津軽弁でいととまわりの繰り広げるドタバタ劇が今回も楽しい。

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2016年01月16日

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ネタバレ

相馬いと
青森県北津軽郡板柳町に住む高校二年生。地元でも「は?」と聞き返されるほどの濃厚な津軽弁を話す。列車で一時間もかかる青森市のメイドカフェでアルバイトをしている。祖母譲りの津軽弁を話す。

工藤優一郎
津軽メイド珈琲店の店長。二十六歳。外ヶ浜町蟹田の出身。東京のカフェで働いていた。オーナーの成田に声をかけられ、「津軽メイド珈琲店」の店長となる。逮捕直前の成田から店を譲られる。

葛西幸子
メイド長。いとの第一印象は「おっかね」。三十あたりに見えた顔がメイクで二十歳そこそこまで若返る。客の前では年齢を五歳サバ読みして、二十二歳のフリーターとして通している。小学生の娘がいる。幸子が焼くアップルパイは「津軽メイド珈琲店」の看板メニュー。

福士智美
二十三歳。幸子曰く、「青森一のバカ」。店の看板を描いた。本物の二十二歳。フクシサトルのペンネームで月刊青年誌の奨励賞を獲った。漫画家志望。合浦の実家からスクーターで通勤している。いと曰く「心にオヤジば飼っでる」。

相馬耕一
いとの父。弘前市内にある大学に勤めている。教え子の学生達を自邸に招いたり、いとの友人達を車で送って行ったりする世話好きな性格。

相馬ハツヱ
いとの祖母。七十七歳。津軽三味線の名手。ヴァン・ヘイレンをこよなく愛している。純粋で古典的な津軽弁の話し手。二十歳で津軽半島西部の小泊から相馬家に嫁いできて以来、半世紀あまりを平野の中のりんご産地で暮らしてきた。

相馬小織
耕一の妻でいとの母親。故人。十二年前、乳癌によりわずか三十二歳で他界した。弘前市で生まれ、弘前育ち。地元の大学に進み、八つ上の研究員と知り合った。その研究員の板柳の家に遊びに行き津軽三味線のうまい婆さんと出会う。その三味線の音に惚れ込み、弟子を取らない主義の婆さんを口説き通いの弟子になる。二十五歳のときにその研究員と結婚して、いとを産んだ。

伊丸岡早苗
いとのクラスメイト。いとが住む板柳から三駅先の五所川原に住んでいる。いとが意を決して五能線の車内で最初に声を掛けた同級生。いとほどではないが津軽訛りが濃い。

対馬美咲
いとのクラスメイト。早苗の親友。いとが早苗に話しかけたことがきっかけで仲良くなる。南津軽郡藤崎町在住。

三上絵里
いとのクラスメイト。早苗の親友。いとが早苗に話しかけたことがきっかけで仲良くなる。南津軽郡藤崎町在住。

成田太郎
「津軽メイド珈琲店」の創業者。「オーナー」と呼ばれている。「トド」と形容されるほどの肥満体。鯵ヶ沢出身。工藤がいとを面接で落とそうとしたが、成田が採用を決めた。いとを「わぁの秘蔵っ子」と呼ぶ。ビーチ・ボーイズの曲を愛聴している。自身の会社の有限会社ナリタエンタープライズでの活動が薬事法違反で検挙される。逮捕前に「津軽メイド珈琲店」の権利を工藤に譲り、店の存続を託す。

佐藤
昨年度のいとたちの担任。写真同好会の設立を学校側に具申してもらえるよう早苗が働きかけていた。

山本駿介
店の常連客。「ゴールドのポイントカードを持つメイドカフェ廃人」のひとり。千葉県出身。いとが高校の社会科見学で訪れていた三内丸山遺跡で、自身の教え子達を引率していたところと鉢合わせしてしまう。高校教師。今年度より青森市の青森総合高校から転任し、いとの担任となる。英語担当。写真同好会の顧問。

赤平凛
店の常連客。「津軽メイド珈琲店」近くの信販会社に勤めている。週末のみの勤務形態でメイドとして働き始めた。信販会社が青森から撤退するため、津軽メイド店で働くことになる。

鳴海佳奈子
店の常連客。「津軽メイド珈琲店」近くの信販会社に勤めている。週末のみの勤務形態でメイドとして働き始めた。信販会社が青森から撤退するため、津軽メイド店で働くことになる。

青木大
店の常連客。いとが倒れざまにバックハンドエルボーを叩きつけた相手。「メイドカフェ廃人」のひとり。つがる銀行新町支店法人営業部部長席付。津軽メイド珈琲店と銀行との交渉の場に現れる。部下の田中と上司の支店長を言いくるめて融資の継続に漕ぎ着ける。

