越谷オサムのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目、そして完結
智美の妹、チハルが登場
大筋の方向性は智美と似ているのに、なぜか人の気に障るチハルの言動と行動
着地点としては予想通りなんだけど、改心の理由が安直
キャラクターの過去がリアリティをもって見えてこない
ま、全体を通してのストーリ上、そこの描写にあまり手をかけられないのはわかるけどね
傷ついた事のある人だからこその行動というのはあるよな
逆に、だからこそ今度は自分が傷つける側に回る人もいるとは思うけど、この話はそんな方向性ではないからね
なんだかんだ言って、おばあちゃん無双の印象が強く残ったかな
大会とか、ヴァン・ヘイレンとか、新しい同僚とかね
ひょんな事からお店での動画がアップされたらCG説がまた再燃しそうw
シリーズ通して、いとの成長物語の締めとしてはこれで十分かな
結局「お帰りなさいませ、ご主人さま」は言えなかったけどねw
多分、それが言えなくてもいいという自己肯定感が身についたのかな
オープンキャンパスで自動販売機が「寸胴?半泣き?」に聞こえるとかってところはまぁ、納得
「ずどぅはんばっぃきぃ」みたいな発音だろうしなぁ
片言の英語が外国人には通じるが、いとの言葉が日本人には通じないという経験からの
東北地方同士だからこそ通じるという安心感もわからなくもない
明記されてないけど、いとの高校は弘前高校で、仙台の国立大学はやはり東北大学かね
オープンキャンパスで新庄出身の五十嵐くんというキャラは地元民としてはもっと活躍してもらいたかったところw
街に活気を取り戻したいとか、青森の人が新庄の人にアドバイスを求めることではないわな
しかしまぁ、うちの地元も僕が子供の頃よりは確実に寂れていて
帰省する度にシャッター街っぷりを実感するんだよね
うちの地元に限らず、地方の市町村なんてどこもこんな感じなんだろうなぁとは思う
新庄は有数の豪雪地域というのもあるのかもだけど、北海道はそれでも色々と有名な都市があるからね
他の要因なんだろうなぁ
ってか、仙台の雪の降らなさっぷりにいとが驚く姿が目に浮かぶ
雪かきが必要のない生活だものなぁ
仙台のアーケードの描写もありありと風景が目に浮かぶ
お店は僕が知ってるときとはかなり変わっているんだろうなぁ
定食屋とかスパゲッティ屋さんとかカレー店とか地下の中華屋さんとか、もう無くなってそうな気がする
まあ、店は変わっても町並みや雰囲気って変わってないと思いたいね
鯉太郎との恋の行方というか、二人のやり取りが本当に微笑ましい
ハンカチのくだりも二人らしいし、将来が楽しみではある
この物語は、いとに限らず人生の岐路に立って選んだ人たちのお話なんだな
店長、幸子さん、智美、鯉太郎それぞれ新しい道に向けて進んでいるし
おばあちゃんもあの歳になっても新たな事にチャレンジするというね
読むとなんだかやる気になる小説でした
巻末の解説で映画化について書かれたあったけど、今年実際に実写映画が公開されるんだよなー
今から楽しみだ
むしろ、この話ってアニメ向きな気がするんだけど
映画がそこそこ売れたらアニメ化しませんかね?
いとの物語はこれで完結ということだけど、別主人公で続編の可能性はない?
ライブのときに、意味ありげな伏線的に描写されていた子が登場
その名は、一戸こま
「こま」の名前の由来も三味線の大事なパーツから
智美の番外編以外は全ていとの視点で描かれていたにもかかわらず、最後の最後での視点変更
なんだか、続編の予感がするんですけどー? -
Posted by ブクログ
津軽訛りで内気な女子高生がメイド喫茶で働きはじめ、津軽三味線のミニコンサートをするお話
ロリ黒髪ストレートロング内気ドジっ子方言訛りで津軽三味線って、作中でも突っ込まれているけど色々と属性を詰め込んできたなぁ
しかも中学生の時に津軽三味線の大会で賞をもらったものの、演奏時に股を広げてものすごい形相で弾いていた事を知って以降は離れていたというコンプレックス持ち
これはもう数え役満でしょ(笑)
他にも
先輩メイドでアラサー子持ちだけどアップルパイを焼くのが上手な幸子
漫画家志望で自称ナイスバディの典型的なメイドの智美
キレイな標準語でお店の経営やらきっちりしているけど、過去に何かあったらしい店長
怪しげな商売をしている成金オーナーな外見とは裏腹に、メイド喫茶に関してはクリーンなコーラ大好きデブオーナー
キャラが立ちすぎてる程にはっきりしている
そんな典型的なラノベ要素満載なのに、読んでみると主人公の相馬いとの精神的成長物語であり、学校や家以外のサードプレイスの獲得物語でもあり、自己肯定物語なんだよな
普通に人とコミュニケーションを取りたい、標準語を話せるようになりたい、メイド服を着てみたいという望みを叶えるために勇気を出して選んだ方法がメイド喫茶のアルバイト
しかも青森で
メイドカフェの定型句「お帰りなさいませ、ご主人様」が、いとが言うと「おがえりなさいませ、ごスずん様」になってしまう
どぎつい訛りのおばあちゃんに育てられたために訛りにコンプレックスを抱くいと
同級生も軽く訛ってはいるものの、いと程ではない
ま、うちの地元もそうだけど、女子高生だろうと訛ってるのが田舎の普通と思っていたけど、違うのか?
