鴻上尚史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「9回出撃して、体当たりしろという上官の命令に抗い、爆弾を落として、9回生きて帰ってきた人」佐々木友次さん。
鴻上さんの凄さは、特攻の真実を明らかにするために、消え入りそうな声に耳を傾けて丹念に取材したところ。
佐々木さんは、生きて帰ったことは寿命だと語る。軍神になったことになっている佐々木さんは、「今度こそ死んでこい」と処刑飛行?を命じられるが九死に一生をえたりして生き延びる。仲間が台湾に渡った時は、死んだことになってるからとフィリピンに残されて飢えと闘って生き抜く。戦争が続いていたら日本兵に殺されていたかもしれない。
佐々木さんは、反骨の人ではない。飛ぶことを愛し、飛ぶことに誇りをもって、 -
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Posted by ブクログ
なんど検索しても君たちはが
でてきてしまう。AIも困ったもんだなぁ
同僚が教えてくれた本、おもしろいみたい
よみたい、と思っていたら貸してくれた
まず読みやすい、そして語りかけるような口調。
やさしいなぁ、と思いながら読みはじめた。
だいだいの悩みはこの一冊で完結、というかんじ。
10代だけじゃなく大人にも役立つ。
・「論破より対話がかっこいい」
子どもたちの間でも流行ってきたのか
SNSでもよく聞く「はい、論破!」
すごい嫌な感じがしたのは勝ち負けとか白黒とか
そこに対話がないからなんだなぁ
・「分かり合えることは奇跡」
エンパシーとシンパシーの違い。
シンデレラのことを可哀想と思うの -
Posted by ブクログ
空気は読むけど従わない。
これが今までもこれからも、私のスタンス。
日本人は神を信じていない?無宗教?
とんでもない。
日本人は「世間教」の熱狂的な信者だ。
ただ、その宗教は崩壊を始めている。
「世間教」の教義の二つである「長幼の序」と「相互互酬関係」が、年功序列と終身雇用システムの崩壊によって脅かされているからだ。
所与のものとしてありもしないのに臨在感をもって我々の祖先を支配してきた「世間」と、それらが壊れかけた「空気」の支配は、令和の現代において確実に弱まってきている。
人々が、「無条件に世間のルールやしきたりに従うことはおかしい」と気づき始めている。
日本においても「神は死ん -
Posted by ブクログ
ネタバレ作家、演出家の鴻上尚史氏が
34の相談に答えるシリーズ五冊目
相談13では
「選択的夫婦別姓」が実現していないことが不思議でしようがないのです
と6ページにわたり詳細に書かれている
日本人が「波風が立たない結論」を
選びがちで
変わることを嫌い、同じことを続けていくことが一番重要だとおもってしまう感覚「世間」や「所与性」
この相談の回答には
何度も頷き、膝パーカッション!
相談14より抜粋
相手の発言をちゃんと受け止める親は毒親にならないのです。
相談22より抜粋
「考えることと悩むこと」は確実に分けるのです。
考えることは研究し実践すること
悩むことは
ウダウダすることです
悩