石郷鯉太郎
一年生。大鰐西中相撲部出身。写真同好会に入る。店長の工藤とは従兄弟。

樹里杏
幸子の娘。

半平太
絵里の飼い犬。

田中
津軽メイド珈琲店を担当するつがる銀行の法人営業部。

中野
幸子の元夫。

栗原
店の常連の大学生。

藤沢
店の常連の大学生。

かず代
「津軽メイド珈琲店」が入るビルの一階の蒲団屋。

由紀子
鯉太郎の母。

直人
プロレスラー。

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2025年11月11日

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いとみち二作品目。

前回からの流れを踏襲し、登場人物等は高校二年生に進級。
“春夏秋冬”を区切りに一年が経過する流れだが、これがまた青臭く甘酸っぱい“純”なお話でした。

前半は主人公いとが感じる不可解な雰囲気に、読み手としても訳なく不穏な空気を浴びせているわけでは無い筈…と思い思い読み進める。

春の章ではもやもやしたが、夏の章になってわだかまりが溶け、秋冬と続く。

何にせよ四季を通じ一年を通じ、皆成長していっている描写に、自身もウン年前(笑)はそうだったかなぁ…と思わざるを得ない次第。

垢抜けていない純な登場人物たちだから描けるストーリー、活字での世界でここまで爽やかに表現出来るのも、作者の性格あってのものかもしれない。

個人的には冬の章が好きです。出会いと別れ、ある者たちは新しいスタート、皆各々がそれぞれの道に進み出す展開には、涙よりもホッコリとした暖かい気持ちさえ頂戴した次第。

次回のいとみち三の糸にも期待しか出来ません。

加えて、巻末の智美のアナザーストーリーも良かったです。
夢と現実のギャップを肌身に感じながらも、前に進んで行く姿には、最大限のエールしか無い。
おちゃらけキャラでも芯が強い女の子って、とても清々しく格好良いですね。

青春は若きうちに謳歌するものです。

良いかな良いかな。

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2024年01月07日

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「いとみち」の続編

主人公は
カフェバイトも三味線も順調で
恋の予感もありで
充実した高校生活を送れているようで何より

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2023年08月17日

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メイド喫茶で働き始めた いと
三味線も進化し接客業にも馴染んで
また 次のステップに進もうとしている。
元気をくれる ニの糸です。

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2021年11月04日

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ネタバレ

面白かった!

起承転結と登場人物のエピソードの描き方、見せ場の盛り上がり方が気持ちのいい小説だった。

結婚には正直驚いた。し、短編もびっくりな内容だった。
鯉太郎や早苗等のエピソードも濃厚で1巻で色々楽しめた。

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2021年06月23日

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シリーズ2作目
いとは2年生に進級
メイド喫茶リニューアル&津軽三味線のミニコンサート成功の後、ミニコンサートは週末毎に開催されるようになり半年
最近なぜか幸子も智美も常連の山本さんも何だか自分を避けているよう
以前とは違った方向で喫茶の居心地の悪さを感じるいと

一方、学校の方は早苗達と写真同好会を立ち上げ、1年生の男子も一人入部
そして、その石郷鯉太郎は相撲で県代表になるくらいの体格だけど、とても穏やかな話し方で……

前半はいとと周囲の人間関係が前作よりもギクシャクしていてちょっと辛い
ただ、その理由が判明する中盤から後半にかけてはところどころ涙ぐんでしまう
前作に比べて、いと以外のキャラにスポットも当たっている
幸子(と店長)、智美の両名の決着をここでつけて、3巻はいとの番という展開なのか?

そして学校の方ではせっかくうまく行っていた写真同好会なのに早苗との人間関係でやらかしてしまい……


本編ではやっぱり智美が全部持っていくという展開
ま、想定の範囲内さね
ってか、3巻では喫茶店どうなるんだろうね?
智美の抜けた穴は結構大きいと思うんだが?




いとは恋心の指標として、右の人差し指がむずむずする描写がされているのがウケる
三味線を弾きたくなるとかってことなんだろうかね


あと、方言の描写が前作よりも生に近いものになっている
ま、実際にどうなのかはよくわからないけど、違和感を感じる部分が少なくなってはいたかな
それとも僕の基準が緩くなっただけかも?