ってか、言葉に濁点が少なすぎる
表記通りに発音すると、「訛ってるとしたら、ここは濁点の発音だろ?」と思うところがかなりある
「ぁぃぅぇぉゃゅょ」の発音も足りない
あと、おばあちゃんの言葉もすべて記号で表記されているのが何だかなぁとも思う
バラエティ番組的なノリなのかね?
と思って読んでいたら、巻末におばあちゃんの発言の記号と対応する五十音表があった
難解だけどちゃんと意味のある言葉を発しているということなんだろうけど、方言のニュアンスを文章力で伝えられないという作家の力不足なんじゃないか?とも思う
ただ、方言に関しては、あまりリアルに描写すると一般読者はいとの言葉ですら注釈が必要になるレベルだろうし
だからといって、おばあちゃんのセリフだけそんな描写しても地元民ですら聞き取れないという描写をどうするかという事になるしなぁ
これくらいの表現が適度なくらいなのかもしれないね
読む前に抱いていたイメージとしてはマンガの「ましろのおと」みたいに三味線の話かと思っていたけど
実際には女子高生がアルバイトを通じて精神的な自己成長をするお仕事小説だった
作中で気になったところは
おばあちゃんが好きなヴァン・ヘイレンに、オーナーが好きなビーチボーイズ(オーナーは訛っているのでビーツィボーイズと言う)共にアメリカ西海岸という共通点
雪が降らない土地の音楽
うちの地元もそうだけど、冬はほぼ毎日曇天という環境だからこそ惹かれるというのにはなんとなくわかる気がする
「陽だまりの彼女」で越谷オサムの印象は良くなかったけど、これを読んで変わった
なかなか良いではないか
とりあえず、いとが高校三年生までのあと2作があるようなので引き続き読む
あと今年、映画が公開されるようだ
是非見に行きたいなぁ -
Posted by ブクログ
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甲高い叫び声が、月の方向からものすごい勢いで迫ってきた。人だ。女の子だ。大きな箒に跨っている。
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「陽だまりの彼女」が好きなので越谷オサムさんの他の作品を読みたくて購入。ファンタジーの中に心を通わせ合う人々の話がありほっこり。41歳のおじさん副店長が主役ってどういうことと思うが、おじさんも魔法使いと出会うことで周りの人とも向き合い成長するという暖かい内容。
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魔法使いの正体がわかった時ドタバタコメディから一気に現実味を帯びる所が色々考えさせられた。アリスは副店長の家に転がり込んで大正解だ。幸せを感じれて良かった。
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終わり方が凄く好きだった。伏線を綺麗に回収していて嬉しい。
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まるるんもふもふしたい…
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Posted by ブクログ
ネタバレここんとこ、ド直球な青春小説の傑作に巡り合う機会が多いのかな?この本も胸元エグりの直球青春ロケンロール小説。
とにかく、疾走感がよい。ノリと勢いとスピード感。まさにロケンロールはこうでないと!っていう、よいお手本。そして、ロケンロールにはハイスクールが良く似合う。文化祭が良く似合う。
主人公各の4にんは当然のことながら、脇を固めるキャラクターの味が良い。特にヒール?役の森先生も実にいい。つまりは彼女だってロックやねんなぁ。その他脇を固める連中みな愛しい。こんだけキャラを愛しめる小説もそうそうないと思う。これも作者の力量だろうな。
洋物ばかりのコピーバンドが主人公たちのバンドやけど、対バンにしてもおもろかったかもなぁ。相手は日本バンドのコピー。ヒロト、マーシーを中心にキヨシローや渋く頭脳警察、村八分までカバーしてるような(笑
越谷オサム、陽だまりの彼女を読んでから気になってたけど、この本でさらに魅惑された。刊行されている作品漁って行こうと思う。
あと、聞き流していた、オフスプリングとグリーンデイは改めてきちんと聞き直す。あぁ、もっとちゃんと音楽やってたら良かった…