鴻上尚史のレビュー一覧
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NHKの「スイッチインタビュー」を書籍化したもの。
丁度、新型コロナが流行り始めた世の中の混乱ぶりあたりに出版された。
鴻上さんの、「世間」と「社会」の話しは、ウンウンと頷きながら読んだ。
身内や隣近所の狭い世間の中で、日本人はあたふたしている人種だ。
イギリスが、ボランティア活動に熱心なのは、多様性のせいもあるのだろうか。
イギリスと日本でも教育の違い、その延長上にその国の大人たち、社会ができている。
校則問題、横並び教育、同調圧力、日本独特の社会に育つ子供達。
18歳成人となった日本において、自分の頭で考える大人に育っているのか、いっぱしの大人とて、言いたいことも言えない鬱屈した生き方をしていないか。
ブレイディさんの中学生の息子さん、なんて大人なんだと、とても感心した。 -
Posted by ブクログ
・演劇とは俳優と観客
・お互いの構造を理解している意識の共通性も必要
・リアクションショット
・俳優の感じた感情は観客に伝わる。
・演劇はインタラクティブ性がある。
・セリフは言うものでもあり、聞くものでもある。
・スタッフワークもインタラクティブ
・喜劇と悲劇は同時に存在している。
・月曜夜→重い
土曜昼→軽い
・小説は「自分と向き合う」メディア。
個人的な行為であり、じぶんとであうこと。
・幻の共同体。
・何が大事か、ということを観客が選べることもまた、演劇が映像に比べて感情移入しやすくなる理由。
・演劇は情報量は豊富だが、伝わる意味はあいまい。
・リアリティの幅は、小説>マンガ・アニメ>演劇>演劇
・それぞれのジャンルでしか見れないものに観客は感動する。
・演劇は社会の鏡である。
・「芸術は、『あなたの人生はそれでいいのか?』と挑発するものであり、芸能は『あなたの人生はそれでいいのですよ』と肯定するものである」。
ただし、優れた作品には、どちらの要素も含まれていると、僕は思っている。
・予想できないものは面白い。
・予想を裏切り、期待に応える
・プロ、アマ問わず俳優の仕事は傷つくこと。
・稽古場は安心して自分の恥ずかしいところを差し出せる場所、失敗が許される場所でなければならない。
・演技もまたインタラクティブ
・演技は考えることと感じることを両立すること。
・自意識を無視しようとするのではなく、与えられた状況に集中する。
・目的を意識する。ただし事前準備。
・所詮暇つぶし、しかし人間は命がけで暇つぶしをしている。
・アートには、山の頂点を引き上げる方向と、裾野を広げる方向がある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ素晴らしい本に出会った 私はまだ特攻隊の勉強中最中ですが、9回出撃し帰還した佐々木さんの人生 それから9回の出撃がどういったものだったのか 内容がとても興味深く、あっという間に読み終わりました。
筆者の鴻上さんという方はシナリオライターされてることもあって文章がうまく、誰しもに情景を想像させるような とても文才に溢れた素晴らしい言葉で私達を当時に連れて行ってくれます。
佐々木さんの幼少期 飛行機に憧れてパイロットを夢見ていた頃や どんな時でも、戦争のさなかであっても 空が飛ぶことが好きだという佐々木さんの まっすぐな気持ちは 微笑ましいと感じるほどで、心が暖かくなる事が多々ありました。
何より感動したのは離陸シーンの描写です。まるで共に空を飛んでるかのような、思わず没入してしまう程の鴻上さんの文章に 拍手を禁じ得ませんでした。
そして終盤 読者と現代人に語りかけるような問いかけに胸を打たれました。
この本は特攻隊とはなんだったのか、根本的な所を考えるきっかけをくれるものだと思います。
『昔は特攻隊について、真実を言うと叱られた事も ようやく話せるようになってきたのではないか』そう書かれていたのを拝見して、そうであってほしいと強く願います。
特攻隊とは何だったのか そして今私達にできることはなんなのか 日本人はどうあるべきで、どう変わっていくべきなのか。彼らの想いや今に繋がれたものを途切れさせないためにできることとは?とても考えさせられます。
特に民俗学について触れている部分では、現代社会に通ずる部分が多く、とても参考になりました
日本人が何故反対意見を述べないのか、社会においての過ごし方、命令される方とされた側の責任の所在等 今を生きる社会人にとても読んでもらいたい1冊です
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Posted by ブクログ
空気を読むという普段の生活で当たり前にしている行動。
だけど、なぜ空気を読まないといけないのか。
学校等では、空気はこう読みましょうとは習わない。
でも、暗黙知でみんなができる空気を読むことをもっと知りたくて読みました。
内容は、小中学生向けに問いかけ方式で進められ、また、要点は、何度も説明されていり、具体例を適所に挿入され、理解を深めるのにとても分かり安い構成となっていました。
今までは、空気を読んで行動することが当たり前という考えから、空気を読んでも従わないという選択肢を持てることは、精神的な負担が減り、心の余裕が生まれます。
この余裕があることで自分のしたいことは何か考えることができ、自己肯定感も上がり、自分らしい人生を楽しめると思い。