ライブの回数と描写の細かさが増えて、三味線についての知識がないとよくわからない部分が増えた
やはりこの手のものは実写化なりアニメ化なりした際にわかりやすくなるものなので、映画ではどんなものになっているか楽しみですなぁ

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2021年02月19日

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あー終わってしまうのか、続きが読みたい!と思う作品なかなか無い、面白かったぁ。
三の糸 では青森から見る都会の感じが うなずけた、よいよい。

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2020年10月06日

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ネタバレ

再読2回目(初読は単行本で。特別編の「ジャンピングニー」は初読み)。相馬いとも高校二年生になり、写真同好会への参加、親友との諍い、下級生の鯉太郎の想い、エースメイド智美の上京などなどいとの周囲の状況も変わってくる。読んでいてよかったのはやっぱり店長と幸子の結婚披露宴のシーンかな。アットホームなお店の雰囲気が読んでいてとてもいいなと思う。三の糸も手元にあるので、いとの今後がどうなるのか引き続き読んでいきたいと思う。感想はこんなところです。

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2017年12月26日

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2年に進級したいと。しかし、二の糸は波乱の連続だった。親しいほど金銭貸借は慎むべき。そんな大人の常識のないいとなればこそ親友と気まずくなってしまう。折も悪く、メイド珈琲店の幸子と智美が、それぞれの理由でいととギクシャクしても、その真意を確かめる積極性もなく流されてしまう。何となく辛い前半。しかし、後半はいとが三味線演奏を集中して楽しむことができるようになったように、読者も物語を楽しめる、そんな展開になった。

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2017年12月05日

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相変わらずのほのぼの度合い、三味線シーンの緊張感はレベルアップし、尚且つ今回は初々しい恋愛やその他諸々のオマケまで加わって、期待以上の充実した内容でした。
大人の自分としては表紙で敬遠しそうになりますが、イラストから受ける印象より面白いと思います。

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2017年08月25日

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ネタバレ

引っ込み思案の女子高生メイドで津軽三味線の名手というキャラ立ちを活かしてわきを固めるキャラも個性はぞろい。思春期要素も満載であり読みやすい文体でサクサク読める。読み進めるに従い津軽弁に愛着を感じます。エース、智美の脱退で3巻はどうなるか。楽しみです。肩の力を抜いてライトなのもたまにはよいですね。

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2017年08月17日

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小柄で、泣き虫で、人見知り。濃厚津軽弁話者の相馬いと。高校2年生になり、メイドカフェのバイトも変わらず奮闘中。親友早苗と始めた写真同好会に大きな男子後輩登場! 早苗との初ケンカ、男の子への微妙な感情。先輩智美の夢に向かう姿、シングルマザー幸子と娘のやりとり。大好きな人たちに囲まれていとも確実に成長中。智美主役の短編「ジャンピングニー」も収録の第2弾。

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2016年12月17日

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いとっち、高校二年生。  
笑いあり、嬉し涙あり、悲し涙あり、腰は抜けるわドキドキするわの波瀾万丈な一年間。  
あんな男に寄生されてる智美さんなんて見たくなかった……。  
(りんかなコンビに)切り替えていく。

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2015年07月24日

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1巻でのドタバタな展開は控えめに、高校生らしいトークが前面に押し出されています(言い方を変えれば、キャラ化が進んでいます

個人的には喫茶に常連のオジサン達の出番がちょっと少なかったかなぁと

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2015年06月27日

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青森のメイド喫茶でアルバイトし、「おかえりなさい、ご主人様」がまともに言えない相馬いと。得意なことは三味線でどんな曲でも奏でること。そんないともアルバイトを始めて1年。高校も2年となって、後輩だけでなく、メイド喫茶の常連の山本が担任の教師として入ってきた。いとはメイド喫茶、三味線だけでなく、写真部を立ち上げて、高校生活を満喫していく。

誉田哲也『武士道シックスティーン』同様に、高校の進学とともにシリーズの続編が出てくる『いとみち』。前回ようやく三味線を披露したところで終わったので、当然そこからのステップアップとなる。

新しいキャラクターの登場、写真部、アルバイトの頼れる智美の人生に、店長と、てんこもりで展開していく2作目となっている。

どうしてもこの手の2作目、3作目は展開を進めるために色々詰め込んで散漫になることが多いが、本作においてもあれこれと展開が激しい。ストーリー自体は繋がって一貫性はあるものの、相撲から写真からといろいろと前のめりに突き進んでいるため、どのシーンに重きをおいているのかというところは掴みづらい。

むしろ本作では主人公のいとが脇役に回ることが多いうえ、越谷オサムの本領であるヴァン・ヘイレンやビーチボーイズといった具体名を出すことによる親しみやすさというところもやや少なめ。

