越谷オサムのレビュー一覧
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シリーズ3作目、そして完結
智美の妹、チハルが登場
大筋の方向性は智美と似ているのに、なぜか人の気に障るチハルの言動と行動
着地点としては予想通りなんだけど、改心の理由が安直
キャラクターの過去がリアリティをもって見えてこない
ま、全体を通してのストーリ上、そこの描写にあまり手をかけられないのはわかるけどね
傷ついた事のある人だからこその行動というのはあるよな
逆に、だからこそ今度は自分が傷つける側に回る人もいるとは思うけど、この話はそんな方向性ではないからね
なんだかんだ言って、おばあちゃん無双の印象が強く残ったかな
大会とか、ヴァン・ヘイレンとか、新しい同僚とかね
ひょんな事からお -
Posted by ブクログ
津軽訛りで内気な女子高生がメイド喫茶で働きはじめ、津軽三味線のミニコンサートをするお話
ロリ黒髪ストレートロング内気ドジっ子方言訛りで津軽三味線って、作中でも突っ込まれているけど色々と属性を詰め込んできたなぁ
しかも中学生の時に津軽三味線の大会で賞をもらったものの、演奏時に股を広げてものすごい形相で弾いていた事を知って以降は離れていたというコンプレックス持ち
これはもう数え役満でしょ(笑)
他にも
先輩メイドでアラサー子持ちだけどアップルパイを焼くのが上手な幸子
漫画家志望で自称ナイスバディの典型的なメイドの智美
キレイな標準語でお店の経営やらきっちりしているけど、過去に何かあったらしい店 -
Posted by ブクログ
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甲高い叫び声が、月の方向からものすごい勢いで迫ってきた。人だ。女の子だ。大きな箒に跨っている。
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「陽だまりの彼女」が好きなので越谷オサムさんの他の作品を読みたくて購入。ファンタジーの中に心を通わせ合う人々の話がありほっこり。41歳のおじさん副店長が主役ってどういうことと思うが、おじさんも魔法使いと出会うことで周りの人とも向き合い成長するという暖かい内容。
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魔法使いの正体がわかった時ドタバタコメディから一気に現実味を帯びる所が色々考えさせられた。アリスは副店長の家に転がり込んで大正解だ。幸せを感じれて良かった。
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終わり方が凄く好きだった。伏線を綺麗に回収していて嬉しい。
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まる -
Posted by ブクログ
ネタバレここんとこ、ド直球な青春小説の傑作に巡り合う機会が多いのかな?この本も胸元エグりの直球青春ロケンロール小説。
とにかく、疾走感がよい。ノリと勢いとスピード感。まさにロケンロールはこうでないと!っていう、よいお手本。そして、ロケンロールにはハイスクールが良く似合う。文化祭が良く似合う。
主人公各の4にんは当然のことながら、脇を固めるキャラクターの味が良い。特にヒール?役の森先生も実にいい。つまりは彼女だってロックやねんなぁ。その他脇を固める連中みな愛しい。こんだけキャラを愛しめる小説もそうそうないと思う。これも作者の力量だろうな。
洋物ばかりのコピーバンドが主人公たちのバンドやけど、対バン -
Posted by ブクログ
ネタバレとっっても面白かった。
前半の廃部騒動から始まった問題の数々にどきどきして、それを一つずつ解決して何度も良かったねと安心し……。そして後半から少しずつ少しずつ彼らの演奏が楽しまれて期待されていくのが、読んでいる自分まで嬉しくなってしまう。完全に物語に取り込まれている。
田高マニア本番は何とかなるはず、失敗しないでくれと祈らずにはいられない。途中では「大きな失敗こそしないものの、来年にうまく繋ぐのかもしれない……」とすら思ってしまっていた。
しかし実際は読んだ通りだ。月並みだが、会場の歓声が聞こえてくる。ほとんど分からないはずの音楽が何故か聞こえた気がする。凄い。
久々に読み終わって「面白か