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Posted by ブクログ
「9回出撃して、体当たりしろという上官の命令に抗い、爆弾を落として、9回生きて帰ってきた人」佐々木友次さん。
鴻上さんの凄さは、特攻の真実を明らかにするために、消え入りそうな声に耳を傾けて丹念に取材したところ。
佐々木さんは、生きて帰ったことは寿命だと語る。軍神になったことになっている佐々木さんは、「今度こそ死んでこい」と処刑飛行?を命じられるが九死に一生をえたりして生き延びる。仲間が台湾に渡った時は、死んだことになってるからとフィリピンに残されて飢えと闘って生き抜く。戦争が続いていたら日本兵に殺されていたかもしれない。
佐々木さんは、反骨の人ではない。飛ぶことを愛し、飛ぶことに誇りをもって、生きたいという本心と本能に忠実であった人だ。
鴻上さんは、「命令した側」と「命令された側」の違いを明確にして、「命令する側」の責任を追及する。「当事者」にしかわからない真実を掘り続ける。
「哀調の切々たる望郷の念と
片道切符を携え散っていった
特攻という名の戦友たち
帰還兵である私は今日まで
命の尊さを噛みしめ
亡き精霊と共に悲惨なまでの
戦争を語りつぐ
平和よ永遠なれ」佐々木友次
上からの命令や理不尽な慣例に従順な構図は確かにある。少なくとも私の仕事にはそれは存在していた。
ひとりひとりが、あれ?を飲み込まず声をあげていくことが何かを変えていくことにつながるのではないか。
佐々木さんの存在は戦争の理不尽さを改めて教えてくれる。それに屈することなく生き抜いた佐々木さん。ネガティブをポジティブに変えていくエネルギーをいただいた気がする。 -
Posted by ブクログ
なんど検索しても君たちはが
でてきてしまう。AIも困ったもんだなぁ
同僚が教えてくれた本、おもしろいみたい
よみたい、と思っていたら貸してくれた
まず読みやすい、そして語りかけるような口調。
やさしいなぁ、と思いながら読みはじめた。
だいだいの悩みはこの一冊で完結、というかんじ。
10代だけじゃなく大人にも役立つ。
・「論破より対話がかっこいい」
子どもたちの間でも流行ってきたのか
SNSでもよく聞く「はい、論破!」
すごい嫌な感じがしたのは勝ち負けとか白黒とか
そこに対話がないからなんだなぁ
・「分かり合えることは奇跡」
エンパシーとシンパシーの違い。
シンデレラのことを可哀想と思うのはシンパシー。
継母はなぜそうなっちゃったのか考えられるのが
エンパシー。わかりやすい例え。ブレディみかこさんも推奨してるわけだわ。
他人を演じてみるとエンパシーを育てることができる、
とある。確かにそうかも。
シンパシーは感受性や優しさで育てるのは手間が
かかるけどエンパシーを育てるのはシンパシーより
簡単とある。シンパシーが根底にあるからエンパシーがもっと育っていくものなんだろうと私は思った。
そして多分日本にはシンパシーという土壌があるのでは?親から子に伝わるものもシンパシー、
泣いたらかけつけてけれる、困ったら一緒に
考えてくれる、人は人に優しくしてもらって優しさの
存在を知る、自然に育っていくシンパシー。
育てるというか、育まれていくものなのかな。
どちらも必要であり、もともと人には備わってる
能力なのかもしれないなぁ。
・直感と理性どちらもバランスよく使う
直感で決めることと、理性を使い合理的に考えること、
どちらも必要。ここ数年直感で決めたことと
論理的に考えたことが一致してることが多いと思う。
結局自分の中で答えがあるんだろうな。
・悩んでると考えてるは違う
笑、ほんと確かにほんとそうだわ、
悩んでることもちゃんと考えれば、悩みじゃなくなる。
そのために人に話を聴いてもらったり、自分で
悩みを書き出したりする、自分の中のもう1人の
自分とも対話をしていくと、なーんだ、ということも
多い。そうやって何年もやってきたんだな、と
思いながら読んだ。
・他者と他人の違い
「受け入れたいのに受け入れられない
受け入れたくないのに受け入れないといけない
この2つが同時にあるのが他者」
「じゃあもういいや、と相手との関係を終わらせれば
他人、どうして?と問いかけ対話を続けると他者。
他人で終わらせるのは嫌だと思うから問いかける。
問いかけるのは、相手が大好きだから」
何十年やってるんだろう、夫という他者との関わり。
好きだから?なのかしら〜
ただお陰ですごく成長したことだけは確かだなぁ。
・好きを追求する、お互いの自由を認める
好きなものを、好きだという怖くて仕方ないけど〜
の曲が浮かぶ。
最後に「君は何のために生きるか」という問いに対するこの本の答え「何を幸せだと思い、どんな幸せを目指して生きていこうかを決めることがどう生きるかということ」
自分の幸せは自分で決めていいし、何を好きかを
発信していけばいい、心地よいものを求めるのに
遠慮はいらないんだろう。
「みんな同じ」でも「みんな違って」
もうこの年齢になると正直どっちでもいい。
同じもあれば違うもある、個性個性ということもないし
みんなで仲良くを強調する必要もない。
友達100人でっきるかな、の歌は楽しくて
ワクワクして好きだったな〜
それが強制みたいに思う人もいるのよね、
これからも○○しなくちゃ、じゃなくて、
○○したいで生きよう。