シリーズの2作目という点ではあり。ただ、やはり1作目を飛ばすのは無理だな。

巻末の『ジャンピングニー』は越谷オサムらしい話であったが、このあとに置くか?というところも。

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2024年10月10日

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ネタバレ

高校二年生になった「いと」。
超絶人見知からちょっとだけ成長した
一年生の時とはまたちがった様々な問題や
悩みが出てくるのですが基本的に「いと」の
まわりにはいい人しか出てこないので
なんだかんだ言ってもほんわかストーリー。
親友との喧嘩もバイト先の人たちとの微妙な
距離間、後輩の男の子との微妙な空気も
読めば読むほどほんわかwww
この巻で終わるかと思ったけど最後の智美の
一言が次巻からの展開が気になってしまった。
巻末にあった短編「ジャンピングニー」は
智美の新たな一面が見れて面白かったです。

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2020年12月17日

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女子高生いとが人見知り克服のために始めたメイド喫茶でのアルバイトをきっかけに始まる物語第二弾。
派手なストーリー展開などがあるわけではないけれど、なんだかほっとできる物語がたのしめます。
朝の連続ドラマみたいな(みたことないけど)、幸せな感じです。
次のおはなし(3のいと)も楽しみです。

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2019年03月18日

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相馬いとちゃん物語の続きです。彼女のアルバイト先のメイドカフェは存続の危機を乗り越え繁盛していますが、人間関係に微妙な変化が…表紙のイラストにもある学生服の君も登場して更に彼女の心にも今までにない変化が表れます。バイト先の仲間、学校の友だちとの交流、親友との些細なケンカ、様々な局面を経て、津軽弁の抜けないメイドカフェでの挨拶は変わらずとも、自信を持って自己主張する場面も出てきます。そして、頼っていた先輩メイドがプロの漫画家目指して東京へ行くことになり、この先の活躍が期待されるといったところで今回は終わります。
この先輩の東京での暮らしの様子がちょっと最後にあるので気になる方には嬉しいオマケです。

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2016年08月04日

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前作からつづく方言丸出しロリっ子メイド相馬いと(特技は三味線)の成長と友情と恋とが詰まった高校生活2年目を描いた作品。1度読みかけで止めていたので再読。 続きが気になったり、次々読んでく感じではなく、文体よりストーリーで読ませる感じ。 あまり入り込めるキャラはいないが、無難な作品。 個人的には別紙で読んだジャンピングニーがまさかの元エースメイド福士ともみが主人公だったことに驚き。

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2016年01月01日

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ネタバレ

津軽メイド喫茶物語の続編。アルバイトを一年続け、相変わらず「お帰りなさいませ、ご主人様」は言えないものの、だいぶ慣れてきた主人公・いと。しかし半年ほどバイト仲間から避けられているような気がするという悩みを抱える。学校では写真部に入り、一年生の元相撲部員や仲良しの友達と写真ライフを過ごす。

元相撲部員との淡い淡い恋もいい感じ。なかなか恋を自覚しないところが、とても初恋っぽい。バイトメンバーもいとに対し含む思いはなく、それぞれの進路で悩んでいただけだった。いとちゃんは優しいから、きっとあれこれ思い悩んじゃうんだね。アルバイトを始める前の、人見知りでもじもじして気後れしているいとちゃんはまだ残っているけれど、津軽メイド喫茶に写真部と、居場所があるから大丈夫。
ボーナストラックは、収録元の文庫本で読んだことがあるが、あまり印象に残っていなかった。智美の物語として読むと、登場人物に馴染みがある分面白い。

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2015年12月05日

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1巻目が文庫化した時にカバー絵が西島さんになって「うっ」と思ったのだけれど慣れたらあのイラストがすごいハマってる。そして2巻目はこれがまた見事に。
少ないながらも見つけた学校の友達とバイト先の仲間。だが、持ち前の引っ込み思案と口下手で友達とケンカ状態になったりバイト先もギスギスしたり。
「絶対タイプでないはず」の後輩鯉太郎君の登場で1巻目以上に夢中になって読んでしまった。
読んだ直後はボーナストラック「ジャンピングニー」は要らなかったんじゃ?と思ったけれど解説を読めばここにしか収録場所はなかったですね。

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2015年11月09日

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『萌え記号の詰め合わせ』相馬いと。高校2年の17歳。青森県内唯一のメイド喫茶「津軽メイド珈琲店」で働く、純粋無垢な女の子の成長を描くシリーズ第2弾。
友情に初恋、そして別れの時と、人生において通らざるをえない瞬間を涙と笑顔で乗り越えて行く姿が何ともけなげだ。
メイドの先輩である幸子と智美も新しい道を歩みはじめた。いとの次の試練と成長が楽しみである。

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2015年09月10日

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